「フラットマンドリン」の版間の差分
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[[鋼|スチール]][[弦 (楽器)|弦]]で8弦4コース、調弦は低い方からG-D-A-E、フレットがあり、[[ピック]]を使って[[演奏]]するのは[[イタリア]]のクラシック[[マンドリン]]と同じであるが、19世紀後半にクラシック・マンドリンがイタリアからアメリカに渡り、スタンディングのプレイヤーからの要望もあり、[[ギブソン]]の創設者[[オービル・ヘンリー・ギブソン]]の手により、背面はクラシック・マンドリンのようにドーム状ではなく、ヴァイオリンのようにほぼ平らで緩やかなふくらみがあるフラット形状に改良される。このことからフラット・マンドリンと呼ばれる。表板にややふくらみがあり、これをアーチドトップ(arched top)と呼ぶ。対して完全に平らな表板を持つものがあり、これをフラットトップ(flat top)と呼ぶ。ボディの形には上部にスクロール(scroll)と呼ばれる渦巻型の部分があるFタイプと,円形に近い洋ナシ型のAタイプがある。F型とA型ではヘッドの形も異なり、A型はシンプルでF型はより装飾的なヘッドが通常である。音は個体差はあるが、おおむねF型が高音がよく響ききらびやか、A型はややおだやかである。サウンドホールはヴァイオリンのようなf字型︵Fホール︶のものが多いが、アコースティックギターと同じ楕円形︵オーバルホール oval hole︶などもある。 1919年にギブソンに迎えられた発明家[[ロイド・ロアー]]の手により、フラットマンドリンは更に完成度が高められた。<br>
ブルーグラスの創始者[[ビル・モンロー]]の愛機でもあるF-5と呼ばれるF型マンドリンはロイド・ロアーの調整・検品済みの証としてサインが入り、音色及び希少性から現在、高価格で取引されている。<br>
なお、同時期にブラジルに渡ったクラシック・マンドリンから改良された[[バンドリン]]は背面が同じように平らだが、形状は大きく異なる。<br>
[[フェンダー]]製マンドキャスターに代表される、エレキギターのようにピックアップがついたエレキ・マンドリンも作られている。<br>
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