エドワード・ゴードン・クレイグ

1872-1966, 英国の演出家、装置家、理論家。

Edward Gordon Craig, 1872-19661619001911()

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概要

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クレイグの思想と超人形

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クレイグは演技は芸術でないとしている。その理由は芸術とは計算できる素材でのみで作られるものであるからである。しかし、人間の本性は自由を求める傾向があり、つまり演劇の素材には役に立たないということである。それをクレイグは偶然が重なってできる伏魔殿であると表現している。

近代演劇は身体を素材としているため、=偶然を帯びている。偶然の感情=俳優の心に価値はないと言う。

そして彼は俳優を、役の感情を感じ共感しそれから批判出来なければならず、役に取り組む前にそれを遠くから眺め最小限の感情を選ぶべきだとする。そして、それを感じるのが少ないほど表情や身体に対する支配力がしっかりすると説く。彼はこれを”超人形”と呼んだ。

また彼は俳優が劇作家に対して犯しうる最大の違反が、セリフの省略や笑いの要素を入れることであると言う(例:シェイクスピアは原本では〇幕と〇場しか書いていない=演出家を侵害していない(舞台指示は後世の編集))。 演劇には軍のような規律がいるものであり、俳優は演出家の指示を聞くだけの存在でないといけない。俳優は他の技能を勉強しない、もしそれをしたら演出家になってしまうと言う。

家族

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父:エドワード・ウィリアム・ゴドウィン…建築家

母:エレン・テリー…女優

妻:エレナ

参考文献

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  • エドワード・ゴードン・クレイグ著『俳優と超人形』武田清訳 2012年、有限会社而立書房
  • 山口庸子「エドワード・ゴードン・クレイグの仮面論と能の受容」表象文化論学会『表象』13 2019,150-163頁
  • Yoko Yamaguchi, Edward Gordon Craig and the International Reception of Bunraku: Transmission of the Puppet Images in Gakuya zue shūi, and the Networks of Modernism between Japan, Europe, and the United States. In: “Forum Modernes Theater” (Gunter Narr Verlag Tübingen), 28/2 (2013[2018])(ISSN 0930-5874), pp. 176-192.
  • Yoko Yamaguchi, Shikō Tsubouchi’s Unpublished Letters to Edward Gordon Craig with an Introduction about Their Intercultural Context. In: “Forum Modernes Theater” (Gunter Narr Verlag Tübingen), 28/2 (2013[2018])(ISSN 0930-5874), pp. 193-203.
  • 岸田真著『《アレーナ・ゴルドーニ》――ゴードン・クレイグ演劇学校の構想――』(『演劇学論集 日本演劇学会紀要』日本演劇学会、1992年、p.47-61)