「第16回NHK紅白歌合戦」の版間の差分
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{{Pathnav|NHK紅白歌合戦|frame=1}}
{{基礎情報 テレビ番組
|番組名=第16回NHK紅白歌合戦
|画像=[[ファイル:Tokyo Takarazuka Theater in Taisho and Pre-war Showa eras.JPG|280px]]
|画像説明=会場の[[東京宝塚劇場]](写真は[[太平洋戦争]]以前)
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|放送期間=1965年12月31日
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|外部リンク名=NHK紅白歌合戦公式サイト
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}}
{{基礎情報 ラジオ番組
|番組名=第16回NHK紅白歌合戦
|ジャンル=大型[[音楽番組]]
|放送=生放送
|放送時間=[[1965年]][[12月31日]]
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|プロデューサー=
|ディレクター=
|パーソナリティ=
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|テーマ曲=
|放送局=[[NHKラジオ第1放送|NHKラジオ第1]]
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|放送期間=1965年12月31日
|公式サイト=https://www.nhk.or.jp/kouhaku/index.html
|特記事項=
}}
﹃'''第16回NHK紅白歌合戦'''﹄︵だいじゅうろっかいエヌエイチケイこうはくうたがっせん︶は、[[1965年]]︵[[昭和]]40年︶[[12月31日]]に[[東京宝塚劇場]]で行われた、通算16回目の[[NHK紅白歌合戦]]。21時05分から23時45分に[[日本放送協会|NHK]]で[[生放送]]された。 ==
=== 司会者 ===
*紅組司会:[[林美智子 (女優)|林美智子]] - 女優。前年の[[連続テレビ小説]]『[[うず潮 (小説)#連続テレビ小説版|うず潮]]』のヒロイン・林フミ子役。
*
*総合司会:[[石井鐘三郎]] - NHKアナウンサー
*テレビ実況:[[北出清五郎]] - NHKアナウンサー
紅組司会は当初は2回連続で担当していた[[江利チエミ]]にオファーされたが、[[第15回NHK紅白歌合戦|前回]]の司会の際に神経疲れから胃を壊した江利は「もうコリゴリ」と辞退。結果、前年の連続テレビ小説がきっかけで爆発的な人気を得た林美智子(前回は審査員)が起用された。朝ドラのヒロイン経験者の司会起用は初。紅組司会の人選ではほかに、[[淡路恵子]]や[[ロミ・山田]]の起用も検討されたという{{Sfn|合田|p=89}}。
=== 出場歌手 ===
{{Legend2|PaleGreen|初出場|border=solid 1px #aaa}}、{{Legend2|aqua|返り咲き|border=solid 1px #aaa}}。 {| class="wikitable" style="text-align:center;font-size:smaller;white-space:nowrap""
|+
|-
! colspan="
! colspan="
|-
!曲順
! 歌手
!回
! 曲
!曲順
! 歌手
!回
! 曲
|-
!2
|bgcolor="aqua"|[[三沢あけみ]]
|2
|アリューシャン小唄
!1
|[[舟木一夫]]
|3||[[高原のお嬢さん (舟木一夫の曲)|高原のお嬢さん]]
|-
!4
| style="background:palegreen|[[都はるみ]]
|初||[[涙の連絡船]]
!3
| style="background:palegreen|[[井沢八郎]]
|初||北海の満月
|-
!6
|[[西田佐知子]]
|5||[[赤坂の夜は更けて/女の意地|赤坂の夜は更けて]]
!5
|[[春日八郎]]
|11||大阪の灯
|-
!8
|[[雪村いづみ]]
|8||[[スワニー (ガーシュウィン)|スワニー]]
!7
|[[坂本九]]
|5||[[ともだち (坂本九の曲)|ともだち]]
|-
!10
|[[仲宗根美樹]]
|4||海と野菊と船頭さん
!9
|[[克美しげる]]
|2||あゝせつなきわが心
|-
!12
|[[梓みちよ]]
|3||忘れたはずなのに
!11
|[[ダークダックス]]
|8||[[エーデルワイス (1959年の曲)|エーデルワイス]]
|-
!14
|[[園まり]]
|3||[[逢いたくて逢いたくて]]
!13
| style="background:palegreen|[[山田太郎 (歌手)|山田太郎]]
|初||新聞少年
|-
!16
|[[九重佑三子]]
|2||抱きしめて
!15
|bgcolor="aqua"|[[東海林太郎]]
|4||[[赤城の子守唄]]
|-
!17
| style="background:palegreen|[[日野てる子]]
|初||[[ワン・レイニーナイト・イン・トーキョー/夏の日の想い出|夏の日の想い出]]
!18
| style="background:palegreen|[[バーブ佐竹]]
|初||[[女心の唄]]
|-
!19
|[[朝丘雪路]]
|8||ハロー・ドーリー
!20
|[[立川清登|立川澄人]]
|3||教会へ行こう
|-
!21
|[[伊東ゆかり]]
|3||恋する瞳
!22
|[[三田明]]
|2||若い翼
|-
!23
|[[島倉千代子]]
|9||[[新妻鏡#主題歌|新妻鏡]]
!24
|[[三橋美智也]]
|10||二本松少年隊
|-
!25
|[[岸洋子]]
|2||恋心
!26
|[[アイ・ジョージ]]
|6||赤いグラス
|-
!27
|[[弘田三枝子]]
|4||恋のクンビア
!28
| style="background:palegreen|[[ジャニーズ (グループ)|ジャニーズ]]
|初||[[マック・ザ・ナイフ]]
|-
!29
|[[吉永小百合]]
|4||天満橋から
!30
|[[森繁久彌]]
|7||[[ゴンドラの唄]]
|-
!31
|[[江利チエミ]]
|13||芸者音頭
!32
|[[三波春夫]]
|8||水戸黄門旅日記
|-
!34
|[[倍賞千恵子]]
|3||さよならはダンスの後に
!33
|[[和田弘とマヒナ・スターズ]]
|7||[[愛して愛して愛しちゃったのよ]]
|-
!36
|[[ペギー葉山]]
|12||[[学生時代]]
!35
|[[ボニージャックス]]
|3||[[手のひらを太陽に]]
|-
!38
|[[越路吹雪]]
|11||夜霧のしのび逢い
!37
|[[植木等]]
|4||遺憾に存じます
|-
!40
| style="background:palegreen|[[水前寺清子]]
|初||[[涙を抱いた渡り鳥]]
!39
|[[村田英雄]]
|5||柔道水滸伝
|-
!42
|[[ザ・ピーナッツ]]<ref>バック演奏は[[ジャッキー吉川とブルー・コメッツ]]</ref>
|7||[[ロック・アンド・ロール・ミュージック]]
!41
|[[デューク・エイセス]]
|4||[[キャラバン (デューク・エリントンとファン・ティゾールの曲)|キャラバン]]
|-
!44
|[[坂本スミ子]]
|5||グラナダ
!43
|[[フランク永井]]
|9||東京しぐれ
|-
!46
|[[中尾ミエ]]
|4||[[夢見るシャンソン人形]]
!45
|[[西郷輝彦]]
|2||[[星娘]]
|-
!48
|[[こまどり姉妹]]
|5||恋に拍手を
!47
|[[北島三郎]]
|3||[[帰ろかな]]
|-
!50
|[[美空ひばり]]
|10||[[柔 (美空ひばりの曲)|柔]]
!49
|[[橋幸夫]]
|6||[[あの娘と僕]]
|-
|}
==== 選考を巡って ====
* 前回の出場歌手の中より今回不選出となった歌手は以下。
** 紅組:[[青山和子]]・[[淡谷のり子]]・二代目[[コロムビア・ローズ]]・[[五月みどり]]・[[畠山みどり]]・[[渡辺はま子]]
** 白組:[[芦野宏]]・[[新川二朗]]・[[伊藤久男]]・[[田辺靖雄]]・[[藤山一郎]]
* [[東海林太郎]]はこの年[[歌謡曲]]歌手として初めて[[紫綬褒章]]を受章した縁で、9年ぶりに復帰した([[第7回日本レコード大賞]]・特別賞も受賞){{Sfn|合田|p=88}}。
=== 演奏 ===
*紅組:原信夫とシャープス・アンド・フラッツ(指揮:[[原信夫]])、[[ジャッキー吉川とブルー・コメッツ]](ザ・ピーナッツ「ロック・アンド・ロール・ミュージック」のみ)
*白組:有馬徹とノーチェ・クバーナ(指揮:有馬徹)、[[寺内タケシとブルージーンズ]](植木等「遺憾に存じます」のみ)
*NHKオール・スターズ(指揮:奥田宗宏)
*[[東京放送管弦楽団]](指揮:[[藤山一郎]])
=== 審査員 ===
* [[坂本朝一]] - NHK芸能局長(審査委員長)
* [[円地文子]] - 作家
* [[安達曈子]] - 華道家
* [[入江美樹]] - ファッションモデル
* [[藤村志保]] - 女優。この年の[[大河ドラマ]]『[[太閤記 (NHK大河ドラマ)|太閤記]]』の[[高台院|ねね]]役
* [[小絲源太郎]] - 洋画家
* [[松下幸之助]] - [[パナソニック|松下電器産業]]会長・社主
* [[ファイティング原田]] - [[プロボクサー]]、第5代世界[[バンタム級]][[チャンピオン]]
* [[緒形拳]] - 俳優。『太閤記』の主人公・[[豊臣秀吉]]役および翌年の大河ドラマ『[[源義経 (NHK大河ドラマ)|源義経]]』の[[武蔵坊弁慶]]役
* 地方審査員16名
=== 応援ゲスト ===
{{sectstub}}
*[[ハナ肇とクレージーキャッツ]]
*[[渥美清]]
*[[谷幹一]]
*[[藤田まこと]]
*[[松方弘樹]]
*[[柳家金語楼]]
*[[富司純子|藤純子]]
*[[アントニオ古賀]]
*[[E・H・エリック]]
*[[藤村有弘]]
*[[倍賞美津子]]
*[[千羽ちどり]]
*[[三浦布美子]]
*[[金井克子]]、ほか
=== 大会委員長 ===
* 浅沼博・NHK放送総局長
== 当日のステージ・エピソード ==
{{雑多な内容の箇条書き|section=1|date=2017年8月}}
* 紅組トリは前回に引き続き美空ひばりの「柔」(この年の『[[第7回日本レコード大賞]]』受賞曲。前年からロングヒットした。前年は先行トリで披露)が選曲された。なお、これに関し各マスコミから「2年連続同じ歌を歌うとは非常識だ」とのバッシングもあった<ref>[[太田省一]]『紅白歌合戦と日本人』、114頁。</ref>。
*日野てる子のバックでムームーを着た水前寺清子・三沢あけみがウクレレ伴奏で応援していたが、間奏でこまどり姉妹が三味線で伴奏に加わろうとした所を、司会の林美智子があわてて止めに入った。
*伊東ゆかりはこの年の[[サンレモ音楽祭]]で2位入賞を果たし、入賞曲﹁恋する瞳﹂で出場したが、登場した際に司会者が使うサイドマイク前で一礼し、歌に入る直前にセンターマイクにサッと移動して、何事もなかったように歌った。 * 翌年の[[大河ドラマ]]『[[源義経 (NHK大河ドラマ)|源義経]]』の出演者がゲスト出演。翌年の『大河ドラマ』の宣伝演出が行われるのは今回が初めてだった。
*[[倍賞千恵子]]のバックには、当時[[松竹歌劇団]]に所属していた妹の[[倍賞美津子]]がダンスで参加した。
* 曲名テロップの右側には、曲名に合わせた挿絵が添えられているのが特徴だった。
* 14対11で白組が優勝(通算9勝7敗)。
* 放送されたオリジナルの[[ビデオテープ]]が4種類現存する。この内、カラー版2本がNHKのデータベースに公式に登録されている
** 1本目のカラー映像は現存が以前から確認されていたものであったが、冒頭40分欠落の上、色ずれなど映像に乱れが生じ退色も激しいものであった。
** 2本目のカラー映像は[[2011年]]5月、たまたまNHK局内の音楽倉庫で3本の原版[[2インチVTR]]で発見された。東京都墨田区の[[レトロエンタープライズ]]の手によって修復・ダビングが行われ[[HDCAM]]テープに転写され、新たにNHKアーカイブスに保管された<ref>[https://web.archive.org/web/20160304130643/http://film.club.ne.jp/item/JSIMPTE.pdf 社団法人 日本映画テレビ技術協会 会報掲載記事] - レトロエンタープライズ(2016年3月4日時点のアーカイブ)</ref>。1時間40分の短縮版である<ref>[https://web.archive.org/web/20120510125931/https://www.nhk.or.jp/archives/hiwa/120406_2.html NHKアーカイブス公式ページ『お宝発見ニュース』第18回]</ref>。
** この他、NHKが記録した[[キネコ]](白黒、完全版)が存在する。
** 宮田の夫人が自宅で録画し、後にNHKに提供された完全版白黒ビデオテープも存在する。
* 今回使用した[[マイクロホン]]は、司会者・歌手用共にSONYとNHK放送技術研究所の共同開発コンデンサーマイク[[C-38B]]の原型の[[SONY]] CU-2A([[BTS (放送技術規格)|BTS]]呼称)<ref group="注釈">後に[[SONY]] C-38(マイク上部のグリルがパンチメタル)として市販(1968年発売のC-38Aは、上部のパンチグリルをテレビ映りのハーレーション防止のため網目に変えて、塗装も薄いグレーとなる)。1970年、[[C-38B]]は、ファンタム電源が使用可能に改良される。</ref>。坂本スミ子のみAKG D-24Eの[[ハンドマイク]]使用。客席から登場した坂本九や舞台上段から歌い始めた岸洋子はピンマイクを使用。
== 後日譚 ==
* 朝ドラヒロイン経験者の司会起用は今回の林が初例であり、以降も数度にわたり起用されているが、[[NHK大阪放送局|大阪局]]制作の作品や、放送1年サイクル時代の作品から起用されたのは林のみである。 {| class="wikitable" style="font-size:95%; text-align:center"
|-
! 回次
! 紅組司会
! 主演作品
! 備考
|-
| [[第37回NHK紅白歌合戦|第37回]]([[1986年]])
| [[斉藤由貴]]
| [[はね駒]]
| 歌手としても出場。
|-
| [[第43回NHK紅白歌合戦|第43回]]([[1992年]])
| [[石田ひかり]]
| [[ひらり (テレビドラマ)|ひらり]]
|
|-
| [[第61回NHK紅白歌合戦|第61回]]([[2010年]])
| [[松下奈緒]]
| [[ゲゲゲの女房]]
|
|-
| [[第62回NHK紅白歌合戦|第62回]]([[2011年]])
| [[井上真央]]
| [[おひさま (テレビドラマ)|おひさま]]
|
|-
| [[第63回NHK紅白歌合戦|第63回]]([[2012年]])
| [[堀北真希]]
| [[梅ちゃん先生]]
|
|-
| [[第65回NHK紅白歌合戦|第65回]]([[2014年]])
| [[吉高由里子]]
| [[花子とアン]]
|
|-
| [[第68回NHK紅白歌合戦|第68回]]([[2017年]])
| [[有村架純]]
| [[ひよっこ (テレビドラマ)|ひよっこ]]
| 放送前の[[第67回NHK紅白歌合戦|第67回]]([[2016年]])でも司会を担当。
|}
* 後年に1つ目のカラー版とキネコ版は、それぞれ違う年に『思い出の紅白歌合戦』([[NHK衛星第2テレビジョン|BS2]])で再放送された(カラー版放映時は短縮編集され、同じく[[第14回NHK紅白歌合戦|第14回]]([[1963年]])を短縮編集したものと合わせて2年分一緒に放映)。
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
{{Reflist|30em|group=注釈}}
=== 出典 ===
{{Reflist|18em}}
== 参考文献 ==
*NHK『テレビ50年 あの日あの時、そして未来へ』(NHKサービスセンター 2003年2月)
*{{Cite book |和書 |author=合田道人|authorlink=合田道人 |title=紅白歌合戦の舞台裏 |date=2012年12月15日 |publisher=全音楽譜出版社 |isbn=978-4-11-880178-0 |ref={{SfnRef|合田}} }}
== 関連項目 ==
*[[1965年の音楽]]
== 外部リンク ==
* [https://www.nhk.or.jp/kouhaku/history/history.html?count=16 NHK紅白歌合戦公式サイト]
* {{NHK放送史|D0009043441_00000|第16回NHK紅白歌合戦}}
* [https://web.archive.org/web/20080213165139/http://www.videor.co.jp/data/ratedata/program/01kouhaku.htm NHK総合「紅白歌合戦」] - ビデオリサーチ。1962年(第13回)以降のテレビ視聴率を掲載。
*[https://www.nhk.or.jp/kouhaku/songlist/detail.html?count=16 紅白歌合戦曲順リスト | NHK]
{{紅白歌合戦}}
{{デフォルトソート:NHKこうはくうたかつせん16}}
[[Category:NHK紅白歌合戦 (回次別)|16]]
[[Category:1965年のテレビ番組 (日本)]]
[[Category:1965年のラジオ番組 (日本)]]
[[Category:1965年の日本の音楽]]
[[Category:1965年12月]]
[[Category:1965年の東京都]]
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