Wikipedia

「上田馬之助」の版間の差分

履歴の双方向閲覧
← 古い編集新しい編集 →
削除された内容 追加された内容
ビジュアルウィキテキスト
Tutusode (会話 | 投稿記録)
7,083 回編集
編集の要約なし
Tutusode (会話 | 投稿記録)
7,083 回編集
編集の要約なし
1行目:
{{otheruses|上田馬之助}}
'''上田 馬之助'''︵うえだ うまのすけ、[[1831年]]︵[[天保]]2年<ref>[[1834年]]︵天保5年︶ともいわれる。</ref>︶ - [[1890年]]︵[[明治]]23年︶[[4月1日]]︶は、[[日本]]の[[武士]]、[[剣術]]家、[[日本の警察官|警察官]]。[[諱]]は'''美忠'''︵よしただ︶。
 
[[近江国]]出身の[[新選組]]隊士[[上田馬之介 (新選組)|上田馬之助]]は[[同姓同名]]の別人である。'''上田馬之丞'''、'''上原馬之介'''、'''植原右馬之助'''等も新選組隊士の上田馬之助の別名である。
 
== 経歴 ==
[[肥後国|肥後]][[熊本藩#肥後新田藩、のち高瀬藩|熊本新田藩]][[細川氏#肥後細川家︵豊前小倉藩、肥後熊本藩主家︶|細川氏]]の家中に生まれる。藩主が[[定府|江戸定府]]であったことから[[江戸]]を出生地としている。
 
[[鏡心明智流]][[士学館]]︵[[桃井春蔵|4代目桃井春蔵]]︶に入門し、頭角を現す。士学館[[四天王 (通称)|四天王]]<ref>上田馬之助、[[坂部大作]]、[[久保田晋蔵]]、[[兼松直廉]]。</ref>の一人に数えられ、士学館の筆頭的存在にまでなった。
 
[[安政]]2年︵[[1855年]]︶[[5月24日 (旧暦)|5月24日]]、桃井に随行して、[[久留米藩]]士[[松崎浪四郎]]と[[築地]]の[[岡藩]][[江戸藩邸|藩邸]]で試合するした。桃井は松崎に敗れ、上田は引き分けた。このとき松崎は﹁馬之助儀殊之外力量御座候﹂と書き記している。
 
[[薩摩国|薩摩]]での武者へ廻国修行中、[[日向国|日向]]で[[天自然流]]の剣客吉田某と立ち合った。相手が、我が当流儀は[[防具 (剣道)|防具]]無用と言ったため、上田は[[竹刀]]で胴を折ってみせ、四分板を突きで貫通させた。相手は恐れをなして防具を着けたという。
 
[[18651867年]]︵[[慶応]]元3年︶[[9月3日 (旧暦)|9月3日]]、[[両替町|新両替町]]︵[[銀座]]︶の[[料亭]]に[[鳥取藩]]士[[武信久次郎]]を伴ってい入ったところ、先客の[[天童藩]][[槍術]]師範[[中川俊造]]︵中島一郎︶、同剣術師範[[伊藤慎蔵]]と喧嘩になり、2人を斬った。2人ともほぼ即死であった。付近で夕餉の買物をしていた[[秋山多吉郎]]と[[高山峰三郎]]が桃井に報告すると、桃井は﹁またやったか﹂と言ったことから、上田の人斬り刃傷沙汰はこれ以前にもあったと考えられている。︵上田と武信は形式的に入獄しただけで済んだが、武信はその後、帰藩の道中で天童藩士たちに襲わ討たれ死亡している︶た。
 
同[[1867年]]︵[[慶応]]3年︶[[12月 (旧暦)|12月]]、稽古納めを終えた上田ら士学館一行が[[市谷田町]]を歩いていると、巡回中の[[新徴組]]と出くわした。隊士たちが﹁道の片側に寄れ、もっと寄れ﹂と凄んだため、上田が怒ると、隊士たちが抜刀し、あわや斬り合いになりかけた。桃井が身分を明かし、ここにいるのは士学館の弟子であると言うと、新徴組が謝罪し事なきを得た。
 
[[明治維新]]後は[[東京府]][[日本橋蛎殻町]]で[[アルコール]]製造にたずさわっていたが、[[1879年]]︵明治12年︶、[[警視庁 (内務省)|警視庁]]に撃剣世話掛が創設されるや[[梶川義正]]、[[逸見宗助]]と共に最初に登用された。警察官になった理由について、﹁[[仇討ち|仇]]持ちの身は刀常に剣を持っていなければならない﹂と語考え、警察官になったという。逸見宗助らと共に警視庁武術を取り仕切り、[[警視流|警視庁流剣術・居合の形]]を制定した。
 
[[1883年]]︵明治16年︶[[9︶9月29日]]、警視庁在職のまま[[宮内省]][[済寧館]][[御用掛]]に採用された。同年11月4日、[[弥生慰霊堂|向ヶ丘弥生社]]撃剣大会で逸見宗助に勝った。
 
[[1887年]]︵明治20年︶[[11︶11月11日]]、[[天覧試合|天覧]][[試し斬り|兜割]]試合に、上田、逸見、[[榊原鍵吉]]の3人が選ばれて出場するした。上田と逸見は失敗したが、榊原は名刀[[同田貫]]を用いて成功した。
 
1890年（明治23年）4月1日、[[腸チフス]]で死去した。
 
上田の強さについて[[三橋鑑一郎]]︵警視庁の後輩で、[[大日本武徳会]][[範士|剣道範士]]︶は、﹁上田馬之助先生の稽古は、ウマイの何のと言って、夫それはとても口では言へえぬ、。私などボロクソに言はわれたものだが、何どうしても叶は敵わないのだから仕方が無い﹂と語った。
 
== 上田馬之助を扱った作品 ==
35行目:
== 参考文献 ==
*『剣の達人111人データファイル』、[[新人物往来社]]
*[[戸部新十郎]]『明治剣客伝 日本剣豪譚』、[[光文社文庫|光文社]]
*『警視庁武道九十年史』、[[警視庁]][[警務部]]教養課
 
46 ⟶ 47行目:
[[Category:日本の警察官]]
[[Category:日本の宮内庁関係者]]
[[Category:幕末熊本藩の人物]]
[[Category:武蔵国の人物]]
[[Category:1831年生]]
「https://ja.wikipedia.org/wiki/上田馬之助」から取得