神奈川県立県民ホール
神奈川県立県民ホール(かながわけんりつけんみんホール、Kanagawa Kenmin Hall)は、神奈川県横浜市中区山下町にある県営の複合文化施設の総称である[1]。神奈川県民ホール本館とKAAT神奈川芸術劇場(カートかながわげいじゅつげきじょう、KAnagawa Arts Theatre)の二棟から構成され、大小5つの劇場で約4,600名の収容人数を誇る大型複合文化施設である。公益財団法人神奈川芸術文化財団が管理運営を行っている。
神奈川県民ホール | |
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情報 | |
通称 | 県民ホール |
正式名称 | 神奈川県立県民ホール本館 |
完成 | 1975年 |
開館 | 1975年1月17日 |
収容人員 | 大ホール 2493人 小ホール 433人 大会議室 240人 小会議室 24人人 |
設備 | 美術・照明バトン、オーケストラピット、音響反射板、スクリーン、大迫、映写室、リハーサル室、楽屋等 |
用途 | コンサート全般、オペラ、バレエ、オーケストラ、一般利用 他 |
運営 | 公益財団法人神奈川芸術文化財団 |
所在地 | 神奈川県横浜市中区山下町3-1 |
アクセス |
みなとみらい線日本大通り駅より徒歩約8分 根岸線・市営地下鉄関内駅より徒歩15分 |
KAAT神奈川芸術劇場 | |
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情報 | |
通称 | KAAT |
正式名称 | 神奈川県立県民ホール神奈川芸術劇場 |
完成 | 2010年7月 |
開館 | 2011年1月11日 |
開館公演 | 『金閣寺』 |
収容人員 | (ホール・大スタジオ合計)1,478人 |
設備 | スクリーン、映写室、リハーサル室、テレビ・FM放送スタジオなど |
用途 | 演劇・ミュージカル、放送局 |
運営 | 公益財団法人神奈川芸術文化財団 |
所在地 | 神奈川県横浜市中区山下町281 |
位置 | 北緯35度26分43.7秒 東経139度38分45.7秒 / 北緯35.445472度 東経139.646028度座標: 北緯35度26分43.7秒 東経139度38分45.7秒 / 北緯35.445472度 東経139.646028度 |
アクセス |
根岸線・市営地下鉄関内駅から徒歩15分 みなとみらい線日本大通り駅から徒歩5分 |
KAAT神奈川芸術劇場の前身である横浜21世紀座およびかながわドームシアターについても本稿で記述する。
概要
神奈川県民ホール(本館)
神奈川芸術劇場(KAAT)
2011年開館。ミッションとして、「モノをつくる 芸術の創造」「人をつくる 人材の育成」「まちをつくる 賑わいの創出」の「3つのつくる」をテーマとした創造型劇場を掲げている[3]。
KAAT建設までの経緯(横浜21世紀座/かながわドームシアター)
- 建築設計: 香山・アプル総合・アプルデザイン設計共同体
- 構造設計: MUSA研究所/構造計画研究所
- 設備設計: 森村設計
- 舞台コンサルタント: 空間創造研究所
- 建築音響: 永田音響設計
- 防災計画: 明野設備研究所
- 建築照明: ライティング プランナーズ アソシエーツ
- 階数: 地下1階 地上10階
- 構造: 鉄筋コンクリート造 一部鉄骨造 鉄骨鉄筋コンクリート造
KAAT芸術監督
本館およびKAATの一体運営
両施設はワークピア横浜を挟んで背中合わせに建っており、それぞれ独立したプロモーションが行われているものの、公演ジャンルの棲み分けがなされ、一体運営が行われている。本館が大ホール、音楽小ホール、ギャラリーを有し音楽、美術、式典などの公演を中心とし、KAATが中ホール、小劇場兼スタジオ群を有し舞台芸術の公演を担う。神奈川国際芸術フェスティバル(1994~2016)、Dance Dance Dance@YOKOHAMA(横浜市との共催公演)、オープンシアターなど、両館同時開催の催事も年数回行われる。また、貸館公演でも宝塚歌劇団、劇団四季などが両館を使い分けて公演を行っている。
公演設備(本館)
大ホール
小ホール
公演設備(KAAT)
ホール
大スタジオ
中スタジオ・小スタジオA
ホールや本館、大スタジオで公演される演目のリハーサル、稽古に供されるほか、200席以下の客席設置の上ダンスなどの公演が行われている。
- KAAT3階・4階
- 16.5m×24.3m、高さ5.3m(平土間形式)
- 常設客席なし
- 主な公演ジャンル:ダンス、演劇など
その他の設備
ギャラリー(本館)
本館1階・地下1階。広さの違う5つのスペースを備えた県内最大級のギャラリー。展示室の総床面積1311.2㎡、壁面延長322.2m、最大天井高6.5m。
エントランスホール(本館)
本館2階。総合案内、チケットセンター、喫茶と小物雑貨の匠音YOKOHAMA(たくとよこはま)、飲料の自動販売機、エレベーターホールがある。
レストラン・会議室(本館)
NHK横浜放送会館(KAAT)
KAAT1~3階。NHK横浜放送局を参照。
アトリウム・大階段(KAAT)
KAATのメインエントランス、高さ30mの吹き抜けの空間が広がり、各フロアに向かうらせん状のエスカレーターがここから上へ伸びている。室内楽アンサンブルやソロのミニコンサートのほか、まれにではあるが仮設劇場を設けて公演が行われることがある。
チケットセンター&インフォメーション、BOOKAAT(KAAT)
KAAT2階。10:00~18:00。併設してBOOKAAT(劇場図書館)があり、舞台芸術関連の本(戯曲・演劇論・舞台美)を閲覧することができる。貸出はしていない。図書館のみ19:00まで。
託児室(KAAT)
KAAT3階。エスカレーターから中・小スタジオ入口に向かう通路右手にある。開設される日付・時間は本館同様、限られている。
アトリエ(小スタジオB)(KAAT)
KAAT8階。14.6m×10.2m、高さ4.8mで、専らホールまたは大スタジオ・中スタジオで公演される舞台の稽古・ワークショップに供される。
テナント(KAAT)
KAAT1階に2店舗分、飲食店用のテナントスペースがあるが、2016年1月現在どちらも利用されていない。
その他
脚注
- ^ 神奈川県立県民ホール条例
- ^ 「「神奈川県民ホール」がリニューアルオープン-来年開館40周年」『ヨコハマ経済新聞』2014年10月04日。
- ^ 「ミッション」『神奈川芸術劇場』。
- ^ 「神奈川県民ホールとの一体運営」『神奈川芸術劇場』。
- ^ http://www.kaat.jp/about/manner KAAT学本 マナーブック、スマートフォン非対応
- ^ 棟方志功作品(神奈川県民ホール小ホール緞帳の原画)について神奈川芸術文化財団(2017年4月17日)
- ^ 棟方志功の版画盗難か 知らぬ間にコピーと入れ替わり 朝日新聞デジタル(2017年4月17日)2017年4月17日閲覧
- ^ 東京新聞 2017年4月18日 朝刊