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{{otheruses|子ども向け教育番組|漫画『せさみ☆すとりーと』|まつもと泉}}
{{更新|date=2023年11月}}
{{Expand language
|langcode=en
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| 放送局 = {{USA}}:<br /> NET(1969年 - 1970年)<br />[[公共放送サービス|PBS]](1970年 - )<br />[[HBO]](2016年 - 2020年)<br />[[HBO Max]](2020年 - )
| 企画 =
| 製作総指揮 = デヴィッド・コネル
| 監督 =
| 演出 =
| 原案 = ジョーン・ガンツ・クーニー<br/>ロイド・モリセット
| 構成 = ジョン・ストーン
| プロデューサー =
| 出演者 =
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| データ放送 =
| OPテーマ = 『[[セサミストリートのテーマ]]』
| EDテーマ =
| 時代設定 =
| 外部リンク = https://www.sesamestreet.org/
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| 特記事項 =
}}
『'''セサミストリート'''』({{lang|en|''Sesame Street''}})は、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の[[非営利団体]]・[[セサミワークショップ]]が制作する子ども向け[[教育番組|テレビ教育番組]]。[[1969年]]の[[:en:National Educational Television|NET]]([[公共放送サービス|PBS]]の前身<ref>{{citation|url=https://www.imdb.com/title/tt0063951/companycredits|title=Sesame Street (1969– ) Company Credits|publisher=[[インターネット・ムービー・データベース|IMDb]]}}</ref>)での放送開始以来<ref name=":1">{{Cite web|和書|title=米,PBSの『セサミストリート』,大手番組事業者HBOで放送へ|url=https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/research/focus/794.html|website=NHK放送文化研究所|accessdate=2020-05-18|publisher=|date=2015-10|author=放送研究と調査}}</ref>、世界150以上の国と地域で放送・展開されている。この番組は、[[情操教育]]が基本となっている<ref>{{Cite book |和書 |author=乾直明 |title=ザッツTVグラフィティ ~外国テレビ映画35年のすべて~ |publisher=フィルムアート社 |date=1988年9月25日 |page=149 |isbn=4845988747}}</ref>。
== あらすじ ==
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== NHKでのテレビ放送 ==
日本では[[日本賞]]受賞を契機に、賞を設けた[[日本放送協会|NHK]]が[[NHK教育テレビジョン|教育テレビ]](現・Eテレ)で[[英語]][[教育番組]]として英語オリジナル版(以下、オリジナル版)を放送した。この頃は日本語吹替版もしくは日本語字幕版を用意することが当たり前のことだったが、吹替も字幕もなしに放送するのは当時としては異例だった。
レギュラー放送開始前、[[1971年]][[7月21日]]から[[8月31日]]までの午前9時 - 10時・午後1時 - 2時(再放送)に、夏休みスペシャルとして初放送<ref>{{Cite journal|和書|title=NHK夏のテレビ・ラジオクラブ|journal=放送教育|volume=26|issue=4|publisher=日本放送教育協会|date=1971-07-01|pages=74|id={{NDLJP|2341323/38}}}}</ref><ref>{{Cite journal|和書|title=新作紹介 教育放送 NHK番組紹介 NET番組紹介|journal=視聴覚教育|volume=25|issue=7|publisher=日本映画教育協会|date=1971-07-01|pages=138 - 139|id={{NDLJP|6068201/72}}}}</ref>。同年[[12月25日]]から[[12月31日]]まで冬休みスペシャルとして、1972年[[1月1日]]から[[1月7日]]までお正月休みとして放送し<ref>{{Cite journal|和書|title=教育・放送 日本賞にセサミストリート|journal=放送教育|volume=26|issue=9|publisher=日本放送教育協会|date=1971-12-01|pages=16 - 17|id={{NDLJP|2341328/9}}}}</ref><ref>{{Cite journal|和書|title=<セサミ・ストリート>と幼児教育 / 西本三十二|journal=放送教育|volume=26|issue=9|publisher=日本放送教育協会|date=1971-12-01|pages=24 - 25|id={{NDLJP|2341328/13}}}}</ref><ref>{{Cite journal|和書|title=私の見た<セサミ・ストリート> / 鈴木博|journal=放送教育|volume=26|issue=9|publisher=日本放送教育協会|date=1971-12-01|pages=26 - 27|id={{NDLJP|2341328/14}}}}</ref>、[[1972年]][[4月9日]](シーズン2 第131話)よりオリジナル版のレギュラー放送が開始された<ref>{{NHKアーカイブス|A197204091900001300200|セサミストリート<新番組> 「アーニーの背くらべ」ビッグ・バードの歌「だれでも失敗する」}}</ref>。その後[[1982年]]4月4日の放送をもって約5年間中断し、[[1987年]]1月10日から[[1989年]]4月8日までは[[NHK衛星第2テレビジョン|BS2]]で放送され、1987年7月12日からは1989年4月8日までは[[NHK衛星第1テレビジョン|BS1]]でも放送されたが、同年6月17日から1990年3月10日までBS2、1988年4月10日からは教育テレビに戻っている。[[1990年]][[10月5日]]から[[1998年]][[4月4日]]まで[[視覚障害者]]向けに[[音声多重放送|副音声]]による[[解説放送]]が実施されるようになった。
オリジナル版では58分位の尺があり<ref group="注釈">1980年代の放送から3分位削られ、HBOの放送になってからは26分位の30分番組になっている。</ref>NHKではそのまま放送していたが、1997年4月6日の放送からは55分までの放送になりコーナー等の一部がカット及び差し替えられた<ref group="注釈">NHK版[[エルモズワールド]]︵落合が担当︶については34本が製作された︵"ボール"︵第3786話︶から"眠り"︵第3983話︶まで︶。その後の未放送エピソード︵ペンギン、馬、バイオリンほか︶も存在する。</ref>。2001年4月7日から放送終了までは﹃[[セサミえいごワールド]]﹄の放送の関係で、40分→35分の尺になった。 176 ⟶ 177行目:
[[セサミストリートのエピソード一覧]]を参照。
; 『[[セサミストリートのテーマ]]』
* 作詞 - ジョー・ラポーゾ、ジョン・ストーン、ブルース・ハート
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{| class="wikitable" style="text-align:center"
! 語り
| [[鈴木弘子]](1990年度 - 1995年度)<ref>[https://www.kenproduction.co.jp/talent/52 賢プロダクションによるプロフィール]</ref><br/>[[玉川砂記子|玉川紗己子]](1996年度 - 1997年度)<ref>{{Cite book |和書 |author=小川ぴい |title=こだわり声優事典'97 |page=87-88 |publisher=徳間書店 |year=1997 |isbn=4-19-720012-9}}</ref><ref name="katari" group="注釈" />
|-
! 台本
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|-
! 翻訳・訳詞
| 埜畑みづき<ref name="翻訳と演出">[https://www.fukikaeru.com/?p=11089 『LIFE!/ライフ[ザ・シネマ新録版]』 演出家・清水洋史さん&翻訳家・埜畑みづきさん&堀内賢雄さんインタビュー]</ref><ref>日本音声制作者名鑑 2004(小学館、286頁 ISBN 4-09-526301-6)</ref><br />桜井裕子<ref>日本音声制作者名鑑 2004(小学館、283頁 ISBN 4-09-526301-6)</ref><br />片岡由紀子<br/>野口尊子<ref>日本音声制作者名鑑 2004(小学館、285頁 ISBN 4-09-526301-6)</ref><br/>鎌田郁子<ref>日本音声制作者名鑑 2004(小学館、282頁 ISBN 4-09-526301-6)</ref> || 滝沢ふじお<br />[[山川啓介]] || 滝沢ふじお ||colspan="4"| 野口尊子 || [[いずみつかさ]]
|-
! 演出
| [[清水洋史]]<ref name="翻訳と演出"/>
|-
! 録音
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|特記事項=[[BSテレビ東京|BSジャパン]]は水曜日18:00 - 18:30に遅れネット
}}
NHK版の終了から半年後、[[テレビ東京]]系列で日米共同制作による日本版セサミストリートが[[2004年]][[10月10日]]から放送開始された。BSジャパン(3日遅れ、現・[[BSテレビ東京|BS
日本で制作されたマペット劇が中心で、﹁心、自我、感情表現﹂や﹁自然、環境﹂をメインに取り扱っていた。日本のセサミストリートにはコンビニがあり、ストリート以外でも﹁セサミの森﹂という場所が登場した。アメリカなどで制作されたライブラリ映像も合わせて放送したり、﹁イングリッシュonストリート﹂という英語を教えるコーナーも登場した。キャラクターの声はNHK版から刷新されたほか、番組内では日本だけのオリジナルキャラクターが登場した。 528 ⟶ 529行目:
== ドキュメンタリー作品 ==
* {{仮リンク|ストリートギャング 〜セサミストリートにたどり着くまで〜|en|Street Gang: How We Got to Sesame Street}} 監督:[[マリリン・アグレロ]]
: [[2021年]][[4月23日]]に[[サンダンス映画祭]]で公開されたドキュメンタリー映画、同年[[5月7日]]にはHBO Maxで配信された。日本では2023年9月23日から[[Netflix]]で配信されている︵2024年6月22日を以って配信終了予定︶。このタイトルの由来はジャーナリストで作家のマイケル・デイビスが書いた実話の本﹃{{仮リンク|Street Gang: The Complete History of Sesame Street|en|Street Gang}}﹄から来ている。日本語音声・字幕あり。 * Through Our Eyes 小さな瞳に映る世界
: [[2021年]][[7月21日]]にHBO maxで配信された短編ドキュメンタリー、日本でも[[U-NEXT]]で配信されている([https://video.unext.jp/title/SID0065298 参照])<ref name="U-NEXT"/>。
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2012年10月に行われた[[2012年アメリカ合衆国大統領選挙|アメリカ大統領選挙]]前のテレビ討論で[[共和党 (アメリカ)|共和党]]の[[ミット・ロムニー]]候補がPBSへの補助金打ち切り政策の一例として﹁人気キャラクターの﹃ビッグバード﹄は好きだが、[[中華人民共和国|中国]]から借りた金︵[[財政赤字]]︶を増やしてまで国が支援すべきではない﹂と番組終了を匂わす発言をしたため、[[デモ活動|抗議デモ]]まで発生した<ref name=":3" /><ref>{{Cite web|和書|title=﹁セサミストリート﹂ビッグバードがクビ?米大統領候補ロムニー氏の発言が話題に|url=https://www.cinematoday.jp/news/N0046605|website=シネマトゥデイ|accessdate=2021-11-23|date=2012-10-05}}</ref>。この発言に[[民主党 (アメリカ)|民主党]]が、ロムニーはウォール街の富裕層を優遇する姿勢だという概要の[[ネガティブ・キャンペーン]]CMを放送、これに対し共和党は﹁大統領は国民でなく、ビッグバードを助けるのに躍起になっている﹂と弁解している<ref>{{Cite web|和書|title=米大統領選オバマ勝利!ロムニー口撃のこのCMが効いた?|url=https://www.j-cast.com/tv/2012/11/07153020.html|website=J-CASTテレビウォッチ|date=2012-11-07|accessdate=2021-11-23}}</ref>。 2021年11月、セサミワークショップは番組初の[[アジア系アメリカ人]]マペットとして、[[韓国系アメリカ人]]の新キャラクターであるジヨンが同月放送の特別番組にて登場することを発表した<ref>{{Cite web|和書|title=﹁セサミストリート﹂に初のアジア系マペット。大坂なおみさんも登場し、人種差別を考える|url=https://www.huffingtonpost.jp/entry/sesame-street-debuts-ji-young_jp_619309ade4b05e93cbb40a79|website=ハフポスト|date=2021-11-16|accessdate=2021-11-21}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=セサミストリートに韓国系の新キャラクター、感謝祭の特別番組で登場へ|url=https://www.cnn.co.jp/showbiz/35179517.html|website=CNN.co.jp|accessdate=2021-11-21|date=2021-11-16}}</ref>。これに対し、一部の保守系有力者が不満を示し、﹁公営放送PBSは正気ではない。我々はPBSに対する資金支援を中止すべき﹂との旨を[[Twitter]]に投稿したことが報じられた<ref name=":2" /><ref>{{Cite web|和書|title=子供番組の韓国系キャラクター登場に米国保守派議員﹁正気か﹂|url=https://web.archive.org/web/20211118121049/https://japanese.joins.com/JArticle/284944?sectcode=A00&servcode=A00|website=中央日報|accessdate=2021-11-21|date=2021-11-18}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=﹁セサミストリート﹂初の韓国系キャラクターに…﹁正気か﹂と米保守系有力者が不快感|url=http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/11/18/2021111880194.html|website=朝鮮日報日本語版|accessdate=2021-11-21|date=2021-11-18}}</ref>。 === HBOへの移管 ===
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== その他 ==
当番組で使われている数字・アルファベットの書式は[[Futura
2018年11月16日、日本の[[ユニバーサルミュージック (日本)|ユニバーサルミュージック]]から洋楽のクリスマスソングを収録した[[コンピレーション・アルバム]]である﹃ワンダフル・クリスマス﹄︵規格品番‥PROT-1238︶が[[タワーレコード]]限定で発売され、そのジャケットデザインに﹃セサミストリート﹄のマペットキャラクター︵イラスト︶が起用された<ref name="tower">[https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000274.000025445.html タワレコのクリスマス、今年はセサミストリートとコラボが決定。11/16~﹁クリスマスキャンペーン2018﹂スタート! ]、PRTIMES︵タワーレコード︶、2018年11月2日。</ref>。なお、ジャケットにマペットキャラクターが描かれているが、アルバムに﹃セサミストリート﹄およびマペット関連の曲は一切収録されていない<ref name="tower" />。同アルバムは2020年11月13日に同品番で再発売されているが、再発売盤はジャケットデザインが変更されており、マペットキャラクターは起用されていない<ref>[https://tower.jp/item/4819300/%E3%83%AF%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%95%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%82%B9%EF%BC%9C%E3%82%BF%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89%E9%99%90%E5%AE%9A%EF%BC%9E ワンダフル・クリスマス<タワーレコード限定>]、TOWER RECORDS ONLINE - 2023年2月26日閲覧。</ref>。 2019年に番組開始50年になるのを記念して、同年5月にニューヨーク市内の通りに﹁セサミストリート﹂が実際に命名された<ref>{{Cite web|和書|url=https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3663406.html|title=﹁セサミストリート﹂50周年、NYにあの通りが・・・|accessdate=2019年5月2日|publisher=TBSテレビ︵2019年5月2日作成︶|archiveurl=https://web.archive.org/web/20190505080131/http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3663406.html|archivedate=2019年5月5日}}</ref>。HBOが制作している人気[[テレビドラマ|ドラマ番組]]との[[コラボレーション]]も行い、エルモが﹃[[ゲーム・オブ・スローンズ]]﹄に、クッキーモンスターが﹃[[ウエストワールド (テレビドラマ)|ウエストワールド]]﹄にそれぞれゲスト出演している動画が公開された<ref>{{Cite web|和書|title=海外ドラマ﹃ゲーム・オブ・スローンズ﹄‥セサミストリートのエルモと共演|url=https://kaigai-drama-board.com/posts/19744|website=海外ドラマboard|accessdate=2020-05-18|publisher=|date=2019-04-19}}</ref>。 2023年10月30日、ハリウッド・レポーターは、セサミストリートが長年の「雑誌」フォーマットを廃止し、11分のストーリーセグメントを2つと新しいアニメーションシリーズ「Tales from 123」と組み合わせた、より物語的なフォーマットを選択すると報じた。
== 脚注 ==
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|4番組名 = セサミストリート<br />(1993年4月11日 - 1999年4月4日)
|4前番組 = 6時だ!ETV(日曜日)<br />(1992年4月12日 - 1993年4月4日)<br />※18:00 - 18:45<hr />[[名曲アルバム|名曲アルバム選]](5分×3)<br />(1992年4月12日 - 1993年4月4日)<br />※18:45 - 19:00
|4次番組 = [[大草原の小さな家 (テレビドラマ)|大草原の小さな家]]<br />(1999年4月11日 - 10月3日)<br />※18:00 - 18:45<hr />[[やってみようなんでも実験]]<br />(1999年4月11日 - 2000年3月19日)<br />※18:45 - 19:10
|5放送局 = NHK教育テレビ
|5放送枠 = 日曜日 18:55 - 19:00
|