「もうひとりのシェイクスピア」の版間の差分
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| 編集 = {{仮リンク|ピーター・R・アダム|en|Peter R. Adam}}
| 製作会社 = [[レラティビティ・メディア]]<br />{{仮リンク|セントロポリス・エンターテインメント|en|Centropolis Entertainment}}<br />{{仮リンク|スタジオ・バーベルスベルク|de|Studio Babelsberg}}
| 配給 = {{flagicon|USA}} [[コロンビア
| 公開 = {{flagicon|USA}} 2011年10月28日<br />{{flagicon|JPN}} 2012年12月22日
| 上映時間 = 129分
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| 次作 =
}}
『'''もうひとりのシェイクスピア'''』(''Anonymous'')は、[[2011年の映画|2011年]]の[[イギリスの映画|イギリス]]・[[ドイツの映画|ドイツ]]合作の[[歴史映画|歴史]][[サスペンス映画]]。[[ローランド・エメリッヒ]]監督、[[リス・エヴァンス]]、[[ヴァネッサ・レッドグレイヴ]]主演。劇作家[[ウィリアム・シェイクスピア]]の作品が別人によって書かれたとする「[[シェイクスピア別人説]]」のうち、第17代[[オックスフォード伯爵|オックスフォード伯]][[エドワード・ド・ヴィアー (第17代オックスフォード伯)|
== ストーリー ==
17世紀初頭、[[ジェームズ1世 (イングランド王)|ジェームズ1世]]の統治する[[イングランド王国|イングランド]]で、劇作家の[[ベン・ジョンソン (詩人)|ベン・ジョンソン]]は時の宰相[[ロバート・セシル (初代ソールズベリー伯)|ロバート・セシル]]に捕らえられ、亡き[[オックスフォード伯爵|オックスフォード伯]][[エドワード・ド・ヴィアー (第17代オックスフォード伯)| 16世紀末、[[エリザベス1世 (イングランド女王)|エリザベス1世]]の治世。ベンは政治を批判した内容の芝居を書いたとして捕らえられる。その芝居を観ていたエドワードは、義父である時の宰相[[ウィリアム・セシル (初代バーリー男爵)|ウィリアム・セシル]]を騙って違法にベンを釈放させる。エドワードに引き合わされたベンは、エドワードから自分の書いた演劇をベンの名前で発表・上演するように頼まれる。エドワードは宰相である義父とその息子のロバートに対する批判を演劇の形で著していたのだった。エドワードからの依頼に困惑していたベンだったが、預かった原稿を匿名で発表する。ベンの予想に反し、エドワードの書いた芝居は大成功する。歓喜に湧く観客が作家を呼び出す中、ベンから相談を受けていた友人の役者であるウィリアムがとっさに舞台に上がり、作家として挨拶してしまう。予想外の事態にベンも、その事実を知ったエドワードも戸惑うが、エドワードはそのままウィリアムに作家の振りをさせることにし、ベンはエドワードから原稿を預かる係となる。こうしてウィリアムは﹁劇作家ウィリアム・シェイクスピア﹂として振る舞うこととなる。エドワードの作品は全てが高い評価を受け、それに伴い、ウィリアムは有名作家として扱われるようになる。そんなウィリアムがろくに読み書きもできないことを知っているベンはウィリアムに反発し、2人の仲は決裂する。また、金遣いの荒いウィリアムは、ベンだけが知る作家の正体を突き止め、エドワードに直接金をせびるようになる。 一方、セシル父子は年老いた女王エリザベスの王位継承者として[[スコットランド王国|スコットランド]]王ジェームズを迎える準備を密かに進めていた。エリザベスの[[寵臣]]で彼女の隠し子とも噂される[[エセックス伯]][[ロバート・デヴァルー (第2代エセックス伯)| そんな中、エセックス伯は[[アイルランド総督 (ロード・レフテナント)|アイルランド総督]]として、アイルランド九年戦争に加わる。しかし、ロバート・セシルの企みにより、エセックス伯は失脚、サウサンプトン伯ともども謀反の罪に問われてしまう。この事態にエドワードは、自分の書いた演劇で民衆を煽動してエセックス伯の味方に付けることを考える。ところが、ウィリアムから劇作家としての仕事を邪魔されたベンが、エドワードの演劇にロバートを揶揄した人物が登場することを当局に密告したために、エドワードの計画は完全に失敗してしまう。エドワードはエリザベスに直談判する予定だったが、エセックス伯が謀反を起こしたとされたために謁見は中止させられる。落胆するエドワードの前にロバートが現れる。そこでロバートが告げたのは衝撃の事実であった。ロバートの父ウィリアム・セシルがエドワードの後見人となり、娘アン︵ロバートの姉︶を嫁がせたのは、エドワードが当時はまだ世間から注目されていなかった若きエリザベスの初めて生んだ隠し子で、自分の孫を王位に就けたかったからだったのである。しかし、エリザベスとエドワードが互いに実の母子とは知らずに愛し合うようになってしまったことから計画は狂い、さらに政治から距離を置いて家計も家庭も一切顧みずに演劇や詩に傾倒するエドワードに対し、ウィリアム・セシルは恨みを抱いていたのだった。激しいショックを受けるエドワードを、ロバートは厳しく罵る。 43行目:
:演 - [[リス・エヴァンス]](若い頃 - [[ジェイミー・キャンベル・バウアー]])
:名門貴族。演劇や詩に傾倒するあまり家は破産寸前。義父である宰相ウィリアム・セシルとその息子ロバートへの批判を演劇の形で表現する。 ;[[エリザベス1世 (イングランド女王)|エリザベス1世]]
:演 - [[ヴァネッサ・レッドグレイヴ]](若い頃 - [[ジョエリー・リチャードソン]])
:老齢の女王。演劇や詩を愛する。若い頃にエドワードと愛し合い、密かに息子を生んでいた。 54行目:
;[[ウィリアム・セシル (初代バーリー男爵)|ウィリアム・セシル]]
:演 - [[デヴィッド・シューリス]]
:宰相。[[ピューリタン|清教徒]]の立場から演劇や詩を否定し、時に弾圧、その政治姿勢は国民から嫌われている。若くして両親を亡くしたエドワードの後見人となり、娘アンをエドワードに嫁がせている。エリザベスの王位継承者として[[スコットランド王]][[ジェームズ1世 (イングランド王)|ジェームズ]]を推している。 ;[[ロバート・セシル (初代ソールズベリー伯)|ロバート・セシル]]
:演 - {{仮リンク|エドワード・ホッグ|en|Edward Hogg}}
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:エドワードの年の離れた若い友人。実はエドワードとエリザベスの間に生まれた隠し子だがその事実を知らない。
;[[ロバート・デヴァルー (第2代エセックス伯)|エセックス伯ロバート・デヴァルー]]
:演 -
:女王の寵臣。女王の隠し子と噂されている。サウサンプトン伯の親友。[[テューダー朝]]を終わらせようとしているセシル父子と対立。 ;フランチェスコ
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== 関連項目 ==
* [[恋におちたシェイクスピア]]-同じく、シェイクスピアを主人公とした映画。
* [[:en:Oxfordian theory of Shakespeare authorship]]
* [[シェイクスピア別人説]]
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[[Category:テューダー朝を舞台とした映画作品]]
[[Category:ロンドンを舞台とした映画作品]]
[[Category:16世紀を舞台とした映画作品]]
[[Category:17世紀を舞台とした映画作品]]
[[Category:ドイツで製作された映画作品]]
[[Category:演劇を題材とした
[[Category:ローランド・エメリッヒの監督映画]]
[[Category:ハラルド・クローサーの作曲映画]]
[[Category:コロンビア映画の作品]]
[[Category:レラティビティ・メディアの作品]]
[[Category:バーベルスベルク・スタジオの作品]]
[[Category:実在の作家を題材とした作品]]
[[Category:近親相姦を題材とした映画作品]]
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