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'''秀太郎の家族'''
* 秀太郎(主人公。「秀松」):森川誠→[[志垣太郎]]
: 成田屋の先代主人・秀吉と許嫁・お絹との間に生まれた子。周囲から尊敬されるような父を持ちながら、わがままで意気地なしであった秀太郎の将来を憂慮したお絹の判断により、秀吉の死を機として﹁ご寮さんや兄弟たちから弟と呼んでもらえるまでは一切会わない﹂と約束させた上で、成田屋に[[丁稚]]として預けられる。本妻であるひさや分家をはじめ、成田屋の人間から﹁てかけの子﹂と容赦ない苛めを受けるが、音松やお光、糸茂ら数少ない理解者たちに支えられ、屈することなく父親譲りの才覚と人格を併せ持った青年へと成長を遂げる。呉服問屋としての経営不振や成田屋の身内による散財などによって倒産寸前に追い込まれ、安造やご寮さんでは取引できないとの理由で取引先から主人に推挙されて以後も﹁主人の代理として店を預かっているだけ﹂と言い続け、やがて男性下着の﹁[[ステテコ]]﹂を開発し、凋落の一途を辿っていた成田屋を再興、世間から﹁ステテコ大将﹂と呼ばれるまでになる。 * お絹(秀太郎の生母):[[中村玉緒]]
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* おひさ(本妻。「ご寮さん」):[[小山明子]]
: 父親である先々代主人の遺言により、番頭であった秀吉と渋々結婚する。長男の安造を溺愛し、いつかは彼が主人となって成田屋を再び建て直すと信じている。安造や治三郎らがトラブルを起こすたびに仏壇に向い、亡き両親に嘆くように呟いていた。富江と音松の婚礼の場で﹁長女は芸者上がり、次女は店を裏切った丁稚と結婚、長男は行方不明。成田屋は滅茶苦茶になったが、店を助けたばかりか、治三郎に金の有り難味まで教えた秀松こと成田秀太郎こそ、自分の子供ではないが、成田屋の子供﹂と語り、高作を主人とするために秀太郎に丁稚として預ける決意をする。その19年後に安造が帰ってきて、秀太郎とお絹が同居できる日が来たときには﹁わてにとっても息子やった﹂と語っていた。 * 安造(本妻の長男。「若だんさん」):中村健介→[[沢本忠雄]]
: 糸子・富江・治三郎からは﹁安ぼん﹂と呼ばれている。幼少時からひさに甘やかされて育ち、落第・浪人を繰り返した挙句に金を積んで入学した[[私立大学]]も[[大学予科|予科]]1年で素行不良のため退学処分となる。治三郎の影響で放蕩の限りを尽くして実家に居場所を失い、愛子と神戸で間借り生活を始めるが自ら働くことは殆んどなかった。弁護士を名乗る詐欺師・木下を先生と仰ぎ、彼の﹁君は大人物だ﹂という言葉を心の支えとしていた。その木下に騙されてひとり[[大連市|大連]]に向かう貨物船に乗せられる直前に生まれた子供・高作は愛子とともに富江が成田屋に引き取り、後に秀太郎に育てられる。高作が出征する当日、偶然に戻ってきた彼は高作から﹁秀おじさんはお父さんのために不幸になった﹂と責められる。謝らなければ自分の父親としては秀太郎しか映らないと言われた彼は、秀太郎に土下座して謝罪する。だが秀太郎は﹁兄の留守を弟が守るのは当たり前﹂と語り、ついに成田屋の家族全員から﹁成田屋の子供﹂として認められる。 * 糸子(長女、安造の姉。「とうさん」)
: 糸茂主人が評するところ、﹁父親譲りの才覚と母親譲りの気位の高さ﹂を併せ持ち、そのため秀太郎に対して複雑な心情を抱いている。浪速[[女学校]]卒業後、薬問屋の一人息子と恋愛関係になるが安造の行状が原因で破談となり、自殺を図る。後に父親の遺言を果たすために一度は[[芸妓]]となって糸路を名乗るが、秀太郎の奔走によって実家に戻ることが決まったとき、秀太郎を涙ながらに弟と認める。続編最終回では直助と結婚していた。 * 富江(次女、安造の姉、糸子の妹。「こいさん」):星亜希子→[[岡崎友紀]]
: 向学心が強く、一度卒業した四ツ橋女学校に再入学した後に東京の日本橋商業大学に首席で合格(後に入学辞退)。学費を出させた糸茂からの交換条件として働くことになった糸茂商店東京支店で鉄川(音松)と再会。後に秀太郎が二人の結婚についてひさの了解をとりつけ、それを機に彼を弟と認める。 * 分家 治三郎(ひさの叔父。「ご分家はん」):[[高田次郎]]
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* 捨吉(成田屋手代。富山県出身、姓は富田):椎名茂
* 鉄吉(捨吉の弟):諏訪威策
* 音松(秀太郎の先輩丁稚、鉄川音吉。但し続編では音田):鹿股祐司→倉岡伸太郎
: 秀吉に可愛がられた恩義を感じて、店の者に知られずに秀太郎と会わせる段取りをしていた。秀吉が丁稚となってからも面倒を見ていたが、彼がお光とともに糸茂に通じていたことがひさに知られて成田屋を追われる。その後﹁担ぎ呉服﹂で生計を立てていたが、商いのイロハを学ぶべく糸茂商店の名古屋店に入社する。その後、同社東京支店長として大学受験のために上京し見習い事務員として採用された富江と再会するが、女学生の制服を巡るトラブルが契機となって、秀太郎を助けるために糸茂から解雇の名目で富江とともに大阪に戻る。その後、富江と結婚して3人の子供の父親となる。 * 田中みよ(ミシンの先生→製造部長。「みよ先生」「おみよさん」):[[柴田美保子]]
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: 正治が単身上京していた間に商才に頭角を現したために義父の信頼が厚くなり、正治から疎ましく思われ離縁を迫られる。ひたむきな秀太郎に密かに思いを寄せ、偽物のステテコを駆逐するために成田屋に協力する。
* 柳原商会社長:[[高峰三枝子]]
: 「ストツキング」([[ストッキング]]の意)の製造販売を主力として関東を商圏に経営している。関西人に対して含むところがあり、成田屋から持ち込まれた関東
'''安造の関係者'''
* 美代子(富江の友人):[[江夏夕子]]
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* 清(糸子の恋人):[[大和田伸也]]
: 薬問屋・漢水堂の一人息子。糸子と恋愛関係にあったが、安造の行状を原因として両親に反対され破談となる。
* 重の屋の女将:香川桂子(正編)
* 中の屋(正編。続編では路の屋)の女将:[[村田知栄子]]
: 糸路を預かる芸者置屋の女将。
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