ろう付け
沿革
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ろう付の起源はきわめて古くて明確には分からないが、遺跡からの出土品から見て紀元前3000 - 2500年頃にはすでに技法が開発されていた事が分かっている。奈良の大仏を建造する際にはんだが使われており、文献上には白鑞︵しろめ︶と記載されている。後には、﹁白目﹂﹁白鉛︵しろなまり︶﹂﹁はくろう﹂などと呼ばれるようになった。
作業手順
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一般的なろう付の作業は以下のようになる。
(一)母材の接合面に油汚れや酸化膜があるとろうのなじみが悪くなるため母材表面を洗浄する。
(二)加熱による母材表面の酸化を防ぐとともにろうの流れを促進させる為フラックスと呼ばれる薬品を接合面に塗布する。
(三)部材を組み立て加熱した後、接合部にろうを押し付けて溶かし、ろうを接合面全体に行き渡らせる。
(四)ゆっくりと冷まし部品全体が一体化したら、必要に応じてフラックスの残滓を除く為や加熱によってできた酸化膜を除く目的で洗浄する。