「トラップ一家物語」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
m 2001:268:9203:FA30:BE43:4A66:E19:F66F (会話) による版を Juiceapple による版へ巻き戻し タグ: 巻き戻し |
|||
(31人の利用者による、間の46版が非表示) | |||
1行目:
{{pp-vandalism|small=yes}}
{| class="floatright" style="text-align:center; border-collapse:collapse; border:2px solid black; white-space:nowrap"
|-
9 ⟶ 10行目:
|style="border:1px solid black; background-color:#99ffff; white-space:nowrap"|'''第16作'''
|style="border:1px solid black; white-space:nowrap"|[[私のあしながおじさん]]
|style="border:1px solid black; white-space:nowrap"|1990年1月<br/>
|-
|style="border:1px solid black; background-color:#99ffff; white-space:nowrap"|'''第17作'''
|style="border:1px solid black; white-space:nowrap"|'''トラップ一家物語'''
|style="border:1px solid black; white-space:nowrap"|1991年1月<br/>
|-
|style="border:1px solid black; background-color:#99ffff; white-space:nowrap"|'''第18作'''
|style="border:1px solid black; white-space:nowrap"|[[大草原の小さな天使 ブッシュベイビー|大草原の小さな天使<br/>ブッシュベイビー]]
|style="border:1px solid black; white-space:nowrap"|1992年1月<br/>
|}
{{Infobox animanga/Header
|タイトル=トラップ一家物語
|画像=
|サイズ=
|説明=
|ジャンル=
}}
{{Infobox animanga/TVAnime
|タイトル=
|原作=[[マリア・フォン・トラップ]]
|監督=[[楠葉宏三]]
|脚本=しろやあよ
|キャラクターデザイン=[[関修一]]
|音楽=[[川辺真|風戸慎介]]
|制作=[[フジテレビジョン|フジテレビ]]・[[日本アニメーション]]
|放送局=フジテレビ系列
|放送開始=1991年1月13日
|放送終了=12月22日
|話数=全40話
}}
{{Infobox animanga/Footer
|ウィキプロジェクト= [[プロジェクト:アニメ|アニメ]]
|ウィキポータル= [[Portal:アニメ|アニメ]]
}}
﹃'''トラップ一家物語'''﹄︵トラップいっかものがたり︶は、[[1991年]][[1月13日]]から[[12月22日]]まで、[[フジテレビジョン|フジテレビ]][[フジネットワーク|系列]]で毎週日曜19:30 - 19:58︵[[日本標準時|JST]]︶に全40話が放送された、[[日本アニメーション]]制作の[[テレビアニメ]]。﹁[[世界名作劇場]]︵ハウス世界名作劇場{{efn2|系列外の遅れネット局の一部ではスポンサーが異なったため︵ハウス食品とローカルスポンサーの共同提供となった場合を含む︶、オープニングのアバンタイトルと登場人物のアニメーションと提供読みによる提供映像をカットしてブルーバックによる提供スポンサー表示で対応していた。}}︶﹂の第17作目に当たる。 == 概要 ==
原作は[[マリア・フォン・トラップ]]の自叙伝 最終回放送後の1991年12月28日には、﹁世界名作劇場﹂としては初となる総集編が2時間枠︵土曜10:00 - 12:00︶で放送された{{efn2|ただし、2時間尺に収めるため、物語上において重要なシーンもかなりカットされた造りになっていた。}}。 実話を元にした作品の中では、放送当時に一部の登場人物が存命中であったことも特徴である。
== あらすじ ==
38 ⟶ 65行目:
: 両親を幼いころに亡くしたため、家族というものに対する思いは強い。前述の性格や子どもたちと歌で触れ合うことで、それまで心を閉ざしていた子ども達の心を開き、やがてゲオルクと結ばれることとなる。結婚後は家族に降りかかる様々な危機を乗り切り、良妻賢母ぶりを発揮する。 === トラップ一家 ===
アニメではルーペント(長男)、ヴェルナー(次男)、マリア(次女)の3人だけが史実通りで、他の4人は生年の順序が入れ替わっている{{efn2|厳密的には全体的な生年順は異なるが、男児としての生年順、女児としての生年順では史実通りなのがこの3人のみ。}}。
; [[ゲオルク・フォン・トラップ]]
: 声 - [[堀勝之祐]]
45 ⟶ 74行目:
; [[ルーペルト・フォン・トラップ]]
: 声 - [[安達忍]]
: トラップ家の長男。14歳。中学生。アガタが亡くなって以降トラップ家にやって来た家庭教師に対して、自身とヘートヴィッヒが主導して弟妹たちと共になつかないようにしてきた。しっかり者で真面目で落ち着いた性格だが少々気が弱い所があり、気の強い妹のヘートヴィッヒに言い負かされ気味。勉強はよくできる反面体育は不得意で、[[フェンシング]]は学校やゲオルクからも時々教わっているが中々上達しない。手先が器用で、趣味は木彫りの人形作り<ref name="#1">第13話</ref>。[[食肉|肉]]を2日連続で食べるとおなかを壊す体質。その後[[医師]]を目指して[[インスブルック]]の医科大学予科に進学し、それ以降は寄宿舎で暮らしながら本屋でバイトをし<ref group="注">この頃トラップ家が困窮状態に陥ったため</ref>、夏休みなどに時々実家に帰ってくる生活となる。 : 史実でも長男であり、番組放送当時は存命だった。
; [[ヘートヴィッヒ・フォン・トラップ]]
: 声 - [[川村万梨阿]]
53 ⟶ 83行目:
: トラップ家の次男。<ref group="注" name=" maria ">史実では[[マリア・フランツィスカ・フォン・トラップ|小さいマリア]]が姉、ヴェルナーが弟。
しかし、トラップ一家物語ではヴェルナーが兄、[[マリア・フランツィスカ・フォン・トラップ|小さいマリア]]が妹。</ref>10歳。小学4年生。元気な腕白少年で、遊び盛りなこともあり自分のしたいことを優先して言いつけを守らないことがあり少々責任感が足りない。[[貴族]]の仕来たりを兄弟の中で1番嫌っている。普段はいたずらっ子だが動物には優しく、ある時ケガをした子鹿を見つけた時は甲斐甲斐しく世話をするが、マチルダや兄姉から﹁山へ返すべき﹂との意見に﹁僕が1人で育てる!﹂などと言って数日間反抗したこともある。身だしなみに無頓着で行儀が悪く、食いしん坊で[[ブルーベリー]]の食べすぎでおなかを壊したことも。 : 史実でも次男である。
; [[マリア・フランツィスカ・フォン・トラップ|マリア・フォン・トラップ]]
: 声 - [[白鳥由里]]<ref group="注">3話から6話まではエンドロールが﹁白鳥由'''理'''﹂と表記されていた。7話以降は修正されている。</ref><ref group="注">前番組﹃[[私のあしながおじさん]]﹄第37・38話にて流れた新番組予告も担当。</ref> : トラップ家の次女。<ref group="注" name=" maria "></ref>8歳。マリアと区別するために﹁小さいマリア﹂と言われる。子どもたちの中でも一番のお母さん子。2年前に母が患った病気である[[猩紅熱]]にかかって<ref group="注">7人の兄妹で唯一自身だけこの病気が感染ったのは、いつも母のそばにいたため。第4話</ref>以来心臓が弱いなど病弱になり、全く食事に手をつけないなど心を閉ざしていた。しかし、マリアとの出会いでぐんぐん元気になり、数ヶ月後走れるぐらい丈夫になった。穏やかで優しい性格だが、マチルダ夫人に反論するなど強気な面も。あることがきっかけで母の[[ヴァイオリン]]を弾くようにもなる(練習曲は、主に﹃[[メヌエット (ペツォールト)|メヌエット]]﹄)。 : 史実でも次女であり、2014年2月18日に亡くなるまで作中に登場するトラップ家の最後の存命者だった。
; [[ヨハンナ・フォン・トラップ]]
: 声 - [[石川寛美]]
66 ⟶ 98行目:
: トラップ家の五女。<ref group="注">史実では五女はマルティナ。アガーテは長女</ref>3歳。末っ子だけあって、甘えん坊で無邪気な性格でいたずら好き。幼いため危ないという感覚がまだ分からず、ハサミを勝手に持ち出すなど周りをヒヤヒヤさせることがある。兄姉たちが直前に言った言葉を真似て会話している<ref group="注">幼いこともあり時々言葉を省略することもある。例‥姉が言った﹁お父様は、まだお帰りにならないわ﹂をアガーテ﹁おかえり…ないわ﹂等。第12話</ref>。[[おねしょ]]を5日連続した記録を持つ。 ; [[アガーテ・ホワイトヘッド|アガタ・フォン・トラップ]]<ref group="注">史実ではアガーテ</ref>
: 7人の子どもたちの母で、ゲオルクの妻。2年前に[[猩紅熱]]で亡くなった。生前はゲオルクと子どもたちから非常に愛されており、自身の死後子どもたちが父の再婚話に反発する大きな一因となっている。[[ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト|モーツァルト]]の曲が好きで<ref name="#2">第9話</ref>、子どもの頃にはヴァイオリンを弾いていた。このヴァイオリンと愛用していたミシンは、死後物置に仕舞われた<ref group="注">ゲオルクの﹁アガタの思い出の品を見ると(自身も含めて)皆が辛い気持ちになる﹂との理由により。第10話</ref>。 === 使用人 ===
79 ⟶ 111行目:
: トラップ家の[[執事]]。ゲオルクの仕事のサポート、トラップ家の来客対応及び電話・手紙などの取次ぎ、一家の食事の配膳などをしている。少々堅物だが生真面目で誠実な性格で、子ども達だけではなくマリアに対しても色々とサポートしている。トラップ家使用人としては申し分ないが、ゲオルクとマチルダ夫人の留守に女友達に会いに行くなど、主人の居ない場所では息抜きもしている模様。[[ミラのニコラオス|聖ニコラウス]]に化ける<ref name=" 23wa "/>など家族の一員として親しみを得ていたが、終盤に[[ナチス]]支持者となりゲオルクと対立する。 ; ミミー
: 声 - [[
: トラップ家の[[メイド]]で、ウィーンで職探しをしていた時にアガタに雇われ、アガーテが生まれる前から勤めている<ref name="#3">第34話</ref>。[[チロル]]出身のためチロル訛りがあり、田舎者呼ばわりしてくるクラリーネとは不仲。使用人の中ではマリアの味方の1人として彼女に親しく接する。終盤のトラップ家が下宿を始めた後に結婚してトラップ家を去り、イタリア国境に近いチロルの谷の奥にある[[オーバーグルグル]]で結婚生活を送る。 ; クラリーネ
: 声 - [[色川京子]]
112 ⟶ 144行目:
; ルシア
: 声 - [[中村万里]]
: ノンベルク修道院のベテランシスター。マリアがノンベルク修道院で初めて会った人物でもある。少し耳が遠いがラファエラによると﹁耳で聞かなくても人の気持ちが分かる﹂とのこと。また、年のせいかたまに杖を用いて歩くこともある。 ; トーマス
: 声 -
: 10歳ぐらいの男の子。ノンベルク学園の生徒の1人。修道院の実習として学園にやって来たマリアと数日間過ごした。貧しい家でおじいさんと2人暮らししながら、牛乳配達を手伝っている。その後牛乳配達をしていた所、家出したヘートヴィッヒと出会い、迎えに来たマリアと数ヶ月ぶりに再会する。 === 回想で登場する人物 ===
; マリアの母
: 声 - [[川島千代子]]
: マリアの実母。マリアを妊娠中ウィーン行きの汽車に乗車するが、チロルを通過時に娘を出産(マリアの出生証明書では﹁ウィーン生まれ﹂となっている<ref name=" 5wa "/>)。その直後、車掌のザルツブル ; マリアの父
: 声 - [[戸谷公次]]
137 ⟶ 169行目:
; イヴォンヌ・ベルベデーレ
: 声 - [[山田栄子]]
: ゲオルクの婚約者で伯爵令嬢。アガタとは[[はとこ]]である。美女だが高飛車で気位が高い。子供時代に母親を亡くした関係で子どもが苦手なため、子供たちの母親としてではなく、ゲオルクの妻となることを望んでいる。ヘートヴィッヒやマリアには毛虫のように煙たがられており嫌われている。マリアの存在を多少疎ましく思い物語を通じて反発し合うが、終盤で﹁子どもたちの母親には、あなたがなるべきよ﹂とマリアを認めている ; アガタの両親
: 声 - 男爵夫人:[[島美弥子]]<ref group="注">第35話のEDテロップより。同回では夫も登場しているがセリフはない。</ref>
: ホワイトヘッド男爵夫妻<ref name=" 32wa "/>。アガタの故郷であるウィーン在住。ゲオルクと結婚することになったマリアに夫婦でウェディングドレスを贈る。またアガタが生前愛用していたミシンは、結婚祝いに自身たちがプレゼントした物。その後妻の方が体調を崩したことがあり見舞いに訪れたトラップ一家と久しぶりに会い、マリアと初対面する。 ; [[フランツ・ヴァスナー|ヴァスナー]]
: 声 - [[森功至]]
: 若い[[神父]]。トラップ家の下宿屋の最初の宿泊者で、普段は屋敷内にある礼拝堂でミサを執り行う。また、オルガンが弾けるなど音楽に長けていることから、トラップ一家合唱団の歌の練習時の指導や本番の[[指揮者]]を担当するようになる。終盤、トラップ一家と共に亡命する。 174 ⟶ 206行目:
第2話ではマリアがノンベルク学園で教育実習をしているが、これは作中の修道院で正式なシスターになるために教育博士の学位を取得する必要があることから。
元々トラップ家はウィーンで暮らしていたが、アガタが亡くなったことを機にザルツブルクに引っ越してきた<ref
これまでの経験から家庭教師になつこうとしない7人の子どもがいるトラップ家の26人目の家庭教師として9ヶ月間(翌年の6月末日まで<ref == 史実との違い ==
185 ⟶ 217行目:
* 史実では、結婚からアメリカ亡命までは10年以上の期間があり、その間マリアとゲオルクの間にはローズマリーとエレオノーレという、2人の娘が生まれている。また、マリアが亡命の間妊娠していたというのも史実準拠であり、この時に身ごもっていたのが末子のヨハネスであった。 * 執事のハンス・シュヴァイガー(Hans Schweiger)は、史実ではナチ党員であり監視していることを告白した後も、﹁︵上部に報告せざるを得なくなる為、︶自分の前で政治の話はしないように﹂と語ったり、アメリカからのコンサート出演依頼に乗じて一家に亡命を進言するなど、一家には協力的な人物であった。 * 史実及び原作ではマリアは家庭教師として派遣された時点で既に還俗して修道院を出ているが、本作品ではミュージカル映画版「[[サウンド・オブ・ミュージック (映画)|サウンド・オブ・ミュージック]]」同様、期限付きの家庭教師として修道女のままの身分で派遣され、映画版と同等のプロセスを経て還俗、結婚する。
上に列挙した以外にも細かな相違点はあるものの、基本的には映画
== スタッフ ==
231 ⟶ 264行目:
: 作中でよく歌われる歌の1つ。マリアがトラップ家に来た直後、子どもたちに知っている歌を尋ねると、小さいマリアがこの歌を挙げたため皆で歌う<ref>第8話</ref>。その後ロッテ・レーマンに誘われて参加した作中の﹁ザルツブルク音楽祭﹂等でも歌う。 ; 「菩提樹」([[冬の旅]]第1部より第5曲)作曲:シューベルト
: トラップ家でナスターシャの送別会を開くことになり、マリアと子どもたちがこの歌で彼女を出迎える<ref
; 「[[別れの歌 (シュヴァーベン地方民謡)|別れの歌]]」(ドイツ民謡)
: 列車に乗ってロシアに旅立つナスターシャを、駅まで見送りに来たマリアと子どもたちがこの歌で送り出す<ref>第14話</ref>。また、最終回に一家でアメリカへ亡命する際の船の上でも一家で合唱している。
; 「山のごちそう」(サビが「ホルディヒヒヤ ホルディクク」の歌)
: 作中でよく歌われる歌の1つ。マチルダ夫人の誕生日にマリアと子どもたちが歌のプレゼントとして歌う<ref>第16話</ref>。その後もマリアたちがよく歌い、大統領の助言を受けて参加した演奏会等でも歌う。 332 ⟶ 365行目:
== 放送局 ==
※放送日時・系列は本番組終了時︵1991年12月︶のもの<ref>{{Cite journal |和書 |journal=アニメディア |issue=1992年1月号 |publisher=学研 |title=TV STATION NETWORK |pages97 - 99}}</ref>。 {| class="wikitable" style="font-size:small"
!放送地域!!放送局!!放送日時!!放送系列!!備考
388 ⟶ 421行目:
|[[高知県]]||[[高知放送]]||金曜 16:30 - 17:00||{{efn2|番組販売扱いのため、アバンタイトルと提供クレジットはカットしていた。}} |-
|[[大分県]]||[[テレビ大分]]||水曜 16:00 - 16:30||rowspan="2"| |-
|[[宮崎県]]||[[テレビ宮崎]]||日曜 18:00 - 18:30||{{efn2|name="kyuushuu-jisa"}}
|-
|[[鹿児島県]]||[[鹿児島テレビ放送|鹿児島テレビ]]||日曜 18:30 - 19:00||
|}
403 ⟶ 436行目:
=== 出典 ===
{{reflist|3}}
== 外部リンク ==
* [https://www.nippon-animation.co.jp/work/1601/ トラップ一家物語](日本アニメーション公式ホームページ)
* {{YouTube|P_uRNWWLVRw|トラップ一家物語 第1話「私、修道女志願です」}}
{{前後番組
411 ⟶ 448行目:
|次番組=[[大草原の小さな天使 ブッシュベイビー]]<br />(1992年1月12日 - 12月20日)
}}
{{世界名作劇場}}
{{日本アニメーション}}
▲{{DEFAULTSORT:とらつふいつかものかたり}}
[[Category:サウンド・オブ・ミュージック]]
[[Category:世界名作劇場]]
420 ⟶ 457行目:
[[Category:1991年のテレビアニメ]]
[[Category:家族を題材としたアニメ作品]]
[[Category:家庭
[[Category:合唱を題材とした作品]]
[[Category:音楽を題材としたアニメ作品]]
[[Category:
[[Category:
[[Category:
|