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黒澤明の監督生活50周年・通算30作目の記念作品として大きな期待を集めたが、同時期に公開された﹃[[ロボコップ3]]﹄や﹃[[許されざる者 (1992年の映画)|許されざる者]]﹄などのヒット作に押され、興行的には失敗となった<ref>成田豊﹁私の履歴書25﹂、﹃[[日本経済新聞]]﹄2008年8月25日付、40面。</ref>。 この作品の公開後、黒澤は次回作の脚本 == あらすじ ==
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== キャスト ==
* 内田百{{CP932フォント|閒}}:[[松村達雄]]
* 奥さん:[[香川京子]]
* 高山:[[井川比佐志]]
* 甘木:[[所ジョージ]]
* 桐山:[[油井昌由樹]]
* 沢村:[[寺尾聰]]
* 小林(百{{CP932フォント|閒}}の主治医):[[日下武史]]
* 亀山(百{{CP932フォント|閒}}の学友、和尚):[[小林亜星]]
* 多田:[[平田満]]
* 古谷:[[渡辺哲]]
* 北村:[[頭師孝雄]]
* 三井:[[松井範雄]]
* 平野
* 村山:[[冷泉公裕]]
* 太田:[[岡本信人]]
* 石川:[[竹之内啓喜]]
* 高山の息子:[[吉岡秀隆]]
* 地主
* 土地を買った男:[[草薙幸二郎]]
* 肉屋の親父:[[谷村昌彦]]
* 魚屋の娘:[[鈴木美恵]]
* 酒屋の御用聞き:[[頭師佳孝]]
* 内田百{{CP932フォント|閒}}の少年時代
* 巡査:[[桜金造]]、[[板東英二]]
* [[大寶智子]]、[[中嶋しゅう]]、[[天田益男]]、[[平野稔]]、[[野村昇史]]、[[笠井一彦]]、[[牧村泉三郎]]、[[嶋崎伸夫]]
== スタッフ ==
* 監督・脚本・編集:[[黒澤明]]
* 原作:[[内田百閒]]
* エグゼクティブプロデューサー:山本洋、入江洋三
* ゼネラルプロデューサー:[[徳間康快]]、小暮剛平
* プロデューサー:[[黒澤久雄]]
* アソシエイトプロデューサー:飯泉征吉
* 題字:今井凌雪
* 音楽:[[池辺晋一郎]]
* 撮影:[[斎藤孝雄]]、[[上田正治]]
* 美術:村木与四郎
* 照明:佐野武治
* 録音:西崎英雄
* 効果:三縄一郎、川崎清
* 衣装:[[黒澤和子]]
* 演出補佐:[[本多猪四郎]]
* 助監督:[[小泉堯史]]、[[米田興弘]]、酒井直人、田中徹、ヴィットリオ・ダル・オレ、芹沢康久
* プロダクションマネージャー:野上照代
* 製作担当:熊田雅彦
* 合成:中野稔
* スタジオ:[[東宝スタジオ]]
* ハイビジョン合成:[[ソニーPCL]]
* タイトル:雪心会、[[マリンポスト]]
* 現像:[[IMAGICA]]
== エピソード ==
* スタッフの[[野上照代]]は、東京で出版社に勤めていた時に原稿を受け取りに内田百閒の家を訪れ、本人と面会したことがある。おみやげの日本酒を見せると、急に態度が変わり、ご機嫌になったという<ref>DVD音声解説の野上照代の発言より。</ref>。 * [[黒沢清]]監督は「黒澤明では『まあだだよ』が好き。あっこ(あそこ)まで行ったら最早凄いよね」と語っている。
* この作品にからめて黒澤は周囲に対し、「これが最後の作品ですかね?」「まあだだよ」などと冗談をいっていたという<ref>[[エフエム東京|TOKYO FM]]『[[鈴木敏夫のジブリ汗まみれ]]』第25回の[[黒澤和子]]の発言より。</ref>。
* 香川京子の演技があまりに見事だったので、脚本でも指示がなく、指導もしていない。監督は現場でもほとんど見ていないという<ref>﹃宮崎駿 黒澤明 対談﹄ * 登場する猫は重たかったので抱くときは苦労したという。また、暴れることもあったので眠くなるような薬を飲ませて撮影したらしい<ref>NHK﹃私と黒澤明﹄ 香川京子の発言。</ref>。 * 馬鹿鍋のシーンでは本物の馬肉と鹿肉が用意された。黒澤は﹁わからないから、他の肉でもいい﹂とこだわらなかったのだが、助監督の配慮である。井川比佐志は馬肉と鹿肉は食べられないということで、助監督に頼んでわざわざ自分用に他の肉を用意してもらったものの、鍋の中に入れると、どれがその肉かわからなくなってしまい結局、ごぼうしか食べられなかったという。 * ラストの夕焼け空にはハリウッドから輸入した「サイレント・フロスト」というコンピュータ制御のシステムが使われている。この夕焼け空は「雲名人」ともいわれる島倉二千六の手によるものである。
* [[ビートたけし]]が黒澤に﹁自分は映画には使わないのか?﹂と訊いたところ、﹁おまえ言うこと聴かないじゃないか﹂とあしらわれたという。そこでたけしが﹁所使ったじゃないですか﹂と言うと、﹁あいつは役者じゃないじゃないか!﹂と返事をした。たけしによると黒澤は猫と同じ感覚で所を起用したのだという。そのことをたけしが所に言うと﹁それで俺のとき何にも文句言わなかったんだ﹂と納得したという。 * 劇中で登場人物が歌ったり、街頭スピーカーから流れてきたりする以外の音楽としては[[アントニオ・ヴィヴァルディ|ヴィヴァルディ]] * 百閒が﹁摩阿陀会﹂について記した著作の中には、多くの人物が実名で登場する。しかし、'''本映画の登場人物は、百閒の著作に出てくる人物とは一致しない。'''以下の2人は百閒の著作中にも見られる名前だが、彼らも百閒の著作と映画中の役回りは異なっている。 ** 北村…百閒の記述によると「摩阿陀会」の肝煎の一人であるが、映画では一般の出席者になっている。
** 甘木…百閒の著作によく登場する名前であるが、特定の人物を指したものではない。﹁甘木﹂は﹁某﹂の字を分解したもので、百閒が個人名を出したくない時に使った符牒である。 この他、実際には﹁摩阿陀会﹂の肝煎(幹事)は[[多田基]]、[[北村孟徳]]、[[平山三郎]]の3人であるが、映画では4人となっている。 ただし、映画の肝煎が4人になっているのは、百閒宅の近所に住み、﹁摩阿陀会﹂開催時に百閒を会場にエスコートする役を担っていた﹁平井﹂という人物を含めているものとも考えられる。この平井は、百閒の随筆﹁ノラや﹂の中で、ノラが行方不明になった時に、新聞に折込広告を入れることを提案した人物でもある︵映画では桐山が提案している︶。 ==
{{脚注ヘルプ
=== 注釈 ===
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=== 出典 ===
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== 外部リンク ==
* [https://www.kadokawa-pictures.jp/official/madadayo/ まあだだよ] - [[角川映画]]による作品紹介 {{Wayback|url=https://www.kadokawa-pictures.jp/official/madadayo/|date=20211205172859}}
* {{Allcinema title|151927
* {{Kinejun title|27797
* {{Amg movie|148465|
* {{IMDb title|0107474|
{{黒澤明監督作品}}
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[[Category:大映製作の映画作品]]
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[[Category:所ジョージ]]
[[Category:内田百閒]]
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