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[[画像:Chiyoko Naito.jpg|thumb|180px|内藤千代子]]
'''内藤 千代子'''（ないとう ちよこ、[[1893年]]（[[明治]]26年）[[12月9日]] - [[1925年]]（[[大正]]14年）[[3月23日]]）は日本の[[小説家]]。雑誌『女学世界』に多くの[[恋愛小説]]を発表し、女子学生に絶大な人気を誇った。▼
{{文学}}
▲'''内藤 千代子'''（ないとう ちよこ、[[1893年]]（[[明治]]26年）[[12月9日]] - [[1925年]]（[[大正]]14年）[[3月23日]]）は日本の小説家。
<!--代表作に『スヰートホーム』『ホネームーン』『毒蛇』など。
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==経歴==
[[東京府]][[東京市]][[下谷区]]下谷西町︵現・在の[[東京都]][[台東区]][[東上野]]︶で、[[士族]]出身の[[象牙]][[彫刻|彫刻師]]である父広蔵と母いくの長女として生まれる。3歳の時に[[神奈川県]][[高座郡]][[鵠沼|鵠沼村]]︵現・[[藤沢市]]︶に移り住み、以後生涯を鵠沼で過ごす。ま父広蔵は[[漢籍]]の素養を持つ教養人であったことから、教育は全て父の手によって行われ、内藤は学齢期になっても学校に行かせてもらうことはできなかった。その後、生涯に渡って一切学校教育を受けていない。父親が養鶏を始め、千代子が近所の別荘に卵を売り歩いたが、事業は失敗し、13歳のとき父親が肺結核で死去<ref name=moriyama>[http://kugenuma.sakura.ne.jp/k078c.html　講演記録　﹁﹃女學世界﹄に咲いた花　～内藤千代子について～﹂]森山敬子、鵠沼を語る会、1999年1月30日</ref>。
 
[[1908年]]（明治41年）、雑誌『女学世界』（[[博文館]]）の懸賞「こころの日記」に応募した「田舎住まひの処女日記」が3等当選。以後も投稿を続けて注目されるようになり、同誌の読者のアイドル的存在となる<ref name=moriyama/>。
 
[[1911年]]︵明治44年︶9月、初単行本﹃スヰートホーム﹄を刊行。この頃、[[河岡潮風]]に出会い、指導を受ける。河岡と内藤の関係については詳細がはっきりしておらず、師弟関係であったとも恋人であったとも言われているが、いずれにせよ河岡が毎週鵠沼の内藤家に通うほど親しい間柄であった。しかし翌[[1912年]]︵明治45年︶に河岡は持病の[[カリエス|脊髄カリエスのため]]に[[脳膜炎]]を併発し死去。1913年に知りあった[[中山正子]]に佐伯博士との恋愛について告白している<ref>﹃ハイカラに、九十二歲: 写真家中山岩太と生きて﹄中山正子、河出書房新社, 1987、p66</ref>。佐伯は栄養学方面の博士号のある人で、既婚を知らずに千代は内妻となったとされる<ref name=moriyama/>。
以後も内藤は作品の発表を続けていたが、[[1919年]]︵大正8年︶に﹃毒蛇﹄を刊行したのを最後に、表舞台に現れることはなくなった。
 
また内藤は、[[1915年]]︵大正4年︶に[[槍ヶ岳]]に登頂している。これは日本人女性初の踏破であった<ref>日本初の女性登山家といわれる村井米子の初登頂︵1924年︶より9年早いが、[[1913年]]夏に[[ウォルター・ウェストン]]夫妻が登頂した記録があるから女性初登頂者はウェストン夫人ということになる。</ref>。後、この登山経験を活かして﹃冷炎﹄が書かれた。
 
1923年に双子の姉妹を出産。それ以前に長男も儲けていた。<ref name=moriyama/>
1925年（大正14年）3月23日、結核のため死去。31歳。墓所は鵠沼の[[万福寺 (藤沢市)|万福寺]]。▼
 
▲[[1925年]]︵大正14年︶3月23日、[[結核]]のため死去。享年31歳。墓所は鵠沼の[[万福寺 (藤沢市)|万福寺]]。
 
[[2010年]]、千代子の著作の散逸を防ぐため、藤沢市の郷土研究グループ「鵠沼を語る会」が30年ほど前から収集してきた初期の代表作など計12冊を藤沢市総合市民図書館に寄贈した<ref>[http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1009140016/　鵠沼ゆかりの作家内藤千代子の著作など寄贈、藤沢の研究グループが地元図書館へ１２冊/神奈川]　カナロコ　2010年9月14日</ref>。
 
==作品==
﹁[[樋口一葉]]の再来﹂とも評され、作品はおしなべて大[[ベストセラー]]になったという。読者の中心は若い女性たちであった。しかし後年は忘却され、文学史からも排除されていた。男女交際の描写や[[第一高等学校 (旧制)|一高]]などの男子学生文化を導入したことは、当時としては先鋭的なものであった<ref>[[嵯峨景子]]﹁流行作家﹃内藤千代子﹄の出現と受容にみる明治末期女性表現の新たな可能性﹂情報文化学会誌第18号、2011年</ref>。
===短編集===
*スヰートホーム（[[博文館]] [[1911年|1911]] 明44）
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*横田順彌『明治時代は謎だらけ』、平凡社、2000年
 
==外部リンク==▼
*[http://sagakeiko.net/naitochiyoko/database/ 内藤千代子資料館]　リンク切れ▼
*[http://kugenuma.sakura.ne.jp/k078c.html　『女學世界』に咲いた花　～内藤千代子について～]　森山敬子
*[http://kugenuma.sakura.ne.jp/Naito%20Chiyoko01.html　内藤千代子作品集]　鵠沼を語る会
*[https://dl.ndl.go.jp/search/searchResult?featureCode=all&searchWord=%E5%86%85%E8%97%A4%E5%8D%83%E4%BB%A3%E5%AD%90&viewRestricted=0　内藤千代子デジタルライブラリー]　国会図書館
 
{{Normdaten}}
{{DEFAULTSORT:ないとう ちよこ}}
[[Category:20世紀日本の小説女性著作家]]
[[Category:20世紀日本の小説家]]
[[Category:20世紀日本の登山家]]
[[Category:日本の結核で死亡した人物自伝作家]]▼
[[Category:日本の女性小説家]]
[[Category:女性自伝作家]]
[[Category:女性登山家]]
[[Category:東京都出身大正時代の人物]]▼
[[Category:東京都区部出身の人物]]
[[Category:結核で死亡した日本の人物]]
[[Category:20世紀に結核で死亡した人物]]
[[Category:1893年生]]
[[Category:1925年没]]
▲[[Category:東京都出身の人物]]
▲[[Category:日本の結核で死亡した人物]]
 
▲==外部リンク==
▲*[http://sagakeiko.net/naitochiyoko/database/ 内藤千代子資料館]
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