「コククジラ」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
129行目:
1975年の[[ワシントン条約]]の発効時から、ワシントン条約附属書Iに掲載されている<ref name="species+" />。保護活動の結果、北米側の個体群は一時期は2万8千頭前後まで回復したが、人間活動の影響による環境破壊と[[環境収容力]]の低下から餓死する個体が増え、[[2023年]]もふくめて何度かの大量死が発生しており、1万4千~1万6千頭前後まで個体数が激減したとされる<ref name=UME>{{Cite web |author=|year=2023|url=https://www.fisheries.noaa.gov/national/marine-life-distress/2019-2023-gray-whale-unusual-mortality-event-along-west-coast-and |title=2019-2023 Gray Whale Unusual Mortality Event along the West Coast and Alaska |work= |publisher=[[アメリカ海洋大気庁]] |doi= |accessdate=2023-11-02}}</ref>。 本種が人類によって減少する以前の生息数には諸説あるが、[[遺伝子座]]などを利用した測定の結果、7万6千頭から11万8千頭という範囲で推定されており、いずれにしても現在の生息数︵1万4千~1万6千頭前後︶よりも遥かに多く生息していたことが示唆されている<ref>{{Cite journal|last1= Alter |first1= SE |date=May 2012 |title=Pre-Whaling Genetic Diversity and Population Ecology in Eastern Pacific Gray Whales: Insights from Ancient DNA and Stable Isotopes |journal= PLOS ONE |volume= 7 |issue= 5 |pages= e35039 |last2= Newsome |first2= SD |last3= Palumbi |first3= SR |author-link3= Stephen Palumbi |doi= 10.1371/journal.pone.0035039 |pmid= 22590499 |pmc=3348926|bibcode= 2012PLoSO...735039A |doi-access= free }}</ref>。また、[[環境収容力]]の推定ではさらに多くが生息していた可能性も指摘されており、生息環境のデータが得られた地域に限定しても[[北太平洋]]だけで最大で約17万3千頭の生息が可能であり、データが得られなかった[[北太平洋]]の他の地域も合わせればこれ以上になった可能性があ ===アジア系個体群の動向===
|