「アメリカ国立標準技術研究所」の版間の差分
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[[AES暗号]]や[[AHSアルゴリズム]]など、暗号技術の選定および標準化を行っている。[[国際標準化機構|ISO]]と違い一国の機関に過ぎないが、その影響力は大きく、AES暗号はデファクトスタンダード暗号のひとつとなっている。AES暗号の前のデファクトスタンダード暗号であった[[DES (暗号)|DES]]もNISTの前身であるNBSが選定を行っている。 ===
NISTには次の7つの常任委員会がある。▼
* 技術ガイドライン開発委員会 (TGDC)▼
* 地震の危険性低減のための諮問委員会 (ACEHR)▼
* 建築安全性チーム諮問委員会 (NCST Advisory Committee)▼
* 情報セキュリティとプライバシー諮問委員会 (ISPAB)▼
* 先端技術視察委員会 (VCAT)▼
* ボールドリッジ国立品質プログラム監督委員会 (BNQP Board of Overseers)▼
* 生産拡大パートナーシップ国立諮問委員会 (MEPNAB)▼
== 主な事業・成果 ==
=== 標準物質 ===
[[File:NIST hardness reference.jpg|thumb|NISTの[[硬さ]]標準物質 (SRM 2811)。[[ロックウェル硬さ]]試験法においてスケールCの硬さであることが保証されている。]]
その任務の一部として、NISTは1300種もの最高純度で正確な量の標準物質 ([http://www.nist.gov/srm Standard Reference Material], SRM) を産業、学界、政府、および他のユーザーに供給する。これらの人造物は、特定の性質や材料構成を持つことを保証されており、測定機器や測定手順の較正に使われたり、実験の対照サンプルとして使われる。例えば、食品製造分野のための NIST SRM としては以下のようなものがある。 107 ⟶ 118行目:
* [[ピーナッツバター]] (SRM 2387, $501, 6オンス(170 g) ×3壜)
=== Handbook 44 ===
NISTは毎年、{{仮リンク|アメリカ計量会議|en|National Conference on Weights and Measures}} (NCWM) に合わせて "Handbook 44" を出版している。編集はNCWMの仕様・公差委員会とNISTの度量衡部門 (WMD) が行っている。この本は法律に定められた﹁度量衡の均一性を確保するべく協力する﹂という責任を果たすための一環でもある。 "Handbook 44" は1949年から今の名称となったが、1918年から同様の本を様々な名称で出版してきた経緯がある。2010年版では、1988年の包括通商法 ([[:en:Omnibus Foreign Trade and Competitiveness Act|Omnibus Foreign Trade and Competitiveness Act]])で既に推奨されていた[[国際単位系]]を主に使用することを推奨している<ref>[http://www.nist.gov/pml/wmd/pubs/h44-10.cfm Handbook 44]- "Forward; page 5" Retrieved: 2011-09-28</ref><ref>{{Cite web|url= http://www.govtrack.us/congress/bill.xpd?bill=h100-4848 |title=H.R. 4848 |accessdate= 2011-09-28 |author=100th Congress (1988) |date=Jun 16, 1988 |work=Legislation |publisher=GovTrack.us |quote=Omnibus Trade and Competitiveness Act of 1988 }}</ref>。 ===
▲NISTには次の7つの常任委員会がある。
▲* 技術ガイドライン開発委員会 (TGDC)
▲* 地震の危険性低減のための諮問委員会 (ACEHR)
▲* 建築安全性チーム諮問委員会 (NCST Advisory Committee)
▲* 情報セキュリティとプライバシー諮問委員会 (ISPAB)
▲* 先端技術視察委員会 (VCAT)
▲* ボールドリッジ国立品質プログラム監督委員会 (BNQP Board of Overseers)
▲* 生産拡大パートナーシップ国立諮問委員会 (MEPNAB)
NISTは連邦政府全職員および契約者に共通の[[身分証明書]]を開発しており、無許可の人物が政府の建物やコンピュータシステムに近づくのを防ごうとしている。
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[[ニューヨーク世界貿易センタービル]]の2001年9月11日の崩壊に ▲[[ニューヨーク世界貿易センタービル]]についてもNISTは三段階の計画を立案している。第一段階はビル崩壊の原因を調査する()。第二段階は建築技術や防火技術の研究開発。第三段階はその成果を建築業界に広め、技術的援助を行う。計画の原因調査部分(第一段階)は2006年末までに完了し、WTC 7 についての報告書を提出する予定である。航空機直撃を受けたタワーに関する報告書は[[2005年]][[9月26日]]に提出されたが、そこには30以上の改善提案が含まれていた。 2002年、[[:en:National Construction Safety Team Act|National Construction Safety Team Act]]︵建築安全性チーム法︶により、NISTは[[ワールドトレードセンター (ニューヨーク)|ワールドトレードセンター]]の2つの超高層建築物と47階建ての[[7ワールドトレードセンター]]の崩壊についての調査を命じられた。この調査を指揮したシャーム・スンダル<ref name="Lipton">{{Cite news|author=Eric Lipton|journal=New York Times|date=August 22, 2008|title=Fire, Not Explosives, Felled 3rd Tower on 9/11, Report Says|url= http://www.nytimes.com/2008/08/22/nyregion/22wtccnd.html}}</ref>は、3つのビルの崩壊原因を推測するため、建築と防火の研究を含めた3つの観点をカバーした。NISTはまた、建築や防火についての規約・標準・慣習の研究開発プログラムを確立し、提案した慣習・標準・規約の変化を実際に建築業界に普及させ技術的支援を行う計画を立案した。NISTはまた、施設所有者、契約者、建築家、技術者、緊急応答者、および関係当局に、未来の災害に反応する心構えをさせるための実用的なガイダンスとツールを提供している。計画の調査部分は、2008年11月20日に7ワールドトレードセンターについての最終報告で完了した。WTCタワーについての最終報告は2005年10月26日にリリースされ、建物と入居者の安全に関して30項目の改善提案を含んでいた<ref>{{Cite web|url= http://wtc.nist.gov/reports_october05.htm |title=Final Reports of the Federal Building and Fire Investigation of the World Trade Center Disaster |publisher=National Institute of Standards and Technology |date=2005-10 |accessdate=2012-06-01}}</ref>。 === 選挙技術 ===
NISTは[[アメリカ合衆国選挙支援委員会|選挙支援委員会]]の技術ガイドライン策定委員会と共同で、選挙を自動化する機械やシステムについてのガイドラインである [[:en:Voluntary Voting System Guidelines|Voluntary Voting System Guidelines]] を策定した。
=== SAMATE ===
SAMATE (Software Assurance Metrics And Tool Evaluation) はNISTのプロジェクトの1つで、ソフトウェアツールや技法の効果を評価・測定し、それらの差異を明らかにする技法を開発し[[ソフトウェア]][[品質保証]]を改善することを目的としている<ref>[http://samate.nist.gov/index.php/Introduction_to_SAMATE.html Introduction to SAMATE] National Institute of Standards and Technology. Retrieved on October 12, 2009.</ref>。
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