かつて[[群雄社]]に出入りしていた編集家の[[竹熊健太郎]]は﹁あの人が[[:category:スタジオジブリのアニメ映画|ジブリ]]の原作者になると言うのは、[[原子力潜水艦]]の炉心にピンポイントで隕石が当たったような感じ﹂﹁﹃[[コクリコ坂から]]﹄の原作漫画が発表された80年代初頭、俺が出入りした[[群雄社|エロ出版社]]の編集局長の佐山さんが[[少女漫画]]の原作をやってると聞いてショック受けたんだよなあ﹂﹁あの人が[[:category:スタジオジブリのアニメ映画|ジブリ]]の原作者になると言うのは、[[原子力潜水艦]]の炉心にピンポイントで隕石が当たったような感じ﹂﹁佐山さんは[[安保闘争#70年安保|70年安保]]の闘士で、68年の[[新宿騒乱|新宿騒乱事件]]では主犯格︵自称︶で関わってたらしい。その後、転向?してエロ作家になったんだけど、天才ライターでした。器用でどんな文章でも書けた。その人が[[コクリコ坂から|原作担当した少女漫画]]に宮崎監督がファンになるって、人生何がどう転ぶかわかりませんね﹂﹁佐山さんのライター超人伝説、知ってる?エロ実話誌一冊分の文章を頭からお尻まで全部一人で、一日で書いたっていうやつ﹂と[[Twitter]]でコメントしている<ref>[https://twitter.com/kentaro666/status/9871569509692620889159246188511232 竹熊健太郎のツイート] 2011年87月37日</ref><ref>[https://twitter.com/kentaro666/status/8915924618851123298715695096926208 竹熊健太郎のツイート] 2011年78月73日</ref><ref>[https://twitter.com/kentaro666/status/98715697844199424 竹熊健太郎のツイート] 2011年8月3日</ref><ref>[https://twitter.com/kentaro666/status/98746320986193920 竹熊健太郎のツイート] 2011年8月3日</ref>。またなお元[[群雄社]]の[[小形克宏]]︵おぐゎた︶も﹁本当に、あの佐山さんと同一人物なの?当時﹃少女マンガの原作やってるんだよね﹄とか言ってたけど、冗談だと思ってた。まあ異能の人ですよね。俳句も名人級﹂と述懐している<ref>[https://twitter.com/ogwata/status/98743300558819329 小形克宏のツイート] 2011年8月3日</ref>。
なおまた甥で[[武術家]]の[[佐山史織]]いわく﹁[[無頼派]]のようで実は[[吾輩は猫である#登場人物・動物|苦沙弥先生]]のようなユーモラスな高等遊民の印象﹂とのことで﹁叔父は[[浄土宗]]の僧侶だが、[[浄土]]、そして[[阿弥陀如来]]という存在に本心から帰依しているかは不明である。しかし地域のコミュニティとして囲碁や俳句の会を開くなど、お寺を開かれた公界として開放している。これはなかなか偉いことだなあと思う。彼の偉さはなかなか理解されにくいが、何もしないこと、非生産的であることが値打ちである。お金の苦労がなく毎日、麻雀やお酒を飲み歩いて散財していること。それらは株や財テクをする坊主よりはるかに仏道にかなっている。もし中学卒業で集団就職し夜汽車で東京にやってきて工場に勤め、朝から晩まで肉体労働で油にまみれて子供を大学まで行かせました、という人が、元気なうちに彼を見たら、苦労知らずがふざけやがって、と思うかもしれない。しかし、そういう人も臨終が近くなり自分の人生はこれでよかったのかと考えたときに、かたや財テク坊主、かたや叔父のような遊び人がいたとしてどちらに仏意を問うかと言えば後者だろう。前者は結局、[[資本主義]]の原理で動いているのだから迷える[[衆生]]と同一価値観なので意見を聞く意味がない。文化というものは音楽、文学、舞踊、武術など、どれもある意味、﹃無用の用﹄である。これに対して誠実であるということはある意味、社会的な成功者であることとは相反する﹂と語っている<ref>[https://twitter.com/doranekocompany/status/521659974972235779 佐山史織のツイート] 2014年10月13日</ref><ref>[https://twitter.com/doranekocompany/status/803259933378494464 佐山史織のツイート] 2016年11月29日</ref><ref>[https://twitter.com/doranekocompany/status/803260632908738561 佐山史織のツイート] 2016年11月29日</ref><ref>[https://twitter.com/doranekocompany/status/803261220748857344 佐山史織のツイート] 2016年11月29日</ref><ref>[https://twitter.com/doranekocompany/status/803261854378135552 佐山史織のツイート] 2016年11月29日</ref><ref>[https://twitter.com/doranekocompany/status/803262778559430656 佐山史織のツイート] 2016年11月29日</ref>。
ちなみに伝説的[[自販機本]]﹃[[Jam (自販機本)|Jam]]﹄﹃[[HEAVEN (雑誌)|HEAVEN]]﹄編集者の[[山崎春美]]は雑誌に寄稿した﹁人命事典﹂の“佐山哲郎/S”の項目で﹁再度エロ坊主の登場だが、今度は[[浄土宗]]。まったくこれじゃ、死んでも浮かばれねーよ。60年[[全学共闘会議|全共闘]]の典型的な生き残りで、目も当てられない酔い方をするトコがまたカワユイともっぱらの評判。﹃[[Jam (自販機本)|Jam]]﹄に触発されたのか﹃[[アリス出版#代表的な出版物|NOISE1999]]﹄とゆー新刊を[[アリス出版]]から出した。ボクらも書いてるし、御愛読のほどを︵笑︶。黒眼鏡姿は[[野坂昭如]]こと[[歌人]]の[[ジョージ秋山]]﹂﹁[[明石賢生]]の懐刀にして知恵袋。片腕ででもありながら腹心の部下でもあり、それこそまさに友であった。初めて︵[[高杉弾]]が︶﹃[[Jam (自販機本)#前史|Xマガジン]]﹄企画を持ち込んだ時に応接して、自分の編集していた﹃[[Jam (自販機本)#前史|スキャンダル]]﹄の中の8頁を﹃やってみるか﹄と提供したら﹃俺たちが乗っ取った!﹄と宣言されちゃったんだよ、と苦笑する。﹃NOISE1999﹄は2号で廃刊したが、その創刊号には第79回[[芥川賞]]作家︵74年︶の[[高橋三千綱]]に20歳の女子大生がベッドでインタビューする企画をやっていて、これは変な話︵中略︶。そいでね、どこにも︵連載︶第1回なんて書いてないんだし、無理に︵第2回を︶やらなくてもぜんぜん誰も気にしないようなもんなのに、それというのが当時の世相はもっと慎み深かったってのもあるけど有名著名人にインタービュできるだけの力量︵言語能力・容姿︶があって、且つ下着姿くらいは平気なギャルなんていやしない。デキる︵ことを隠さない︶女性の絶対数がまるで違っていたからだ…会議は、といったって会議室でやるわけではないけど、その日のどこか重苦しい空気は間違いなく淀んでいた。不意に閃いて﹃ぼくがインタビュアになって…﹄みなまで言わさず誰かが、なに言ってるんだ、って表情、やや険悪に変わりながら﹃ホモ・カップルもアリだろうけど、バレてもかまわないって相手がいたら苦労…﹄大急ぎでぼくも相手遮ってみなまでは言わさず﹃[[鈴木いづみ]]は?﹄ その瞬間、破顔一笑したSさんは一言。﹃'''その手があったか!'''﹄﹂と紹介している︵ここで書かれた内容はSこと佐山哲郎が[[アリス出版]]で編集長を務めた[[自販機本|自販機雑誌]]の集大成的存在﹃NOISE1999﹄2号掲載の伝説的企画﹁[[鈴木いづみ]]+[[山崎春美]]ベッドイン・インタビュー﹂に結実する︶<ref>﹃[[HEAVEN (雑誌)|HEAVEN]]﹄2号︵[[アリス出版]]︶﹁X人名事典 第2回﹂</ref><ref>山崎春美﹁WHO'S WHO 人命事典 第3回﹂﹃[[スペクテイター (雑誌)|スペクテイター]]﹄[[スペクテイター (雑誌)|エディトリアル・デパートメント]]/[[幻冬舎]]、2017年、129頁</ref>。