「マッシュルーム」の版間の差分

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{{出典の明記|date=2022-04-16}}
{{Otheruses|キノコ|髪型|マッシュルームカット}}
{{生物分類表
| 色 = lightblue
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| 画像キャプション = 一般的なマッシュルーム
| 界 = [[菌界]] Fungi
| 門 = [[担子門]] {{sname||Basidiomycota}}
| 綱 = [[真正担子菌綱]] Homobasidiomycetidae
| 目 = [[ハラタケ目]] Agaricales
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| 属 = [[ハラタケ属]] ''[[:en:Agaricus|Agaricus]]''
| 種 = '''ツクリタケ ''bisporus'''''
| 学名 = ''Agaricus bisporus''<br />({{AUY|J.E. Lange|bio=bac}}) {{AUY|Imbach|bio=bac}} (1946)
| 和名 = ツクリタケ
| 英名 = White mushroom<br />common mushroomなど
}}
 
{{栄養価|name=マッシュルーム、生<ref name=mext>[httphttps://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/toushin/05031802.htm 五訂増補日本食品標準成分表]</ref>| kJ= 46 | water= 93.9 g| protein= 2.9 g| fat= 0.3 g| carbs= 2.1 g| sodium_mg= 6 | potassium_mg= 350 | calcium_mg= 3 | magnesium_mg= 10 | phosphorus_mg= 100 | iron_mg= 0.3 | zinc_mg= 0.4 | copper_mg= 0.32 | Manganese_mg= 0.04 | betacarotene_ug= 0 | vitA_ug = (0) | vitD_ug= 0.6 | vitK_ug= 0 | thiamin_mg= 0.06 | riboflavin_mg= 0.29 | niacin_mg= 3.0 | vitB6_mg= 0.11 | vitB12_ug= (0) | folate_ug= 28 | pantothenic_mg= 1.54 | vitC_mg= 1 | satfat= 0.03 g| monofat = 0 g| polyfat = 0.10 g| fiber= 2.0 g |vitE_mg=0| right= }}
'''マッシュルーム'''とは
#食用栽培種である担子菌門ハラタケ科のきのこのみを指す。本項で詳述する。
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''''''[[]][[]][[]]{{Lang|la|{{Snamei|Agaricus bisporus}} (J. Lange) Imbach}}{{Lang-en-short|common mushroom, White mushroom}}{{Lang-fr-short|champignon de Paris}}[[]]''''''[[]]''''''
 
<ref name="2013"/><ref name="MJ20191208"/>
 
{{Snamei|A. bisporus}}[[]]{{Lang|la|{{Snamei|A. campestris}} L. : Fr.}}[[]][[]][[]][[|]][[|]]17[[]]2 - 4[[|cm]][[]]<ref name="MJ20191208"> [[MJ]]2019128</ref>[[#|]][[#|]]20cm20[[#|]]15cm15[[#|]][[]]8 - 10<ref name="2013_p215">{{Cite book||editor =|title =  |date=2013-05-13|publisher = [[]]|isbn=978-4-06-218342-0|page=215}}</ref>
 
==生態==
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[[]][[]]({{Lang|en|ridge bed system}})
 
18[[]][[]]{{Lang|la|''A. bisporus''}}  {{Lang|fr|Champignon de Paris}}
 
19[[]][[]]西[[]]便19調[[]]({{Lang|en|shelf bed system}})19[[]][[]][[]]
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[[]][[宿]][[]]1904171922[[]]西
 
[[]][[]][[]][[]][[|]][[#|]][[]][[]][[]][[|]]280[[|t]]
 
[[]][[]][[]][[]]197415,300t300[[]][[]][[]][[]]姿[[]][[]]1970退2,000t000[[]]301[[]]<ref name="MJ20191208"/>
 
[[]][[]][[]][[]]使調
 
2010年前後からは、日本で欧州式[[培地]]栽培の普及[[サラダ]]など生食需要の拡大を受けて国内生産が増え、2016年は6777t6,777トンと10年間で2.3倍になった<ref name="日経MJ20191208"/>。
 
=== 手順 ===
[[]]([[]]{{lang-en-short|[[w:Spent mushroom compost|Spent mushroom compost]]}})()[[]][[]][[]][[|]][[]]<ref>[http://www.jpo.go.jp/shiryou/s_sonota/hyoujun_gijutsu/kinoko/1-3-1.pdf 1-3 ][[]]</ref>70 - 80[[]]
 
==== 堆厩肥材料の準備 ====
[[File:IMG 0408 - Hungary - Mushroom Farm.JPG|right|thumb|150px|堆肥栽培のマッシュルーム]]
[[]](C)C[[]](N)[[|]][[]][[]]使尿[[]]尿[[]]調[[|]][[|]][[]][[]][[]][[]]調調[[]]<ref>[http://job.yomiuri.co.jp/news/jo_ne_06062313.cfm ]2006623[[]]2008422</ref>
 
* 使[[尿]][[]][[]][[]][[]][[]][[]]
* 使[[]]CaCN<sub>2</sub>[[]](NH<sub>4</sub>)<sub>2</sub>SO<sub>4</sub>[[尿]](NH<sub>2</sub>)<sub>2</sub>CO[[]]NH<sub>4</sub>NO<sub>3</sub>[[]]NH4Cl 使使[[]] [[C/N|CC/N ]]調
* [[]][[]][[]][[]][[]][[]][[]][[]][[]][[]]Na<sub>2</sub>OK<sub>2</sub>OCaOMgOFe<sub>2</sub>O<sub>3</sub>MnOAl<sub>2</sub>O<sub>3</sub>SiO<sub>2</sub>B<sub>2</sub>O<sub>3</sub>P<sub>2</sub>O<sub>5</sub> 
* [[]][[]][[|]][[]][[-3-]][[]][[B7]][[B1]]
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==== 一次発酵 ====
1.8m×8×1.8m 8[[]][[]][[C/N]]30 - 35調170 - 80[[|]]3 - 4[[]]
 
一次発酵完了時は、以下の状態になる。
* 暗褐色で、藁の表面は湿って光沢がある。
* やや粘りけがあり、握ると手が汚れる。
* 片手で強く握りしめると、指間から水が少しにじむ程度の水分を含む(68- 73%)。
* 藁は弾力性があり、引っ張ると抵抗があり、引きちぎれる。
* [[アンモニア]]臭や厩肥臭が若干残り、[[水素イオン指数|pH]] は7.8 - 8.2 程度。
* 窒素量は1.8 - 2.0%で、アンモニア量は0.15 - 0.4%。
* 乾燥した部分には[[放線菌]]の白色の斑紋がみられる。
 
==== 造床 ====
3()2025cm - 25
 
==== 二次発酵 ====
「床詰め」を行ったグリーンコンポストは二次発酵を行う。二次発酵の目的は、培地に生存する病原菌や害虫を除くことと培地の熟成である。未熟な培地には生育に悪影響を及ぼす菌と、一次発酵中に生成した遊離アンモニアが残っており、アンモニアが0.07%以上だとマッシュルーム菌糸は生存できない。そこで蒸気で加熱し、発酵を促進することでアンモニアの除去と発酵熱により有害菌の殺菌をする。発酵開始から、おおむね 7日で二次発酵は終了し、発酵が終わる頃には炭素率(C(C/N 比)は15 - 20に変化する。
 
; 代表的な二次発酵手順
:# 404560
:# ()50 - 70(55)57606 - 81155
:#  3 11525246 - 53
: ここに示した時間温度条件などは絶対的なものではなく、実際の栽培環境と生産者によって異なる。
 
==== 接種 ====
一般に、「小麦粒」「[[ライ麦]]粒」「コンポスト」に菌糸体を純粋培養したものを種菌として使用する。接種は、培地温度が25 - 27℃に降下した段階で実施しなければならない。[[湿度]]65 - 75%に調整する。
 
代表的な接種方法は、
* 点接種法、種菌を床表面から5cm5センチメートル の深さに20 -25cm 25センチメートル の間隔で点植えする。
* 表面接種法、菌床の表面下5cm5センチメートル の厚さで平面的に混合する。
* 混合接種法、培地全体と立体的に混合する。
収量と品質面で優れている方法は「混合接種法」で、世界的に現在の主流になっている。
 
==== 培養 ====
23綿1調23 - 25調20 - 22湿
 
万一、[[アオカビ]]類の侵入を認めた場合、その部位の培地を除去する。
 
==== 覆土 ====
260 - 65%pH7.0 - 7.5調[[]][[]]34cm - 4湿85%
 
==== 育成と原基形成 ====
1070%14216 - 17600 - 800ppm 2[[|mm]]
 
==== 収穫 ====
8 - 1815 - 163(10)138
 
==== 廃床 ====
()(:63 ×4)[[|]]
 
==調理 利用 ==
欧米では一般的な食用キノコだが、日本では他のキノコに比べて消費量が少なく、流通価格も高めである{{sfn|主婦の友社編|2011|p=223}}。主な[[旬]]は4 - 6月と9 - 11月とされ、出荷量が増えるこの時期は手頃な価格で出回るようになる{{sfn|主婦の友社編|2011|p=223}}。水煮や缶詰に加工したものが出回っているが、生のものは食感や香りなど風味が優れている{{sfn|主婦の友社編|2011|p=223}}。生鮮品は、傘が丸く厚みがあるもので、軸が短く太いものが良品とされる{{sfn|主婦の友社編|2011|p=223}}。新鮮なうちならば、加熱せずに[[サラダ]]や[[マリネ]]などにしても食べられる{{sfn|主婦の友社編|2011|p=223}}。ホワイト種は、傘の表裏、軸のすべてが真っ白いものが、鮮度・味とも良品である<ref name="講談社2013"/>。
[[]][[]][[西]][[]][[]][[]][[]][[]][[]][[]]{{||en|Agaritine}}[[]]
 
マッシュルームは旨味成分が他の食用キノコよりも豊富に含まれているのが特徴で、そのもととなっている旨味成分は[[グアニル酸]]と[[グルタミン酸]]である{{sfn|主婦の友社編|2011|p=223}}{{sfn|猪股慶子監修 成美堂出版編集部編|2012|p=160}}。グアニル酸については、シイタケの3倍もの量が含まれる{{sfn|主婦の友社編|2011|p=223}}。栄養的には熱量が100[[グラム]] (g) あたり11[[キロカロリー]] (kcal) と低カロリーであるが{{sfn|猪股慶子監修 成美堂出版編集部編|2012|p=160}}、[[ビタミンB群]]や[[食物繊維]]が豊富に含まれる{{sfn|猪股慶子監修 成美堂出版編集部編|2012|p=160}}。
=== 利用加工食品 ===
 
=== 調理 ===
[[]][[]][[西]][[]][[]][[]][[]][[]][[]]使{{sfn||2011|p=223}}{{sfn| |2012|p=160}}[[]]{{sfn||2011|p=223}}{{sfn| |2012|p=160}}
 
[[]][[]][[西]][[]][[]][[]][[]][[]][[]][[]]{{||en|Agaritine}}[[]]
 
=== 利用加工食品 ===
;クオーン
:マッシュルームから抽出した蛋白質で作った代用食品(代用肉)のこと。'''ベジハム'''と呼ばれることもある。
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== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}|refs=
<ref name="講談社2013">{{Cite book|和書|editor=講談社|title = からだにやさしい旬の食材 野菜の本|date=2013-05-13|publisher = [[講談社]]|isbn=978-4-06-218342-0|page=211}}</ref>
}}
 
== 参考文献 ==
* {{Cite book|和書|author =猪股慶子監修 成美堂出版編集部編|title = かしこく選ぶ・おいしく食べる 野菜まるごと事典|date=2012-07-10|publisher = [[成美堂出版]]|isbn=978-4-415-30997-2|page =160|ref=harv}}
* {{Cite book|和書|author =主婦の友社編|title = 野菜まるごと大図鑑|date=2011-02-20|publisher = [[主婦の友社]]|isbn=978-4-07-273608-1|page =223|ref=harv}}
 
== 関連項目 ==
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== 外部リンク ==
* [http://www.kinoko-nichino.com/mashroom.htm マッシュルーム施設栽培方法]
* [{{Wayback|url=http://homepage3.nifty.com/ystmr/kome/mush-taihi/mush-taihi.htm |title=土つくり〜マッシュルーム堆肥について] |date=20120314154309}}
* [http://www.shokusan.or.jp/pdf/nousanjas/4-3.pdf 生産情報公表農産物のJAS 規格ガイドブック きのこ] 食品産業センター (p128(p.128に キノコ用農薬の記載もあり)
 
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{{Normdaten}}
{{Taxonbar|from=Q227690}}
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[[Category:食用キノコ]]