Wikipedia

「藤田亮策」の版間の差分

履歴の双方向閲覧
← 古い編集新しい編集 →
削除された内容 追加された内容
ビジュアルウィキテキスト
m wikify他
→‎経歴: リンク
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集
(29人の利用者による、間の32版が非表示)
1行目:
{{出典の明記|date=2016年10月}}
'''藤田亮策'''（ふじた りょうさく、[[1892年]]（[[明治]]25年）[[8月25日]] - [[1960年]]（[[昭和]]35年）[[12月12日]]）は、[[日本]]の[[考古学者]]。▼
{{画像提供依頼|顔写真|date=2022年11月|cat=人物}}
{{Infobox 学者
| name = {{ruby|藤田 亮策|ふじた　りょうさく}}
| image =
| image_size =
| caption =
| birth_date = {{birth date|1892|8|25}}
| birth_place = {{JPN}}[[新潟県]]
| death_date = {{death date and age|1960|12|12|1892|8|25}}
| death_place =
| othername =
| main_interests = [[考古学]]・[[歴史学]]
| alma_mater = [[東京大学|東京帝国大学]]
| workplaces = [[朝鮮総督府]]古蹟調査課・[[京城帝国大学]]・[[東京芸術大学]]
| degree = <!--学位-->
| URL =
| yearsactive =
| spouse =
| children =
}}
▲'''藤田 亮策'''（ふじた りょうさく、[[1892年]]（〈[[明治]]25年）〉[[8月25日]] - [[1960年]]（〈[[昭和]]35年）〉[[12月12日]]）は、[[日本]]の[[考古学者]]。
 
== 経歴 ==
===出生から学生時代===
1892年、[[新潟県]][[古志郡]][[上北谷村︵現[[見附市]]/[[長岡市]]︶に、父・藤田福十郎、母・タケの次男として生まれるた。[[1915年]]︵[[大正]]4年︶7月、[[第一高等学校 (旧制)|旧制第一高等学校]]の第三部医科を卒業し、[[東京大学#沿革|東京帝国大学]][[東京大学大学院医学系研究科・医学部|医科大学]]に入学するが、近眼のため医者になる道を断念して、同年10月文科大学に転学し、国史学を専攻するした。文科大学では[[黒板克勝美]]の指導を受け、[[1918年]]︵大正7年︶7月、卒業論文﹁江戸時代の漕運﹂を提出して史学科を卒業する。この時はまでは関心の対象は交通史であり、考古学に深い関心を寄せてはいなかった。同年、[[文部省]]の維新史料編纂事務嘱託となる。
[[1922年]]︵大正11年︶、恩師黒板の紹介で[[朝鮮総督府]]古墳調査委員となり、[[京城]]に着任する。この時、古墳調査課の課長は[[小田省吾]]であった。以後、終戦まで考古学を専門とする。[[1923年]]︵大正12年︶朝鮮博物館協議委員となり、学務局の博物館主任となる。[[1924年]]︵大正13年︶、古墳調査課廃止のため、朝鮮総督府編修官に任じられる。藤田曰く、﹁大正十五年に[[京城大学]]ができ助教授に拾われるまで、教科書編修官・朝鮮史修史官を転々居候を続け﹂たとのことである。[[1926年]]︵大正15年︶、京城帝大助教授となり、法文学部の勤務となる。[[1929年]]︵昭和4年︶、[[青丘学会]]が創立され、その評議員・委員となる。[[1932年]]︵昭和7年︶、京城帝大教授となっていた小田省吾が定年退職し、また同教授の[[今西龍]]が亡くなったため、そのあとをうけて京城帝大教授となる。朝鮮史学第一講座を担当。[[1933年]]︵昭和8年︶、朝鮮史編修委員、朝鮮宝物古墳名勝天然記念物保存委員会委員となる。[[1941年]]︵昭和16年︶、京城帝大法文学部長となるが、[[1943年]]︵昭和18年︶には解任されている。▼
[[1945年]]︵昭和20年︶10月に引き揚げ、[[千葉県]]に移り住んでいる。[[1947年]]︵昭和22年︶、教育職員適格審査に合格し、再び教壇に立つことが許される。[[1948年]]︵昭和23年︶、[[日本考古学協会]]委員長、[[日本学術会議]]会員に選出される。[[1949年]]︵昭和24年︶、[[東京芸術大学]]教授となり、文庫課長となる。[[1950年]]︵昭和25年︶、[[天理大学]]で[[高橋亨]]らと[[朝鮮学会]]を結成し、その幹事となる。[[1955年]]︵昭和30年︶、[[東京芸術大学]]評議員、同附属図書館長となる。[[1959年]]︵昭和34年︶、[[奈良国立文化財研究所]]所長となる。▼
1960年（昭和35年）没。享年68歳。
 
===大学卒業後から朝鮮半島引き上げまで===
{{people-stub}}▼
▲大学を卒業後の1918年、[[文部省]]の維新史料編纂事務嘱託となった。[[1922年]]︵大正11年︶、恩師黒板の紹介で[[朝鮮総督府]]古墳蹟調査委員となり、[[京城]]に着赴任する。この時、の古墳蹟調査課の課長は[[小田省吾]]であった。以後、終戦まで考古学を専門とする的に調査・研究していった。[[1923年]]︵大正12年︶朝鮮博物館協議委員となり、学務局の博物館主任となるった。[[1924年]]︵大正13年︶、古墳蹟調査課廃止のため、朝鮮総督府編修官に転任じられる。藤田曰く、﹁大正十五年に[[京城帝国大学]]ができ助教授に拾われるまで、教科書編修官・朝鮮史修史官を転々居候を続け﹂たとのことであ後述している。[[1926年]]︵大正15年︶、京城帝国大学助教授となり、法文学部の勤務づきとなる。[[1929年]]︵昭和4年︶、[[﹁青丘学会]]﹂が創立されると、その評議員・委員となるった。[[1932年]]︵昭和7年︶、京城帝大教授となっていた小田省吾が定年退職し、また同大学教授の[[今西龍]]が亡くなったため、そのあと後をうけて京城帝大教授となる。に昇進し、朝鮮史学第一講座を担当した。[[1933年]]︵昭和8年︶、朝鮮史編修委員、朝鮮宝物古墳蹟名勝天然記念物保存委員会委員となるった。[[1941年]]︵昭和16年︶、京城帝大法文学部長となるが、った︵[[1943年]]︵昭和18年︶には解任されているまで︶。
 
===戦後===
▲[[太平洋戦争]]が終結すると、[[1945年]]︵昭和20年︶10月に日本へ引き揚げ、[[千葉県]]に移り住んでいるした。[[1947年]]︵昭和22年︶、教育職員適格審査に合格し通り、再び教壇に立つことが許される可能となった。[[1948年]]︵昭和23年︶、[[日本考古学協会]]委員長、[[日本学術会議]]会員に選出される。[[1949年]]︵昭和24年︶、[[東京芸術大学]]教授となり、文庫課長となるった。[[1950年]]︵昭和25年︶、[[天理大学]]で[[高橋亨 (朝鮮学者)|高橋亨]]らと[[朝鮮学会]]を結成し、その幹事となるに就任。[[1955年]]︵昭和30年︶からは、[[東京芸術大学]]評議員、同附属図書館長をつとなるめた。[[1959年]]︵昭和34年︶、[[奈良国立文化財研究所]]所長となるに就いたが、翌1960年に没した。享年68歳。
 
== 研究内容・業績 ==
 
 
== 著作 ==
=== 単著 ===
{{colbegin|2}}
* {{Cite book |和書 |title=朝鮮古代文化 |date=1934-09 |publisher=[[岩波書店]] |series=岩波講座日本歴史 |id={{全国書誌番号|46078742}} |ncid=BN0820516X}}
* {{Cite book |和書 |title=朝鮮考古学研究 |date=1948-08 |publisher=高桐書院 |id={{全国書誌番号|46005076}} {{全国書誌番号|52006802}} |ncid=BN02714659}}
* {{Cite book |和書 |title=朝鮮の歴史 |date=1953 |publisher=[[福村書店]] |series=アジアの歴史文庫 |id={{全国書誌番号|45021866}} |ncid=BN1474921X}}
* {{Cite book |和書 |title=朝鮮学論考 |date=1963-03 |publisher=藤田先生記念事業会 |id={{全国書誌番号|63011390}} |ncid=BN05180379}}
* {{Cite book |和書 |title=考古学 |date=1976-05 |publisher=[[国書刊行会]] |id={{全国書誌番号|73014282}} |ncid=BN01899810}}
* {{Cite book |和書 |title=藤田亮策集 |date=1981-11 |publisher=[[築地書館]] |series=日本考古学選集 19 |id={{全国書誌番号|82044676}} |ncid=BN0204351X}}
{{colend|2}}
 
=== 共著 ===
* {{Cite book |和書 |author1=鳥山喜一|authorlink1=鳥山喜一 |author2=藤田亮策 |title=間島省古蹟調査報告 |date=1942-09 |publisher=満洲帝国民生部 |series=満洲国古蹟古物調査報告書 第3編 |id={{全国書誌番号|46042958}} |ncid=BA62003362}}
* {{Cite book |和書 |author=藤田亮策 |coauthors=清水潤三、[[桜井清彦]]、[[中川成夫 (考古学者)|中川成夫]]、小出義治、[[大塚初重]] |title=考古学の調査法 |date=1958-02 |publisher=[[古今書院]] |series=形成選書 |id={{全国書誌番号|58002937}} |ncid=BN02921085}}
 
=== 共編 ===
* {{Cite book |和書 |editor=藤田亮策・清水潤三 |title=長者ヶ原 |date=1964-03 |publisher=[[糸魚川市]][[教育委員会]] |id={{全国書誌番号|65001686}} |ncid=BN12400351}}
 
=== 共編著 ===
* {{Cite book |和書 |author1=梅原末治|authorlink1=梅原末治 |author2=藤田亮策 |title=朝鮮古文化綜鑑 |volume=全4巻 |date=1947年-1966年 |publisher=養徳社 |id={{全国書誌番号|46005090}} {{全国書誌番号|54014252}} {{全国書誌番号|59007736}} {{全国書誌番号|66004791}} |ncid=BN07198921}}
** {{Cite book |和書 |author1=梅原末治 |author2=藤田亮策 |title=朝鮮古文化綜鑑 |edition=復刻版 |volume=全4巻 |date=1974-01 |publisher=名著出版 |id={{全国書誌番号|73007001}} |ncid=BN11746543}}
** {{Cite book |和書 |author1=梅原末治 |author2=藤田亮策 |title=朝鮮古文化綜鑑 |edition=復刻版 |volume=全4巻 |date=1986-08 |publisher=出版科学総合研究所 |id={{全国書誌番号|87036633}} |ncid=BN02745878}}
 
=== 校訂 ===
* {{Cite book |和書 |others=藤田亮策・田川孝三校 |title=瀋陽状啓 |date=1935-03 |publisher=京城帝国大学法文学部 |series=奎章閣叢書 第1 |id={{全国書誌番号|46051273}} |ncid=BN12277153}}
 
=== 監修 ===
* {{Cite book |和書 |editor=日本考古学協会|editor-link=日本考古学協会 |others=藤田亮策監修 |title=日本考古学辞典 |date=1962-12 |publisher=[[東京堂出版|東京堂]] |id={{全国書誌番号|63001067}} |ncid=BN01703023}}
 
== 参考資料 ==
*関係者の座談会での回想が『[[東方学会|東方学回想]] Ⅴ　先学を語る〈4〉』（[[刀水書房]]、2000年）に収録されている。
* [[朝鮮半島から流出した文化財の返還問題]]
* {{Kotobank|藤田亮策}}
* {{Kotobank|藤田 亮策}}
* [https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9222.html 藤田亮策] :: [[東京文化財研究所|東文研アーカイブデータベース]]
 
== 脚注 ==
{{reflist|2}}
 
{{Normdaten}}
▲{{peopleAcademic-bio-stub}}
{{DEFAULTSORT:ふした りようさく}}
[[Category:日本の考古学者]]
[[Category:日本の朝鮮史家]]
[[Category:日本学術会議会員]]
[[Category:東京芸術大学の教員]]
[[Category:京城帝国大学の教員]]
[[Category:朝鮮史編修会の人物]]
[[Category:奈良文化財研究所の人物]]
[[Category:日本の引揚者]]
[[Category:新潟県出身の人物]]
[[Category:1892年生]]
[[Category:1960年没]]
「https://ja.wikipedia.org/wiki/藤田亮策」から取得