バルバドスアライグマ
バルバドスアライグマ︵Procyon gloveralleni︶は、食肉目アライグマ科に属する動物で、カリブ海・小アンティル諸島のバルバドス島に生息していたが、すでに絶滅した。
北アメリカに生息するアライグマよりも少し小さい。体色は黒っぽく、尾は茶色と黒の輪になった横縞があった。巣は木の洞に作り、林や茂みを好んで行動していた。
18世紀中期にはすでに、バルバドスアライグマは農産物に被害を与える害獣として駆除の対象になっていた。農地開発によってバルバドスアライグマの生息地は減少していった。人間のゴミを漁っていたともいうが、おそらくは生息地の減少に伴う悪循環の一つであろう。そして、19世紀以降の毛皮産業の発展や、ペットとしてのアライグマの人気によって、バルバドスアライグマは乱獲され減少の一途をたどった。1970年に絶滅したとされている︵1964年説もある︶。
status
EXTINCT (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))