旭爪あかね
略歴
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宇都宮大学農学部卒業後、同大学院農学研究科修士課程修了。1993年、日本共産党へ入党[1]。団体職員も経験[1]したが、人間関係などから約9年間いわゆる引きこもり状態になり、そこから小説を書き始める。1997年、﹁冷たい夏﹂で第2回民主文学新人賞を受賞し、翌年﹃民主文学﹄誌に発表した長編﹃世界の色をつかまえに﹄︵単行本は本の泉社、ISBN 4-88023-195-9︶で、将来に悩む大学院生の生活を描いた。
その後、引きこもりの女性と農村の男性との文通からの交流を描いた﹃稲の旋律﹄︵ISBN 4-406-02878-1︶は、﹃しんぶん赤旗﹄連載時から評判を呼び、多喜二・百合子賞を受賞、﹃アンダンテ~稲の旋律﹄の題名で映画化もされた。その後も、続編﹃風車の見える丘﹄﹃月光浴﹄などの作品を発表し、民主主義文学の﹁若手作家﹂として活躍していた。
日本民主主義文学会では、2013年から副会長を務めていたが、病気療養のため2019年で退任した[2]。
2020年11月8日、卵巣がんで死去した[3]。
著作
編集脚注
編集- ^ a b しんぶん赤旗2020年11月17日付15面。
- ^ 日本民主主義文学会第28回大会
- ^ 作家 旭爪(ひのつめ)あかねさんとの思い出(2020年12月21日 第1438号)