削除された内容 追加された内容
 
(44人の利用者による、間の91版が非表示)
1行目:
{{pp-vandalism|small=yes}}
『'''トラップ一家物語'''』(トラップいっかものがたり)は、[[フジテレビジョン|フジテレビ]]系の『[[世界名作劇場|ハウス世界名作劇場]]』<ref>系列外の遅れネット局の一部ではスポンサーが異なったため(ハウス食品とローカルスポンサーの共同提供となった場合を含む)、オープニングのアバンタイトルと登場人物のアニメーションと提供読みによる提供映像をカットしてブルーバックによる提供スポンサー表示で対応していた。</ref>枠で放送された[[テレビアニメ]]。放映期間は[[1991年]][[1月13日]]から同年[[12月22日]]で全40話。1991年12月28日(午前10:00~午後0:00)に世界名作劇場初の総集編が放送されている。
 
{| class="floatright" style="text-align:center; border-collapse:collapse; border:2px solid black; white-space:nowrap"
|-
11 ⟶ 10行目:
|style="border:1px solid black; background-color:#99ffff; white-space:nowrap"|'''第16作'''
|style="border:1px solid black; white-space:nowrap"|[[私のあしながおじさん]]
|style="border:1px solid black; white-space:nowrap"|1990年1月<br/>~1990- 1990年12月
|-
|style="border:1px solid black; background-color:#99ffff; white-space:nowrap"|'''第17作'''
|style="border:1px solid black; white-space:nowrap"|'''トラップ一家物語'''
|style="border:1px solid black; white-space:nowrap"|1991年1月<br/>~1991- 1991年12月
|-
|style="border:1px solid black; background-color:#99ffff; white-space:nowrap"|'''第18作'''
|style="border:1px solid black; white-space:nowrap"|[[大草原の小さな天使 ブッシュベイビー|大草原の小さな天使<br/>ブッシュベイビー]]
|style="border:1px solid black; white-space:nowrap"|1992年1月<br/>~1992- 1992年12月
|}
{{Infobox animanga/Header
|タイトル=トラップ一家物語
|画像=
|サイズ=
|説明=
|ジャンル=
}}
{{Infobox animanga/TVAnime
|タイトル=
|原作=[[マリア・フォン・トラップ]]
|監督=[[楠葉宏三]]
|脚本=しろやあよ
|キャラクターデザイン=[[関修一]]
|音楽=[[川辺真|風戸慎介]]
|制作=[[フジテレビジョン|フジテレビ]]・[[日本アニメーション]]
|放送局=フジテレビ系列
|放送開始=1991年1月13日
|放送終了=12月22日
|話数=全40話
}}
{{Infobox animanga/Footer
|ウィキプロジェクト= [[プロジェクト:アニメ|アニメ]]
|ウィキポータル= [[Portal:アニメ|アニメ]]
}}
『'''トラップ一家物語'''』(トラップいっかものがたり)は、[[1991年]][[1月13日]]から[[12月22日]]まで、[[フジテレビジョン|フジテレビ]][[フジネットワーク|系列]]で毎週日曜19:30 - 19:58([[日本標準時|JST]])に全40話が放送された、[[日本アニメーション]]制作の[[テレビアニメ]]。「[[世界名作劇場]](ハウス世界名作劇場{{efn2|系列外の遅れネット局の一部ではスポンサーが異なったため(ハウス食品とローカルスポンサーの共同提供となった場合を含む)、オープニングのアバンタイトルと登場人物のアニメーションと提供読みによる提供映像をカットしてブルーバックによる提供スポンサー表示で対応していた。}})」の第17作目に当たる。
 
== 概要 ==
[[]][[]]''TheThe Story of the Trapp Family Singers''Singers[[]][[]][[ ()|]][[]][[]][[]][[]][[]]
 
[[]][[]][[|]]
 
最終回放送後の1991年12月28日には、「世界名作劇場」としては初となる総集編が2時間枠(土曜10:00 - 12:00)で放送された{{efn2|ただし、2時間尺に収めるため、物語上において重要なシーンもかなりカットされた造りになっていた。}}。
 
実話を元にした作品の中では、放送当時に一部の登場人物が存命中であったことも特徴である。
 
== あらすじ ==
32 ⟶ 60行目:
== 登場人物 ==
; [[マリア・フォン・トラップ|マリア・クッチャラ]]
: 声 - [[勝生真沙子]]<ref group="注">前番組『[[私のあしながおじさん]]』第39話にて流れた新番組予告も担当。また本作品の第37話で流れた次番組『[[大草原の小さな天使 ブッシュベイビー]]』の予告も併せて担当している。</ref>
: 声 - [[勝生真沙子]]
: 18<ref group="">[[]]18</ref>[[125]][[|]]<ref group="">[[|]]</ref>()[[]]926[[]]<ref group="">使33</ref>調<ref>3</ref>
: <ref>15</ref><ref group="">3</ref>[[]][[]]()<ref name=" 10wa ">10</ref><ref name=" 27wa ">27</ref><ref name=" 5wa ">5</ref><ref name=" 17wa ">17</ref><ref group="">2200[[]]10</ref>
: [[125]][[|]][[|]]
: 両親を幼いころに亡くしたため、家族というものに対する思いは強い。前述の性格や子どもたちと歌で触れ合うことで、それまで心を閉ざしていた子ども達の心を開き、やがてゲオルクと結ばれることとなる。結婚後は家族に降りかかる様々な危機を乗り切り、良妻賢母ぶりを発揮する。
 
=== トラップ一家 ===
アニメではルーペント(長男)、ヴェルナー(次男)、マリア(次女)の3人だけが史実通りで、他の4人は生年の順序が入れ替わっている{{efn2|厳密的には全体的な生年順は異なるが、男児としての生年順、女児としての生年順では史実通りなのがこの3人のみ。}}。
 
; [[ゲオルク・フォン・トラップ]]
: 声 - [[堀勝之祐]]
: [[]]38[[]]<ref group="">78</ref>[[]][[]][[]][[]][[]]<ref group="">[[]]1918[[]][[]][[]][[]][[]][[]]1[[ ()|]][[]][[]][[]]1919退18</ref>[[]][[]][[]][[]]
: [[第一次世界大戦]]の時には[[オーストリア]][[海軍]]<ref group="注">正確には[[オーストリア=ハンガリー帝国海軍]]の軍人であったのだが、1918年に[[オーストリア=ハンガリー帝国]]の解体に伴い[[アドリア海]]に面していた地域(現在の[[スロベニア]]、[[クロアチア]]、[[ボスニア・ヘルツェゴビナ]])が[[ユーゴスラビア王国]]となったため、新国家[[第一共和国 (オーストリア)|オーストリア共和国]]は[[内陸国]]となり海軍そのものが消滅しているので[[オーストリア]][[海軍]]は存在しない。そのため彼は1919年に海軍を退役している。</ref>の[[潜水艦]]の艦長だった(階級は[[大佐]])。先の戦争で手柄を立てて男爵の位をもらった事自体は誇りに思っている元が生粋の軍人のため、華やかな[[貴族]]生活は苦手<ref>第18話</ref>。それゆえ、オーストリアへの愛国心と誇りから後半は[[ナチス]]と対立し、[[ドイツ海軍]]からの誘いを機に国外への脱出を決意する。
: [[パイプ (たばこ)|パイプたばこ]]を愛用している。海軍にいたこともあり海が好きらしく、作中では地中海で[[ヨット]]を走らせ、素潜りで魚を獲るなどして約1ヶ月間過ごしたことがある<ref group="注">作中では珍しく、この帰宅時に茶色く日焼けし立派なあごひげまで蓄えたゲオルクが描かれている。第32話</ref>。泳ぎや[[スキー]]<ref>第25話</ref>も得意で、ヴァイオリンもいくらかは弾ける(作中では、[[アイネ・クライネ・ナハトムジーク]]第2楽章を演奏している)<ref>第10話</ref>。また読書家らしく自身の部屋には無数の本を所有しており、狩り好きなのか銃が好きなのかは不明だが猟銃の手入れもしている<ref name=" 11wa ">第11話</ref>。
; [[ルーペルト・フォン・トラップ]]
: 声 - [[安達忍]]
: トラップ家の長男。14歳。中学生。アガタが亡くなって以降トラップ家にやって来た家庭教師に対して、自身とヘートヴィッヒが主導して弟妹たちと共になつかないようにしてきた。しっかり者で真面目で落ち着いた性格だが少々気が弱い所があり、気の強い妹のヘートヴィッヒに言い負かされ気味。勉強はよくできる反面体育は不得意で、[[フェンシング]]は学校やゲオルクからも時々教わっているが中々上達しない。手先が器用で、趣味は木彫りの人形作り<ref name="#1">第13話</ref>。[[食肉|肉]]を2日連続で食べるとおなかを壊す体質。その後[[医師]]を目指して[[インスブルック]]の医科大学予科に進学し、それ以降は寄宿舎で暮らしながら本屋でバイトをし<ref group="注">この頃トラップ家が困窮状態に陥ったため</ref>、夏休みなどに時々実家に帰ってくる生活となる。
: トラップ家の長男。14歳。体育以外の勉強はよくでき、しっかり者で真面目。[[医師]]を目指し、[[インスブルック]]の医科大学予科に進学する。手先が器用。[[肉]]を2日連続で食べるとおなかを壊す体質。
: 史実でも長男であり、番組放送当時は存命だった。
; ヘートヴィッヒ・フォン・トラップ
; [[ヘートヴィッヒ・フォン・トラップ]]
: 声 - [[川村万梨阿]]
: <ref group=""></ref>13[[]][[]]16<ref name=" 32wa ">32</ref>
; [[ヴェルナー・フォン・トラップ]]
: 声 - [[松岡洋子 (声優)|松岡洋子]]
: トラップ家の次男。<ref group="注" name=" maria ">史実では[[マリア・フランツィスカ・フォン・トラップ|小さいマリア]]が姉、ヴェルナーが弟。
: トラップ家の次男。10歳。元気な腕白少年。[[貴族]]の仕来たりを兄弟の中で1番嫌っている。普段はいたずらっ子だが、動物には優しい。[[ブルーベリー]]の食べすぎでおなかを壊したことも。
しかし、トラップ一家物語ではヴェルナーが兄、[[マリア・フランツィスカ・フォン・トラップ|小さいマリア]]が妹。</ref>10歳。小学4年生。元気な腕白少年で、遊び盛りなこともあり自分のしたいことを優先して言いつけを守らないことがあり少々責任感が足りない。[[貴族]]の仕来たりを兄弟の中で1番嫌っている。普段はいたずらっ子だが動物には優しく、ある時ケガをした子鹿を見つけた時は甲斐甲斐しく世話をするが、マチルダや兄姉から「山へ返すべき」との意見に「僕が1人で育てる!」などと言って数日間反抗したこともある。身だしなみに無頓着で行儀が悪く、食いしん坊で[[ブルーベリー]]の食べすぎでおなかを壊したことも。
: 史実でも次男である。
; [[マリア・フランツィスカ・フォン・トラップ|マリア・フォン・トラップ]]
:  - [[]]<ref group="">36''''''7</ref><ref group="">[[]]3738</ref>
: <ref group="" name=" maria "></ref>82[[]]<ref group="">74</ref>[[]]([[ ()|]])
: 史実でも次女であり、2014年2月18日に亡くなるまで作中に登場するトラップ家の最後の存命者だった。
; ヨハンナ・フォン・トラップ
; [[ヨハンナ・フォン・トラップ]]
: 声 - [[石川寛美]]
: <ref group=""></ref>611<ref group="">13</ref>
; [[マルティナ・フォン・トラップ]]
: 声 - [[杉本沙織|鈴木砂織]]
: <ref group=""></ref>5[[]]<ref name=" 23wa ">23</ref><ref group="">()23</ref>
; [[アガーテ・フォン・トラップ]]
: 声 - [[渡辺菜生子]]
: <ref group=""></ref>3<ref group="">12</ref>[[]]5
; [[アガーテ・ホワイトヘッド|アガタ・フォン・トラップ]]<ref group="注">史実ではアガーテ</ref>
: 72[[]][[|]]<ref name="#2">9</ref><ref group="">()10</ref>
: 7人の子どもたちの母で、ゲオルクの妻。2年前に猩紅熱で亡くなった。旧姓ホワイトヘッド。
 
=== 使用人 ===
; マチルダ夫人
: 声 - [[藤田淑子]]
: トラップ家の家政婦長(監督のような存在)。元々のトラップ家との詳細な関係は不明だが、アガタを亡くしたトラップ家の子どもたちを不憫に思い<ref group="注">ゲオルクだけでは色々と大変だろうと、7人の子どもたちを男爵家の子女として立派に育ててあげたいとの思いから</ref>ゲオルクが新しい妻を迎えるまでの間、2年ほど前から一緒に暮らし始めた。他の使用人たちが遂行する家事全般に加え、子どもたちの教育、健康管理、礼儀作法を取り仕切る。また、ゲオルクとイヴォンヌとの結婚話を積極的に後押しし、子どもたちが彼女になつくことを期待している<ref group="注">ゲオルクの妻、子どもたちの母が必要との考えに加え、仕事で経済的に苦戦している彼にベルベデーレ伯爵という強力な後ろ盾があった方がいいとの理由から。</ref>。
: トラップ家の家政婦長。頑固でヒステリックな言動で子供達から疎まれている。貴族の仕来たりにとても厳しく、そのために型にはまらない教育を行うマリアの存在を苦々しく思っていた。物語終盤で、マリアの結婚を機に引退することを決意。結婚式の日に自身の腕時計を贈り、[[ウィーン]]へ戻る。よく尻もちをつく。意外に足が速い。[[トランプ]][[占い]]が得意。
: 貴族の仕来たりにとても厳しく、頑固でヒステリックな言動のせいで子ども達から疎まれている。マリアについては、型にはまらない教育を行う彼女の存在を苦々しく思っていた(第11話でマリアへの態度がやや軟化<ref
group="注">ある日トラップ家の家族・使用人で行った運動会では自身も楽しく参加し、終了後にはマリアと子どもたちと一緒に珍しく笑い合っている。</ref>)。ただしその後もマリアとは、子どもたちへの接し方やイヴォンヌとの結婚話のことで意見が合わない状態が続く。上記の言動から表向き口うるさい人と誤解されやすいが、実際は洞察力に優れ子ども想いな性格である<ref name=" 32wa "/>。
: よく尻もちをついており<ref name=" 11wa "/><ref>第20話</ref>一見動きは鈍そうだが、意外に足が速い<ref name=" 11wa "/>。[[トランプ]][[占い]]が得意。チョコレートが大好物<ref name=" 27wa "/>。物語終盤でマリアの結婚を機に引退することを決意し、結婚式の日に自身の腕時計を贈り[[ウィーン]]へ戻る。
; ハンス
: 声 - [[平野正人]]
: [[]]使[[|]]<ref name=" 23wa "/>[[]]
; ミミー
: 声 - [[萩森じゅん子|萩森順子]]
: [[]]<ref name="#3">34</ref>[[]]使1宿[[]]
; クラリーネ
: 声 - [[色川京子]]
: 2調<ref>7</ref>12<ref group=""></ref>
; ローズィ
: 声 - [[遠藤晴]]
: [[ ()|]]()<ref group="">使</ref>[[]]
; フランツ
: 声 - [[大山高男]]
: <ref>40</ref>[[]]殿<ref name=" 32wa "/>
 
=== ノンベルク修道院関連 ===
; 院長
: 声 - [[山口奈々]]
: 9
; ドローレス修練長
: 声 - [[藤夏子]]
: ノンベルク修道院で見習いシスターの監督指導にあたるベテランシスター。シスターの中でも特に修道院のしきたりを重んじる人物で、決まりごとを守らないマリアに度々雷を落としている。しかしその後、ゲオルクとの結婚かシスターになるかの選択を迫られたマリアに「あなたがこの修道院に来たことは(トラップ一家マリアを出会わせるための)神の思し召しのように思える」<ref group="注">「あなたを必要としているのでしょう?8人もの人たちが。
: ノンベルク修道院で見習いシスターの監督指導にあたっているシスター。
神があなたを必要としているのと同じですよ。
神が7人の子どもたちと、1人の殿方のためにあなたを。
何もかも、神の思し召しのように思えてなりません。
あなたがこの修道院へ来たことも、トラップ男爵のもとへ派遣されて行ったことも。
全て、母の亡い7人の子どもたちとあなたを巡り合わせるために、
妻を亡くした父親とあなたを巡り合わせるために、神のなさった仕業のような気がして」</ref>と助言する。<ref>第31話</ref>
; ラファエラ
: 声 - [[久川綾]]
: 
: 修道院時代からの友達。マリアの良き理解者。
; ローラ
: 声 - [[榊原良子]]
: 調
; ルシア
: 声 - [[中村万里]]
: 
: ノンベルク修道院のシスター。少し耳が遠い。
; トーマス
: 声 - 松岡洋子
: 1012
 
=== ノンベルク修道院に来る前に回想で登場する人物 ===
; マリアの母
: 声 - [[川島千代子]]
: (<ref name=" 5wa "/>)2
; マリアの父
: 声 - [[戸谷公次]]
: 523
'''; マリアの養母'''
: 声 - 中村万里
: 婿
'''; ズィークフリード'''
: 声 - [[佐藤正治 (声優)|佐藤正治]]
: 婿<ref name=" 17wa "/><ref group="">1427</ref>
'''; アニー'''
: 声 - [[平松晶子]]
: <ref group=""></ref>
 
=== その他 ===
; ヴァスナー
: 声 - [[森功至]]
: トラップ家の下宿屋に最初に宿泊した[[神父]]。その後一家と一緒に住むことになり、一家の合唱団の[[指揮者]]を担当するようになる。終盤、トラップ一家と共に亡命する。
; イヴォンヌ・ベルベデーレ
: 声 - [[山田栄子]]
: [[]]<ref name="#4">29</ref>[[]]
; アガタの両親
: 声 - 男爵夫人:[[島美弥子]]<ref group="注">第35話のEDテロップより。同回では夫も登場しているがセリフはない。</ref>
: ホワイトヘッド男爵夫妻<ref name=" 32wa "/>。アガタの故郷であるウィーン在住。ゲオルクと結婚することになったマリアに夫婦でウェディングドレスを贈る。またアガタが生前愛用していたミシンは、結婚祝いに自身たちがプレゼントした物。その後妻の方が体調を崩したことがあり見舞いに訪れたトラップ一家と久しぶりに会い、マリアと初対面する。
; [[フランツ・ヴァスナー|ヴァスナー]]
: 声 - [[森功至]]
: 若い[[神父]]。トラップ家の下宿屋の最初の宿泊者で、普段は屋敷内にある礼拝堂でミサを執り行う。また、オルガンが弾けるなど音楽に長けていることから、トラップ一家合唱団の歌の練習時の指導や本番の[[指揮者]]を担当するようになる。終盤、トラップ一家と共に亡命する。
; ナスターシャ・イワノヴナ
: 声 - [[天野由梨]]
: ()
; アントン
: 声 - [[飛田展男]]
: 
; [[ロッテ・レーマン]]
: 声 - [[秋元千賀子]]
: 宿[[]]宿
'''; カール'''
: 声 - [[小林通孝]]
: 
'''; [[ゲシュタポ]]幹部'''
: 声 - [[銀河万丈]]
: 
; 運転手
: 声 - [[岸野幸正]]
144 ⟶ 196行目:
; [[クルト・フォン・シュシュニク|クルト・フォン・シュスヒニッヒ]]
: 声 - [[筈見純]]
: [[第一共和国 (オーストリア)|オーストリア共和国]]の[[連邦大統領 (オーストリア)|連邦大統領]]<ref group="注">史実では、シュシュニクは連邦大統領では無く[[連邦首相 (オーストリア)|連邦首相]]である。</ref>。トラップ家の子供たちの歌声をラジオで聞き、後日大統領主催のパーティーに招待する。疲弊している国民<ref group="注">作中の説明では、オーストリアは観光業が盛んだったがヒトラーの圧力により観光が禁止され、国民が経済的・精神的に打撃を受けている状態とされる。第35話。</ref>のために数日後に開かれる演奏会にトラップ一家合唱団として参加し、オーストリアの歌で勇気づけてくれるよう依頼する。
; [[アドルフ・ヒトラー]]
: 声 - [[福田信昭]]
: [[]][[]]38
 
== 作中の状況説明 ==
両親を幼い頃に亡くしたマリアは子供時代を親戚宅で過ごし、後見人の男に時々暴力を振るわれるなど辛い日々を送る。数年後、14歳の頃に手に職をつけるため進学希望するが学費を出してもらえずその家を出た後、友人が暮らす街でバイトで学費を貯めてウィーンの高等師範学校に入学した<ref>第27話</ref>。
 
第2話ではマリアがノンベルク学園で教育実習をしているが、これは作中の修道院で正式なシスターになるために教育博士の学位を取得する必要があることから。
 
元々トラップ家はウィーンで暮らしていたが、アガタが亡くなったことを機にザルツブルクに引っ越してきた<ref name="#3"/>。ゲオルクの屋敷は元々さる公爵が狩りのための別荘として建てられた<ref name="#2"/>ため、近くには森や川などの自然に溢れ屋敷の前には広大な庭もある。
 
これまでの経験から家庭教師になつこうとしない7人の子どもがいるトラップ家の26人目の家庭教師として9ヶ月間(翌年の6月末日まで<ref name="#4"/>)の条件で派遣され住み込み生活を送ることに。当初、マリアが家庭教師をするのは小さいマリアだけだったが、ほどなくして「体力的にまだ幼く通学が大変」との理由で、ヨハンナの家庭教師も頼まれて2人に勉強を教え始める。
 
== 史実との違い ==
ここ本節では史実並びに原作とマリアの現実の物語本作品アニメを簡単に述べる。
* マリアがトラップ家に派遣された時の年齢は、史実及び原作小説では21歳。
* ゲオルクとマリアの年齢差は、25歳(アニメ本作品では20歳)。
* <br/><br/><ref>[[]][[]][[:en:Robert Whitehead|Robert Whitehead]]<br/>[http://babynamesworld.parentsconnect.com/meaning_of_Agathe.html Agathe - Baby Names World]<br/>[http://www.babynamespedia.com/meaning/Agathe Agathe - Baby Names Pedia]</ref>
* 102
* (Hans Schweiger)
* 史実及び原作ではマリアは家庭教師として派遣された時点で既に還俗して修道院を出ているが、本作品ではミュージカル映画版「[[サウンド・オブ・ミュージック (映画)|サウンド・オブ・ミュージック]]」同様、期限付きの家庭教師として修道女のままの身分で派遣され、映画版と同等のプロセスを経て還俗、結婚する。
 
この他上に列挙した以外にも細かな相はあるものの、基本的には映画「[[サウンド・オブ・ミュージック]]」よりは史実に沿って作られている。
 
== スタッフ ==
* 製作 - [[本橋浩一]]
* 製作管理 - 高桑充、[[中島順三]]
* 企画 - [[清水賢治]]([[フジテレビジョン|フジテレビ]])、大橋益之助([[電通]]関西支社)、佐藤昭司
189 ⟶ 251行目:
:作詞 - いしいめぐみ / 作曲・編曲 - 風戸慎介 / 歌 - 伊東恵里
 
=== 主題歌差し替えについて ===
:使,DVD[[]]2使使TV[[]]{{|date=201711}}
 
DVD化に際しての主題歌差し替えに伴い、次のような措置も行われた。まず映像の修正やスタッフクレジットのフォント変更など、オープニング映像やエンディングのクレジットにも修正が加えられた。前番組『[[私のあしながおじさん]]』の最終回で放送された、本作品第1話の予告編でもドレミの歌が使用されていたが、こちらもソフト化に伴い通常の予告編用の音楽に差し替えられている。この他DVD第10巻(最終巻)の映像特典として、東映が制作したカラオケ映像が収録されているが、他の「世界名作劇場」のDVDシリーズがオープニングテーマを収録しているのに対して、本作品ではエンディングテーマの「両手を広げて」が収録されている。
:契約金があまりにも高額だった為にオープニング・エンディング映像に予算が使えずセル画の枚数を使わない演出で構成されている(ほとんどキャラクターが動いていない)。
 
世界名作劇場のオープニング映像を集めたビデオソフト等では、オープニング映像に音声のみエンディングテーマの曲に差し替えという措置が取られている。この他、東映ビデオから発売されている日本アニメーション主題歌大全集DVDソフトでは、オープニング映像は未収録になっているものの、映像特典でノンテロップ映像という形で「ほほえみの魔法」が収録されている。ジャケット表記では再放送用と明記されているが、本来の契約が初回放送のみだった為に誤表記されている。
:現在の[[再放送]]ではオープニングは本放送時と同じく「ドレミの歌」が流される。
:ただし、有料ネット配信などの全話放送ではDVDと同じ内容で配信されている。
 
== 作中に登場する主な歌 ==
:DVD版は主題歌変更に伴いオープニング映像<ref>映像の修正やスタッフクレジットのフォント変更など</ref>やエンディングのクレジットに修正が加えられている。
; 「のんきな月曜日」
 
: ノンベルク学園で授業を任されたマリアが、シスター姿でギターの弾き語りでこの歌を教え生徒たちとに歌う<ref>第2話</ref>。マリアがトラップ家に派遣された直後、トラップ家の子どもたちはこの歌を知らなかったが彼女に教えられてその後歌うようになる<ref>第35話</ref>。
:DVD第10巻(最終巻)の映像特典には東映が制作したカラオケ映像が収録されているが、他の名作劇場劇場DVDシリーズがオープニングテーマを収録しているのに対してエンディングテーマの「両手を広げて」が収録されている。
; 「野ばら」作曲:[[フランツ・シューベルト|シューベルト]]
 
: 作中でよく歌われる歌の1つ。マリアがトラップ家に来た直後、子どもたちに知っている歌を尋ねると、小さいマリアがこの歌を挙げたため皆で歌う<ref>第8話</ref>。その後ロッテ・レーマンに誘われて参加した作中の「ザルツブルク音楽祭」等でも歌う。
:世界名作劇場のオープニング映像を集めたビデオソフト等でもオープニング映像に音声のみエンディングテーマの曲に差し替えられている。他、東映ビデオから発売されている日本アニメーション主題歌大全集DVDソフトでは、オープニング映像は未収録になっている。ただし、映像特典でノンテロップ映像にて「ほほえみの魔法」が収録されている。ジャケット表記に再放送用と明記されている、本来の契約が初回放送のみだった為に誤表記されている。
; 「菩提樹」([[冬の旅]]第1部より第5曲)作曲:シューベルト
 
: トラップ家でナスターシャの送別会を開くことになり、マリアと子どもたちがこの歌で彼女を出迎える<ref name="#1"/>。
:前番組『[[私のあしながおじさん]]』の最終回で放送された第1話の予告編でもドレミの歌が使用されていたが、ソフト化に伴い通常予告の音楽に差し替えられている。
; 「[[別れの歌 (シュヴァーベン地方民謡)|別れの歌]]」(ドイツ民謡)
: 列車に乗ってロシアに旅立つナスターシャを、駅まで見送りに来たマリアと子どもたちがこの歌で送り出す<ref>第14話</ref>。また、最終回に一家でアメリカへ亡命する際の船の上でも一家で合唱している。
; 「山のごちそう」(サビが「ホルディヒヒヤ ホルディクク」の歌)
: 作中でよく歌われる歌の1つ。マチルダ夫人の誕生日にマリアと子どもたちが歌のプレゼントとして歌う<ref>第16話</ref>。その後もマリアたちがよく歌い、大統領の助言を受けて参加した演奏会等でも歌う。
; 「[[荒野の果てに]](あらののはてに)」、「[[天には栄え]]」、「[[きよしこの夜]]」
: [[クリスマス・キャロル]]としてクリスマス頃に歌われる<ref>第23話及び第24話</ref>。このうち『きよしこの夜』はトラップ家の家族に加え、作中では珍しく使用人たち(その場にいないフランツとハンスは除く)も歌唱している<ref>第24話</ref>。
; 「[[子守歌 (シューベルト)|シューベルトの子守歌]]」作曲:シューベルト
: 小さいマリアのために彼女の寝室で、マリアがギターで弾き語りする<ref>第26話</ref>。
;「妹背をちぎる」
: マリアとゲオルグの結婚式の際に歌われた賛美歌<ref>第32話</ref>。
 
== 各話リスト ==
291 ⟶ 362行目:
|colspan="3" align="center"|年末スペシャル:総集編||colspan="3" align="center"|-
|}
総集編は昭和の劇場版シリーズの後継という面からテレビシネマとして扱われており、再放送される際には新聞欄に映画として分類される。
 
== ネット放送局 ==
199112<ref>{{Cite journal | |journal= |issue=19921 |publisher= |title=TV STATION NETWORK |pages97 - 99}}</ref>
{| class="wikitable" style="font-size:small"
!放送地域!!放送局!!放送日時!!放送系列!!備考
302 ⟶ 374行目:
|-
|[[岩手県]]||[[岩手めんこいテレビ]]||1991年4月開局から
|-
|[[宮城県]]||[[仙台放送]]||
|-
|[[秋田県]]||[[秋田テレビ]]||
|-
|[[宮城県]]||[[仙台放送]]||
|-
|[[福島県]]||[[福島テレビ]]||
|-
|[[新潟県]]||[[NST新潟総合テレビ|新潟総合テレビ]]||
|-
|[[長野県]]||[[長野放送]]||
331 ⟶ 403行目:
|[[広島県]]||[[テレビ新広島]]||
|-
|[[]]||[[|]]||<ref>{{efn2|[[]]</ref>}}
|-
|[[福岡県]]||[[テレビ西日本]]||
343 ⟶ 415行目:
|[[沖縄県]]||[[沖縄テレビ放送|沖縄テレビ]]||
|-
|[[山形県]]||[[山形テレビ]]||月曜 19:00 - 19:30||<ref>{{efn2|フジ系単独ネット局でありながら、本来の放送時間帯に日本テレビ系同時ネット枠が組まれていたため(本来日本テレビ系の[[山形放送]]は、クロスネットを組んでいたテレビ朝日系の同時ネット枠を編成していた)、時差ネット。日曜19・20時台は九州地区のフジ・日テレクロスネット局と同じ編成を組んでいた。なお、また毎年7月の『[[FNSの日]]』の放送日のみ、当該時間帯をフジ系同時ネット枠に差し替えていた。</ref>}}
|-
|[[山梨県]]||[[山梨放送]]||水曜 16:30 - 17:00||rowspan="2"|[[日本テレビネットワーク協議会|日本テレビ系列]]||
|-
|[[高知県]]||[[高知放送]]||金曜 16:30 - 17:00||<ref>{{efn2|番組販売扱いのため、アバンタイトルと提供クレジットはカットしていた。</ref>}}
|-
|[[大分県]]||[[テレビ大分]]||水曜 16:00 - 16:30||rowspan="2"|フジ日本テレビ系列<br>日本フジテレビ系列<br>[[ANN (オールニッポン・ニュースネットワーク)|テレビ朝日系列]]||<ref {{efn2|name="kyuushuu-jisa">|本来の時間帯に当時クロスネットの日本テレビ系番組を同時ネットしていたため、時差ネット。</ref>}}
|-
|[[宮崎県]]||[[テレビ宮崎]]||日曜 18:00 - 18:30||<ref {{efn2|name="kyuushuu-jisa" />}}
|-
|[[鹿児島県]]||[[鹿児島テレビ放送|鹿児島テレビ]]||日曜 18:30 - 19:00||フジ日本テレビ系列<br>日本フジテレビ系列||<ref name="kyuushuu-jisa" />{{efn2|本来の時間帯に当時クロスネットの日本テレビ系番組を同時ネットしていたため、1時間先行ネット。}}
|}
 
== 映像ソフト化 ==
* 本編テレビシリーズのDVDは2002年3月25日~同年から7月25日発売。にかけて、全10巻が発売された
 
== 補足脚注 ==
=== 注釈 ===
: 『サウンド・オブ・ミュージック』は[[ミュージカル]]作品としても有名だが、それとは別に本作『トラップ一家物語』の側を原作にした[[ファミリーミュージカル]]も上演されている([[イマジンミュージカル]])。
{{notelist2|2}}
: 前年度に放送した「[[私のあしながおじさん]]」37・38話の次作予告で[[白鳥由里]]、39話で[[勝生真沙子]]がそれぞれマリア先生として声をあてた。40話はトラップ一家物語第1話の次回予告。
=== 出典 ===
: マリア役の勝生は本作37話では次話(38話)の予告とともに、次作である[[大草原の小さな天使 ブッシュベイビー]]の予告も合わせてしている(38~40話放送分では「ブッシュベイビー」の予告は主人公ジャッキー役の[[岡本麻弥]]がしている)。
{{reflist|3}}
 
== 注釈外部リンク ==
* [https://www.nippon-animation.co.jp/work/1601/ トラップ一家物語](日本アニメーション公式ホームページ)
{{Reflist}}
* {{YouTube|P_uRNWWLVRw|トラップ一家物語 第1話「私、修道女志願です」}}
 
{{前後番組
|放送局=[[フジテレビジョン|フジテレビ]][[フジネットワーク|系列]]
|放送枠=日曜19:30 - 19:58<br />([[世界名作劇場|ハウス世界名作劇場]])
|番組名=トラップ一家物語<br />(1991年1月13日 - 12月22日)
|前番組=[[私のあしながおじさん]]<br />(1990年1月14日 - 12月23日)
|次番組=[[大草原の小さな天使 ブッシュベイビー]]<br />(1992年1月12日 - 12月20日)
}}
{{世界名作劇場}}
{{日本アニメーション}}
{{デフォルトソート:とらつふいつかものかたり}}
 
{{DEFAULTSORT:とらつふいつかものかたり}}
[[Category:サウンド・オブ・ミュージック]]
[[Category:世界名作劇場]]
[[Category:アニメ作品 と|らつふいつかものかたり]]
[[Category:1991年のテレビアニメ]]
[[Category:家族を題材としたアニメ作品]]
[[Category:家庭内労働者教師を題材とした作品]]
[[Category:合唱を題材とした作品]]
[[Category:音楽を題材としたアニメ作品]]
[[Category:実際の出来事に基づいた作品恋愛アニメ]]
[[Category:オーナチトリア舞台題材とした作品]]
[[Category:20世紀を舞台とした作品]]