「東急2020系電車」の版間の差分
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'''東急2020系電車'''︵とうきゅう2020けいでんしゃ︶は、[[2018年]]︵平成30年︶[[3月28日]]に営業運転を開始した<ref>{{Cite web|url=https://railf.jp/news/2018/03/31/200500.html |title=東急2020系が営業運転を開始 |work=[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]] railf.jp 鉄道ニュース|date=2018-03-30|accessdate=2018-05-27}}</ref>東京急行電鉄︵現: [[東急]]株式会社︶→[[東急電鉄]]の[[通勤形車両 (鉄道)|通勤形電車]]である。 本項では、[[東急田園都市線|田園都市線]]用の2020系電車のほか、[[東急大井町線|大井町線]]用の'''6020系電車'''、[[東急目黒線|目黒線]]用の'''3020系電車'''についても記述する。 47行目:
[[東日本旅客鉄道|JR東日本]]の[[JR東日本E235系電車|E235系電車]]をベースとしており、製造は[[総合車両製作所]]横浜事業所と[[総合車両製作所新津事業所]]が担当、新津事業所での製造は東急電鉄の車両としては初となる。 ==
デザインは、[[多摩田園都市]]などの﹁街づくり﹂を起源に持つ東急電鉄らしさを意識したものとしており、監修は東急線沿線の商業施設のデザインなどを手がけている[[丹青社]]が担当した<ref name="tokyu20180528">{{Cite press release |title= 2018年春、田園都市線に新型車両﹁2020系﹂を導入します |publisher= 東京急行電鉄株式会社|date= 2017-03-17|url= http://www.tokyu.co.jp/file/170317.pdf|accessdate=2018-05-28}}</ref><ref name="mynavi20170317">{{Cite news|url=https://news.mynavi.jp/article/20170317-a329/ |title=東急田園都市線2020系、新型車両は﹁これまでにない新しさ﹂2018年春導入へ |author=上新大介 |newspaper=[[マイナビニュース]]|date=2017-03-17|accessdate=2018-05-27}}</ref>。沿線の街や駅との親和性を高め、利用者に親しみを持ってもらうとともに、﹁これまでにない新しさを感じていただけるような外観、車内空間﹂を目指しており、コンセプトカラーに﹁INCUBATION WHITE﹂︵美しい時代へ孵化していく色︶を使用した。先頭車前面から車体側面上部にかけて、導入線区の路線カラーとともに配置されている。丸みのある先頭形状は、やわからみのある顔をイメージしたものである<ref name="mynavi20170317" />。 72行目:
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==== 乗務員室 ====
[[操縦席|乗務員室]]は、前面ガラスの面積を広げて視界の拡大を図っており、[[マスター・コントローラー|主幹制御器]]はワンハンドルマスコンを運転台中央に配置した。その前方に2つのモニター装置が配置されている。モニター装置はE235系で使用されている === 主要機器 ===
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[[二次電池|蓄電池]]は、5000系と同じく焼結式のアルカリ蓄電池を採用している。5000系が直流100 V・60 [[アンペア時|Ah]]と列車無線の非常電源に使用する直流24 V・30 Ahの2種類を搭載していたのに対し、本形式は直流100 V・105 Ahの1種類のみとしている。 [[鉄道車両の台車|台車]]は軸箱支持装置が軸梁式のボルスタレス方式[[空気ばね]]台車を採用した。5000系などで採用されていたものとは形状が大きく変更され、牽引装置も一本リンク式となる。基礎ブレーキ装置は踏面片押し式の[[踏面ブレーキ|ユニットブレーキ]]であるが、付随台車は[[ディスクブレーキ]]が追加されている。なおこのディスクブレーキの[[ブレーキパッド|ライニング]]は脱着性向上を図るため、UIC︵[[国際鉄道連合]]︶規格に基づいた構造としている。形式はTS-1041︵電動台車︶・TS-1042<ref group="注">ディスクブレーキがなく、先頭部に使用される。</ref>・TS-1042A︵付随台車︶となっている。 駆動装置は5000・6000系と同じく中実軸平行カルダン式だが、電動機の電機子軸と輪軸の歯車駆動軸との間の継手を、CFRP製のたわみ板を使用した[[TD平行カルダン駆動方式|TD継手式]]から、東急としては初採用となる歯車形たわみ軸継手を使用した[[WN駆動方式|WN継手式]]に変更し、高速走行時の信頼性向上を図っている。 [[鉄道車両のモニタ装置|列車情報管理装置]]として、東日本旅客鉄道のE235系等で実績がある[[INTEROS]]を採用している。データ通信速度を従来と比べて40倍も向上させたことで、大容量のデータを扱うことが可能で、車両の各機器への伝送のほかに[[モバイルWiMAX|WiMAX]]によるデータ通信を利用して、車両の各種データを地上システムにリアルタイムに送信して活用することが可能としている。将来的には、各機器のデータを利用して、車両留置時で実施する検査の簡略化や蓄積した車両の[[ビッグデータ]]を分析し、機器の寿命や故障の予知を捉えて適切な時期に必要なメンテナンスを行う状態保全に向けた取組みを進める予定である。 134 ⟶ 132行目:
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老朽化した[[東急
第一編成の2121Fは総合車両製作所横浜事業所にて落成し 扉間の窓上部と妻引戸上部に[[デジタルサイネージ]]([[液晶ディスプレイ]]による電子看板)が設置されている。側窓上部のものは、21.5インチサイズの液晶モニターを横に3つ連続配置しており、3画面で一つの連続した画面のように使用することができる。
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デジタル無線に対応するため、屋根上の[[列車無線アンテナ]](逆L形)は各車2本となっている。なお当初は片方が準備工事のみであった。
▲第一編成の2121Fは総合車両製作所横浜事業所にて落成し2017年11月28日から30日にかけて逗子から長津田まで甲種輸送され、2017年11月30日に長津田検車区にて報道陣に公開された<ref>{{Cite web|title=東急,2020系を公開|鉄道ニュース|2017年11月30日掲載|鉄道ファン・railf.jp|url=https://railf.jp/news/2017/11/30/163000.html|website=鉄道ファン・railf.jp|accessdate=2020-09-05|language=ja}}</ref>。 2130編成以降ではラッシュ時の乗降時間短縮を図り、4・5・8号車<ref group="注">かつて5000系で6扉車が組み込まれていた位置に相当する</ref>のドア間の座席を7人掛けから6人掛けに減少させ、ドア横に38 [[センチメートル|cm]]のスペースを確保している<ref name="RP978">電気車研究会﹃鉄道ピクトリアル﹄通巻978号 p.141</ref><ref>{{Cite web|title=田園都市線新車﹁ドア横スペース﹂はなぜ広いか|author=小佐野景寿|website=東洋経済オンライン|date=2020-11-04|url=https://toyokeizai.net/articles/-/386154|accessdate=2021-04-21}}</ref>。 361 ⟶ 359行目:
=== 運用 ===
[[2018年]][[3月28日]]に == 6020系 ==
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[[東急大井町線|大井町線]]の急行列車7両化および輸送力増強向けに 大井町線で運用されている[[トランスポンダ|情報伝送装置]]による駅通過防止装機能と工事区間などで使用される臨時速度制限用のATCコードに変更できる臨時速度制限機能を有している。また車内液晶モニターの設置数が少ないため、2020系よりも車両重量がやや軽くなっている<ref name="Train2018-4-2"/>。
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| 備考 =
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[[東急目黒線|目黒線]]の輸送力増強および 本形式では[[ワンマン運転]]を行うため、運転台には車上ITV︵ホーム監視用モニター画面︶を備え、ドア開閉用ボタンを運転士の手元に設置しているほか、非常停止スイッチも設けられている<ref name="toyokeizai20190905">{{Cite web|url=https://toyokeizai.net/articles/-/301101|title=東急目黒線、﹁8両化﹂に備えた新型車両の全貌|website=東洋経済オンライン|author=小佐野 景寿|date=2019-09-05|accessdate=2019-09-10}}</ref><ref name="SUBWAY2020-2">日本地下鉄協会﹁SUBWAY﹂2020年2月号車両紹介1﹁東急電鉄目黒線3020系車両の紹介﹂pp.28 - 31。</ref>。また、落成当初より[[相模鉄道]]︵相鉄︶への乗り入れを見据えた準備工事を施している<ref name="toyokeizai20190905">{{Cite web|url=https://toyokeizai.net/articles/-/301101|title=東急目黒線、﹁8両化﹂に備えた新型車両の全貌|website=東洋経済オンライン|author=小佐野 景寿|date=2019-09-05|accessdate=2019-09-10}}</ref>。 767 ⟶ 763行目:
列車無線はアナログ用とデジタル用が別で用意され、このうちアナログ用は3000系や5080系などと同様にTc1に集約されている。
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*本系列は運行開始当初、デビューマークを付けて運行していた。
*2020年9月8日より、2020系2130編成に﹁[[SDGs]]トレイン 美しい時代へ号﹂と称したラッピング電車が運行している<ref>[https://www.tokyu.co.jp/information/list/Pid=sdgs.html 本日9月8日︵火︶より、SDGsトレイン﹁美しい時代へ号﹂が運行を開始しました!]︵東急︶</ref><ref group="注">[[東急東横線|東横線]]用の[[東急5000系電車 (2代)|5000系︵5121編成︶]]と、[[東急世田谷線|世田谷線]]用の[[東急300系電車|300系︵307編成︶]]にも施行されている。</ref>。当初は1年間を目処に運行する予定であったが、2021年8月26日に1年間延長運行することが発表された<ref>{{Cite press release|title=阪急×阪神×東急が協働 特別企画列車﹁SDGs トレイン﹂の運行を1年延長します|publisher=阪急阪神ホールディングス、東急グループ|date=2021-8-26|url=https://www.tokyu.co.jp/image/news/pdf/20210826-1.pdf|format=PDF|language=日本語|accessdate=2021-11-19}}</ref>。 *2022年4月10日より3020系3121編成が、2022年4月17日より2020系2122編成が == 脚注 ==
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