「ジュラシック・パークIII」の版間の差分
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| 製作 = [[キャスリーン・ケネディ (映画プロデューサー)|キャスリーン・ケネディ]]<br />[[ラリー・J・フランコ]]
| 原作 = [[マイケル・クライトン]]
| 脚本 =
| 出演者 = [[サム・ニール]]<br />[[ウィリアム・H・メイシー]]<br />[[ティア・レオーニ]]<br />[[アレッサンドロ・ニヴォラ]]<br />[[トレヴァー・モーガン]]<br />[[ローラ・ダーン]]
| 音楽 = [[ドン・デイヴィス]]
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| 次作 = [[ジュラシック・ワールド]]
}}
『'''ジュラシック・パークIII'''』(''{{en|Jurassic Park III}}'')は、[[2001年の映画|2001年]]に公開された[[アメリカ合衆国の映画|アメリカ映画]]。『[[ジュラシック・パーク#ジュラシック・パーク(1993年)|ジュラシック・パーク]]』『[[ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク]]』に続くシリーズ第3作である。[[ユニバーサル・スタジオ|ユニバーサル映画]]提供作品。
== 概要 ==
人気シリーズ第3作。シリーズの前2作が﹁[[マイケル・クライトン]]による[[サイエンス・フィクション|SF小説]]の映画化﹂という形をとっていたのに対し、この作品では基本的に映画独自のストーリーが展開されている。監督は前2作の[[スティーヴン・スピルバーグ]]から[[ジョー・ジョンストン]]に タイトルのロゴマークは[[スピノサウルス]]に変わった。原点回帰をテーマにしており、背景には﹁[[生命倫理]]や生命の進化・歴史﹂、人間が﹁神の真似事﹂をすることへの批判精神等は、原作及び1作目から引き続き受け継がれている。また、スピルバーグの作品でよく指摘される﹁親子関係﹂も1作目とは異なる形で見られる。 主人公は再びアラン・グラント博士となった。演じる[[サム・ニール]]は同じ役を再び演じるのはこれが初めてだったが、思い入れの強い役であることや、ファンからも再登板を望む声が多かったことからオファーを快諾した。
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== ストーリー ==
前作『[[ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク]]』から4年後。恐竜達を生み出してきたサイトBことイスラ・ソルナ島はジョン・ハモンドの尽力により、恐竜の自然管理保護
8年前のジュラシック・パーク事件からすっかり注目を浴びている'''アラン・グラント博士'''であったが、相変わらず本業である化石発掘 スピノサウルスの襲撃に遭い離陸は失敗した上、クーパー・ナッシュと次々 荷物をまとめて出発してから数時間後。パラグライダーが墜落した跡を 歩いて数時間で巨大な廃墟に かつてインジェン社が使ったものと思しき グラントは、失望のあまりビリーに 休憩した一行は海の波 ヘリに乗り込むと、そこには死亡したと思われていたビリーが == キャスト ==
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; アラン・グラント
: 演 - [[サム・ニール]]、日本語吹替 - [[小川真司]]
: 古生物学者。8年前のジュラシック・パーク事件の当事者の一人。カービー夫妻の依頼でサイトBを訪れ、8年前以上の危険な冒険に巻き込まれることになる。 : ヌブラル島の事件によって注目を浴びているものの、化石の発掘費に困窮している。今なおジュラシック・パークについては評価しておらず、﹁天変地異が起ころうとも : ジュラシック・パーク事件と前後して恐竜に対する考えが変わっているらしく、著書の内容も変化したという。本人曰く﹁事件前は私も恐竜が好きだったが、喰われかける前と後では違う﹂。インジェン社の行動を﹁神の真似事﹂と評し嫌悪している。また、子供嫌いも治ったらしくエリーの息子に﹁恐竜おじさん﹂と慕われている。 : 1作目で吹き替えを担当していた[[富山敬]]が他界したため、本作では代わって小川真司が担当となった。ちなみに小川は本作以外にも複数作でサム・ニールの吹き替えた経験があり、シリーズにおいても前作﹃ロスト・ワールド﹄の冒頭でリゾート中幼い娘を[[コンプソグナトゥス|コンプソグナトス]]に襲われる富裕一家の父親役で出演している。 68行目:
: 演 - [[トレヴァー・モーガン]]、日本語吹替 - [[北尾亘]]
: カービー夫妻の息子。2ヶ月前、サイトB付近でパラセールを行って母親の恋人ベンと共に消息不明になる。
: インジェン社が遺した施設と非常食料を頼りに、一人で2ヶ月もの間生き残っていた。ラプトル達にガス手榴弾を用いてアランを救ったり、小型の肉食竜除けとしてT-レックスの排泄液を回収するなど、逞しい活躍を見せる。それが性格の表れとして出ているのか、アランから2ヶ月も恐竜の島でよく生き残ったと称賛されたときは、たった2ヶ月しか経っていなかったと落胆していた。マルコム博士の著作は好きでは無いらしく︵エリック曰く﹁理屈っぽい﹂︶アランと気が合う。物語中盤で両親と再会するも、プテラノドンの襲撃に遭う。巣へと連れ去られ雛の餌にされそうになるも、ビリーに救われた。スピノサウルスの襲撃からも逃れ、アラン、両親と共に生還した。 ; ポール・カービー
: 演 - [[ウィリアム・H・メイシー]]、日本語吹替 - [[納谷六朗]]
: カービー・エンタープライズの社長と名乗る男性。本人曰く
: 正体は小さなタイル塗装屋の経営者。 : 日本語吹き替えの納谷六朗は、第1作『ジュラシックパーク』のジェナーロ弁護士役、第2作『ロストワールド/ジュラシックパーク』のエディ・カー役に続き、シリーズ3作連続で主要登場人物の声の出演を果たした。
; アマンダ・カービー
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: 演 - [[マイケル・ジェッター]]、日本語吹替 - [[佐々木敏]]
: サイトBに行くために、カービー夫妻が雇った男性。飛行機の操縦を担当する。銃は持っているが戦闘は専門外。正体は広告代理店の営業マンであり、本当の銃撃のプロが病気になったのでその代理として参加した。 : 卵を取り返しに来たヴェロキラプトルに重傷を負わされ、他の生存者をおびき出すための罠として : サイトBに詳しい者を同行させるようカービー夫妻に指示したため、間接的にアランを島に呼んだ人物<ref group="注">ただし﹁ ; M.B.ナッシュ
: 演 - {{仮リンク|ブルース・A・ヤング|en|Bruce A. Young|label=ブルース・ヤング}}、日本語吹替 - [[辻親八]]
: サイトBに行くために、カービー夫妻が雇った黒人男性。飛行機の操縦を担当する。スピノサウルスの襲撃に遭い即座に島を出ることを決断。逃げ遅れたクーパーを置き去りにして飛行機を離陸させようとしたが、飛行機がスピノサウルスと衝突した為に大破。ポールの衛星電話で救助を要請している最中、スピノサウルスの襲撃を受けて[[衛星電話]]を所持したまま捕食される。その後、彼が所持していた衛星電話は、スピノサウルスの排泄物の中から見つかった。 : 身に着けている[[ドッグタグ]]から、元・米軍の[[上級曹長 (階級)|上級曹長]]だったことがわかる。
; クーパー
: 演 - [[ジョン・ディール]]、日本語吹替 - [[落合弘治]]
: サイトBに行くために、カービー夫妻が雇った男性。職業は傭兵。
: 飛行機で騒動があったときにアランを殴って気絶させる。最初に着陸した際、スピノサウルスの襲撃を受け、密林の中で応戦するが一人逃げ === デグラー家 ===
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: 演 - {{仮リンク|マーク・ハレリック|en|Mark Harelik}}、日本語吹替 - [[内田直哉]]
: 2ヶ月前、エリックと共にサイトB付近のパラセーリングをした男性。アマンダの新しい恋人。
: エリックと共にパラセールを行っている際に船の操縦員が消えてしまった為、やむを得ず島へ降下する。木に引っかかったところまでは、ビデオカメラの映像で生存が確認されていた。木からぶら下がったまま死亡し、ミイラのような遺体となって発見された。未公開シーンでは降りる前にラプトルの襲撃に遭い死亡したことが明かされた。
; エンリケ・カルドソ
: 演 - [[ジュリオ・オスカー・メチョソ]]、日本語吹替 - [[楠見尚己]]
: 違法のパラセーリングを行う「Dino-Soar」と言う会社のオーナー。船の操縦も行う。
: 序盤でエリック達をパラセーリングさせている途中、船の上から姿を消す。最後まで船から消えた理由は明かされなかったが、水中の移動が可能なスピノサウルスに襲われたという説と霧の中でプテラノドンに捕獲され、巣で雛の餌にされたという説がある︵ ; シェリル・ローガン
: 演 - {{仮リンク|サラ・ダニエル・マディソン|en|Sarah Danielle Madison}}、日本語吹替 - [[朴璐美]]
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=== その他 ===
* 大型獣脚類スピノサウルスが新たに登場。前作までの﹁王﹂であるティラノサウルスを凌駕する戦闘力をもつとされ、両者の格闘が描かれる。但し、実際のスピノサウルスは劇中のような生態は疑問視されている<ref>劇場パンフレットより。</ref>。後に、制作に携わった[[ジャック・ホーナー|ジョン・ホーナー]]、スピノサウルス研究で有名なニザール・イブラヒム、[[ポール・セレノ]]は﹁最大の肉食恐竜であることがスピノサウルスを目玉恐竜として選ぶ理由になった﹂﹁映画公開時のスピノサウルスの知見と近年の知見が異なっているので、実際には映画のような描写にはならなかっただろう﹂﹁大型の捕食者は互いに避けようとしていた可能性が高く、スピノサウルスが上陸しても他の大型獣脚類などとの戦いは起こらなかったかもしれない﹂﹁戦いが発生するとしたら、最初に強力な噛みつきが決まった方が勝利するだろう﹂と述べている<ref>ユニバーサル・スタジオ, 2001年、﹃Jurassic Park III﹄(DVD),﹁The New Dinosaurs of Jurassic Park﹂</ref><ref name="Bigger">Vergano D., 2014年,﹁Giant Spinosaurus Was Bigger Than T. Rex—And First Dinosaur Known to Swim﹂, [[ナショナルジオグラフィック (雑誌)|ナショナルジオグラフィック]]</ref>。因みに、本作の個体には性別の設定が無く雌雄は不明である。また、2015年に公開されたシリーズ第4作﹃ジュラシック・ワールド﹄により、映画やシリーズファンの間では、本作のスピノサウルスがハイブリッド恐竜第1号のインドミナス・レックスのプロトタイプであ * ヴェロキラプトルの化石から羽毛状の痕跡が発見されたため、今作のヴェロキラプトルでは頭に毛が生えているという変化が見られる。また、今作のラプトルでは雌雄の性差もカラーリングやデザインによって表現されている。
* ジュラシック・パークの創設者であるジョン・ハモンド([[リチャード・アッテンボロー]])を再登場させる予定だったが、諸事情によって断念する。その代わり、アランの台詞にハモンドの名が登場している。
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== 舞台となった島 ==
{{出典の明記|section=1|date=2018年12月}}
前作同様、舞台となったのはイスラ・ソルナ島︵Isla Sorna︶だが、前作とは違う方向に着陸しているため、前作と同じ場所が登場する場面はない。国連とコスタリカ政府によって保護され、立ち入り禁止区域となっている。一部の施設は放置されたまま今も残っており、インジェン社が密かに研究・生成していた恐竜がいたことが明らかになっている。スピノサウルスもその中の一つ。なお、5作目﹃[[ジュラシック・ワールド/炎の王国]]﹄のクレア・ディアリングが設立した恐竜保護グループ﹁Dinosaur Protection Group﹂による報告によると、マスラニ・グローバル社が﹁ジュラシック・ワールド﹂のパークをイスラ・ヌブラル島に建設する前にイスラ・ソルナ島にいる恐竜を全てイスラ・ヌブラル島に移した為、イスラ・ソルナ島には恐竜は残っていないとされ、更にイスラ・ヌブラル島に移送された恐竜のうち、特に大型獣脚類は == 登場する施設及びメカニック ==
; インジェン・コンパウンド
: サイトBにある恐竜
: : なお
; 飛行場
: イスラ・ソルナ島の北西部にあるサイトBの飛行場。滑走路が一本あるだけの小さな空港だった。サイトBにやって来たグランド達が乗る小型飛行機はここに着陸した。 ; 鳥小屋
: 翼竜のプテラノドンを収容していた巨大な鳥小屋。プテラノドンを育てて、イスラ・ヌブラル島にある﹁ジュラシック・パーク﹂の鳥小屋に運ぶ為に建設された。グラント達が訪れた時は廃墟になっていた。 ; N622DC
: ポール・カービー
; 供給トラック
: イスラ・ソルナ島で1人で生活していたエリックが住処にしていたジャングルに放置されたトラック。エリックがグラントと出会うまで、荷台の供給の中で生活していた。
174行目:
: グランド達がプテラノドンの鳥小屋から出て川を下る為に乗ったオンボロなボート。
; アインホルン20mm無反動ライフル
: クーパーが使用する巨大な[[対物ライフル]]。銃の基本モデルは50口径︵12.7mm︶の[[M82A2]]で、細部に改造がなされている。序盤の試射で小型飛行機を一撃で爆砕する威力を見せるが、島に上陸してからは撃つ前にクーパーが死 ; [[AAV7|AAVP7A1]]
: グランド達の救出の為、イスラ・ソルナ島に上陸した[[アメリカ海兵隊]]の水陸両用の[[装甲兵員輸送車]]。
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== スタッフ ==
* 監督:[[ジョー・ジョンストン]]
* 製作:[[キャスリーン・ケネディ (映画プロデューサー)|キャスリーン・ケネディ]]、[[ラリー・J・フランコ]]
* 製作総指揮:[[スティーヴン・スピルバーグ]]
* 原作:[[マイケル・クライトン]]
* 原案:[[スティーヴン・スピルバーグ]]
*
* 脚本:ピーター・バックマン、[[アレクサンダー・ペイン]]、[[ジム・テイラー (脚本家)|ジム・テイラー]]
* [[VFX]]:[[インダストリアル・ライト&マジック|ILM]]
* [[アニマトロニクス]]:[[スタン・ウィンストン]]
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* グラントとカービー夫妻がバーで話し合うシーンの後ろでジュラシックパークのピンボールマシンがある。
* モンタナの発掘場でアラン・グラントが乗ってきたモンタナ州立大学ロッキーズ博物館のロゴステッカーが付いたピックアップトラックは、古生物学者[[ジャック・ホーナー]]所有のトラックである。ホーナーはモンタナ州立大学ロッキーズ博物館の[[キュレーター]]でもあり、映画におけるテクニカルアドバイザーを務め、グラントのモデルでもあるために、それに基づいてグラントが乗る車両として登場させている。 * 映画が制作される初期の段階ではスピノサウルスの代わりにバリオニクスを考えていたが、最終的にスピノサウルスとなった。
* 最初のスクリプトではビリー・ブレナンは
* グラント役のサム・ニールはインタビューでプテラノドンとヴェロキラプトルが争うシーンがあると語ったが、最終的にそのシーンは間に合わず削除された。
* ブルース・ヤングが演じるM.B.ナッシュは映画でスピノサウルスに襲われ死んだが、当初はヴェロキラプトルに襲われ殺される事になっていた。 * 映画の冒頭で古生物学者が[[エジプト]]でスピノサウルスの歯を発見することになっていたが、最終的にこのシーンは映画において重要ではないと判断し削除された。
* プテラノドンが救出しに来たヘリコプターを攻撃するシーンと、島に上陸したアメリカ軍がスピノサウルスを攻撃するシーンの2つのエンディングを考えていた。
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