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[[Image:Yoshitoshi_The_Priest_Raigo_of_Mii_Temple.jpg|thumb|right|200px|鉄鼠伝説を絵画にしたもの。[[月岡芳年]]﹁新形三十六怪撰・三井寺頼豪阿闍利悪念鼠と変ずる図﹂︵1891︶]]
'''頼豪'''︵らいごう、[[長保]]4年︵[[1002年]]︶ - [[応徳]]元年︵[[1084年]]︶︶は、[[平安時代]]中期の[[天台宗]]の[[僧]]。父は[[伊賀国|伊賀]]守[[藤原有家]]。
 
== 経歴 ==
[[園城寺]]（三井寺）の[[心誉]]に師事し、[[円行]]から法を受け、[[実相院]]に住した。
 
修法の効験で知られ、[[1074年承保]]元年︵[[承保1074年]]元年︶に[[白河天皇]]の皇子誕生を祈願し、[[敦文親王]]が誕生したことから、[[園城寺]]の[[戒壇]]創設を天皇に請うたが、園城寺と対立していた[[延暦寺]]の反対により実現しなかった。その後怨念を抱いて[[断食]]して命を絶った。
 
== 伝説 ==
{{main|鉄鼠}}
頼豪は死後、怨霊となって[[ネズミ]]・[[鉄鼠]]に化しとなって延暦寺の経典を食い破ったという。この話は『[[平家物語]]』『[[太平記]]』に載せられた伝説である。
 
敦文親王は4歳で頼豪の祟りによって薨去したとされる。ただし実際は、親王は頼豪より前の[[承保]]4年（[[1077年]]）に薨去したている。
 
園城寺には頼豪が化けたネズミ・鉄鼠を祀る十八明神社（ねずみの宮）があり、[[日吉大社]]にはその鉄鼠を封じ込めたものであるという鼠社がある。
 
== 創作 ==
* [[山東京伝]]の読本『[[昔話稲妻表紙]]』({{年|1806}}) には「頼豪院」として登場する。
* [[曲亭馬琴]]の読本『頼豪阿闍梨恠鼠伝』({{年|1808}}) に登場し、（実際は同時代人ではないが）[[源義高 (清水冠者)|木曽義高]]に鼠の[[妖術]]を伝授する。
 
== 参考文献 ==
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*[[山本ひろ子]] 『異神〈上〉中世日本の秘教的世界』 [[ちくま学芸文庫]] 2003年　ISBN 978-4480087683
 
== 関連項目 ==
{{Commonscat}}
*[[山門寺門の争い]]
 
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{{Buddhism-stub}}
{{Normdaten}}
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[[Category:藤原式家]]
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