生きる (映画)
日本の映画作品
このテンプレート(Template:記事分割)は廃止されました。「Template:分割提案」を使用してください。 |
﹃生きる﹄︵いきる︶
(一)人や動物が、生命を保ち活動できる状態にあること。生を参照。
(二)黒澤明監督による、1952年の日本映画。以下に記述。
(三)セミョン・ティモシェンコ監督による、1933年のソ連映画。
(四)谷川俊太郎作詩、新実徳英作曲の第65回NHK全国学校音楽コンクール︵1995年︶高等学校の部の課題曲となった、アカペラ合唱曲。混声版・女声版・男声版あり。合唱曲集﹁空に、木に…﹂に収録されている。この曲の歌詞の冒頭から曲集のタイトルが付けられた。歌詞は原詩﹁生きる﹂と詩集﹃六十二のソネット﹄から﹁62﹂の2つが混ざっている。
(五)谷川俊太郎作詩、三善晃作曲の﹁木とともに 人とともに﹂に収録されている、混声4部合唱曲。こちらは原詩がそのまま使われている。
(六)JAYWALKの楽曲。シングル﹁STARGAZER﹂のカップリング曲。
(七)和田アキ子の楽曲。シングル﹁帰り来ぬ青春 readymade mix 2004/生きる﹂に収録。
(八)毎日新聞社主催で1996年から行われている小児ガン征圧キャンペーンの名称。
(九)2を題材に、テレビ朝日で2007年9月9日に放送されたテレビドラマ。→﹃生きる (テレビドラマ)﹄を参照。
生きる | |
---|---|
監督 | 黒澤明 |
脚本 |
黒澤明 橋本忍 小国英雄 |
製作 | 本木莊二郎 |
出演者 |
志村喬 金子信雄 関京子 |
音楽 | 早坂文雄 |
撮影 | 中井朝一 |
編集 | 岩下広一 |
公開 | 1952年10月9日 |
上映時間 | 143分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
生きる︵いきる︶は1952年10月9日に公開された日本映画である。黒澤明監督によるヒューマンドラマ映画。黒澤映画の中でもそのヒューマニズムが頂点に達したといえる名作。志村喬がブランコをこぐシーンは、日本映画史上に残る屈指の名シーン。ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの﹃ファウスト﹄が、下敷きにされている。作中にそれを暗示するせりふも盛り込まれている。
1953年度のベルリン映画祭において銀熊賞を受賞した。
黒澤明はもともと東宝の監督だったが、戦後に東宝争議の影響で黒澤は独立プロ﹁映画芸術協会﹂を設立して他社で﹃野良犬﹄﹃羅生門﹄などを撮り、1951年には松竹で﹃白痴﹄を製作した。労働争議が収束すると1952年に黒沢は東宝へ戻り、20周年企画の映画として﹃生きる﹄を製作。
黒澤は作中で積極的に流行歌を取り入れているが、﹁生きる﹂では作中に絶望した初老の主人公が口ずさむ歌として﹁ゴンドラの唄﹂が選ばれた。﹁ゴンドラの唄﹂は吉井勇の作詞、中山晋平の作曲で1915年に芸術座の第5回公演ツルゲーネフ﹁その前夜﹂の劇中歌として用いられ、のちに流行歌となった。
トム・ハンクス主演でハリウッドリメイクが予定されている。
作中に引用された﹃トウ・ヤング﹄﹃カモン・マイ・ハウス﹄などアメリカのポップスの著作権をめぐってトラブルが起こりリバイバル上映が1974年まで出来なかった。
ストーリー
キャスト
●志村喬 - 渡邊勘治︵市役所市民課長︶
●金子信雄 - 渡邊光男︵勘治の長男︶
●関京子 - 渡邊一枝︵光男の妻︶
●小堀誠 - 渡邊喜一︵勘治の兄︶
●浦辺粂子 - 渡邊たつ︵勘治の兄嫁︶
●南美江 - 家政婦
●小田切みき - 小田切とよ︵市役所臨時職員︶
●藤原釜足 - 大野︵市民課係長︶
●山田巳之助 - 齋藤︵市民課主任︶
●田中春男 - 坂井︵市民課職員︶
●左卜全 - 小原︵市民課職員︶
●千秋実 - 野口︵市民課職員︶
●日守新一 - 木村︵市民課職員︶
●中村伸郎 - 市役所助役
●阿部九洲男 - 市会議員
●林幹 - 土木部長
●小川虎之助 - 公園課長
●清水将夫 - 医師
●木村功 - 医師の助手
●渡辺篤 - 患者
●伊藤雄之助 - 小説家
●丹阿弥谷津子 - スタンド・バーのマダム
●永井智雄 - 新聞記者
●村上冬樹 - 新聞記者
●青野平義 - 新聞記者
●宮口精二 - やくざの親分
●加東大介 - やくざの子分
●堺左千夫 - やくざの子分(ノンクレジット)
●広瀬正一 - やくざの子分(ノンクレジット)
●宇野晃司 - やくざの子分(ノンクレジット)
●千葉一郎 - 焼香する警官
●三好栄子 - 陳情の主婦
●菅井きん - 陳情の主婦
●谷晃 - 飲み屋の親父
●長濱藤夫(長浜藤夫) - 公園課職員
●河崎堅男 - 市役所職員
●勝本圭一郎 - 市役所職員
●瀬良明 - 市役所職員
●光秋次郎 - 市役所幹部(ノンクレジット)
●鈴木治夫 - 市役所受付職員(ノンクレジット)
●今井和雄 - 市役所受付職員(ノンクレジット)
●安芸津宏 - 市役受付所職員(ノンクレジット)
●津田光男 - 市役所受付職員(ノンクレジット)
●加藤茂雄 - 市役所受付職員(ノンクレジット)
●榊田敬二 - 市役所受付職員(ノンクレジット)
●夏木順平 - 病院待合所の患者(ノンクレジット)
●深見泰三、小島洋々、登山晴子、安雙三枝 - その他
●以下の3人は、-特別出演-としてクレジットされている。
●市村俊幸 - ジャズバー・ピアニスト
●倉本春枝 - ジャズバー・ダンサー
●ラサ・サヤ - ヌード・ダンサー
なお、この時代の黒澤映画の常連俳優として有名な三船敏郎は、この作品のみ出演していない。