NATOベルト
歴史
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1973年、英国国防省は、軍用調達品のカタログに﹁腕時計用ストラップ﹂という名前の新しいアイテムを追加。これらの腕時計のベルトは、色が﹁アドミラルティグレー﹂、幅が20mmに分類され、クロムメッキの真ちゅう製のバックルが装備されていた。ベルトは2枚のナイロン生地で構成されており、手首を包む長い部分と、時計ケースの後ろでループしてケースがベルトの上下に動かないようにする短い部分となっている。これらの﹁MODウォッチベルト﹂は、発注するために記入する必要があったG10フォームに関連し、最終的に﹁G10ストラップ﹂と呼ばれた。NATOの指定は、ストラップに割り当てられた13桁の在庫﹁NATOストック番号﹂︵NSN︶を参照して行われた。それ以来、G10 NATOストラップは世界中の時計ファンの間で人気を博すようになった[2][3][4][5][6][7][8][9][10][11][12]。
一般への普及
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NATOベルトが一般的に人気を博したのは、映画﹃007シリーズ﹄の主人公であるジェームズ・ボンドが着用する時計において、アクセサリーを付けた際に強度を高める目的で使用されたことに起因する。映画で使用されているNATOベルトの人気に続き、オメガでは時計コレクションでベルトの限定版をリリースするなどし、定番となった[13][14]。
NATOベルトは比較的安価であることが知られている。ほとんどのベルトはナイロンとステンレス鋼の留め具でできており、時計本体を通して利用する。 掃除が簡単であり、日常的に利用することができる。また、さまざまな時計のデザインやサイズに対応するために、NATOベルトについてもさまざまなサイズ、長さ、デザインがラインナップされ、利用できる。なお、深海ダイバーやウォータースポーツでも使用されている[15][16]。
脚注
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(一)^ “Your Watch Needs a NATO Strap”. Fortune. 2020年12月30日閲覧。
(二)^ “Buckle Up: The Complete History of the NATO Watch Strap” (2018年5月15日). 2020年12月30日閲覧。
(三)^ “Standard Issue: History of the NATO Watch Strap”. 2020年12月30日閲覧。
(四)^ “G10 Nato Strap History”. 2020年12月30日閲覧。
(五)^ “The NATO strap: more than a fashion statement”. NATO. 2020年12月30日閲覧。
(六)^ “A History of the NATO Watch Strap” (2017年8月22日). 2020年12月30日閲覧。
(七)^ “History of the NATO Watch Strap” (2018年4月25日). 2020年12月30日閲覧。
(八)^ “The Fascinating and Humble History of the NATO Watch Strap” (2017年12月6日). 2020年12月30日閲覧。
(九)^ “How Did NATO Straps Get Their Name? | SJX Watches”. watchesbysjx.com. 2020年12月30日閲覧。
(十)^ “HODINKEE Celebrates 62 Years of NATO....Straps”. HODINKEE. 2020年12月30日閲覧。
(11)^ “The History of the NATO Watch Strap Part 2- The NATO Strap during WWII” (2019年9月1日). 2020年12月30日閲覧。
(12)^ “The Birth of the NATO Watch Strap - A History of the NATO Strap and Post WWII watches” (2019年9月1日). 2020年12月30日閲覧。
(13)^ “OMEGA and James Bond : a beautiful friendship | OMEGA US®”. Omega. 2020年12月30日閲覧。
(14)^ “HISTORY OF THE NATO STRAP”. 2020年12月30日閲覧。
(15)^ “LEARN ABOUT NATO STRAPS”. 2020年12月30日閲覧。
(16)^ “The History of the NATO Watch Strap - Nato Straps in the Great War (WWI) era” (2019年9月1日). 2020年12月30日閲覧。