2007年には携帯アプリ(メガiアプリ)に移植されたほか、発売から10周年を迎えた2009年11月25日よりゲームアーカイブス(PS3・PSP対応)にて、本編(廉価版がベース)とEVSアペンドディスク(CD-ROM3枚分を一括)が配信開始された。
基本的なゲームシステムとして、勉強や部活などにとりくみ主人公の能力値を高めていき、意中の女の子キャラクターの理想の男子になるのを目標とし、デートを重ねて親しくなり、卒業式の日に伝説の場所で女の子からの告白を受けるというコンセプトであるが、前作にはなかった追加要素が盛り込まれている。
幼年期編
主人公たちの小学生時代を舞台にしたRPG風のミニゲーム。箱庭のような町を走り回り、そこで出会い行動を共にするのは本編︵高校3年間︶に登場するヒロイン数名とサブキャラクターで幼年期編での行動が彼女たちとのイベント展開を左右させる。前作は幼馴染である藤崎詩織について昔を懐古するイベントが用意されていたが、主人公︵プレーヤー︶との共有体験をより多くのヒロインに持たせるためのシステムだった。
EVS
ヒロインたちが音声合成で主人公の名前を呼んでくれるシステム。詳細については後述﹁EVSについて﹂を参照のこと。
キャラクター思考ロジック
前作に比べてキャラクター同士の横のつながりが強調されており、あらかじめ仲のよしあしが細かく設定されているが、その上プレイヤーの行動によって各キャラクターの進路や関係性が変化していくようになっている[2]。
世界観は前作と繋がりがあるが、主人公が通う高校や登場キャラクターがすべて一新された。主人公は架空の高校、ひびきの高校に通い高校3年間を過ごす。ゲーム世界の舞台は架空の街、ひびきの市であり前作の舞台、きらめき市は隣町という設定である。
CD-ROM5枚組の大作ソフトとなりその分ボリュームは増したが、これはメリットだけではなく﹁プレイするたびに何回もディスク入れ替えが必要になる﹂という煩雑さにもつながった。またイベントのデータがそれぞれのディスクに分散していることから、基本的にどの学年でも同一のイベントが発生する可能性があった前作と異なり、それぞれのイベントの発生時期がかなり狭くなり前作の特徴だった﹁プレイするたびに全く異なる展開の3年間の学生生活﹂という要素が薄れ、あらかじめ決められた道筋をなぞっていく色が濃くなっている。
このことはディスク交換の回数を最小限に抑えるため、以下の通りデータをゲーム上の時系列順にディスクに配置していることに起因する。
●Disc1 - 名前登録、EVSデータ作成、幼年期編、卒業式 - エンディング、おまけ
●Disc2 - 高校1年 - 高校2年夏
●Disc3 - 高校2年秋・冬
●Disc4 - 高校3年春・夏
●Disc5 - 高校3年秋・冬
ゲーム進行時のディスク使用順序は1→2→3→4→5→1となる。
本作の確定売上本数は約37万本で前作のPlayStation版の50万本を下回ったものの、次作﹃ときめきメモリアル3﹄が発売された後も関連ゲームソフト・CD・キャラクターグッズがコナミから多数販売され続けている。数ある中でも珍しいグッズとしては、青森県弘前市のゲームショップが販売した﹁りんごジュース﹂があった[注1]。
当作のキャラクターデザインは、﹃下級生﹄︵OVA版︶の作画監督を手がけた大塚あきらが担当。前作の担当者である小倉雅史は当時﹃ときめきの放課後 ねっ★クイズしよ♥﹄の制作ディレクションで多忙だったことと刷新感を強く出すことを理由に、関与していない[3]。
また後に﹁コナミ・ザ・ベスト﹂として廉価版が発売されており、バグ修正など通常版とはいくつかの変更点がある。詳細は以下の通り。
- 通常版ではバグで発生しなかった光のイベント「とある登校日」が、発生条件を満たせば発生するように修正。
- 3年目のランダムイベント「水泳の授業」で花桜梨が登場した場合に、不具合によって目のグラフィックが崩れている部分を修正。
- 通常版ではメイのエンディング分岐の一つに「伊集院家MIB」があったが、これが「メイの思い出」に変更された。「伊集院家MIB」はメイの好感度が一定以下でないと発生せず、他のイベントと同時に見ることが非常に困難だった問題点から、ベスト版では分岐EDの条件が緩和された。
- 通常版では花桜梨の「咲き遅れの桜」などアルバムに収録されないイベントがあったが、これらもアルバムに残るようになった。
- 1のキャラや舞佳に電話すると、彼女達の留守電が聞くことのできるイベントがある。これは通常版では正常だったが、ベスト版では音声が正常にも関わらず表示されるセリフが全てメイのものとなる不具合が新たに発生している。
当ゲームの主人公︵プレイヤー︶は幼い時にひびきの市に住んでいた少年である。主人公は小学2年生まで光や華澄たちとひびきの市で一緒に楽しい日々を過ごしていた。しかし、主人公は両親の都合でひびきの市を離れ、引っ越すことになった。
それから7年が経ち、主人公は高校に入学する年に再びひびきの市に戻ってくることになりひびきの高校に入学する事になった。入学式の当日、主人公はショートヘアの髪型が似合う元気で快活な少女に成長した光に偶然再会する。その後、クラスメイトになった坂城匠から﹁卒業式の日、告白の時に校庭にそびえ立つ時計塔の頂上についている伝説の鐘の音に祝福されたカップルは永遠に幸せになる﹂というひびきの高校の伝説を聞く。
主人公は、光やその他のヒロインからの告白を目指して勉強やスポーツ、容姿などを日々鍛錬し己を磨いていく。
前作﹃ときめきメモリアル﹄が好評だったことに伴い、発売直後から続編を求める声はあったが、スタッフが全力を出し終えて余裕がない状態だったため、その時点では即応できなかった。しかし、PlayStationへの移植などを経る中で高まってきたユーザーからの新作要求に後押しされる形で﹃2﹄の制作が始まった[3]。
当初は前作へのアンチテーゼ的な視点も考慮されており、﹁アドベンチャーやロールプレイングでもよいのではないか﹂という意見まで出たが、ユーザーが求めているのは前作によって恋愛シミュレーションという形態が世に出たときの衝撃や感動だと判断され、ゲームジャンルは継承されることになった。内容については、前作のキャラクターを引き継いで大学から始めようという案もあったが、大学生活は人によって大きく異なり、プレイヤーによってゲーム内容への思い入れが変わってしまうため没になった。その点、高校であれば皆が同じようなカリキュラムに沿って過ごしているため共感を抱きやすく、また異性への興味が強くなる多感な時期を演出するのが恋愛ゲームとして最適だろうという判断から、再び高校生活を描く作品になった[4]。
引き続き、きらめき高校を舞台とすることも検討されていたが[3]、マンネリズムを避けるためと、中途半端な変更でヘビーユーザーからの反発を招かないために登場人物を一新することが決定されて[5]、現在の形に定着した。
ときめきメモリアル
世界観が共通しており、舞台は隣町同士で、時系列も同じとなっている[5][注2]。伊集院レイの妹である伊集院メイ、きらめき高校に在籍する白雪真帆のように、今作のヒロインの中には前作に登場したヒロインと関連がある者もいる[注3]。しかし新規ユーザーのことを考慮して、本編では前作の人物が直接登場することは避けられており、﹁伊集院家を訪れるとレイの写真やポスターがあった﹂程度のものに留められている[5]。その一方で後に発売された一部の派生作品では、前作の一部のヒロインがゲストとして登場している。
ときめきメモリアル3〜約束のあの場所で〜
直接の関連性は薄いが、デートスポットには﹁光ヶ浜﹂﹁爆裂山﹂など本作の登場人物をもじった地名がつけられている。
ときめきメモリアル4
PCエンジン版﹃1﹄から15年が経過したきらめき市・きらめき高校を舞台としている続編。
隠しヒロインとして、本作の舞台・ひびきの高校に通う七河瑠依︵声の出演‥水橋かおり︶が登場する。きらめき高校が舞台のため、告白されるメインの場所は伝説の樹だが、瑠依を攻略した場合のみ、告白される場所が本作と同じひびきの高校の伝説の鐘となる。
また、エンディングで彼女が語る伝説は本作のものとは若干異なり、﹁女の子からの告白で生まれた恋人達﹂という一節が加わっている。また、彼女によると、伝説の鐘が最後に鳴ったのは10年くらい前とのことだが、これが本作の卒業式のことなのかは不明︵﹃4﹄の関連本でも明かされていない︶。ただし、﹃2﹄の卒業式は2002年で﹃4﹄の卒業式は2012年であることから、﹁10年くらい前﹂の辻褄は合う。
そのほか、ある場面の写真の背景に九段下舞佳が姿のみ登場したり、一文字薫かは不明だが番長が出てきたり、セリフやアイテムに本作の登場人物を彷彿とさせるようなものがあるなど、﹃2﹄の続編である点・世界観の共有は随所で意識されている。
- 「勇気の神様」(PlayStation 版オープニングテーマ)
- 作詞:竹広将史 / 作曲:メタルユーキ / 編曲:岩崎元是 / 歌:野田順子
- 「あふれる想い」(携帯アプリ版 オープニングテーマ)
- 作詞:竹広将史 / 作曲:メタルユーキ / 歌:野田順子
- 「あなたに会えて」(PlayStation版 エンディングテーマ)
- 作詞:竹広将史 / 作曲:メタルユーキ / 編曲:米光亮 / 歌:野田順子
- ※ 隠しキャラクターである真帆・野咲・九段下のいずれかのエンディングを迎えた場合、ボーカルが抜けたインストゥルメンタルとなり、演奏時間も若干異なる[注 4]。
- 「Season -大切なあなたへ-」(携帯アプリ版 エンディングテーマ)
- 作詞:竹広将史 / 作曲:メタルユーキ / 歌:野田順子
- 「向日葵」(ひまわり)(バッドエンディングテーマ)
- 作詞:竹広将史 / 作曲:メタルユーキ / 編曲:米光亮 / 歌 増田ゆき・野島健児
- ※PlayStation版は前作の「女々しい野郎どもの詩(うた)」同様に匠か純一郎の一方もしくは両者に彼女ができた場合は、ボーカルが抜けたインストゥルメンタルとなる[注 5]。
本作では、ヒロインがプレイヤーの入力した主人公の名前をコンピュータの作成した合成音声で呼びかけてくれる﹃Emotional Voice System︵エモーショナルボイスシステム、通称EVS︶﹄というシステムが初めて搭載され、本作以降の﹃ときめきメモリアル﹄シリーズにも引き継がれている。
これまで主人公︵プレイヤーキャラ︶の名前については、あらかじめ規定の設定を与えて入力できないようにするか、入力できても名前の部分だけスキップする︵または代名詞に置き換える︶形で音声が再生されるかどちらかの方策しか採れない作品が多かった中でこのシステムの搭載が発表されたため、本作の目玉のひとつとされていた。
ただし、どのような言葉でも発音されるわけではなく、差別用語や低俗な言葉など放送禁止用語にあたる言葉などは、入力禁止対象語句として受けつけないようになっている。ある程度普遍的な名前では音声合成を行わず、予め用意された音声データを発音するものもあった。
構想自体は前作﹃ときめきメモリアル﹄の時点で存在していたが、技術的な制約から当時は実現できるようなものではなかった。プロデューサーのメタルユーキの意向で本作に導入されることになったが、参考にできるような先例がなかったため開発は難航した。合成音声技術の使用例としては電話番号案内や航空会社の発券案内が存在していたが、これらは内容を明瞭に伝えることが目的であり﹁あ・い・う・え・お﹂のように区切りを入れてかまわないのに対し、娯楽であるゲームでは曖昧でろれつが回らなくてもプレイヤーが呼びかけられたと感じられればよく、方向性がまるで違ったのである[6]。
データ作成には大量の音声が必要があり、EVSで収録全体の半分以上を占めた。基本的な発音のみならず、言葉をつなぐ中間音を自然に仕上げるため﹁っぴょ﹂﹁っぎゃん﹂のように無意味な発音も含まれており、それらを一定のスピードやトーンで演技する声優への負担も大きく、30分以上収録を続けられた者はいなかったという。さらに、データ加工の精度はスタッフ個人の感覚に左右されるため人海戦術が通じず、キャラクター1名分の音声を完成させるのに1か月かかった。本作の音響を担当したスタジオフォーマ代表の岩田靖弘は﹁2001年に宇宙旅行をするとしたら、スペースシャトルで宇宙空間に1分間行くだけ。でも行けただけで嬉しい﹂という比喩で、EVS技術の高度さと単純に改良ができるものではないということを述べている[7]。
EVSで作成される音声データはヒロインごとに2通りで、好感度の高まりに応じて変化する。作成データはPlayStationのメモリーカードが持つ15ブロックのうち11ブロックを占める事情から、カード1枚につき1人分が限度となっている。また仮に一度に全員の音声を再生するとPlayStation本体のメモリーの大半を消費してしまうことから、1回のプレイでEVSを適用できるヒロインは1人だけになっている[8]。
先述した問題点もあって、スタッフはプレイヤーにとっては特定のお気に入りのヒロインの音声があればよく、シナリオやグラフィックを削ってまで全ヒロイン分のデータを収録する必要はないと判断したため、結果的に本作単体でEVSデータが収録されたのは陽ノ下光と麻生華澄の2名のみに留まった[9]。他のヒロインのEVSデータについては、後日発売されたムック形式の設定資料集﹃別冊ひびきのウォッチャー﹄の付録になったアペンドディスクを待つ必要があった。収録データの対応は、以下のようになっている。
●Vol.1 2000年2月発売 ISBN 978-4757206823 - 水無月琴子、寿美幸、佐倉楓子
●Vol.2 2000年3月発売 ISBN 978-4757207523 - 赤井ほむら、一文字茜、八重花桜梨
●Vol.3 2000年5月発売 ISBN 978-4757700413 - 白雪美帆/真帆、伊集院メイ、野咲すみれ
●Vol.4 2001年4月発売 ISBN 978-4757704336 - ︵付属ディスクなし︶
﹃ときめきメモリアル2 Substories Memories Ringing On﹄には、本編で名前を呼ぶ場面がなかった九段下舞佳、前作ヒロインの藤崎詩織・館林見晴のEVSが収録されている。ゲーム中にデータがその場で生成されるため、メモリーカードへの保存は行われない。
次回作﹃ときめきメモリアル3﹄や﹃ときめきメモリアル Girls' Side﹄ではPlayStation 2へのプラットフォームの移行に伴ってEVS2へと改良され、一度に全キャラクターの音声を再生できるようになった。﹃ときめきメモリアル4﹄の音声合成エンジンには、コナミ内部ではなくアルカディア開発の﹁SpeeCAN﹂が使用されている。
前作のPlayStation版で人気を博した限定版パッケージが、本作についても市場に投入された。
同梱物は次の通り。
●﹃ときめきメモリアル2﹄ソフト本体︵限定版専用レーベル・パッケージデザイン︶
●PocketStation︵通常販売されていないクリアレッドの本体カラー︶
●特製ストラップ︵陽ノ下光のマスコット人形付き︶
●設定資料集﹁ひびきのウォッチャー﹂
インターネットオークションの普及により営利目的の売買が横行したため限定版の取引価格は高騰し、発売直後で3万から4万円、価格が落ち着きを見せた2000年5月の時点でも元値の1.5倍から2倍で取引されていた[10]。
またこれとは別に、秋葉原の一部の販売店では通常版の購入者に対し店舗ごとに異なるオリジナルイラストの印刷された限定版の外箱と同じサイズの化粧箱を初回特典として配布した。
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コナミは、ゲームソフトとインターネットの融合の可能性を模索していた。そこで今作において、ひびきの市における架空のプロバイダーという位置付けで﹁hibikino.net﹂のドメイン名を取得。ときめきメモリアル2の発売と同時に専用ウェブサイト﹁ひびきのネット﹂を設立し、ゲーム画面内にURLやメールアドレスを表示するなどして連携を図った[11]。
作品の舞台となったひびきの高校やデートスポットに使用された施設、また一部のキャラクター個人のウェブサイトがその傘下に構築されユーザーは自由にそれらを閲覧できたほか、﹃ときメモ2﹄の商品パッケージに同梱されたIDを使用しユーザー登録することで電子掲示板やチャットを利用し他のユーザーとコミュニケーションを取ることが出来た。そこでは時折コナミのスタッフが陽ノ下光らキャラクター︵ここでは﹁著名生徒﹂と呼ばれた︶本人を演じて投稿を行い、その場を盛り上げた。また趣旨に賛同したユーザーがひびきの高校生徒・ひびきの市民としての立場で制作した個人サイトやひびきの高校のクラブ・委員会・サークルの公認サイトも数多く存在し、ひびきのネット本体と連携しながらさまざまな活動を行った。
﹃2﹄の動作プラットフォームであるPlayStationにはインターネット接続機能が無い事情から、﹃2﹄のゲーム内からひびきのネットにシームレスにアクセスすることはできなかった。当時普及していたネットワーク機能を有するゲーム機といえばドリームキャスト (DC) であり、2000年5月の時点で約14000人いた参加者のうち7%程度にあたる約980人がDCからアクセスしていた。中には、ひびきのネットのためにDCを購入した人物までいたという[10]。
ひびきのネットはあくまでもゲーム世界の延長のバーチャルワールドであるという位置付けからユーザーはひびきの高校の生徒として振舞わなくてはならず︵生身のユーザー本人は﹁宿主﹂と呼ばれた︶ゲームとしての﹃ときメモ2﹄の話題はタブーとされたのは勿論のこと仕事や家庭などの日常のリアルな話題なども敬遠された︵ただし﹁非ひびきのモード﹂を宣言することで、ある程度これらの発言は容認された︶。さらにその独特の趣旨から従来からときめきメモリアル関連のファンサイトを運営していた層との折り合いがうまくつかず、彼らと一体となってひびきのネットを盛り立てることが出来なかった。
それでも有志の活動によりさまざまなイベントや試みが展開され続けたが、紆余曲折を経て2001年3月31日をもってひびきのネットはその役目を終えた。KCE東京は閉鎖理由を﹁資金的・人員的な面で、これ以上ユーザーに安全かつ快適なサービスを提供することが困難になった﹂ためとしている[12]。
なお、ドメイン名﹁hibikino.net﹂はひびきのネットサービス終了後もコナミデジタルエンタテインメントが保有し続けていたが、2011年6月26日に失効したのち、個人による﹁ときめきメモリアル﹂とは無関係のサイトで使用されている。
タイトルに続くカッコ内は対応機種の略を示す。
- ゲームソフト
- ときめきメモリアル2 Substories Dancing Summer Vacation(PS)
- ときめきメモリアル2 Substories Leaping School Festival(PS)
- ときめきメモリアル2 Substories Memories Ringing On(PS)
- ときめきメモリアル2 対戦ぱずるだま(PS)
- ときめきメモリアル2 ミュージックビデオクリップ 〜サーカスで逢いましょう〜(PS2)
- ときめきメモリアル2タイピング(Win・Macハイブリッド)
- ときめきファクトリー ときめきメモリアル2(Win&Mac)
- デスクトップアクセサリー
- ときめきメールボックスvol.1 - 4(Win)
- iアプリ
- ときめきメモリアルLIVE - 配信終了
- ときめきメモリアル2(メガiアプリ版)
- iモード(携帯電話ウェブゲーム)
『ときめきメモリアルドラマシリーズ』と同様に3部作として展開された外伝シリーズ。
ときめきメモリアル2 ミュージックビデオクリップ 〜サーカスで逢いましょう〜
編集
2002年4月18日発売。唯一PlayStation 2でリリースされている『ときめきメモリアル2』関連ソフト。サーカスをモチーフにした3本のミニゲーム(ベースは1984年のコナミ製ゲーム『サーカスチャーリー』)が収録されており、プレイヤーは野咲すみれを操作してそれらに挑戦し結果によって得られるポイントをためることで、人気キャラクター5名(陽ノ下光・八重花桜梨・麻生華澄・赤井ほむら・伊集院メイ)のビデオクリップを鑑賞することが出来る。
iモード︵NTTドコモ︶の携帯電話ウェブゲームとして2000年1月1日より公開されたコンテンツ。
月額100円コースでは﹁美帆ちゃん占い﹂と着信メロディー配信サービス﹁ときメロ﹂、300円コースでは恋愛シミュレーション﹁ときめきメモリアル2プチ﹂とキャラクターカード収集ゲーム﹁匠くんクイズ﹂が用意されていた。なお、画面はモノクロである[13]。
NTTドコモの携帯電話用のiアプリとして提供されたミニゲーム。好きなキャラクターを1名だけ選んでプログラムをインストールする。時刻と連動してキャラクターが生活しており、ボタンを押して話しかけることでさまざまな反応が返ってきた。
選択できるキャラクターは、陽ノ下光・赤井ほむら・白雪美帆の3名のみであった。
2003年5月22日、前作『ときめきメモリアルタイピング』に続いて、『ときめきメモリアル2 タイピング』(Windows&Macintosh版)がアクティマインドより発売された。
Windows用に発売されたアプリケーション集。IBMのViaVoice技術を使ったキャラクターとの擬似的会話や、EVSの技術を使って自分の名前入りのWindows用システム音声︵警告音など︶を作成することが出来る。そのほか、メール送受信機能やIRCクライアント機能、スケジュール管理機能なども搭載されている。収録キャラクターごとに下記の全4バージョンが存在する。
●Vol.1 - 陽ノ下光、水無月琴子
●Vol.2 - 白雪美帆、八重花桜梨、佐倉楓子
●Vol.3 - 寿美幸、一文字茜、赤井ほむら
●Vol.4 - 伊集院メイ、麻生華澄
2006年3月14日に限定版、3月23日に通常版(共にWindows&Macintosh対応)が株式会社アクティマインドより発売された。『ときめきファクトリーときめきメモリアル2』ではときめきメモリアル2のキャラクター13人を使って女の子の服装・表情・台詞、さらに背景・音楽などを組み合わせることによりユーザーのオリジナルストーリーを作成することが出来る。また作成したストーリーをファイル保存して、 ユーザー同士で交換することも出来る。
2007年9月19日より提供されたメガiアプリ。新主題歌︵12月4日現在未実装︶[14]
をはじめ、PS版に比べ携帯アプリ向けにイベント、セリフ、画像、BGM、演出、攻略方法等にアレンジが加えられており音声は含まれない。50メガバイトという大容量のためゲームのデータをDLする際、パケ・ホーダイの加入確認を行っており契約が無いとゲームはできない。また﹁コナミネットDX﹂への加入︵月額315円︶も必要になるが、ソフト自体への別途料金は発生しない。
ゲームデータを一括ダウンロード︵SDカードに保存︶するタイプ1、プレイしながら随時追加ダウンロード︵SDカードに保存︶するタイプ2、SDカードを使わず逐一上書きダウンロードするタイプ3の3種類が用意されている[15]。
- ときめきメモリアル2 オリジナル・ゲーム・サントラ vol.1(1999年12月3日発売)
- ときめきメモリアル2 オリジナル・ゲーム・サントラ vol.2(1999年12月3日発売)
- ときめきメモリアル2 Substories 〜Dancing Summer Vacation〜 オリジナル・ゲーム・サントラ(2000年9月21日発売)
- ときめきメモリアル2 Substories 〜Leaping School Festival〜 オリジナル・ゲーム・サントラ(2001年4月25日発売)
- 『ときめきメモリアル2 対戦ぱずるだま』のゲームサウンドも収録されている。
- ときめきメモリアル2 Substories 〜Memories Ringing On〜 オリジナル・ゲーム・サントラ(2001年10月3日発売)
キャラクターソングシリーズ。全6タイトル。1999年12月23日から2002年12月25日にリリースされている。
- ときめきメモリアル2 ボーカルトラックス(1999年12月23日発売)
- ときめきメモリアル2 ボーカルトラックス2(2000年5月10日発売)
- ときめきメモリアル2 ボーカルトラックス3(2001年3月21日発売)
- ときめきメモリアル2 ボーカルトラックス4(2001年8月29日発売)
- ときめきメモリアル2 ボーカルトラックス5(2002年5月22日発売)
- ときめきメモリアル2 ボーカルトラックスベスト(2002年12月25日発売)
ゲーム本編と同じキャスト︵一部オリジナルあり︶で収録されたドラマCD。渡瀬公一というオリジナルキャラクターを本編の主人公と同じ立場に据えて物語が進行する。時系列は、﹃Substories 〜Dancing Summer Vacation〜﹄の出来事が起きた後︵作中でDDR全国大会の後日談が語られているため︶の高校一年の2学期から高校卒業までとなっている。大まかな物語はすべてひと続きになっているが、クライマックスに当たるVol.9とVol.10[注7]を除いてそれぞれの巻で一つの小さな物語が完結する流れになっている。各巻は6〜7つのシーンで構成されており、それぞれの巻で一人のヒロインにスポットを当てている。
Vol.1〜Vol.3を第1期、Vol.4〜Vol.6を第2期、Vol.7〜Vol.10を第3期としており発売時期や作中の時系列もそれぞれで大きく分かれている。
本シリーズではドラマ本編の他にスペシャルドラマ1本とキャラクターソング1曲、出演キャストによるトークコーナーが収録されている。なお、歌については後に発売された﹁ボーカル・トラックス4﹂または﹁ボーカルトラックス5﹂にすべて再録されている。また、キャラクターソングは基本的には隠れキャラクターを除く10人を公式のキャラクター番号の大きい麻生華澄から順に収録しており、収録されているイメージソングのキャラクターとドラマ本編でスポットを当てられるヒロインとはVol.10の陽ノ下光を除いて重複しないようにしている[注8]。
- ドラマCD ときめきメモリアル2 Vol.1〜予感・はじまりの季節〜(2000年10月25日発売)
- ジャケット絵:寿美幸・陽ノ下光 歌:麻生華澄「ミントの坂道」
- ドラマCD ときめきメモリアル2 Vol.2〜約束・遠い記憶〜(2000年11月22日発売)
- ジャケット絵:八重花桜梨・陽ノ下光 歌:伊集院メイ「CATCH MY EYES」
- ドラマCD ときめきメモリアル2 Vol.3〜願い・秘めた心に〜(2000年12月21日発売)
- ジャケット絵:白雪美帆・陽ノ下光 歌:佐倉楓子「天使のホイッスル」
- ドラマCD ときめきメモリアル2 Vol.4〜見えないゴールの向こう側〜~(2001年5月23日発売)
- ジャケット絵:伊集院メイ・陽ノ下光 歌:八重花桜梨「こっちをむいて」
- ドラマCD ときめきメモリアル2 Vol.5〜笑顔探して〜(2001年6月25日発売)
- ジャケット絵:赤井ほむら・陽ノ下光 歌:水無月琴子「夕顔憧歌」
- ドラマCD ときめきメモリアル2 Vol.6〜雪がやんだら〜(2001年7月25日発売)
- ジャケット絵:一文字茜・陽ノ下光 歌:赤井ほむら「Blue Marine Blue」
- ドラマCD ときめきメモリアル2 Vol.7〜手のひらの勇気〜(2001年11月29日発売)
- ジャケット絵:佐倉楓子・陽ノ下光 歌:白雪美帆「世界でいちばんささやかな奇跡〜Miracle Love〜」
- ドラマCD ときめきメモリアル2 Vol.8〜霞む空の下に〜(2001年12月29日発売)
- ジャケット絵:麻生華澄・陽ノ下光 歌:一文字茜「Indigo」
- ドラマCD ときめきメモリアル2 Vol.9〜月の欠片〜(2002年1月26日発売)
- ジャケット絵:水無月琴子・陽ノ下光 歌:寿美幸「未来星」
- ドラマCD ときめきメモリアル2 Vol.10〜陽光、輝きの中へ〜(2002年2月28日発売)
- ジャケット絵:陽ノ下光・渡瀬公一 歌:陽ノ下光「青い翼」
それぞれのヒロインに完全に焦点を絞った、『ときめきメモリアル2 Substories』シリーズのキャラクターソングシングルシリーズ。全10タイトル。2000年10月4日から2001年9月29日にリリースされている。
- ときめきメモリアル2 Blooming Stories1 寿美幸(2000年10月4日発売)
- ときめきメモリアル2 Blooming Stories2 八重花桜梨(2000年10月4日発売)
- ときめきメモリアル2 Blooming Stories3 白雪美帆&真帆(2000年10月4日発売)
- ときめきメモリアル2 Blooming Stories4 一文字茜(2001年4月4日発売)
- ときめきメモリアル2 Blooming Stories5 赤井ほむら(2001年4月4日発売)
- ときめきメモリアル2 Blooming Stories6 伊集院メイ(2001年4月4日発売)
- ときめきメモリアル2 Blooming Stories7 佐倉楓子(2001年9月5日発売)
- ときめきメモリアル2 Blooming Stories8 水無月琴子(2001年9月5日発売)
- ときめきメモリアル2 Blooming Stories9 麻生華澄(2001年9月29日発売)
- ときめきメモリアル2 Blooming Stories10 陽ノ下光(2001年9月29日発売)
- ときめきメモリアル2 君のうしろすがた(2001年2月15日発売)
- ときめきメモリアル2(2) あなたを信じてる(2001年8月15日発売)
いずれも電撃文庫発行。著者は今田隆文、イラストはコナミオフィシャル。
基本的にはゲーム本編の内容を元に執筆されているが小説用に一部内容のアレンジが加えられており、設定が本編と異なる部分もある。2冊とも同一の世界観で書かれているが、時系列はわずかに異なる。第1巻では陽ノ下光に、第2巻では八重花桜梨にそれぞれスポットが当てられている。また、岩瀬健︵本編の主人公と同じ立場︶と鳥越俊太︵本編にモデル無し︶という小説版オリジナルキャラクターをそれぞれの恋愛の対象者として登場させている。
- 第1巻:君のうしろすがた
- 親友の水無月琴子や幼なじみで想いを寄せている岩瀬健と同じクラスになれたことで、最高のスタートを切ったはずだった陽ノ光の高校生活が、ある事件を切っ掛けに転機を迎える。幾度となく壁にぶち当たりながらも光と健が再び明るい日々を取り戻そうとする姿が描かれる。
- 第2巻:あなたを信じてる
- ひびきの高校での生活になじめず退学まで考えていた八重花桜梨が、クラスメイトでバレー部員の鳥越俊太に出会ったことが大きな転機となる。明るく、めげない性格の俊太に少しずつ影響を受け始める花桜梨の姿と、その過程における彼女の葛藤が描かれる。
(一)^ 当商品のラベルには、陽ノ下光・麻生華澄・八重花桜梨の3名のイラストが描かれていた。
(二)^ ﹃ときめきメモリアル﹄および﹃2﹄の劇中設定年代は各ソフトの発売時期に合わせてあるため、作品間での整合性はない。
(三)^ 一例として、その真帆が前作のヒロインの1人・朝日奈夕子と親友同士という点などがある。
(四)^ なお、これは演奏中に紹介されるキャラクターが一人増える事情によるものである。
(五)^ 但し、隠しキャラクターの1人である九段下のエンディングを迎えた場合は演出の関係上、両者に彼女が出来なかった場合でも途中までインストゥルメンタルとなる。
(六)^ 但し、CPUの攻撃パターンはデフォルトで割り当てられている物で固定となっている。
(七)^ Vol.9がScene1〜5、Vol.10がScene6〜10とひと続きのストーリーになっている
(八)^ キャラクターソングもVol.5は本来赤井ほむらになっていたが、Vol.5のドラマのメインヒロインが赤井ほむらになったため、本来9番目に収録する予定だった水無月琴子のイメージソングをVol.5に挿入し、以下赤井ほむらから1つずつずれた形で収録した
あいたくて… 〜your smiles in my heart〜
前作﹃ときめきメモリアル﹄PS版の中心スタッフが手がけた、別ブランドの恋愛シミュレーションゲーム。特典として本作の予告編ムービーが収録されることになっていた。実際の製品にムービーデータは収録されているが発売時期が逆転してしまったため、ゲーム中に再生することは出来なくなっている。