「Tバールーフ」の版間の差分
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[[File:Red Corvette Stingray pic1a.JPG|thumb|250px|ガラスを取り外した状態([[シボレー・コルベット|コルベット]])、([[:File:Red_Corvette_Stingray_pic1.JPG|->全景]])]]
'''Tバールーフ'''(T-BarRoof)は、[[オープンカー]]の形態の一つである。
ルーフパネルの中央を細く残して、左右ルーフが取り外し可能な構造のオープンカーである。
== 歴史 ==
1970年代にアメリカ合衆国の安全基準が厳しくなり、屋根のないフルオープンのコンバーチブルでは基準をクリアすることは技術的には可能([[オープンカー]]の安全性参照)でもコスト的に見合わなくなり、また当時より標準装備され始めたカーオーディオと[[カーエアコン]]が「屋根のない車ではモノの役にたたない」(アイアコッカわが闘魂の経営/[[リー・アイアコッカ]]/ダイアモンド社より引用)という事情から消費者からも敬遠されるようになったため、代替措置として[[ゼネラルモーターズ]]が[[シボレー・カマロ]]や[[ポンティアック・トランザム]]に設定されたのが始まりだといわれている。
Tバールーフは[[1970年代]]から[[1980年代]]に発売された[[スポーツカー]]の多くの車種でラインナップされていた 「2シーター」あるいは「2+2」の4シーターのいわゆる[[スポーツカー]]タイプの車種に設定されており、ルーフパネルの中央を細く残して、左右上部のみが開く構造のオープンカーである。取り外し可能な部分は[[ガラス]]でできているものもある。▼
== 構造 ==
ボディの高い位置の中央に[[モノコック]]構造の一部を残すことで、フルオープンカーや[[タルガトップ]]車よりもボディ[[剛性]]を高めることができ、フロントガラスを支えるためのAピラーも細くすることができるので、車体斜前部の視認性も向上する。▼
▲﹁2[[座席|シーター]]﹂あるいは﹁2+2﹂の4シーターのいわゆる[[スポーツカー]]タイプの[[車種]]に設定されており、ルーフパネルの中央を細く残して、左右上部のみが開く構造のオープンカーである。取り外し可能な部分は[[ガラス]]でできているものもある。 ▲[[ボディ]]の高い位置の中央に[[モノコック]]構造の一部を残すことで、フルオープンカーや[[タルガトップ]]車よりもボディ[[剛性]]を高めることができ、フロントガラスを支えるためのA[[ピラー]]も細くすることができるので、車体斜前部の視認性も向上する。
フルオープン車ほどではないが、運転者の真上が開けているので開放感を得ることができる。
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また、ボディを含めたほとんどが専用設計のフルオープンカーに対し、Tバールーフの車はノーマルルーフ車の設計、デザインを踏襲することができるので、あまりコストがかからずTバールーフ仕様にすることができる。 しかし、オープンカーの一種であるゆえ、Tバーガラス周辺につけられた{{仮リンク|ウ 車検証記載の「車体の形状」欄は、フルオープン車の「幌型」に対し、[[セダン]]や[[クーペ]]と同様、「箱型」となる。▼
▲しかし、オープンカーの一種であるゆえ、ウエザーストリップと呼ばれるTバーガラス周辺の防水パッキン類の経年劣化による雨漏りが起こりやすく、車齢を重ねることによるボディ剛性の低下は標準車のそれより激しいものとなる。
さほど激しい走りや大きな事故が起きない限り、モノコックシャシに大きな問題が発生することはないので、消耗部品を取り替えればTバールーフ車は長く乗り続けることができる。
== 法律での取扱い ==
▲Tバールーフは1970年代から1980年代に発売されたスポーツカーの多くの車種でラインナップされていたが、[[1989年]]に発売された[[マツダ・ロードスター|ユーノス・ロードスター]]が世界で大ヒットを収めて以降各社がオープンカーを発売させたことや、1990年代以降は屋根そのものを格納する[[クーペカブリオレ]]が登場したこともあり、現在Tバールーフを新車で発売しているメーカーは存在しない。 ▲車検証記載の「車体の形状」欄は、フルオープン車の「幌型」に対し、[[セダン]]や[[クーペ]]と同様、「箱型」となる。
== 採用車種 ==
[[File:X-90.JPG|thumb|250px|ガラスを取り外した状態([[スズキ・X-90]])]]
* [[トヨタ・MR2]](AW系・SW系)
* [[日産・フェアレディZ]](S130~Z32系)
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