「覆刻」の版間の差分

木版本の場合、原本を版木に貼り付け、被彫（かぶせぼり）の手法によって版木を彫ったものを復覆刻といい、この方法で作製された本を、'''覆刻本'''と言う。

現代では、「復刻」の字で表現することが多く、原本と紙質・大きさ・装丁幀、さらには誤字脱字までも全く同様に複製して作製したものを指して言うことが多い。

但し、「'''[[影印本|影印版]]'''」のように、原本の本文のみを忠実に複製し、紙質・大きさ・装丁幀などは原本と異なっているものや、また又は注釈や解題を加えたもの等をも「復覆刻本」と呼んでいることがある。

現代では、写本や木版本などの古籍を[[活版印刷]]するような、本文の字句そのものだけを忠実に複製した複製本を翻刻本と呼ぶことが多い。広義には、これらの翻刻本も含め、あらゆる形式の複製本を指して復覆刻本あるいは復覆刻版と呼ぶこと事もある。