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{{Pathnav|メディア (媒体)|記録媒体|光ディスク|frame=1}}
{{ディスクメディア
| 名称 = Blu-ray Disc
| 略称 =BD
| ロゴ = [[File:Blu-ray Disc.svg|230px]]
| 画像 = [[File:BluRayDiscBack.png|200px]]
| 画像コメント = Blu-rayの裏面
| 種類 = [[光ディスク]]
* '''カバー層''':0.1mm
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| 書き込み方法 = パルストレイン方式ライトストラテジ
| 回転制御 = [[CLV]]
| 策定 = [[Blu-ray Disc Association]]
| 用途 = 映像、音楽、データ、[[PlayStation 3]]、[[PlayStation 4
| ディスク径 = 120mm、80mm
| 大きさ = Φ120mm(12cmディスク)/t=1.2mm
| 重さ =
| 上位 = [[Ultra HD Blu-ray|UHD BD]]<br />[[HVD]]
| 下位 = [[DVD]]
| 関連 = [[Professional Disc|PFD]]([[XDCAM]]に採用)<br />[[HD DVD]](かつての対抗規格)
}}
'''Blu-ray Disc'''︵ブルーレイディスク︶は、[[半導体レーザー|青紫色半導体レーザー]]を使用する[[光ディスク]]である。[[第3世代光ディスク]]の一種。[[DVD]]の後継であり、[[Ultra HD Blu-ray|Ultra HD Blu- 規格は[[Blu-ray Disc Association]]{{Efn2|BDの普及を目的とする団体である。前身は'''Blu-ray Disc Founders'''︵ブルーレイディスクファウンダーズ、略称'''BDF'''︶。}}が策定している。 98行目:
== 仕様 ==
=== ファイルフォーマット ===
[[ファイルフォーマット]]はBD-RE Ver.1.0のみ[[BD File System|BDFS]]を採用し、それ以降はすべてのメディアで[[ユニバーサルディスクフォーマット|UDF]] 2.50以降
これにより[[#BD-R|BD-R]]でも擬似的に︵[[#BD-RE|BD-RE]]や[[DVD#DVD-RAM|DVD-RAM]]のように︶リライタブルメディアとして さらにブルーレイディスク(BDMV,BDJD,および[[テレビジョン放送|テレビ放送]]をダビングしたBDAV)では、[[DVD]]の[[Content Scramble System|CSS]]や[[CPRM]]に代わって[[Advanced Access Content System|AACS]]と呼ばれるコピーガードが搭載されている。AACSは'''[[BDレコーダー]]など'''では最新作のBD-ROMの挿入によって、インターネットへの接続を経由せずとも自動的に暗号鍵が更新されるが、'''[[PlayStation 3|PlayStation3]]をはじめとした[[ゲーム機]]、およびPC上のブルーレイ再生用ソフトウェア'''は[[インターネット]]回線への接続を経由し、プレイヤーやOSの更新を行わなければAACSを最新のバージョンにすることができなくなるよう対策されている。AACSは毎年2月ごろに更新される。<ref>{{Cite web |url=https://www.officepro.ne.jp/media/kiji.php?n=388 |title=ブルーレイの仕組み!AACSとは? |access-date=2024-04-12}}</ref> === 転送速度 ===
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TDKは2006年4月26日、﹁33.3GB×6層﹂の200GBの追記型Blu-ray Discを光ディスク関連技術の国際会議﹁ODS 2006﹂で試作品として発表した<ref>[https://xtech.nikkei.com/dm/article/NEWS/20060426/116606/ ︻ODS︼TDK、容量200Gバイトの6層追記型Blu-ray Disc媒体を実現] - Tech-On! 2006年4月26日</ref>。1枚のディスクにHD映像を約18時間分格納できる。信号処理技術の進歩で1層あたりの記憶容量が拡大したため、各層あたり33.3GBのデータが格納できるようになったという。 [[2008年]][[1月24日]]の[[ソニー]]発表によれば、BD用などの記録・再生光ディスクドライブの薄型化・低コスト化できる光集積デバイス︵[[レーザカプラ]]︶を[[日亜化学工業]]と共同開発した。高効率の1ビーム光学系を採用し、さらに独自の小型パッケージング技術を活用したことで厚み3mm未満、面積14mm×7.4mmと小型・薄型化を実現。BDなどの2層メディアでの信号読み出しを最適化し、安定的な記録・再生を可能にするドライブや光学ピックアップが設計できるようになるという。BDドライブの薄型化とコスト低減に向け、2008年内に量産化を目指すとした。 2008年[[7月7日]]、[[パイオニア]]はBDと[[互換性]]を有する400GB光ディスク技術を開発したと発表<ref group="発表">[http://pioneer.jp/press/2008/0707-1.html 世界初、多層︵16層︶光ディスク技術を開発] - パイオニア 2008年7月7日</ref>。BDと同じ25GBの記録層を16層に積層した再生専用光ディスクだが、記録型ディスクにも応用可能という。また、対物レンズの光学的仕様がBD規格と同一で、互換性維持が可能。 120 ⟶ 122行目:
また、パイオニアの[[ロードマップ]]によれば2008年から[[2010年]]にかけて再生専用ディスクを開発し、さらに2010年から2012年にかけて書き込み・書き換え可能ディスクの開発を行うとし、2013年には記録層が40層で記録容量1TBの再生専用ディスクが登場する予定となっていたが<ref>[http://www.digitimes.com/news/a20081201PD212.html Pioneer showcases 16-layer 400GB optical disc] - Jimmy Hsu, Taipei; Adam Hwang, DIGITIMES 1 December 2008</ref>、商品化はされていない。 2010年、[[TDK]]︵[[イメーション]]<ref>後の[[大韓民国|韓]][[オージン・コーポレーション]]</ref>︶は片面16層で容量512GBの光ディスクを開発したと発表した。両面記録では容量1,024GB︵1TB︶となり、世界初の1TB級の光ディスクを実現した<ref>{{Cite web 2014年5月13日、パイオニアと[[メモリーテック]]は片面256GB/両面512GBの﹁データアーカイブ用 次世代大容量光ディスク﹂を発表した<ref>{{Cite web === 小型メディア ===
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=== BD-Live ===
インターネットから追加[[コンテンツ]]やゲームなどを行える機能である︵BD-ROMプロファイル2.0︶。BD-Liveに対応したソフトとBD-Liveに対応したBD再生可能機器︵[[PlayStation 3]]など︶が必要である。追加データの記録は再生機器のハードディスクに記録される。BD再生専用機などハードディスクを持たないプレーヤーではUSBメモリなどの外部記録媒体を用いる必要がある。この機能は2010年ごろに一時的に普及したのみで現在はほとんど使用されなくなったが、[[Advanced Access Content System|AACS]]の都合上ブルーレイプレイヤーはインターネット接続が必須である。 === Blu-ray 3D ===
主に2010年以降に登場したBlu-ray Discの派生規格。Blu-rayに対応した全ての機器でBlu-ray 3Dが視聴できるわけではなく、対応しているゲーム機は[[PlayStation 3]]、[[PlayStation 4]]、[[Xbox One]]シリーズのみである。通常の方法での視聴には専用規格の3D眼鏡、およびHDMI伝送で3D映像に対応したテレビも必要である。それらを用意できなかった場合、[[Ultra HD Blu-ray]]のように映像のダウンコンバートは行われないので映像を一切視聴できなくなる。ただし、Blu-ray 3D用の映像とBlu-ray Disc用の映像を両方含んだBD-ROMも存在する。
=== 言語設定 ===
[[DVD]]では容量などの都合上から不可能であったが、Blu-ray以降はリージョンコード以外のデータを国際間で共通させたデータのディスクを製造できるようになった。また、Blu-rayプレイヤーに設定された二つの地域情報により、一部の字幕・音声を選択できなくなるような仕様にすることも可能である。また、設定上可能な言語数もDVDより大幅に増加し、古語に該当する言語も追加されている。 例として[[PlayStation 3]]の場合、リージョン以外の二つの地域情報を変更できる設定項目は「BD / DVD - 視聴年齢制限使用地域」や「BD/メニュー言語」などが該当する。前者を変更した場合、BD-ROM内の許諾画面の言語が変更される。このように、Blu-rayには三つの言語・リージョン設定の項目が存在する。Blu-rayのリージョンコードを再生機器側から変更することは不可能。
== 規格・フォーマット ==
[[DVD]]では読み出し専用規格 BD-RE Ver.1.0以外はベアディスク(bare disk, [[カートリッジ]]に入っていないむき出しディスク)でカートリッジはオプション。ベアディスクタイプの容量は25GB(1層)と50GB(2層)のほか、後発の[[#BDXL|BDXL]]規格で100GBと128GBが製品化されている。しかし、それ以上の容量の商品化はいまだにされておらず、[[Ultra HD Blu-ray]]でも同様。
{| class="wikitable" style="text-align:center"
|+'''ディスクの規格'''
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物理フォーマットは以下の各節の通りである。
=== BD-R ===
'''BD-R'''︵Blu-ray Disc Recordable︶は、[[ライトワンス]]ディスクである。BD-Rでは記録層に﹁無機系記録材料﹂または﹁有機系記録材料﹂を使用する。無機系は経年劣化に強いが高価である一方、有機系は従来のDVD-Rなどと同じものであり、製造コストが安いが[[経年劣化]]しやすい。当初は無機系ディスクの価格が高かったが、現在では価格にほとんど差がなくなったため、有機系記録ディスクはしだいに販売されなくなった。 221 ⟶ 230行目:
概ね2007年末商戦以降のBD機器はLTH対応だが、それより前のBD機器はLTH非対応である。しかし非対応の場合であっても、[[ファームウェア]]の更新によりLTH対応になる場合がある{{Efn2|BD-R Ver.1.1非対応のBDレコーダー以外は、殆どの機種がファームウェアの更新で対応されている。}}。 BD-R LTHディスクは[[太陽誘電]]と[[三菱ケミカルメディア|三菱化学メディア]]が2008年2月26日から、[[マクセル]]が3月上旬から、[[日本ビクター]](現
素材の関係からしばらくの間は2倍速止まりが続いたが、2009年4月に三菱化学の子会社である三菱化学メディアが6倍速メディアの規格認定を受け夏頃に生産・出荷する予定であった<ref group="発表">[http://www.mcmedia.co.jp/japanese/news/press/0076.html 世界初!記録層に有機色素を使った、追記型ブルーレイディスク6倍速BD-R LTH TYPE を開発・生産] - 三菱化学メディアからのプレスリリース 2009年5月21日</ref>。アゾ色素を採用したものがVerbatimブランドで発売された<ref group="発表">[http://www.verbatim.jp/special/azo.html 参考]</ref>。
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他社もこれに追従し、[[シャープ]]は2010年7月30日にBD-HDW70/700を発売し<ref>[https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/371183.html シャープ、Blu-ray 3D対応レコーダ﹁AQUOSブルーレイ﹂]</ref>、[[ソニー]]は2010年9月25日︵BDZ-AX2000のみで、ほかのモデルは10月22日︶にBDZ-AX1000/2000、BDZ-AT300S/500/700/900を発売した<ref>[https://news.mynavi.jp/articles/2010/09/22/bdz/index.html ︻レビュー︼ソニー、ブルーレイディスクレコーダー﹁BDZ-AT900﹂]</ref>︵ソニーは全モデル3D対応︶。[[東芝]]からは2010年8月下旬にBDプレーヤーのSD-BDT1、2010年11月下旬にレコーダーのRD-X10︵RD-BR600・BZ700・BZ800はバージョンアップで対応︶が発売された<ref>[https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/383324.html 東芝、RD-X10などBDレコーダ﹁REGZAブルーレイ﹂]</ref>。 ブルーレイ録画、再生、Blu-ray 3D対応テレビでは、2010年8月27日に[[パナソニック]]がTH-P42/46RT2Bを発売した<ref>[https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/382031.html パナソニック、3D対応+BD/HDD簡単録画の新﹁VIERA﹂] [[ソニー・コンピュータエンタテインメント]]は2010年9月21日に[[PlayStation 3]]をシステムソフトウェアの更新にてBlu-ray 3Dに対応させた{{Efn2|[[PlayStation 3のシステムソフトウェア#バージョン3.50|システムソフトウェア バージョン3.50]]より。}}。
2017年、販売の低迷から3Dモニターおよび3Dテレビの新規製造を各社中止<ref name="cnet20170117">{{Cite web |date=2017年1月17日|url=https://www.cnet.com/news/shambling-corpse-of-3d-tv-finally-falls-down-dead/|title=Shambling corpse of 3D TV finally falls down dead|publisher=[[CNET]]|accessdate=2018-12-19}}</ref><ref>{{Cite web 2019年現在、'''もっとも安価なBlu-ray 3D視聴環境は、3Dプロジェクター、もしくはPlaystation 4{{Efn2|後継機種のPlaystation 5ではBlu-ray 3Dには非対応となった。}}とPlaystation VRの組み合わせだけである。'''前者は映像を投影する壁やスクリーンが必要であり、後者はヘッドマウントディスプレイをかぶることにより複数人で視聴できないというデメリットがある。そのため、3D対応テレビのような手軽さはない。 ==== 4K ULTRA HD Blu-ray ====
{{Main|Ultra HD Blu-ray}}
'''4K ULTRA HD Blu-ray'''︵Ultra HD Blu-ray、UHD BD︶は[[4K解像度|4K]]に対応する、BDの上位規格。BD-ROMとディスクの外見が全く同じであるが、書き込み規格が変更された。また、ウルトラHDブルーレイにはR/RE規格が存在しない。 ==== BDXL ====
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==== BDMV 採用コーデック ====
{{Main|BDMV}}
'''BDMV'''は読み出し専用型BD(BD-ROM)で採用されている記録フォーマットである。解像度は最大[[1080i]](または[[1080p]])/60、[[720p]]/60である。
; 動画圧縮/伸張技術
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* [[H.264|H.264/MPEG-4 AVC]] High Profile
* [[VC-1]] Advanced Profile
H.264/MPEG-4 AVCとVC-1などの新圧縮技術は一般的な既存のDVD︵[[DVD-Video]]および[[DVD-VR]]︶や現状の日本で行われている[[デジタル放送]]︵[[地上デジタルテレビ放送|地上デジタル放送]]および[[BSデジタル放送]]︶で使われているMPEG-2よりも圧縮能力に優れているが、H.264/MPEG-4 AVCはもともと[[携帯電話]]などの小さな画面を主体に開発された技術のため、そのままではHD映画の画質再現に問題があり、当初ハリウッド企業は新コーデックの採用に積極的ではない会社も多かった。そのため、最初に発売されたBDビデオソフトはDVDと同じMPEG-2をコーデックに採用せざるをえなかったが、そのことから初期に発売されたBDビデオソフトは画質が必ずしも満足できるものではないとの指摘もあった{{Efn2|[[MPEG-2]]と[[H.264]]/MPEG-4 AVCとの単純比較では概算として圧縮効率に約2倍程度の能力差があるとされている。従ってMPEG-2からH.264/MPEG-4 AVCに変えることで記録時間の観点からは同じ画質なら2倍の記録時間が期待でき、画質の観点からは同じ記録時間なら画質の記録・再現に2倍のデータ量を割り当てることが期待できる。なお、映像などの記録・再現に2倍のデータ量を割り当てた結果が、﹁画質が2倍良くなる﹂という評価に必ずしもならない点に注意。}}。その後、HD映像用に新たにパナソニックハリウッド研究所︵PHL︶<ref>[https://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0609/01/news111.html 次世代光ディスクの画質を上げるPHLエンコーダーとは?] - ITmedia +D LifeStyle 2006年9月1日</ref><ref>[https://av.watch.impress.co.jp/docs/20070525/avt006.htm 本田雅一のAV Trends 最高品質を求めたBD版﹁パイレーツ﹂制作の裏側︻後編︼〜 ディズニーがDIマスターを初蔵出し 〜 H.264エンコーダもパイレーツに最適化] - Impress AV Watch 2007年5月24日</ref>により開発されたMPEG-4 AVC High Profileが制定され、このHigh Profileを使えばHD映画の画質をMPEG-2以上に向上させられることがハリウッド企業でも確認された。このためMPEG-2に加えMPEG-4 AVC High ProfileやVC-1もBD-Videoの映画タイトルに採用されるようになり、現在ではほとんどのソフトにMPEG-4 AVC、VC-1のどちらかが採用されている。 字幕はDVDに比べ鮮明になっている。大画面表示を前提として制作されているため、小さい画面で観ると読みづらくなることがある。
; 音声圧縮/伸張技術
ドルビーアトモス、ドルビーデジタルプラス、DTS:X、DTS-HDマスターオーディオは一部のプレイヤーでは対応していない場合もあるが、これらの音声コーデックは下位互換性があるため、非対応の機器でそれらの音声を再生した場合は下位互換性のために自動でドルビーアトモス→ドルビーTrueHD(またはドルビーデジタルプラス)→ドルビーデジタル、DTS:X→DTS-HDマスターオーディオ(またはDTS-HDハイレゾリューションオーディオ)→DTSの順に音源が劣化するが、DTS-HDマスターオーディオは5.1ch、2.0chの音源出力も可能である。PCMを利用した非圧縮音源によるサラウンド5.1ch、7.1chの出力にも対応。(主に国内映画などで非圧縮PCMが採用される傾向にある。)
* [[パルス符号変調#種類|PCM]](Pulse Code Modulation)
* [[ドルビーデジタル]](''Dolby Digital'')(AC-3)
352 ⟶ 362行目:
* [[ドルビーTrueHD]](*)
* [[DTS-HDマスターオーディオ]](*)
* DTS-HDハイレゾリューションオーディオ(*)
* [[ドルビーアトモス]](*)
* [[DTS:X]](*)
(*) Blu-rayプレーヤーではオプション扱い。
370 ⟶ 383行目:
高度なメニューやネットワーク機能などを実現する技術として、[[Javaプラットフォーム|Java]]の一種であるBlu-ray Disc Java︵略称‥'''BD-J'''︶が採用された。BD-JはすべてのBDプレーヤに搭載されているため映像を使った[[対戦ゲーム]]、[[シューティングゲーム]]、[[インベーダーゲーム|インベーダー型ゲーム]]などを附録に入れたBDタイトルが発売されている。また、2007年11月以後に発売されるBDプレーヤーには、追加のJavaインタラクティブ機能︵ピクチャインピクチャ機能など︶の搭載が義務づけられる。ネットワーク機能としては﹁BD-Live︵Blu-ray Disc Live︶﹂<ref>[https://atmarkit.itmedia.co.jp/news/200705/12/bdj.html Javaが映像とネットをつなげる CGMを採り入れる次世代DVDの世界] - @IT 2007年5月12日</ref>と呼ばれるプロファイルが標準化されている。 HD DVDでは[[マイクロソフト]]が中心となって開発した「iHD(現
==== コンテンツ管理システム(著作権保護技術) ====
4つの技術を使用し、コンテンツの[[著作権]]保護を図る。[[コピーガード]]を大幅に強化、DVDに比べ[[海賊版]]作製とその視聴がより困難と言われている。これにより、ブルーレイプレイヤーの一部︵[[PlayStation 3]]など︶は定期的なハードウェアのバージョンアップを要求される事がある。 * [[AACS]]
* ROM Mark
392 ⟶ 405行目:
* 暗号方式に「[[Advanced Encryption Standard]](AES)」を採用
* [[鍵 (暗号)|暗号鍵]]の長さは128ビット。
* 約一年に一回更新されるAACSの暗号化キーをプレイヤーにネットワーク経由でダウンロードしなければ、最新作のブルーレイディスクは視聴ができなくなる。この仕様上、2023年現在でも定期的に[[PlayStation 3]]のようなゲーム機はバージョンアップを行う必要が出る。
* リボークシステムによる不正な機器、メディアによる使用をガードする排除機能を搭載
* 固有ID情報‥メディアに﹁ユニークID﹂と﹁MKB︵Media Key Block︶﹂が書き込まれる。ドライブ側にも機器ごとに固有の鍵を導入 * [[ウォーターマーク]]によるコンテンツプロテクション
* [[HDMI]]は推奨だが、ほぼすべてのブルーレイプレイヤーでHDMI端子が搭載。[[ハイビジョン]]画質でのアナログ映像出力を映画会社が望めばダウングレードする機能︵ICT︶あり。ただし、2012年以降の発売機種はHDMIが必須となった。 * HDDからリムーバブル媒体、リムーバブル媒体からHDDへのコンテンツ移動︵ムーブ︶をする機能を持つ機種もある。<!--2010年発売のパナソニック機など、BDからHDDへの、いわゆる逆ムーブも可能となった{{Efn2|DVD-Videoは著作権保護技術であるCSSの規定でDVDからHDDへのコンテンツ移動は禁止されている。→日本ではCSSを著作権保護技術として認定していない。著作権法的には私的録音録画保証金制度の対象となっており、著作権保護が施された媒体として認定されていない。}}。--> 411 ⟶ 425行目:
===== Cinavia =====
{{Main|Cinavia}}
BDのコピーガード規格の一つとして'''Cinavia'''(シナビア)が採用された。Cinaviaに対応した機種でCinavia対応コンテンツをHDMIから出力させ、その映像を録画しようとすると、対応機器は自動的に音声や映像をミュートする。
==== リージョンコード ====
421 ⟶ 435行目:
| accessdate = 2007-01-14
| year = 2006
}}</ref><br />{{Color|#ffa208|■}}[[黄色|黄]]
]]
{| class="wikitable"
433 ⟶ 447行目:
|}
ブルーレイディスクには再生できる地域を制限することを目的とした[[リージョンコード]]が指定されている。これは地域の区分けこそ異なるものの原則として従来のDVDリージョンコードと同様のものであり、ある一定の地域で販売されたプレーヤーではそれと同じ地域で発売されたソフトしか再生できない。このシステムは当初ブルーレイにはなかったものであるが{{Efn2|当時の[[HDDVD]]にはリージョンコードが存在しなかった。}}、[[映画会社]]の強い要望により3つの地域に分割された方式が採用された。 これにより映画会社は特に販売価格、日付、内容を地域によって制御することが可能になる。また、地域の制限を設けないリージョンフリーでも作成できるため、すべての地域で再生可能なソフトを作成することもできる。そのため2008年上半期の時点で発売されたソフトのおよそ3分の2のソフトはリージョンフリーで作成されている。 韓国、マレーシアなどほかのブルーレイ生産国と同様、日本は
==== ネットワーク用途の考慮 ====
446 ⟶ 460行目:
[[パーソナルコンピュータ|パソコン]]向けの記録・再生ドライブ、およびBDドライブを内蔵したパソコンが2006年6月に発売された。日本国内では11月までBD-Video対応機器はパソコンのみという状況であった。
H.264/MPEG-4 AVCやVC-1の映像コーデックを採用したBD・HD DVDソフトは再生時の[[CPU]]負荷が非常に高く、規格発表当時に高スペック
また、[[ディスプレイ (コンピュータ)|ディスプレイ]]への出力にも問題が大きい。AACSの仕様によりデジタル出力には[[HDMI]]接続、または[[HDCP]]に対応した[[Digital Visual Interface|DVI-D]]接続が必須となり、通常のDVI-D接続では表示できない{{Efn2|[[RCA端子|RCA]]などによるアナログ接続は禁止されていない。}}。さらにディスプレイ自体の[[画面解像度|解像度]]が[[フルハイビジョン]]規格︵1920×1080ピクセル︶に満たない場合、BDをはじめとする第3世代光ディスクの映像を完全な形で再生することはできない。 472 ⟶ 486行目:
== 耐久性 ==
[[ファイル:Old Blu-ray and Nomal Blu-ray.jpg|thumb|耐久性に問題があった当初の規格ではカートリッジがついていた(右)。のちにベアディスクに改良(左)。]]
以下の理由により、BDはDVD用などのBD非対応の[[不織布]]ケースに入れると記録面が破損するおそれがあるため、繊維をきめ細かくしたBD対応の不織布ケースが販売されている<ref group="発表">[https://www.sanwa.co.jp/product/acc/howto/bluray/blu-ray.html ブルーレイディスクの正しい保管方法]サンワサプライ</ref>。
=== 初期製品 ===
BD規格の機器や、対応ディスクが発表された当時の技術では、対応メディアの表面に些細な汚れや傷がついただけで、そのメディアが使用不能状態に陥るほどの脆弱性に悩まされ、対策として、カートリッジ内にディスクを密閉する方式を採用した。 478 ⟶ 492行目:
カートリッジ入りのため、メディア全体の容積が増え、取り扱い性の悪さや、ノートパソコン向けドライブの小型化が難しいという点で、BD普及の大きな障害となっていた。 また、DVDは
=== 耐久性の向上 ===
488 ⟶ 502行目:
=== DURABIS ===
'''{{En|DURABIS}}'''︵デュラビス︶は、[[TDK]]のハードコート技術の名称である<ref name="DURABIS">[https://av.watch.impress.co.jp/docs/20050106/tdk.htm TDK、超硬などのハードコート技術名を﹁DURABIS﹂に統一]AV Watch</ref>。{{Lang-en-short|DURABILITY}}︵耐久性︶と{{Lang-en-short|SHIELD}}︵盾/保護物︶からの造語で、優れた耐久性を表現するよう命名された。傷に強くスチールウールで100〜200回擦ったぐらいでは影響がほとんどないほどの耐久性を持つ。また、指紋汚れやチリ・ほこりがつきにくい{{Efn2|﹃[[ネトラン|ネットランナー]]﹄で実験が行われた<ref>ネットランナー8月号﹁いけにえ君 アバッ!ヒデブゥ﹂コーナー</ref>。}}。ただし、ディスクが傷に強いからと言って、ドライブのレーザー光の耐久性でディスクが読み込めなくなることもある。 DURABISは、当初[[半導体レーザー|青紫色半導体レーザー方式]]の[[第3世代光ディスク]]︵BDやHD DVD︶向けに開発された技術であり、のちにDVD・BD用途へと採用された<ref group="発表">[http://www.tdk.co.jp/tjaah01/aah52300.htm スーパーハードコートの技術名をDURABIS︵デュラビス︶に統一し、グローバルに幅広く展開。] - TDKプレスリリース 2005年1月6日</ref>。従前、TDKではDVDにおいては﹁超硬︵スーパーハードコート︶﹂︵欧‥{{En|Scratch Proof Disc}}、米‥{{En|Armor Plated Disc}}︶としてハードコート技術を展開しており<ref name="DURABIS" />、すでに[[DVD-R]]で﹁超硬﹂﹁UV超硬﹂ブランドを掲げた製品を発売していたが、BDへのハードコート技術の展開を期にブランド名を﹁DURABIS﹂に統一した<ref name="DURABIS" />。DVDに最適化したものを﹁DURABIS1﹂、BD用を﹁DURABIS2﹂、放送用を﹁DURABIS PRO﹂としている。 501 ⟶ 515行目:
** 日立製作所は7月20日、撮像から記録まで1920×1080画素の[[ハイビジョン|フルハイビジョン]]で一貫して処理するための民生用ビデオカメラ向け基幹技術を新開発したと発表<ref group="発表">[http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2007/07/0720b.html 撮像から記録まで1920×1080画素のフルハイビジョンで一貫して処理するための民生用ビデオカメラ向け基幹技術を新開発] - 日立製作所プレスリリース 2007年7月20日</ref>。﹁高品位映像音声コーデックLSI︵民生用︶﹂﹁高画質カメラ画像処理LSI﹂﹁8cmBD/DVDドライブ︵世界初︶﹂﹁約530万画素CMOS撮像素子﹂などにより、フルハイビジョンBDビデオカメラとして製品化する。 ** 日立製作所は8月2日、世界初のフルハイビジョンBDビデオカメラ﹁BDカム[[Wooo]]﹂<ref group="発表">[http://av.hitachi.co.jp/cam/products_bd/index.html HITACHI Wooo World ビデオカメラBDカメラ商品紹介] - 日立製作所</ref>として﹁DZ-BD7H﹂﹁DZ-BD70﹂を発売すると発表し<ref group="発表">[http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2007/08/0802.html 世界で初めてBDを記録メディアに採用した﹃BDカム︵ブルーレイカム︶﹄Wooo 2機種を発売] - 日立製作所プレスリリース 2007年8月2日</ref>8月30日に発売された。﹁DZ-BD7H﹂は30GBのHDDとBDドライブのハイブリッドで﹁DZ-BD70﹂はBDドライブのみとなる。8cmで7.5GBのBD-R、REメディアは8月10日に[[日立マクセル]]<ref group="発表">[http://www.maxell.co.jp/jpn/news/2007/news070802.html 世界初ビデオカメラ用8cm Blu-ray Disc︵ブルーレイディスク︶追記型BD-R / 書換型BD-RE ディスク新発売] - 日立マクセルニュースリリース 2007年8月2日</ref>・[[三菱ケミカルメディア|三菱化学メディア]]<ref group="発表">[http://www.mcmedia.co.jp/japanese/news/press/0065.html 世界初!ブルーレイディスク︵BD︶ビデオカメラに対応した8cmブルーレイディスクを発売] - 三菱化学メディア株式会社プレスリリース 2007年8月2日</ref>・TDKより発売された。 ▲** 1月、日立がBDカムWoooの第2世代製品を発表。60GBのHDDとBDドライブのハイブリッドでBD単独記録(HDD非搭載)モデルはラインナップから外れている。
=== パソコン用ソフトウェア ===
522 ⟶ 535行目:
=== レンタル店舗 ===
2006年6月に最初の映画ソフトとなる7作品がBlu-ray化されている<ref>[https://av.watch.impress.co.jp/docs/20060615/sphe.htm| SPHE、世界初のBlu-ray Discソフトを6月20日から発売開始-「ターミネーター」など7作品。22.99ドル〜]</ref>。最初期のBD-ROMはほとんどが[[ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント|ソニー・ピクチャーズ]]の作品であった上に、ディスクジャケット裏面のデザインがほとんどのソフトで統一されていた。
北 また、同様に北
一方で日本では試験レンタルを開始する際、レンタルの動向などを調べる目的で[[TSUTAYA]]や[[ゲオ]]、[[ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント (日本)|SPE]]や[[20世紀フォックス|20世紀 フォックス]] ホームエンターテイメント ジャパンなどの22社により﹁Blu-ray研究会﹂が設立される<ref>[https://japan.cnet.com/article/20362534/ レンタルソフト事業者など22社、国内初のBlu-rayソフトのテストレンタルニュース - CNET Japan] - WebBCN 2007年12月5日</ref>。 535 ⟶ 548行目:
** 2008年3月19日より主要都市10店舗で45タイトルのレンタルを開始した。
** 2008年夏までに全国1,300余店舗で導入を目指すと発表している<ref group="発表">[http://www.tsutaya-ltd.co.jp/news/release/documents/20080317_blu-layrental.pdf TSUTAYAグループ ブルーレイディスクレンタルを3月19日より開始] {{リンク切れ|date=2011年4月}} - TSUTAYA 2008年3月17日</ref>。
=== ゲーム機用ディスク ===
2023年現在では[[PlayStation 3]],[[PlayStation 4]],[[Xbox One]],[[Xbox Series X/S|Xbox Series X]]向けのBD-ROMが供給されている。ゲームデータを直接読み出してプレイする方式のゲーム機はPlayStation 3のみであるため、PS3に挿入したゲーム用ディスクに傷がつくとプレイに支障が出ることがある。Xbox作品の一部のディスクはXbox OneおよびXbox Series X版両方に対応したスマートデリバリーに対応している場合があるが、PlayStation 4とPlayStation 5の間では無料の上位互換版の配信は法律の制約などの問題から、低価格の有償アップグレード版の購入が必要である。PS3,PS4の間では、2014年に短期間開催された「アップグレードプログラム」でPS4のダウンロード版の作品を低価格で購入し、PS3版のディスクをPS4に挿入することでゲームをプレイできるようにする制度が存在した。
PlayStation 3版のゲームは後にゲームデータをソフト側でインストールを義務付けする作品も増加し、「[[グランド・セフト・オートV|グランド・セフト・オート V]]」、「[[ウォッチドッグス]]」、「[[グランツーリスモ5]]([[グランツーリスモ6|6]]は対象外)」、「[[みんなのGOLF 6]]」、「[[リトルビッグプラネット]]」などが該当。
== 沿革 ==
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BDに採用された技術等を挙げる。
* [[1999年]]7月、ISOM/ODS'99でソニー、フィリップスがDVR-Blue規格発表。カバー層0.1mm、NA=0.85、変調方式1-7pp、誤り訂正方式LDC/BISなどBlu-ray Discに採用された技術が開発された。 * [[2001年]]10月、[[CEATEC JAPAN]] 2001時点でのDVR-Blue方式と2層相変化RAM方式のそれぞれのメンバーは、DVR-Blue方式が[[ソニー]]︵初代法人、現 * 2001年10月15日、松下電器産業が2層相変化記録方式の容量50GBの書き換えディスクを発表。質疑応答で﹁フォーマットが二分されるのは好ましくない、統一するよう努力する﹂と述べた。のちに2層技術、アドレス検出方式STWなどがBlu-ray Discに採用された。 558 ⟶ 576行目:
** 7月、松下電器産業は世界初の片面2層ディスクの記録に対応したブルーレイディスクレコーダー、「[[real]]」DMR-E700BDを発売。
** 9月21日、[[ソニー・コンピュータエンタテインメント]]が次世代ゲーム機「[[PlayStation 3]]」にBD-ROM採用を発表。[[ゲーム機]]としての仕様がほとんど発表されていない中での採用メディアの発表であった。
* [[2005年]]5月、松下電器産業が、[[アメリカ合衆国| * [[2006年]]
** 6月10日、松下電器産業はBD[[ディスクドライブ|ドライブ]]︵内蔵型の記録ドライブ単体︶および片面2層構成、記憶容量50GBのBDを発売。同ドライブを内蔵したPCも6月から発売した。 ** 6月、[[サムスン電子|サムスン]]はBD-ROMプレーヤを ** 8月29日、国内の[[プログラム (コンピュータ)|ソフトウェア]]メーカー14社と[[ハードウェア]]メーカー5社が合同発表会を開催し、11月以降に75タイトル以上を発売することを発表した。国内第1号ソフトとして11月3日にワーナーやソニー・ピクチャーズ等から7タイトルが発売された。 ** 10月14日、ソニーから世界初のBDドライブ搭載のノートPC、[[VAIO]] type Aが発売。
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** 11月11日、[[ソニー・コンピュータエンタテインメント]](現:ソニー・インタラクティブエンタテインメント)はBDプレイヤーを兼ねた家庭用ゲーム機「[[PlayStation 3]]」を日本で発売{{Efn2|後継の[[PlayStation 4]]もBD対応。}}。
** 11月15日、松下電器産業は、民生用BDレコーダーとして初めてBD-Videoの再生に対応した「[[DIGA|ブルーレイDIGA]]」DMR-BW200/BR100を発売。
* [[2007年]] (2007年をはじめとし、ドルビーTrueHDや[[DTS-HDマスターオーディオ|DTS-HD Master Audio]]が普及開始した。)
** 4月23日、業界最大の青紫色[[半導体レーザー]]月産170万個体制を確立<ref group="発表">[http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200704/07-037/index.html 青紫色半導体レーザーの生産体制及びビジネスの強化]、Sony Japan プレスリリース 2007年4月23日</ref>、外販強化、コストダウンも進む。 ** 5月15日 [[ドルビーTrueHD]]を採用した史上初の長編作品である[[Stomp the Yard]]が発売。
** 8月30日、中国の大手AV機器メーカである華録集団︵CHLG︶と台湾のPCメーカである[[エイサー (企業)|エイサー]]がBDAに加盟。華録集団は中国国内にオーサリングセンターを設立予定。エイサーはBDドライブ搭載ノートPCを製品化予定<ref>[https://av.watch.impress.co.jp/docs/20070831/bda.htm?ref=rss 中国華録集団とAcerがBlu-rayを支持。BDAに加盟 - 松下が中国におけるBDオーサリングを技術支援] - Impress AV Watch 2007年8月31日</ref>。 ** 11月27日、Blu-ray Disc Associationは声明文で業界の販売データを引き合いに出しBlu-ray映画ディスクの販売本数が100万本を超えたこと、欧州向けに製造されたBlu-rayゲームディスクが2,100万本を突破したことを報告したとロイターが報道した<ref>
** 12月4日、[[TSUTAYA]]等のビデオレンタル事業者、松下電器産業などのAV機器メーカー、[[20世紀フォックス]]などの映像ソフトメーカー、合計22社が﹁ブルーレイレンタル研究会﹂を設立。[[ゲオ]]などのビデオレンタル店13社︵合計26店舗︶で2008年2月29日まで試験的にBlu-ray Discビデオのレンタルを開始。レンタル価格はDVDビデオの新作と同額<ref>[https://av.watch.impress.co.jp/docs/20071204/bdrental.htm Blu-rayビデオの国内レンタルが4日よりスタート] - Impress AV Watch 2007年12月4日</ref>。なお最大手のTSUTAYAはこの試験に参加していない。 ** 10月には[[ * [[2008年]]
** 1月、BD-ROMビデオのProfile 1.1(ピクチャーインピクチャーなどのインタラクティブ機能を実装)に準拠した初のタイトルとして『[[バイオハザード (映画)|バイオハザード]]』が北
** 1月8日、
*** International CESではBD-ROMのProfile 2.0に実装されるBD-Live(ネットワーク機能など)のデモが展示された。2008年内にソフトが発売され、対応プレーヤーの発売やPlayStation 3の対応ファームウェアも予定されている。
** 1月30日、[[EMIミュージック・ジャパン]]はBD参入を発表。
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** 7月18日、東芝は、BD﹁再生専用機﹂の発売︵2009年内︶を発表した。再生専用機発売の理由は、海外では録画習慣が日本に比べて少ないこと、テレビ番組の[[インターネット]]配信が日本よりも普及し、日本で主流の録画再生機の需要増大が見込めないためとしていた。その一方で、﹁録画再生機﹂の発売も需要状況検討するとの姿勢も示していた。 ** 8月10日、東芝はブルーレイディスクアソシエーションへの加盟を正式に申請した。今後は、BD対応の録画再生専用機﹁[[VARDIA]]﹂やBD対応のノートパソコン﹁[[dynabook (ブランド)|dynabook]]﹂/﹁[[Qosmio]]﹂の発売を目指す予定とした。 ** 9月5日、東芝はBD再生機の欧米での発売を発表した。 ** 10月30日、民生機として業界初のHDD・BDレコーダー一体型液晶テレビを三菱電機が発売した。「[[リアル (三菱電機)|REAL]]」2機種(LCD-37BHR300・32BHR300)。
** 12月17日、Blu-ray Disc Associationが、[[#Blu-ray 3D|Blu-ray 3D]]規格であるMPEG-4 MVCを規格策定した。
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* [[2018年]][[11月10日]]、ソニーが世界初、4層128GBのBD-R XLメディアを開発・発売<ref>[https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1148542.html ソニー、世界初の4層128GB BD-Rを11月発売。新4K衛星放送の録画訴求] - AV Watch 2018年10月18日</ref>。 * [[2020年]][[11月12日]]、[[ソニー・インタラクティブエンタテインメント]]がUHD BD対応のゲーム機「[[PlayStation 5]]」{{Efn2|PlayStation 5 デジタル・エディションを除く。}}を発売。
* [[2023年]][[1月23日]]、パナソニックが同年2月末をもって、2006年に開始した録画用Blu-rayディスクの生産・出荷を完了すると発表<ref>{{Cite web == 備考 ==
* 2010年以降のブルーレイプレイヤーは、通常のBD-ROM用プロテクトに加え、「[[Cinavia]]」でBD-ROMの音声出力・または再生そのものを対策する場合がある。特にCinaviaは、消費者向けのBD-ROMではなく、業務用のディスクや著作権を公開してはいけない作品が記録されたBD-ROMにおいて効果を発揮する。
* ほぼすべての規格のブルーレイから流れる映像はAACSによって保護されているが、(ハードウェア上の)ブルーレイプレイヤーのHDMI以外のアナログ映像出力端子を使用した場合はコピーガードを無視して映像をキャプチャできるリスクが存在した。そのため、[[Advanced Access Content System|AACS]]の規定変更により2011年ごろから発売されたブルーレイプレイヤーの新規モデルではHDMI以外でブルーレイを視聴する際に強制的に画質が[[480i]]になり、2013年6月以降に発売された新規モデルでは[[HDMI]]による映像出力以外でブルーレイを視聴できなくなった。
* BD-ROMを[[PlayStation 3]]~[[PlayStation 5]]の[[PlayStation]]シリーズに挿入すると、専用のジャケット画面が再生前のメニュー画面の項目に表示されることがある。ジャケットでは二枚組のディスクでない場合でも「DISC 1」の表記が付与されていることが多い。ジャケットの画像サイズはPS3の[[クロスメディアバー|XMB]]に基づいたものが多い。
* BD-ROMの[[レジューム]]再生はディスクによって対応が異なる。[[DVD]]と異なり、すべてのディスクにレジューム機能が実装された(実装できる)とは限らない。ディスクに途中まで再生したことをドライブに保存させるプログラムを追加することは可能である。
* [[DVD]]と異なり、規格上はブルーレイ再生中のメニュー画面でテレビの色ボタン、番号ボタンも使用が可能。
* BD-ROM再生直後は画面がかならず暗転し、ディスクごとに異なる専用のローディングアイコンが表示される。その後、プレイヤー上で再生アイコンが表示され、版権表示が行われる。 * 2023年時点でBD-LIVEを使ってボーナスコンテンツを遊べるBD-ROM作品は絶滅した。ただし、BD-LIVE用のサーバーはソニーではなく会社ごとに各自で管理するため、理論上はBD-Liveの作品が新規で誕生する可能性はある。現在でも[[Blu-ray Disc アソシエーション|Blu-ray Disc Association]]の都合から[[PlayStation 5]]や[[Xbox Series X/S|Xbox Series X]]でもBD-LIVE規格はいまだ搭載されている。
* BD-LIVEはUltra HD Blu-rayには存在しないが、Blu-ray/UHDBDのAACSの暗号化キーは統一されて配布される。
* リージョンコードはDVD同様に存在する。[[PlayStation 3|PS3]]、[[PlayStation 4|PS4]]ゲームディスクもリージョンロックがソフトごとに異なる場合があっても[[リージョンコード]]は付与されている。しかし、[[Ultra HD Blu-ray]]やXbox One(Xbox Series X)規格のブルーレイにはリージョンコードが存在しない。
* ゲーム機におけるブルーレイディスクの対応は、まず2006年に誕生した[[PlayStation 3]]から始まり、Xboxは2013年に登場した[[Xbox One]]より対応。その後、PS5用ゲームのディスク規格は[[Ultra HD Blu-ray]]に変更されたものの、[[Xbox Series X/S|Xbox Series X]]専用のディスクは引き続きブルーレイである。ゲーム用ブルーレイは最大容量が二層50GBである。[[Wii U]]のゲーム用ディスクは独自規格である。
* [[PlayStation 3|PS3]]用BD-ROMはゲーム中も読み込みが続くため、よりゲームディスクが傷に弱い傾向にあり、[[グランツーリスモ6|Gran Turismo 6]]や[[グランド・セフト・オートV|Grand Theft Auto V]]ではディスクに目に見えないほど小さい傷がディスクにつくだけでデータインストールに失敗することが多い。PS4用BD-ROMでも同様にデータインストールに失敗するリスクがあるが、Xbox([[Xbox One]]以降)のディスクの場合はオンライン上からもすべてのゲームデータをインストールできることからこのリスクは低い。
* ディスクケースは[[DVD]]のようにメーカーごとに自由な色を使用する傾向がなく、青いケースに﹁Blu-ray disc﹂のロゴが描かれ、サイズもDVD用ケースよりも小さい専用のものを使用する傾向にある。[[Ultra HD Blu-ray]]ではケースが黒色になる傾向にある。ディスクケースの厚さはDVDよりも5mmほど薄くなったものが多い。 * BD-ROMは裏面が透明な青色であることから、﹁Blu-ray Disc﹂の名称と相性があり、知名度を広げることにつながった。しかし、現在のBD-RやBD-REの裏面は黄金色になる傾向にある。BD-RやBD-REに書き込みを行ったディスクの面は黒色になる。BD-REはよりディスクが黒い傾向にある。Ultra HD Blu-rayも同様に同じ青色であるが、ブルーレイと異なり三層ディスクも製造可能であり、製造工程を流用しやすいことから、本来一層で容量が収まるBD-ROMも二層で製造される傾向にある。︵逆に、一層のUltra HD Blu-rayディスクは存在しない。︶ * 2023年現在では、CD,DVD,Blu-ray Disc,Ultra HD Blu-rayすべてに対応するゲーム機は[[Xbox Series X/S|Xbox Series X]]、[[Xbox One]] S、Xbox One Xのみである。PCではUltra HD Blu-rayに対応することが難しくなっていることから、4k対応のレコーダー、およびプレーヤー、ゲーム機を選ぶことが最も好ましい。ただし、XboxはCPRMに対応していない。
* [[CPRM]]に対応したBD-R(BD-RE ver2.0以降)にテレビ放送を録画した場合、録画した番組のデータを全て劣化なく移植することが可能。例えば、字幕や多言語の音声、[[データ放送]]も同時にダビングできる。
* Blu-ray Discはほとんどの映画において標準規格である24fps(23.98fps)の映像をそのまま投影できる。[[DVD]]では30fps(NTSC),25fps(PAL)に固定されているが、一部のブルーレイディスク用プレイヤー([[Xbox One]]など)と対応テレビを用意することで1080p 24p出力が可能である。
== 脚注 ==
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== 関連項目 ==
* [[プレーヤーズゲーム]]
* [[x264]](採用コーデック)
* [[RCA端子|RCA]]
* [[HVD]](後継規格候補)
== 外部リンク ==
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{{光ディスク}}
{{Video storage formats}}
{{Normdaten}}
{{デフォルトソート:ふるうれいていすく}}
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[[Category:著作権管理技術]]
[[Category:コンピュータゲーム流通]]
[[Category:日本の発明]]
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