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{{No footnotes|date=2016-11-30}}
{{Portal クラシック音楽}}
{{Portal box|クラシック音楽|舞台芸術}}
『'''オテロ'''』(''Otello'')は、[[ジュゼッペ・ヴェルディ]]が作曲した全4幕からなる[[オペラ]]である。[[1887年]]、[[ミラノ]]・[[スカラ座]]で初演された。『'''オテッロ'''』とも表記される。
{{External media
|topic=オテロ(全曲)
|audio1=[https://www.youtube.com/watch?v=lhIBCV5zMfk&list=OLAK5uy_ndpaJZHiHbyCfNE5NIKnCDVyp3CzEUkqc&index=1 Verdi: Otello(プレイリスト)] - [[:en:Believe Digita|Believe SAS]]提供のYouTubeアートトラック<br />[[マリオ・デル・モナコ]](オテロ)、[[レナータ・テバルディ]](デズデーモナ)、[[アルド・プロッティ]](イヤーゴ)、ネッロ・ロマナート(Nello Romanato、カッシオ)、[[トム・クラウゼ]](モンターノ)、{{仮リンク|アナ・ラケル・サトレ|en|Ana Raquel Satre}}(エミーリア)他<br />[[ヘルベルト・フォン・カラヤン]]指揮[[ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団]]・[[ウィーン国立歌劇場]]合唱団}}
『'''オテロ'''』 (''Otello'') は、[[ジュゼッペ・ヴェルディ]]が作曲した全4幕からなる[[オペラ]]である。[[1887年]]、[[ミラノ]]・[[スカラ座]]で初演された。『'''オテッロ'''』とも表記される。
 
* 原語曲名:''Otello''
* 原作:[[ウィリアム・シェイクスピア]]の悲劇『[[オセロ (シェイクスピア)|オセロ]]』 (''Othello'')
* 台本:[[アッリーゴ・ボーイト]]
*演奏時間:約2時間20分
*初演。[[1887年]][[2月5日]]、[[ミラノ]]・[[スカラ座]]にて
 
== 作曲の経緯 ==
[[1871]][[]][[1874]][[|]][[ ()|]][[]]
 
[[#|]][[|]][[ ()|]][[]][[1879]]318797[[]]稿
 
[[1857]][[]][[1881]]5稿[[1886]]1218
 
== 舞台構成 ==
* 全4幕
* 演奏時間:約2時間20分
*第1幕 キプロスの港
* 初演:[[1887年]][[2月5日]]、[[ミラノ]]・[[スカラ座]]にて
*第2幕 庭園に面する城の一室
*第3幕 城の大広間
*第4幕 デズデーモナの寝室
 
== 編成 ==
=== 主な登場人物 ===
* オテロ - ムーア人でヴェネツィア領キプロスの総督 ([[テノール]])
*ヤーゴ - オテロの旗手 ([[バリトン]])
* カッシオ - オテロの副官 (テノール)
* ロデリーゴ - ヴェネツィアの貴族 (テノール)
* ロドヴィーコ - ヴェネツィアからの使者 ([[バス (声域)|バス]])
* モンターノ - キプロスの前総督 (バス)
* デズデーモナ - オテロの妻 ([[ソプラノ]])
* エミーリア - イヤーゴの妻で、デズデーモナの女中 ([[メゾソプラノ]])
* 合唱
 
=== 楽器編成 ===
[[フルート]]3(第3奏者[[ピッコロ]]持ち替え)、[[オーボエ]]2、[[コーラングレ]]、[[クラリネット]]2、[[バスクラリネット|バス・クラリネット]]、[[ファゴット]]4、[[ホルン]]4、[[コルネット]]2、[[トランペット]]2、[[トロンボーン]]3、[[バストロンボーン|コントラバス・トロンボーン]][[チンバッソ]]、[[ティンパニ]]、[[シンバル]]、[[タムタム]]、[[バスドラム|大太鼓]]、[[ハープ]]、[[弦五部]]
;舞台のバルコニー
:[[マンドリン]]、[[ギター]]、[[バグパイプ]]、[[タンブリン]]
;舞台裏
:トランペット6、トロンボーン4、[[サンダーマシーン]]、[[オルガン]]、大砲
『[[ドン・カルロ]]』と同じく[[エクトル・ベルリオーズ|ベルリオーズ]]のフランス風の[[管弦楽法]]の影響が強い。
 
; 舞台のバルコニー
==あらすじ==
: [[マンドリン]]、[[ギター]]、[[バグパイプ]]、[[タンブリン]]
; 舞台裏
: トランペット6、トロンボーン4、[[サンダーマシーン]]、[[オルガン]]、大砲
 
『[[ドン・カルロ]]』と同じく[[エクトル・ベルリオーズ|ベルリオーズ]]のフランス風の[[管弦楽法]]の影響が強い。
時と場所: 15世紀末、キプロス島の港町
 
===第1幕= あらすじ ==
時は15世紀末、場所はキプロス島の港町。
激しい嵐。島の住民が待ちわびる中、オテロに率いられた船団が帰還する。敵、トルコ艦隊は海の藻屑になったとの勝利報告に住民は歓喜する。カッシオが副官になったことを妬むヤーゴは一計を案じ、酒に弱いカッシオにワインを無理強いする。カッシオは悪酔いし醜態を演じたばかりか、喧嘩の仲裁に入ったモンターノを傷付ける。騒ぎを聞いたオテロが戻ってくる。彼は即座にカッシオを罷免、群衆に帰宅を命ずる。舞台にはオテロと妻デズデモーナだけが残り、愛情を確かめ合う美しい二重唱が歌われる。
=== 第1幕 ===
 
=== 第2幕 ===
 
=== 第3幕 ===
 
使
 
=== 第4幕 ===
 
== 備考 ==
* 1882''Jago''1[[|]][[ ()|]][[1816]]
* 188725[[]][[]][[]][[]]姿
* [[]][[]][[]]220[[]]
{{External media
*オテロ役は傑出したアリアこそないものの、テノール・ドラマティコにとって最大の難役の一つとされる。「オテロ歌い」として著名な歌手には[[ジョヴァンニ・マルティネッリ]]、[[レナート・ザネッリ]]、[[ラモン・ヴィナイ]]、[[マリオ・デル=モナコ]]、[[ジョン・ヴィッカーズ]]そして[[プラシード・ドミンゴ]]が挙げられる。
|topic=『オテロ』序曲<br />(通常の上演では使用されない)
*ヤーゴ役も、性格俳優的要素の強い難役とされる。[[ティッタ・ルッフォ]]、[[ティート・ゴッビ]]などが代表的なヤーゴ歌手である。
|audio1=[https://www.youtube.com/watch?v=UQGTG6cii84 Verdi: Otello, Preludio]<br />[[リッカルド・シャイー]]指揮[[ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団]]の演奏、[[ユニバーサル ミュージック グループ|Universal Music]]提供のYouTubeアートトラック。}}
* オテロ役は傑出したアリアこそないものの、テノール・ドラマティコにとって最大の難役の一つとされる。「オテロ歌い」として著名な歌手には[[ジョヴァンニ・マルティネッリ]]、[[レナート・ザネッリ]]、[[ラモン・ヴィナイ]]、[[マリオ・デル=モナコ]]、[[ジョン・ヴィッカーズ]]そして[[プラシード・ドミンゴ]]が挙げられる。
* ヤーゴ役も、性格俳優的要素の強い難役とされる。[[ティッタ・ルッフォ]]、[[ティート・ゴッビ]]などが代表的なヤーゴ歌手である。
* 1887年の時点で、本作には『[[序曲]]』が既に書かれていたが、初演時を含め実際の上演で使用されることはなかった。[[リッカルド・シャイー]]の指揮による録音が存在する<ref>"[https://www.discogs.com/release/13762363-Verdi-Jean-Yves-Thibaudet-Orchestra-Sinfonica-Di-Milano-Giuseppe-Verdi-Riccardo-Chailly-Verdi-Discov Verdi Discoveries]", [[デッカ・レコード|Decca]] B0001090-02, 2003.</ref>。
* 日本初演は、1953年10月30日 - 11月3日、日比谷で、二期会、指揮グルリット、東響、柴田睦陸・伊藤亘行らであった。
 
== 映画 ==
{{Infobox Film
| 作品名 = オテロ
| 原題 = Otello
| 画像 =
| 画像サイズ =
| 画像解説 =
| 監督 = [[フランコ・ゼフィレッリ]]
| 脚本 = フランコ・ゼフィレッリ
| 原作 = [[ウィリアム・シェイクスピア]]<br />[[ジュゼッペ・ヴェルディ]]
| 製作 = [[メナヘム・ゴーラン]]
| 製作総指揮 = [[ヨーラム・グローバス]]<br />ジョン・トンプソン
| 出演者 = [[プラシド・ドミンゴ]]
| 音楽 = ジュゼッペ・ヴェルディ
| 撮影 = エンニオ・グァルニエリ
| 編集 = ピーター・テイラー
| 製作会社 = [[キャノン・グループ|キャノン・フィルムズ]]
| 配給 =
| 公開 = {{flagicon|USA}} [[1986年]][[9月12日]]<br />{{flagicon|ITA}} 1986年[[10月21日]]<br />{{flagicon|JPN}} [[1988年]][[9月3日]]
| 上映時間 = 122分
| 製作国 = {{ITA}}<br />{{NED}}<br />{{USA}}
| 言語 = [[イタリア語]]
| 製作費 =
| 興行収入 =
| 前作 =
| 次作 =
}}
[[1987年の映画|1987年]]に[[フランコ・ゼフィレッリ]]監督、[[プラシド・ドミンゴ]]主演で映画化された(''[[:it:Otello (film 1986)|Otello]]'')。
 
第58回[[ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞 外国語映画賞]]受賞(1987年)<ref>[https://web.archive.org/web/20100813153548/http://www.nbrmp.org/awards/past.cfm?year=1986 National Board of Review of Motion Pictures :: Awards for 1986]</ref>。
 
;キャスト
*オテロ:[[プラシド・ドミンゴ]]
*デズデーモナ:カティア・リッチャレッリ
*イヤーゴ:フスティーノ・ディアス
*エミーリア:ペトラ・マラコヴァ
*カッシオ:[[ウルバノ・バルベリーニ]]
*ロドヴィーコ:マッシモ・フォッシ
*モンターノ:エドウィン・フランシス
*ロデリーゴ:セルジオ・ニコライ
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}
 
== 参考文献 ==
* Julian Budden, "The Operas of Verdi (Volume 3)", Cassell, (ISBN 0-3043-1060-3)
* Marcello Conati & Mario Medici (Ed.), William Weaver (Tr.), "The Verdi-Boito Correspondence", University of Chicago Press (ISBN 0-2268-5304-7)
* 永竹由幸「ヴェルディのオペラ――全作品の魅力を探る」 音楽之友社 (ISBN 4-2762-1046-1)
* 福尾芳昭「二百年の師弟――ヴェルディとシェイクスピア」 音楽之友社 (ISBN 4-2762-1561-7)
 
== 外部リンク ==
{{ヴェルディのオペラ}}
* {{IMSLP|cname=オテロ|work=Otello_(Verdi,_Giuseppe)}}
 
* {{Allcinema title|3671|オテロ}}
* {{Kinejun title|1394|オテロ}}
* {{Amg movie|36706|Otello}}
* {{IMDb title|0091699|Otello}}
 
{{ヴェルディのオペラ}}
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