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== 経歴 ==
[[新潟県]][[古志郡]]上北谷村︵現[[見附市]]/[[長岡市]]︶に、父・藤田福十郎、母・タケの次男として生まれる。{{和暦|[[1915}}7年]]︵大正4年︶7月、[[第一高等学校 (旧制)|旧制第一高等学校]]の第三部医科を卒業し、[[東京大学|東京帝国大学]]医科大学に入学するが、近眼のため医者になる道を断念して、同年10月文科大学に転学し、国史学を専攻する。文科大学では[[黒板勝美]]の指導を受け、{{和暦|[[1918}}年]]︵大正7年︶7月、卒業論文﹁江戸時代の漕運﹂を提出して史学科を卒業する。この時はまでは関心の対象は交通史であり、考古学に深い関心を寄せてはいなかった。同年、[[文部省]]の維新史料編纂事務嘱託となる。
{{和暦|[[1922}}年]]︵大正11年︶、恩師黒板の紹介で[[朝鮮総督府]]古蹟調査委員となり、[[京城]]に着任する。この時、古蹟調査課の課長は[[小田省吾]]であった。以後、終戦まで考古学を専門とする。{{和暦|[[1923}}年]]︵大正12年︶朝鮮博物館協議委員となり、学務局の博物館主任となる。{{和暦|[[1924}}年]]︵大正13年︶、古蹟調査課廃止のため、朝鮮総督府編修官に任じられる。藤田曰く、﹁大正十五年に[[京城帝国大学]]ができ助教授に拾われるまで、教科書編修官・朝鮮史修史官を転々居候を続け﹂たとのことである。{{和暦|1926t}}[[1926年]]︵大正15年︶、京城帝大助教授となり、法文学部の勤務となる。{{和暦|[[1929}}年]]︵昭和4年︶、[[青丘学会]]が創立され、その評議員・委員となる。{{和暦|[[1932}}年]]︵昭和7年︶、京城帝大教授となっていた小田省吾が定年退職し、また同教授の[[今西龍]]が亡くなったため、そのあとをうけて京城帝大教授となる。朝鮮史学第一講座を担当。{{和暦|[[1933}}年]]︵昭和8年︶、朝鮮史編修委員、朝鮮宝物古蹟名勝天然記念物保存委員会委員となる。{{和暦|[[1941}}年]]︵昭和16年︶、京城帝大法文学部長を歴任した︵{{和暦|[[1943}}年]]︵昭和18年︶まで︶。
{{和暦|[[1945}}10年]]︵昭和20年︶10月に引き揚げ、[[千葉県]]に移住した。{{和暦|[[1947}}年]]︵昭和22年︶、教育職員適格審査に通り、再び教壇に立つことが可能となった。{{和暦|[[1948}}年]]︵昭和23年︶、[[日本考古学協会]]委員長、[[日本学術会議]]会員に選出される。{{和暦|[[1949}}年]]︵昭和24年︶、[[東京芸術大学]]教授となり、文庫課長となる。{{和暦|[[1950}}年]]︵昭和25年︶、[[天理大学]]で[[高橋亨]]らと[[朝鮮学会]]を結成し、その幹事となる。{{和暦|[[1955}}年]]︵昭和30年︶、[[東京芸術大学]]評議員、同附属図書館長となる。{{和暦|[[1959}}年]]︵昭和34年︶、[[奈良国立文化財研究所]]所長に就いたが、翌1960年︵昭和35年︶に没した。享年68。
座談会での関係者の回想で、『[[東方学会|東方学回想]] Ⅴ 先学を語る〈4〉』（[[刀水書房]]、2000年）がある。
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