スチュアート・ブランド
経歴など
イリノイ州ロックフォード生まれ。
東部のプレップ・スクールを出て、スタンフォード大学を卒業。その後、軍に入隊、二年後に除隊[1]。
1966年に、NASAに対して地球の写真を公開する請求運動を開始。
﹃全地球カタログ﹄の編集および制作者としてよく知られている。同誌は、ヒッピー文化を紹介する雑誌であったが、ハッカー文化をも取り上げた。1968年に発行された創刊号の表紙は宇宙に浮かぶ地球の写真[2]。また、ブランドは、WELLなど多くの良質な組織を設立し続けた。他には、シナリオ・プランニングで有名なピーター・シュワルツと、コンサルティング会社﹁グローバル・ビジネス・ネットワーク︵GBN︶﹂を共同設立[3]した。
現在はロング・ナウ協会︵THE LONG NOW-The Long Now Foundation︶の代表をしている。ロング・ナウ協会は1996年設立された民間の団体である。﹁よりゆっくりに、よりよく﹂という考えを促進するために、今日の﹁より早く、より簡単に﹂という考え方に反するようなプロジェクトを行っている。特徴的なのが時間の表し方で、10,000年というスケールを用いているので、たとえば2008年はロング・ナウ的には﹁02008年﹂である。あなたの年齢が45歳であるなら、ロング・ナウ的には00045歳である。次の一万年の枠組みにおける我々の責任を創造的に伸ばすことをめざし、さまざまなプロジェクトを行っている。
現在、彼と彼の妻はカリフォルニア湾の引き船に暮らしている。環境運動家であり、原発肯定派である[4][5]。
著作
- 『地球の論点』(英治出版)ISBN 978-4862761057
- 『メディアラボ―「メディアの未来」を創造する超・頭脳集団の挑戦 』(福武書店) ISBN 4828811761
関連項目
●ケン・キージー ‥ブランドらと、サイケデリック革命を起こす意図でメリー・プランクスターズ︵Merry Pranksters︶なる集団を結成していた[6]。
●スティーブ・ジョブズ ‥2005年のスタンフォード大学卒業式記念講演[7]で、全地球カタログ休刊号の裏表紙の言葉﹃Stay hungry, stay foolish︵飢え続けろ、愚かであり続けろ︶﹄を、聴衆に贈った[8]。
●伊藤穣一とティモシー・リアリー :リアリーが伊藤をWELLの事務所まで連れて行き、ブランドに紹介した、と伊藤のブログで述懐されている[9]。
●ピーター・ドラッカー :﹃メディアラボ﹄の前書きで、ドラッカーの﹃イノベーションと企業家精神﹄の一節が引用されている。
参考文献
出典
- ^ 池田純一の前掲書
- ^ 池田純一の前掲書
- ^ 外部リンクのasahi.comの記事(上中下の下)および池田純一の前掲書
- ^ Does the world need nuclear energy?
- ^ 外部リンク 松岡正剛のページを参照
- ^ 佐野元春によるインタビュー[1]
- ^ Stanford Report, June 14, 2005
- ^ http://www.assioma.jp/?p=1898
- ^ 伊藤のブログに、Tim also took me to the offices of The Well and introduced me to Stewart Brand とある。
外部リンク
●ロング・ナウ協会代表、スチュアート・ブランド氏に聞く︵asahi.com︶
●The Long Now Foundation
●THE LONG NOW JAPAN
●スチュアート・ブランド - TEDカンファレンス
●スチュアート・ブランド﹁開拓された都市について﹂の講演映像 - TEDカンファレンス、2006年2月、3分2秒。
●スチュアート・ブランド﹁ロング・ナウについて語る﹂の講演映像 - TEDカンファレンス、2004年2月、23分20秒。
●スチュアート・ブランド﹁環境に関する4つの異端的考察﹂の講演映像 - TEDカンファレンス、2009年6月、16分42秒。
●スチュアート・ブランドvsマーク・Z・ジェーコブソン﹁討論‥原子力発電は必要か?﹂の講演映像 - TEDカンファレンス、2010年2月、22分53秒。
●スチュアート・ブランド﹁絶滅種再生の夜明けとそれが意味すること﹂の講演映像 - TEDカンファレンス、2013年3月、18分24秒。
●スチュアート・ブランド&クリス・アンダーソン﹁マンモス再生、ジオエンジニアや未来学者の思考﹂の講演映像 - TEDカンファレンス、2017年4月、30分32秒。
●﹃地球の論点﹄︵松岡正剛の千夜千冊︶
●﹃地球の論点﹄書評 - 山形浩生による