1945年2月9日、軍令部は、九州方面に展開し東シナ海及び南西諸島に来攻する敵に備えてきた第二十五航空戦隊︵第三航空艦隊所属︶と第十一航空戦︵連合艦隊直属︶に三航艦の兵力を若干加えて第五航空艦隊を編成することを上奏した[1]。2月10日、第五航空艦隊が新編された[2]。同日、それまで特攻は黙認する形であったが、五航艦の編成では軍令部、連合艦隊の指示・意向による特攻を主体とした部隊編成が初めて行われ、第五航空艦隊長官となった宇垣纏中将は長官訓示で全員特攻の決意を全艦隊に徹底させた[3]。
- ^ 戦史叢書93 大本営海軍部・聯合艦隊<7>戦争最終期 161頁
- ^ 戦史叢書93 大本営海軍部・聯合艦隊<7>戦争最終期 161-162頁
- ^ 戦史叢書17 沖縄方面海軍作戦 708-709頁
- ^ 戦史叢書93 大本営海軍部・聯合艦隊<7>戦争最終期 162頁
- ^ 戦史叢書102 陸海軍年表 付・兵器・兵語の解説 459頁