「朝鮮語の呼称問題」の版間の差分
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'''朝鮮語の呼称問題'''(ちょうせんごのこしょうもんだい)とは、[[日本]]の[[日本語]]における[[朝鮮語]]の呼び名に関する問題である。
== 概要 ==
[[第二次世界大戦]]中までは'''「朝鮮語」'''という呼称のみが存在したが、戦後に朝鮮語を[[公用語]]とする[[朝鮮民主主義人民共和国]](北朝鮮)と[[大韓民国]](南朝鮮=現在はほとんど使用されない)が並立し、それぞれの公用語を別の名称で呼び始めたことが問題の発端となった。
北朝鮮における﹁{{lang|ko|'''조선어'''}}︵チォソノ︶=朝鮮語の意﹂という呼称も韓国における﹁{{lang|ko|'''한국어'''}}︵ハングゴ︶=韓国語の意﹂という呼称も共に[[漢語]]起源の語であり、文字の上では日本語の﹁朝鮮語﹂と﹁韓国語﹂に対応するため、日本語で﹁朝鮮語﹂と呼ぶのは政治的に中立的でないという意見が主として[[韓国]]側から出され、問題化したものである。 現状としては日本では﹁朝鮮語﹂という呼称が[[言語学|言語学者]]の間では定着しているが、朝鮮半島で正式に日本と国交を結んでいるのは韓国だけという事情もあり、﹁韓国語﹂も“韓国で用いられる朝鮮語”という意味の一般用語として用いられている。現に、今日の日本社会においては、この言語を﹁韓国語﹂と呼ぶことが定着し、﹁朝鮮語﹂と呼んだ場合、多くの日本語話者は北朝鮮を連想する場合が多い。そのため、 一方、[[中華人民共和国]]では1949年の建国当初は北朝鮮を﹁朝鮮半島における唯一の政府﹂としていたため、この言語を﹁朝鮮語﹂と呼ぶことが一般的であった。しかし、1992年に韓国とも国交を樹立してからは、﹁韓語﹂︵漢語︵Han yu︶と紛らわしいため︶ではなくて﹁韓国語﹂と呼ぶこともある。<!-- が、中国語圏も基本的には朝鮮半島と書くため﹁朝鮮語﹂と書くことが多い <!-- 台湾、シンガポール、ベトナムなど他の漢字文化圏における呼称問題について知っている方がいたらご記入お願いします! -->
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(例)日本語の『もしもし』に当たる表現は、'''この言語'''では『ヨボセヨ』です。
前述の通り同番組ならびに国際放送では「ハングル」という名称を使い、「韓国語」ないし「朝鮮語」という表現は使われない。
同番組が与えた﹁ハングル講座﹂という表現から派生し、﹁ハングル語﹂という間違った表現があらゆる場面で定着してしまっている。例えば、最近ポータブルミュージックプレイヤーとして人気を博している[[iPod]]の言語設定画面でも、﹁韓国語﹂あるいは﹁朝鮮語﹂の呼称が使われず、﹁ハングル﹂と記されている。同じように、言語名として多数列挙する時にも、この言語だけ﹁ハングル﹂と表現されることも多々ある。 42 ⟶ 43行目:
[[KBSワールドラジオ]]の朝鮮語放送の名称や、[[在日コリアン]]が私的に開設する朝鮮語講座では'''﹁ウリマル﹂'''︵'''{{lang|ko|우리 말}}'''︶という呼称も見かけられる。'''﹁私たちの言葉﹂'''という意味の朝鮮固有語である。しかし、正式な教育機関では﹁ウリマル﹂あるいは﹁ウリマル語﹂という呼称は用いられていない。﹁ウリマル語﹂とした場合、日本語訳は﹁私たちの言葉語﹂という重複したおかしな表現になってしまう。 == 関連項目 ==
*呼称問題関連
**[[オランダ語]](日本語で言う[[オランダ]]は一部地域ホラントに由来する名前である)
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