映画人
映画人︵シネアスト、仏語cinéaste︶は、映画を実践する芸術家をいう。この語は、
ルイ・ドゥリュックによって1920年ころに発明されたもの。ドゥリュックは、﹁商業﹂映画と﹁芸術﹂映画︵つまり研究の映画︶の間に、意義を唱えようとしたのである。
一部の映画の演出家たちは、﹁映画人︵シネアスト︶﹂の呼称を好む。というのも、﹁映画人﹂は、たったひとりの同一人物によるフィルム︵映画作品︶の創造に対してより多くの言及をされるが、一方﹁演出家﹂というタームにあっては、むしろ仕事を共有しているということを喚起するからである。ひとりの﹁映画人﹂とは、いくぶん、作家であり演出家であり編集技師を兼ねた人物である、といえる。