「フェリクロムポジション」の版間の差分
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高級音楽用として、1970年代には各社の最高価格帯の製品として君臨したものの、製造工程の複雑さや専用の録音バイアス・再生イコライザーが必要ではあるが自動ポジション検知は構造上できない等の使用時の煩雑さ等もあり、発売したメーカーは多くない。日本でも[[OEM]]を含め、大手の[[TDK]]︵[[1970年代]]当時・[[東京電気化学工業]]︶、および[[日立マクセル]]︵現・[[マクセル]]︶、[[富士写真フイルム]]︵現・[[富士フイルムホールディングス]]︶等は採用せず、同価格帯には音楽録音専用に特化した最上級クラス︵Super Low-Noise High Output、通称SLH︶のノーマルポジションを置いていた。 登場当初はノーマルポジジョン専用のカセットレコーダーで録音する事ができ、また初期のクロムポジション︵ハイポジション︶用テープは中域以下の MOL が低いという弱点があったため存在意義があったものの、 ノーマルポジション用、およびクロムポジション︵ハイポジション︶用の各種カセットテープが改良され、またカセットレコーダーもクロムポジション︵ハイポジション︶用に対応したものが多くなると存在意義を失うようになり、[[1978年]] 録音バイアス量はノーマルポジションに比較して 1.1 倍程度であり、また、再生イコライザーの時定数はクロムポジション(ハイポジション)と同じ 70 µs と 3180 µsだった 。
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