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| 経度度 = 138 |経度分 = 31 |経度秒 = 0
| 正式名称 = 志賀高原焼額山スキー場
| 所有者 = 西武・プリンスホテルズワールドワイド
| 運営者 =
| 管理者 = 同上
| 開業日 = 1983年
| 地形 = 焼額山
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| 最長滑走距離 = 2,500
| 最大傾斜 = 39
| コース数 =
| 全長 =
| コース面積 = 93
| ゲレンデ面積 =
| 索道数 = 5
| 営業期間 = 12月
| 公式サイト = [https://www.princehotels.co.jp/ski/shiga/winter princehotels.co.jp/ski/shiga/winter]
}}
'''焼額山スキー場'''(やけびたいやまスキーじょう)は、[[長野県]][[下高井郡]][[山ノ内町]]にある志賀高原に1983年に開業したスキー場である。志賀高原スキー場の中で最も後発のスキー場で、2基のゴンドラを中心とした輸送力の高さ及び、圧雪バーン、パウダーエリア、ツリーランなど標高2000mを生かした多彩なコースバリエーションを有している。シーズン中の平均気温は、最高-2℃から最低-13℃と、カナダ[[ウィスラー・ブラッコム]]や北海道[[ニセコ町]]に比べて寒冷でありながら標高が高く、内陸に位置することから、低湿かつ雲粒(うんりゅう:不純物)が少ないいわゆるパウダースノーで雪質が高い<ref name=":0">{{Cite web|和書|url=https://www.princehotels.co.jp/ski/shiga/winter/quality/ |title=雪質なんてどこも同じだと思っていた |access-date=2023-11-11}}</ref>。1998年の[[長野五輪]]の会場であり、当時の競技会場は、オリンピックコースと名付けられ、一般開放されている。
== 概要 ==
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正式名称は「志賀高原焼額山スキー場(しがこうげんやけびたいやまスキーじょう)」。スキーヤーやスノーボーダーの間では単に「やけびたい」或いは「やけび」と略して呼称することが多い。
志賀高原において、初めての外部資本たる国土計画(後の[[コクド]])による開発されたスキー場で、1963年に共益会(現:一般財団法人共益会)との覚書締結により開発が始まったが、[[志賀高原リゾート開発]]の出資者たる和合会、国土進出反対期成同盟会、一の瀬旅館組合による反対活動を経て<ref>{{Cite web|和書|title=志賀高原地区 |url=http://web2.nazca.co.jp/dfg236rt/page053.html |website=web2.nazca.co.jp |access-date=2023-04-15}}</ref>、1983年に和合会との「焼額山開発計画に関する協定」<ref>{{Cite book|和書 |title=湯田中のあゆみ |year=1994 |publisher=湯田中のあゆみ刊行会 |page=600 |month=03}}</ref>が結ばれ、和合会の同意なしに開発は行わないとの条件のもとに、八林班(東側斜面)のみに限って開発が行われ、1983年12月に開業<ref>{{Cite web|和書|title=会社の沿革 {{!}} 会社情報 |url=https://www.princehotels.co.jp/company/history/ |website=プリンスホテルズ&リゾーツ |access-date=2023-04-15 |language=ja}}</ref>した。本スキー場の開業により、一の瀬エリアのスキー場と、車でのみアクセスが可能であった[[奥志賀高原スキー場]]との間を、スキー滑走で往来できるようになった。その後、地元資本による七林班(南側斜面)の開発が断念され、1986年に協定が結ばれ、南側斜面についても国土計画が開発を行い現在の形態に至る。協定後も一部地区の反対運動により、本スキー場へは、奥志賀高原を経由しなければアクセスできなかったが、山之内町町有地の国土計画への貸付と林道焼額線の開通により、1987年に解消された。
飲食施設、宿泊施設および駐車場が整備されたベース基地は3か所あり、各ベースにはそれぞれ[[志賀高原プリンスホテル]]東館、南館、西館と、[[ゴンドラリフト]](西館は高速[[クワッドリフト]])の乗車場がある。<ref>[https://www.princehotels.co.jp/ski/shiga/winter/ 志賀高原焼額山スキー場](2020年11月29日閲覧)</ref> 42行目:
[[志賀高原]]一帯にある18のスキー場(本スキー場開業当時は22のスキー場)の中で最も後発のスキー場で、1970年に開業した[[寺小屋スキー場]]以来、13年振りの新設スキー場となった([[一の瀬ダイヤモンドスキー場]]の拡大エリアとして1973年に開業した[[一の瀬山の神スキー場]]、[[一の瀬ファミリースキー場]]の拡大エリアとして1981年に開業した一の瀬タンネの森スキー場(現:[[タンネの森オコジョスキー場]])を除く)。
焼額山は、山頂を除き国立公園の特別地域ではないことから、他の志賀高原のスキー場と同等の開発が可能であったが、開発協定の基礎となるマスタープランにおいて、特別地区に準じた開発とすることとしたことや、[[森林法]]に基づく林地開発の規制が強化<ref>[https://www.maff.go.jp/j/kokuji_tuti/tuti/pdf/t0000897_2.pdf 開発行為の許可基準の運用細則について]</ref>、されたこと 各コースは中斜面が主体で、効果的に配置された2つのゴンドラリフトを利用して、スキー場全体を効率よく滑ることができ
営業期間は12月
リフト券は、志賀高原スキー場共通券の他に、焼額山スキー場でのみ使える限定券がある。
== コース・ゲレンデ ==
[[針葉樹]]に囲まれた林間コースが特徴で、19コース、最長滑走距離2.4km、総滑走距離16kmを有している<ref>{{Cite web|和書|title=ゲレンデ・コース |url=https://www.princehotels.co.jp/ski/shiga/winter/coursemap/ |website=志賀高原 焼額山スキー場 |access-date=2023-04-15}}</ref>。コースは、ゴンドラを利用する山頂から中腹までは、中上級コースやツリーランコースに指定されており、初級者や初心者は、第二高速や第3高速、第4ロマンスなどのゴンドラを利用しないコースを利用することとなる。週末は、パノラマコース、唐松コースなどの人気コースが混雑する。<br> 目の前の景観は[[岩菅山]](標高2295.3m)や[[裏岩菅山]](同2341m)、一の瀬ファミリースキー場を携えた[[東館山]](同1994m)や[[寺小屋峰]](同2125.2m)の峰々を望むことができる。<br>
第1ゴンドラリフト山頂駅及び奥志賀連絡コースの2箇所にて奥志賀高原スキー場に接続している。また、第2高速連絡コースとブナコース、唐松コース最下部において[[一の瀬山の神スキー場]]に接続している。
[[ファイル:Yakebi-map.jpg|代替文=ski slopes in Yakabi|サムネイル|コースマップ(2023-2024) ]]
[[ファイル:Mt.yakebi.jpg|代替文=焼額山(東側斜面)|サムネイル|プリンスホテル東館から焼額山山頂方向]]
=== 初級者コース ===
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** コース案内看板は「桃色の▽」。
** コース全体に[[ナイター]]ナイター設備があるが、現在はナイター営業が休止されている。ナイター営業を行っていた時代は「サウスナイターコース」と呼ばれていた。
* ミドル連絡コース
** 第3高速から途中、左に分岐し、その先で[[オリンピック]]コース(上級者コース)が左から合流後、第2高速リフト乗車駅或いは第1ゴンドラリフト乗車駅まで滑り込める。
** イーストコースとの分岐点からオリンピックコースとの合流点までの区間は焼額山スキー場の中で最も新しく作られたコース。
** コース案内看板はない。
* サウス連絡コース(E5、150m、6°/8°)
** イーストからサウス間の連絡コース、途中イースト連絡コースとクロスしているため、イーストコースへ戻ることもできる。
* イースト連絡コース(D4、540m、6°/10°)
** 第2高速下のサウスから分岐してイーストコース・第一ゴンドラ・第3高速・プリンスホテル東館へ抜けるルート。
=== 中級者コース ===
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** コース中間部にサウスコースへの連絡コースがある。
** コース案内看板は「茶色の○」。
** コース全体にナイター設備があり、2月中旬の土休日を中心にナイター営業を行っている。過去には、第4ロマンスリフトを利用した南館へのナイターコースと対比して、イーストナイターコースと呼ばれていた。
* パノラマインコース(B2、940m、11.6°/20.3°)
** スキーブームによってスキーヤーに埋め尽くされた[[パノラマ]]コースの混雑緩和のために、1992年、パノラマコースの[[バイパス]]の役割を担い開設された。開設当時はパノラマコースを﹁パノラマアウトコース﹂、本コースを﹁パノラマインコース﹂と名づけていた。 ** 全体的に左下がりの片斜面が続き、コース幅も狭いため、初級者にとっては難易度の高いコースとなっている。
**2020-21シーズンまでは、ビギナーズコースと名付けられていたが、元の名前に戻った。
**融雪時期は、雪崩の可能性があるため、閉鎖される場合がある。
** コース案内看板は「桃色の○」。
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*ジャイアントスラロームコース(A1、2,062 m、12°/25°)
**第1ゴンドラリフトを使って焼額山頂からゴンドラリフト乗車駅までを一気に滑ることができる人気コースのひとつ。
**上部は針葉樹の林間コース。途中から広々としたゲレンデ
**最初の急斜面に差し掛かる左側には非圧雪のコブ斜面が常時形成されている。
**最後の急斜面を下り切る直前で、奥志賀高原にアクセスできる奥志賀連絡コース(O1)が左に分岐する。
**コース案内看板は「橙色の○」。
**開業当時は「焼額山ジャイアントスラロームコース」と呼ばれていた。
118 ⟶ 126行目:
**コース案内看板は「紫色の○」。
*奥志賀連絡コース(O1、553 m、12°/24°)
**ジャイアントスラロームコース下部から左に分かれ、奥志賀高原スキー場の第
**コース上部は急斜面で、下部は高低差のほとんどない平坦地であることから、上部である程度スピードに乗らないと、奥志賀高原に辿り着く手前でスキーが止まってしまう場合がある。
**コース案内看板は「橙色の○」。
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**コース案内看板は「青の○」。
**長野五輪の開催以前は「スラロームバーン」と呼ばれ、コースに並行して焼額山第1ロマンスリフトB線を使って繰り返して滑ることが可能であった。現在はゴンドラリフトを利用しないとオリンピックコースに進入できない。
**スラロームバーンと呼ばれていた時代は[[ピステン]] ([[圧雪車]]) の入らないコブ斜面であったが、現在は、圧雪整
*ミドルコース(D3、329 m、19°/21.5°)
**第3高速リフト山頂駅右からオリンピックコース下部およびミドル連絡コースにつながる斜面
**非圧雪コースのため、コース全体が荒れていて滑りにくいテクニカルコースとなっている。
**コース案内看板はない。
以下2コースは、自然地形かつ非圧接・深雪エリアで、[https://www.princehotels.co.jp/ski/shiga/informations/yakebiwallusagerules/ 滑走条件付きエリア]とされている。
*ヤケビウォール(A5、369m、32.5°/39.1°)
**志賀高原において最も急坂なエリア
**
***2016年に閉鎖されたエキスパートコースより高い位置から進入できるよう整備し、ツリーランとコースランが混成された。
**スーパージャイアントスラロームコース(A5)の中途から分岐したコース
**山麓からみて左側からドロップインの場合は、ツリーランかつ急斜面、右側からアプローチは左に比べれば緩斜面となっている。
**ミドルコース下からみれば、ほぼ「壁」
**[https://www.princehotels.co.jp/ski/shiga/winter/coursemap/ 公式コースガイド]や、Youtubeの公式動画から滑走環境が確認できる。
*ヤケビバレー(A7、623m、16°/34°)
**2023-2024シーズンに新設される志賀高原で最も新しいコース
**ジャイアントスラロームとオリンピックコースの幅111mの谷(バレー)をツリーランするコース
**34°の傾斜へドロップインしてから、中腹からは、針葉樹なかを滑走し、ジャイアントスラロームへ接続する。
=== 廃止・閉鎖コース ===
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=== ツアースキー ===
*[[竜王]]越え。
**焼額山頂から山の北西側斜面をスキーで下り(一部、上りがある)、[[竜王スキーパーク]](旧[[北志賀竜王スキー場]])に至るツアー。例年二月頃から利用可能で入山届けが必要。
=== スノートレッキング ===
*焼額山山頂をスノーシューや、スキーで散策するコース
**雪に埋もれる湿原の鳥居や竜王への雪原をトレッキングできる。第一ゴンドラ山頂駅舎からのアプローチが容易である。
== リフト ==
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=== 営業中リフト ===
*第1ゴンドラリフト(1,935 m、450 m、8分04秒)
**焼額山スキー場開業時
**降車駅、乗車駅はジャイアントスラロームコースの起点、終点となるので、本ゴンドラリフトを利用して繰り返し滑れる。
**山頂部から奥志賀高原スキー場にアクセスする際には、第2ゴンドラリフトを利用するよりも便利である。
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**焼額山スキー場開業から遅れること4年後、プリンスホテル南館の開業とともに設営された6人乗りリフト。
**山頂の降車駅から麓の乗車駅まで、ロングコースのパノラマコースで繰り返し滑ることが可能なため、週末は常に行列ができる。
**リフトからはパノラマコースの尾根線、一の瀬エリアのスキー場、岩菅山系を望めるほか、中盤ではスーパージャイアントスラロームコースの雪質やコブ斜面の状況などを眼
**2022年シーズンにおいて、原動機の交換が実施されている。
*第2高速リフト(992 m、206 m、4分08秒)
**高速4人乗り[[自動循環式チェアリフト]]︵[[デタッチャブルチェアリフト]]・・・乗降駅にてリフトがロープから外れ、客の乗降位置にてリフトが徐行して進むので乗車や降車がしやすい。乗降した後はリフトが再びロープに噛むことで加速し高速で移動する。︶。 **一の瀬エリアから焼額山エリアにアクセスした際に最初に利用するリフトになる。それゆえ、休日の午前中は特に混雑する。
*第3高速リフト(1,031 m、219 m、4分02秒)[[ファイル:Yakebi-hispeed-3.jpg|代替文=HiSpeedLiftNo3|サムネイル|Yakebitaiyama High-Speed Lift #3]]
**志賀高原プリンスホテル東館に隣接して、焼額山スキー場開業の5年後に開設されたデチャッチャブル・クワッドリフト。
**焼額山スキー場で唯一フード付きとなっている。志賀高原スキー場においてフード付きのリフトは、本リフトと[[西館山スキー場]]の西館山第1フーディクワッドリフトの2路線のみである。
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**焼額山スキー場に限らずプリンス系のスキー場では2人乗りリフトのことを「ペアリフト」とは呼ばずに「ロマンスリフト」と名付けている。
=== 廃止
ピーク時には11本のリフトがあったが、以下の6本のリフトは廃止され、駅舎や支柱などは撤去されている。
*第1高速リフト(968 m、219 m、4分02秒)
**一の瀬エリアに最も近い位置に架設されたリフト。白樺コースを繰り返し滑るのに便利であった。
**高速4人乗り自動循環式チェアリフト(デタッチャブルリフト)なので[[VTM]](Vertical Trancportation Meter(垂直輸送能力):人をどれだけ早く標高の高い位置に運べるかを数値化したリフトやエレベーター等の運搬能力を示す指数のひとつ)は高いが、休日の午前中は常に行列ができていた。
*第1ロマンスリフトA線(595 m、84 m、4分19秒)
**志賀高原プリンスホテル東館の目の前に乗車駅があり、ミドル連絡コースとオリンピックコースが合流する地点が降車駅であった。
**リフトに並行して第1ロマンスコース(現:ミドル連絡コース下部)があり、初級者がスキーを楽しむのに適していた。
*第1ロマンスリフトB線(650 m、230 m、4分43秒)
**A線の降車駅の目の前に乗車駅があり、スラロームバーン(現:オリンピックコース)の起点が降車駅となっていた。
**スラロームバーンを繰り返し滑るスキーヤーに便利なリフトであった。
**1983年の開業当時はA線とB線は一つのリフトであったが、2年後にA線、B線に分割された。
*第2ロマンスリフト(569 m、127 m、4分07秒)
**焼額山スキー場の中で最も奥志賀高原スキー場に近い第4のベース基地(現在廃止)を起点とするリフト。中級コースと上級コースで構成されるエリアのため、スキーブームの1990年前後でも比較的空いていた。
**現在は3本のコースとともに閉鎖され、多目的エリアとなっている。
*第3ロマンスリフト(1,040 m、299 m、7分32秒)
**主に奥志賀高原スキー場から焼額山スキー場にアクセスするリフトとして利用され、焼額山頂部を利用するよりも楽に奥志賀高原スキー場との間を移動できた。
**コースの変化に乏しく、このリフトを繰り返し使って滑るスキーヤーは少なかった。
*第5ロマンスリフト(622 m、118 m、4分03秒)
**焼額山スキー場の中で最も新しいリフト。1991-1992年シーズンから運用が開始された。
**4月~5月の大型連休までスキーを楽しめることを目的に山頂部に設置された。
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=== 料金 ===
2022-2023シーズンより、焼額山ー奥志賀高原スキー場共通シーズン券、エリア限定券、志賀高原全スキー場共通券が利用可能となっている<ref>[http://www.okushiga.jp/skiresort/ okushiga.jp/skiresort/](2020年11月30日閲覧)</ref><ref>{{Cite web|和書|title=リフト料金・事前購入 {{!}} 志賀高原焼額山スキー場 {{!}} プリンススノーリゾート |url=https://www.princehotels.co.jp/ski/shiga/winter/lift/ |website=プリンスホテルズ&リゾーツ |access-date=2023-04-15 |language=ja}}</ref>。エリア券は、正規料金が6,000円に対して、ホテル宿泊者・SEIBU PRINCE CLUB会員が4,500円と利用形態に合わせて割引率異なる。なお、小学生以下は無料でシーズン券が発行され、20歳の平日利用は無料<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.princehotels.co.jp/ski/20lift/ |title=平日20才リフト無料:プリンスホテル&リゾート |access-date=2023-01-01 |publisher=プリンスホテルズ&リゾーツ}}</ref>である。志賀高原全スキー場共通券は[[志賀高原スキー場]]を参照のこと。
== 施設・サービス ==
===レストラン===
3つのホテルとゴンドラリフト
*プリンスホテル東館ベース周辺
**メインダイニングルーム:東館2階にあり、焼額山スキー場内で最も高級かつ落ち着きのあるレストラン
**バー ル・エトワール:東館3階にあり、ゲレンデを一望できるバー、夜のみ営業
**Little Star Max(リト★スマ):タンクトップスタッフによる第一ゴンドラ駅舎1Fにあるトルティーヤ、チキンなどの店、2022-23シーズンから開業。
*プリンスホテル南館ベース周辺
**レストラン水芭蕉:南館
**居酒屋アフター:第2ゴンドラリフト
*プリンスホテル西館ベース周辺
**中華料理獅子:西館と第2高速リフト乗車駅との間にある二階建ての建物の2階。
**ラーメンコーナー:獅子のある建物の
**レストランウエストサイド:西館1階にあり、朝・昼・喫茶・夜の営業をおこなう。西館のメインダイニングとしての役割
*廃止されたベース周辺
**第2ロマンスリフト︵廃止︶の乗車駅があった第4のベース基地には、かつて2つのレストランが営業していた。一つは和食堂﹁ななかまど﹂。もう一つは中華料理﹁獅子﹂ ︵現在﹁獅子﹂は西館ベース周辺に移転して営業中︶。 === 売店・レンタル ===
3つのホテルの1階に日用品やヘルメットやグローブなどのスノー用品等を販売する売店があり、加えて、西館には、アウトドア用品のセレクトセレクトショップがある。
レンタルは、西館・東館・第2ゴンドラ駅舎にあり、スキー・スノーボードの種類を交換できるサービスを提供しており、スノースクート、ソリなどのファンアイテムのレンタルも行っている。
=== 宿泊 ===
焼額山スキー場に直接アクセスできる唯一のホテルは[[西武グループ]]が運営する志賀高原プリンスホテルである。東館、南館、西館の3棟からなり、それぞれがグレードを異にして客層を差別化している。どの棟も、スキーシーズン限定の営業となる。シーズン中は、スキー用具類をホテルに保管するサービスを提供している。 隣接する奥志賀高原スキー場に立地するホテルグランフェニックス奥志賀や[[奥志賀高原ホテル]]、あるいは一ノ瀬地区に点在するホテル・旅館からも、リフトを乗り継いでのアクセスは容易である。一ノ瀬地区のスキー場や宿泊施設の土地を所有と管理する財団法人[[和合会]]との取り決めにより、過去には団体客は宿泊することができかった。
*志賀高原プリンスホテル東館
**1983年12月24日、焼額山スキー場の開業とともにオープンした。客室数は100室。
**東館と付記されるようになったのは、4年後に南館が開業してからである。
**東・南・西の3つの棟の中で最もグレードが高く、宿泊料金も高い。客室の構成は5Fスイートルーム(最大3名)・ジュニアスイートルーム(最大4名)、ツインルームコンフォート(最大2名)、ツインルーム
**レストランは﹁メインダイニングルーム﹂で、西洋料理と日本料理を楽しめる。夜はナイタースキーを借景にして優雅な雰囲気に浸れる<ref>{{Cite web|和書|title=︻東館︼メインダイニングルーム |url=https://www.princehotels.co.jp/shiga/restaurant/main_dining_room/ |website=志賀高原プリンスホテル |access-date=2023-04-15}}</ref>。 **ホテルからは第1ゴンドラリフト、第3高速リフトに徒歩でアクセスできる。
**ルームサービス、ベビーベットや加湿器などの貸出品など、サービスが他館に比べて充実している。
**洗濯機や乾燥機等のセルフランドリーが無料で利用できる。
**3棟のなかでシーズン中、最も長く営業している。
*志賀高原プリンスホテル南館
**東館の開業から遅れること4年後の1987年12月28日にオープン。客室数は240室。
**東館よりもグレードは落ちるが、二種類のツインルームがあり、ゲレンデ側のツインルームはエキストラベッドを利用して3名での宿泊が可能である。
**場所、グレードともに西館と東館の中間に位置する。
**レストランは﹁ダイニングルーム﹂で、ビュッフェスタイルとなる。以前はこのレストランからもナイタースキーを楽しむスキーヤーを眺めることができた<ref>{{Cite web|和書|title=︻南館︼ダイニングルーム |url=https://www.princehotels.co.jp/shiga/restaurant/dining_room/ |website=志賀高原プリンスホテル |access-date=2023-04-15}}</ref>。 **第2ゴンドラリフト
**一般向けの営業日は、12月のみと限られている。
*志賀高原プリンスホテル西館
**スキーブームに陰りが見え始めた中、長野五輪の開催を1年後に控えた1996年12月20日に開業。客室数は350室。
**計画時はスキーブームによる宿泊ニーズを取り込むため、大型の施設となった。4名のグループで宿泊する部屋を設定するなど、南館からさらに大衆的なコンセプトとなっている。
**レストランは「ウエストサイド」。ビュッフェスタイルは南館と変わらないが、テーブルや椅子等の調度品はかなり見劣りする<ref>{{Cite web|和書|title=【西館】レストラン ウエストサイド |url=https://www.princehotels.co.jp/shiga/restaurant/westside/ |website=志賀高原プリンスホテル |access-date=2023-04-15}}</ref>。
**近年では、学生のグループを対象とするよりも、むしろ1990年前後のスキーブーム時代に青春を謳歌したスキーヤー達が、その後家族連れで訪れた際の受け皿となっている。
**第2高速リフトと一の瀬山の神第2リフトに徒歩でアクセスできる。
**大浴場露天風呂があり、洗濯機や乾燥機等のセルフランドリーが無料で利用できる。
**過去には、夏季営業を行っていた。
===その他===
*多目的エリア
**廃止された第四のベース基地を利用して、スノーモービルツアーやスノーラフティング等を楽しむことができる。
*チューンナップ
**第2ゴンドラ駅舎にて、ホットワックスや研磨などのスキー
*スクール
**[[SIA]]杉山スキー&スノースポーツスクール(受付は志賀高原プリンスホテル東館)
**[[SAJ]]公認 志鷹慎吾 焼額山スノースクール(受付は志賀高原プリンスホテル西館)
**志賀高原インターナショナルスキースクール(外国人向け)
*プライベートナイター
**貸し切りでサウスコースまたはイーストコースを利用することができる、
== 圧雪マイスターによるコース整備 ==
焼額山スキー場では、圧雪(グルーミング:専用重機等により雪面を整えること)に対して手間暇を惜しまず、一切の妥協をしないこととしている。このため、圧雪オペレータの熟練度に応じた階級分けを
# マイスター(講師・指導者レベル)
# ゴールド
# シルバー
の3段階に分けており、圧雪面は定期的に検査を行い「圧雪のつなぎ目」「段差の有無」などを5段間評価でチェックを行いオペレータへフィードバックを行い技能維持・向上に努めている。
特に、A4オリンピックコースの圧雪は、トップレベルたる「マイスター」のみに許され、ウインチを組み合わせることで、急斜面であっても継ぎ目のない一枚バーンを形成している<ref name=":0" />。
== 非圧接エリアの拡充 ==
同スキー場は、オーストラリア、台湾を中心として、インバウンドの割合が2~3割になっており、パウダースノーへのニーズが高まっている。一方で、滑走エリア外での遭難が問題となっている<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.yomiuri.co.jp/national/20230201-OYT1T50078/ |title=バックカントリーで外国人男女2人遭難、未明に自力下山…山ノ内町・焼額山 |access-date=2023-11-11 |publisher=読売新聞}}</ref>。このため、2022-2023年シーズンから、パトロール隊による監視を強化し、危険個所の早期発見に努めるなどリスクマネジメントの徹底による安全安心も確保したうえで、非圧接エリアとして志賀高原において最も急峻なコールであるヤケビウォール、2023-2024年シーズンからヤケビバレーを開業するなど、パウダーエリアへのニーズの取り組みを行っている<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.nikkei.com/article/DGKKZO75963580Y3A101C2L21000/ |title=非圧雪、大型スキーコース 志賀・焼額山 海外客回復で新設 |access-date=2023-11-11 |publisher=日本経済新聞}}</ref>。
== トレッキング ==
388 ⟶ 355行目:
* 苗場地区からのアクセス
** 「焼額山スキー場」と[[新潟県]][[南魚沼郡]][[湯沢町]]に国土計画が開発した「[[苗場スキー場]]」「[[かぐらスキー場]]」を[[ロープウェイ]]などで結び一大スキーエリアとする構想である。
** 長野オリンピックのアルペンスキー滑降コースとして構想された岩菅山山系の西斜面にスキー場([[岩菅山スキー場]])を建設することにより、焼額山スキー場と岩菅山麓とを一体的に開発し、更には岩菅山系の稜線から魚沼地区の[[三国スキー場]]を経由して苗場スキー場とを結ぶ野心的な計画であった。
** ごりん高原スキー場の開発と同様、自然保護への意識の高まりにより、1990年に長野県は国土計画とともに岩菅山系のスキー構想を断念した。岩菅山にて開催が想定されていた長野オリンピックスキー滑降競技は、[[白馬八方尾根スキー場|八方尾根]]にて開催されることとなった。 ** この構想で実現した計画は、苗場スキー場とかぐら・みつまたスキー場(現かぐらスキー場)を結ぶ[[ドラゴンドラ]]ロープウェイ(延長5481m、標高差425m)ならびに、志賀高原から苗場方面への結節点となる三国スキー場(2004年閉鎖)。
** 岩菅山の稜線と三国スキー場頂部との間は直線距離にして約18km離れている。このため、現在最高速のロープウェイ(秒速12m)を以てしても所要に25分を要し利便性が悪いこと<ref>[http://www.nipponcable.com/trans/ropeway/ | 日本ケーブル]</ref>、途中に[[中津川 (信濃川水系)|中津川]]渓谷(標高1100m)、[[佐武流山]](同2191m)系、[[清津川]]渓谷(同1200m)、[[上ノ倉山]](同2107m)系を横断する高低差の激しいルートであり相当の工事費と工事期間、技術力が必要であること、ケーブルの支柱や非常時における乗客の救出のための管理用道路があらたに必要なこと、ならびに、上信越国立公園の特別保護地区を通過すること、などの理由から実現には困難が多かった。 == 焼額山開発と反対運動 ==
志賀高原は、志賀高原地区の入会地での入会者たる地元資本を中心とした節度ある開発により、自然との共生した開発がおこなわれてきた。外部資本たる国土計画による焼額山スキー場開設は、協定から18年という長い時間を有した。その要因として、入会地での開発行為が、入会者の全員一致が必要とされる背景がある。その一致には、和合会と国土計画との間に結ばれた焼額山開発計画に関する協定事項において、修学旅行の禁止や地元宿泊施設より高額料金を設定することを要件としてさだめたことからも、地元が抱く経済的競合への危機感を払拭しなければ開発は不可能な地であることがうかがえる。
==脚注==
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== 外部リンク ==
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*[https://
*[https://www.princehotels.co.jp/shiga/ 志賀高原プリンスホテル]
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