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{{スペイン語圏の姓名|ドミンゴ|エンビル}}
{{Infobox Musician <!-- プロジェクト:音楽家を参照 -->
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{{Portal クラシック音楽}}▼
[[File:14-05-05-placido-domingo-RalfR-2.jpg|thumb|upright|Placido Domingo 2014]]
'''ホセ・プラシド・ドミンゴ・エンビル''' 年上の[[ルチアーノ・パヴァロッティ]]、年下であり同じくスペイン出身の[[ホセ・カレーラス]]と共に[[三大テノール]]としても広く知られる。
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=== デビュー ===
[[1959年]]に、メキシコシティのメキシコ国立歌劇場でテノール歌手としてデビューした。[[1961年]]には同じくメキシコの[[モンテレイ (メキシコ)|モンテレイ]]でアルフレード︵﹃[[椿姫 (オペラ)|椿姫]]﹄︶を歌い、本格的な初主演を飾る。 [[1962年]]に[[テルアビブ]]歌劇場と契約し、[[イスラエル]]に移る。多くの役に挑戦して実力を蓄えつつ、[[1965年]]まで[[イスラエル]]で活躍。1965年に[[ニューヨーク]]・シティオペラと契約して[[アメリカ合衆国|アメリカ]]に移った。[[1967年]]には、[[ドン・カルロ]]︵[[タイトル・ロール]]︶を歌って[[ウィーン国立歌劇場]]にデビューする。 50 ⟶ 51行目:
また、前述の2人とともに[[三大テノール]]として、[[1990年]]の[[FIFAワールドカップ]][[イタリア]]大会を皮切りに、[[1994年]]のアメリカ大会、[[1998年]]の[[フランス]]大会、[[2002年]]の日韓大会まで3人合同での演奏会を開いた。 [[1992年]]に地元のスペインで開催された[[バルセロナオリンピック]]では開会式と閉会式に出演し、大観衆の前で美声を披露、特に閉会式で歌った[[オリンピック賛歌]]は、「史上最高のオリンピック賛歌」「オリンピック賛歌を歌わせるのならドミンゴが一番」との高い評価を受けた。また、[[1994年]]の[[リレハンメルオリンピック|リレハンメル冬季オリンピック]]でやはり同歌の独唱を披露した[[シセル・シルシェブー]]の才能にも目を止め、オリンピック賛歌ソリスト同士のデュエットを実現させたことも話題となった。さらに、[[2008年]][[2008年北京オリンピック|北京オリンピック]]の閉会式にも出演した。
なお、プロはだしといわれるピアノの演奏を披瀝する機会は多くないが、1983年に[[クリストフ・エッシェンバッハ]]が指揮をかねてモーツァルトのピアノ協奏曲をEMIに連続録音した際、「3台のピアノのための協奏曲」の第3ピアノ(第2ピアノは[[ユストゥス・フランツ]])に指名されたことがある。これは、ドミンゴの映画撮影が延びた関係で実現しな
=== 現在 ===
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[[2011年]]3月に発生した[[福島第一原子力発電所事故]]の影響で日本国外の演奏家が次々と日本公演をキャンセルする中、4月10、13日に東京で予定されていた公演は変更せずに実施した。アンコールに際しては日本語で唱歌「故郷」を歌った。
大の[[フォーミュラ 2020年3月22日、[[2019新型コロナウイルス|新型コロナウィルス]]の検査で陽性反応が出たため、家族とともに外部との接触を断っていることを明らかにした<ref>{{Cite web|和書|title=オペラ歌手 ドミンゴ氏 新型コロナウイルスに感染|url=https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200323/k10012344651000.html|website=NHKニュース|accessdate=2020-03-22|last=日本放送協会}}</ref>。発熱や咳症状はあるものの体調は良いとし、Facebook上で手洗いの励行など感染予防の対策を取るようファンに呼び掛けている。<ref>{{Cite news|title=ドミンゴさんも感染 オペラ歌手﹁体調は良い﹂|newspaper=共同通信|date=2020-03-23|url=https://this.kiji.is/614558115588228193?c=39546741839462401|accessdate=2020-03-31}}</ref> === セクハラ疑惑 ===
2019年8月13日、AP通信は、長年セクハラや不適切な行為を受けていたと告発する女性歌手ら9人の証言を報じた<ref>[https://www.nikkansports.com/general/news/201908130000824.html オペラ歌手ドミンゴ氏を告発 長年セクハラ行為か] - [[日刊スポーツ]] 2019年8月13日20時6分</ref><ref>{{Cite web|和書|title=ドミンゴ氏のセクハラ疑惑、故郷スペインのオペラ界からは擁護の声|url=https://www.afpbb.com/articles/-/3239913|website=www.afpbb.com(2019年8月15日)|accessdate=2020-01-29|language=ja|publisher=}}</ref>。ロサンジェルス歌劇場が調査に乗り出し<ref>{{Cite web|和書|title=﹁世界三大テノール﹂ドミンゴ氏にセクハラ疑惑2公演中止に|url=https://www.afpbb.com/articles/-/3239839|website=www.afpbb.com(2019年8月14日)|accessdate=2020-01-29|language=ja|publisher=}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=オペラ歌手ドミンゴ氏にセクハラ疑惑 米国で2公演中止に|url=https://sputniknews.jp/20190814/6583877.html|website=jp.sputniknews.com(2019年08月14日)|accessdate=2020-01-29|language=ja|publisher=}}</ref>、9月にも11人の女性が被害を申し立てている。ダラス歌劇場とサンフランシスコ歌劇場は予定されていた公演をキャンセル<ref>{{Cite web|title=Singer says opera's Domingo harassed her, grabbed her breast|url=https://apnews.com/3baf2ccc59144284b227f29eb7d44797|website=AP NEWS|date=2019-09-07|accessdate=2020-01-29}}</ref>、フィラデルフィア管弦楽団は出演依頼の取り下げとなった。芸術監督を務めていたメトロポリタン歌劇場はロサンジェルス歌劇場の調査結果を待って最終決定を下す方針であったが、9月25日の﹃マクベス﹄と11月の﹃マダム・バタフライ﹄については降板となることを発表し、﹁ドミンゴ氏は今後METで開催される公演に出演しないことで合意しました。METとドミンゴ氏は同氏が降板する必要があるという点で同意しています﹂とコメントしている<ref>{{Cite news|title=Plácido Domingo leaves Met Opera over allegations|url=https://www.bbc.com/news/world-us-canada-49822285|work=BBC News|date=2019-09-25|accessdate=2020-01-29|language=en-GB}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=セクハラ疑惑のプラシド・ドミンゴ、メトロポリタン歌劇場への今後の出演をすべて降板︵ELLE ONLINE︶|url=https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190925-00010008-elleonline-ent|website=Yahoo!ニュース(2019年9月25日)|accessdate=2020-01-29|language=ja|publisher=}}</ref>。 2020年2月25日にドミンゴは﹁︵女性たちに︶生じさせた苦しみを本当に申し訳なく思っていることを知ってもらいたい。私の行為に関する全責任を負う﹂と被害者への謝罪を表明した。オペラ歌手らで作られる米労組の弁護士は2019年9月から12月末まで55人に聞き取り調査を行っており、1990年代と2000年代にドミンゴによるセクハラを経験もしくは目撃した27人に加えて、12人がドミンゴの評判を知っていたことが分かった。2人の女性は自らのキャリアに悪影響が及ばぬよう、性的行為を強いられて従うほかなかったと話しているという<ref>{{Cite web|title=U.S. Opera Union: Placido Domingo Abused Power|url=https://www.billboard.com/music/music-news/placido-domingo-abused-power-us-opera-union-probe-8551846/|website=Billboard|date=2020-02-25|accessdate=2020-02-27}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=オペラ歌手のドミンゴ氏、セクハラ謝罪 スペイン報道︵写真=AP︶|url=https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56056030W0A220C2000000/|website=日本経済新聞 電子版(2020年2月26日)|accessdate=2020-02-27|language=ja|publisher=}}</ref>。ドミンゴの謝罪表明の翌日、スペイン政府はマドリードでの2つの公演をキャンセルし、スペイン文化庁は5月にサルスエラ国立劇場で予定されていた[[フェデリコ・モレーノ・トローバ]]の﹃ルイサ・フェルナンダ﹄については降板とすることを発表した<ref>{{Cite web|title=Spain Cancels Placido Domingo Performances|url=http://www.billboard.com/articles/news/9323935/spain-cancels-placido-domingo-performances|website=Billboard|date=2020-02-26|accessdate=2020-02-27}}</ref>。 == 歌手としての評価 ==
{{独自研究|section=1|date=2018年12月}}
▲{{Portal クラシック音楽}}
オペラ界においては、陰翳をたたえた美声、充実した中音域、卓越した演技力、すぐれた歌唱技術によって、世界各国において幅広い人気と高い評価を得ている。特筆すべき多様性をもつ歌手であり、[[ジュゼッペ・ヴェルディ|ヴェルディ]]、[[ジャコモ・プッチーニ|プッチーニ]]などのイタリア・オペラ、フランス・オペラ︵﹃[[ファウスト ( ドミンゴは、若くして[[バリトン]] 1968年にはハンブルクで﹃[[ローエングリン]]﹄の[[タイトルロール|題名役]]を歌ってワーグナー作品にも進出したが、声帯障害を引き起こしてしまう。しかし、声が成熟して重みと厚みを増すに従いワーグナーの諸役も無理なく歌えるようになり、徐々に彼の主要なレパートリー 反面﹃[[愛の妙薬]]﹄のネモリーノのような軽いレパートリーにおいても、リリックに柔らかに歌う発声と演技力により評判にな [[三大テノール]]としてのコンサートは、 上記の通り、ドミンゴは ドミンゴは[[ジュゼッペ・ヴェルディ|ヴェルディ]]のテノール向けの[[アリア]]を、ヴェルディが上演国に合わせてそれぞれの言語で作曲したオリジナル版からの複数版を含めて全数収録したCDセットを録音し、批評家からも概ね好意的な評価を得ている。
近年は再び[[バリトン
== 指揮および芸術監督 ==
指揮活動は歌劇の指揮が中心だが、[[2001年]][[7月1日]]には[[ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団|ベルリン・フィル]]のシーズンを締めくくる恒例の﹁'''ヴァルトビューネ'''﹂の指揮者として招かれ、スペインものの作品を指揮している。歌手としてはシリアスな役どころの多いドミンゴだが、オペラ指揮者としては﹃[[こうもり (オペレッタ)|こうもり]]﹄を好むらしく、日本では映像 ([[ロイヤル・オペラ・ハウス|コヴェントガーデン王立歌劇場]]、[[ヘルマン・プライ]]他)、CD ([[ミュンヘン放送管弦楽団]]、[[ルチア・ポップ]]他) ともに、指揮者ドミンゴはこの作で初お目見えであった。後者ではアルフレード役を兼ねている。前者は当然指揮だけだが、英語の台詞もまじえガラ・パフォーマンスも織り込まれた (国内販売の﹁こうもり﹂原語DVDでは現在唯一) 大晦日のお祭りムードの上演ということで、先輩のプライに舞台上から また、ワシントン歌劇場で最初の芸術監督に指名され、後にアメリカの[[ロサンジェルス]]歌劇場でも同職に就任しており、歌手としての活動にとどまらない幅広い活動をこなしている。
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== CM出演 ==
* [[日本航空インターナショナル|日本航空]]「[[ビジネスクラス|エグゼクティブクラス「SEASONS」]]」([[1996年]])
* 2008のディスニー映画『ビバリーヒルズ・チワワ』(日本公開2009/5/1)で野生チワワ軍団のリーダー、モンテの声を担当した。
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}
== 外部リンク ==
* [http://www.placidodomingo.com The official authorized Website Plácido Domingo]
* [<!--http://www.youtube.com/watch?v=dt-rK9Z-fjk-->
{{commons|Plácido Domingo|プラシド・ドミンゴ}}
{{ウルフ賞芸術部門}}
{{DEFAULTSORT:とみんこ ふらしと}}
[[Category:テノール歌手]]
[[Category:スペインの声楽家]]
[[Category:スペインの指揮者]]
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[[Category:アメリカ芸術科学アカデミー会員]]
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[[Category:マドリード出身の人物]]
[[Category:1941年生]]
[[Category:存命人物]]
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