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{{記事名の制約|title=媞子内親王}}▼
{{JIS2004}}
{{基礎情報 皇后<!--日本の皇后-->
'''媞子内親王'''︵ていし︵やすこ︶ないしんのう、[[承保]]3年[[4月5日 (旧暦)|4月5日]]︵[[1076年]][[5月10日]]︶ - [[嘉保]]3年[[8月7日 (旧暦)|8月7日]]︵[[1096年]][[8月27日]]︶︶は、第72代[[白河天皇]]の第1[[皇女]]。母は[[中宮]][[藤原賢子]]。[[斎宮|伊勢斎宮]]、のち同母弟[[堀河天皇]]の[[准母]]・[[中宮]]。[[院号|女院号]]は'''郁芳門院'''。▼
▲{{記事名の制約|title名 = 媞子内親王}}
|立后根拠 = 堀河天皇[[准母|准母立后]]
|画像 =
|画像幅 =
|画像代替文 =
|画像説明 =
|在位期間 = <!--皇后・中宮位-->
|和暦在位期間 =
|皇后 = [[寛治]]5年（1091年）1月22日（{{smaller|号}}中宮）
|女院号 = 郁芳門院
|院号宣下 = [[寛治]]7年（1093年）1月19日
|出生日 = [[承保]]3年[[4月5日 (旧暦)|4月5日]]（[[1076年]][[5月10日]]）
|生地 =
|死亡日 = [[嘉保]]3年[[8月7日 (旧暦)|8月7日]]（[[1096年]][[8月27日]]）
|没地 =
|大喪儀 =
|陵所 = 上醍醐陵（[[京都市]][[伏見区]]）
|諱 = 媞子
|旧名 =
|諡号 =
|異称 =
|戒名 =
|幼称 =
|氏族 = 皇族
|父親 = [[白河天皇]]
|母親 = [[藤原賢子]]
|配偶者1 =
|入内 =
|子女 =
|養子女 =<!-- × [[堀河天皇]]（弟）--><!--准母は養母ではありません-->
|准后 = [[承暦]]2年（1078年）3月16日
|身位 =
|皇居 =
|宮廷首脳人物 =
|宮廷女房 = [[郁芳門院安芸]]
|地位 =
|立后前位階 =
|空欄表題1 = 伊勢斎宮
|空欄記載1 = 在任：[[1078年]] - [[1084年]]
|親署 =
|脚注 =
}}
▲'''媞子内親王'''︵ていし︵/やすこ︶ないしんのう、[[承保]]3年[[4月5日 (旧暦)|4月5日]]︵[[1076年]][[5月10日]]︶ - [[嘉保]]3年[[8月7日 (旧暦)|8月7日]]︵[[1096年]][[8月27日]]︶︶は、第72代[[白河天皇]]の第1[[皇女]]<ref>上田正昭、津田秀夫、永原慶二、藤井松一、藤原彰、﹃コンサイス日本人名辞典 第5版﹄、株式会社三省堂、2009年　82頁。</ref>。母は[[中宮]][[藤原賢子]]。[[斎宮|伊勢斎宮]]、のち同母弟[[堀河天皇]]の[[准母]]・、[[中宮]]︵[[尊称皇后]]︶。[[院号|女院号]]は'''郁芳門院'''︵いくほうもんいん︶。
 
== 生涯 ==
[[承暦]]2年︵[[1078︵1078年]]︶3月[[准后|准三宮]]。同年8月2日、3歳で斎宮に[[卜定]]、9月1日[[大膳職]]へ[[初斎院]]入り。同3年︵[[1079︵1079年]]︶4月に[[袴着袴]]、9月8日、[[野宮]]へ移る。同4年︵1080年︶9月15日、[[伊勢国|伊勢]]に下向。[[応徳]]元年︵[[1084︵1084年]]︶9月22日、母后賢子[[崩御]]により在任6年で退下、同年12月4日帰京。同3年︵[[1086年]]︶父白河天皇[[譲位]]<!-- ×退位︵意味が異なります︶-->、弟堀河天皇即位。[[寛治]]元年︵1087年︶7月、白河院と対面、同年12月16日、堀河天皇[[准母]]として[[入内]]。同5年︵[[1091年]]︶1月22日、中宮に[[冊立]]。同7年︵[[1093年]]︶1月19日、[[女院]]となり、郁芳門院と称号する。嘉保3年︵[[1096︵1096年]]︶8月7日、病で崩御。享年21。
 
最愛の中宮賢子との間に生まれ、母に似て美しかったという媞子内親王を、白河天皇は殊のほか鍾愛した︵﹃[[中右記]]﹄︶。内親王媞子が斎宮に卜定された際にも野宮まで[[行幸]]し︵[[ているが、天皇]]の野宮行幸はこの白河天皇れが唯一の例のみである︶、。斎宮を退下の後にすると今度は堀河天皇の[[皇后|后]]准母とし、さらにそれを根拠に中宮に立てた。これは[[醍醐天皇]]養母として[[皇太夫人]]になった[[女御]][[藤原温子]]の例に倣うものとしているもののが、天皇の同母姉妹で非配偶のを后︵尊称皇后︶位に立てるのは前代未聞のことであり、廷臣たちの反感を買唖然とさせること並大抵ではなかったという。ともあ何れ、にしてもこれがその後院政期媞子の立后が先例となり、天皇と配偶関係がない内親王が皇后にしばしば見られる立つという'''准母立后'''の伝統が始まりることになる。なお准母立后で中宮に冊立されたのはこの媞子ただ一人であり、その他の准母は全て皇后に冊立されていることからも、彼女がいかに特別な存在であったが見て取れる。媞子内親王はさらに女院号までも[[宣下]]されて言をも蒙り郁芳門院となっ号した。
 
﹃[[中右記]]﹄によれば、白河院の第一最愛の[[はまた媞子内親王]]でのことを﹁身体美麗、風容甚盛、性もとより寛仁、接心好施﹂、即ちつまり容姿が麗しく優美であり、施しを好む寛容な心優しい女性であっただと記していうる。また[[田楽]]を大変好み、しばしば[[御所]]で見物を楽しんだ。白河院は[[行幸|御幸]]の際には必ず内親王と同車し、病がちな内親王のためにしばしば[[寺社]]に[[参篭]]して、その息災を祈り絶えず[[祈祷]]させた。しかし内親王はが21歳の若さで早世すると、最愛の皇女を亡くした白河院は悲嘆のあまり2日後に[[出家]]した。その後院と内親王の御所であった六条殿に[[御堂]]が建立され、院はそこへ昔日と変わらぬままに女房達を仕えさせたという︵﹃[[今鏡]]﹄︶。なお、内親王の御所に仕えた[[女房]]に[[歌人]]の[[郁芳門院安芸]]がいる。六条御堂は京都・[[万寿寺]]の前身にあたる。
 
[[陵墓]]は母賢子と同じ、[[上醍醐陵]]（[[京都府]][[京都市]][[伏見区]]醍醐醍醐山[[醍醐寺]]内）。
 
== 出典 ==
{{Reflist}}
 
== 関連項目 ==
*[[永長の大田楽]]
 
{{歴代皇后一覧}}
{{日本の内親王一覧}}
{{女院}}
{{斎宮|1078-1084}}
 
{{DEFAULTSORT:ていしないしんのう}}
[[Category:平安・鎌倉時代の皇族]]▼
[[Category:日本の皇后]]
[[Category:日本の内親王]]
[[Category:白河天皇の子女]]
▲[[Category:平安・鎌倉時代の女性皇族]]
[[Category:11世紀日本の女性皇族]]
[[Category:斎宮]]
[[Category:女院]]
[[Category:11世紀の聖職者]]
[[Category:1076年生]]
[[Category:1096年没]]
 
[[zh:媞子內親王]]
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