「月刊PCエンジン」の版間の差分
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﹃'''月刊PCエンジン'''﹄︵げっかんピーシーエンジン︶は、[[1988年]]から[[1994年]]まで[[小学館]]が発行していた[[ゲーム雑誌]]。[[日本電気ホームエレクトロニクス|NECホームエレクトロニクス]]の家庭用ゲーム機・[[PCエンジン]]の専門誌だった。略称は﹁月P﹂。 == 概要 ==
PCエンジン市場は主力メーカーが[[ハドソン]]であった関係もあり、ファミコン時代からハドソンとは関係の深かった﹃[[月刊コロコロコミック]]﹄<ref group="注釈">ハドソンが夏休み期間中に行っていた全国キャラバン大会のタイアップや、漫画﹃高橋名人物語﹄や﹃ファミコン少年団﹄連載など。</ref>でハード・ソフトの情報が発信されることが多かった。こうした流れもあり、まず﹃コロコロコミック﹄増刊として﹁PCエンジンスペシャル﹂が3冊刊行され、その後[[1988年]][[11月29日]]にPCエンジン専門雑誌として正式に本誌が創刊された。 本誌のマスコットにはPCエンジンゴリラが設定され、創刊号から最終号まで毎号このキャラが表紙を飾っていた。誌面構成はカラーページの比率が多く漢字にはルビを振るなど全体的に明るめであり、対象年齢は他誌よりもマニア色を抑え気味にした小中学生をターゲットにしたものだった。毎回付録が付いたり、PCエンジンのソフトのカードホルダーなどの応募者全員サービスなどもよく行っていた。 12 ⟶ 13行目:
===読者コーナー===
投稿コーナーは﹁ニンジン倶楽部﹂で読者の意見などを紹介していた。読者投稿のイラストコーナー﹁遊楽画廊﹂では、別枠でカラーで掲載ページもあってか、質・量とも当時のゲーム雑誌の中では高レベルな投稿が多かったようである。これらの読者コーナーに投稿が採用されると'''﹁豪華な粗品﹂'''が送られることになっていたが、詳細は最後まで誌上では明かされていない<ref group="注釈">後に景品の正体は﹁わりばし型鉛筆6本セット﹂などであることが判明した。</ref>。 ===PC-ENGINE PLUS===
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== 終焉までの流れ ==
PCエンジンの市場がCD-ROM主体になっていく1992年以降になると、リリースされるゲームも多数のアニメ絵のデモの収録、有名声優の起用、美少女キャラを売りにしたソフトの比重が高くなり、前述の本誌が創刊当初から想定する対象年齢の誌面構成と、実際のPCエンジン市場のユーザー層の趣向とは徐々にズレが生じてくる<ref group="注釈">他誌では表紙を女の子のキャラクターにするなど市場の変化に合わせていたが、本誌はマスコットキャラのゴリラのままで最後まで通していた。</ref>。 これに加え、他機種の[[スーパーファミコン]]市場の隆盛、新ゲーム雑誌の創刊ラッシュ<ref group="注釈">[[講談社]]が[[1993年]]9月に﹃[[覇王マガジン|覇王]]﹄を創刊、ゲーム雑誌市場に参入など。</ref>、1994年には[[PC-FX]]、[[3DO]]、[[プレイステーション]]、[[セガサターン]]などの多数の次世代ゲーム機の発売を控えていたなどの状況を鑑み、小学館は新雑誌としてゲーム総合誌﹃[[ゲーム・オン!]]﹄の創刊を決定。制作は本誌の編集スタッフがそのまま移行した形となり1993年12月3日に新創刊された。 これに伴い本誌は[[1994年]]3月号をもって廃刊終了が決定。創刊から約5年半で幕を閉じることとなった。しかしながら、この突然の廃刊に反感を覚えた読者も少なくなく、そうした読者はゲーム・オン!へは移行せずに他のPCエンジン専門誌﹃[[電撃G's magazine|電撃PCエンジン]]﹄︵現・﹃電撃G's magazine﹄︶や﹃[[PC Engine FAN]]﹄などへ流出した。 35 ⟶ 36行目:
付録のCD-ROMに搭載された﹁PCエンジンハイパーカタログ﹂は、かつて﹃[[ウルトラボックス]]﹄で使用されていた﹁PCエンジンソフト図鑑﹂の改良版で、一部ソフトを除き、ジャケットの取り込み画像も閲覧することができる。﹃ウルトラボックス﹄には企画協力として小学館が参画し、同シリーズ開始当初から﹁遊楽画廊デジタル﹂という名前のイラスト投稿コーナーや、遊楽専業団団長の[[江口貴博]]がソフトの講評を寄せた﹁PCエンジンソフト図鑑﹂が収録され、本誌とは浅からぬ仲にあった。 == 脚注 ==
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=== 注釈 ===
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=== 出典 ===
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== 関連項目 ==
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