われは喜びて十字架を負わん


Ich will den Kreuzstab gerne tragenBWV561726102719582

概要

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91-856

983571702825使9

56821582034568219908256西

楽曲構成

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第1曲 アリア『われは喜びて十字架を負わん』(Ich will den Kreuzstab gerne tragen)

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バス・オーボエ2・オーボエ・ダ・カッチャ弦楽器通奏低音、ト短調、3/4拍子

ト短調のスコアは、第5線にシャープ(Kreuz)が1つ記されている。バスのメロディの先駆けとなる伴奏は、5つの上昇音でこのシャープを目指すが、到達するや力尽きてよろめきつつ下降する。バスも伴奏をトレースして、十字架を背負うために五線譜を登り、やはりスラーをともなってよろめく「溜め息のモティーフ」で下っていく。神から渡された試練として、長大な溜め息のモティーフを保持したまま、序盤の歩みを保ち続ける。その試練は神の御国へ導かれるためにあると悟る中盤は、力強い同音保持や明るい和音が各所に聞かれる。終盤は急に三連符へと変化する。そこでは悲しみから解放され、救い主自ら涙を拭う至福の時の夢が明るく歌われる。しかしその時はまだ訪れず、現世の苦難がまだ続いていることを暗示するかのように、冒頭の十字架を目指す伴奏が帰ってくる。

第2曲 レチタティーヴォ『わが地上のさすらいは』(Mein Wandel auf der Welt)

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614調

第3曲 アリア『遂に、遂にわが枷は』(Endlich, endlich wird mein Joch)

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調4/4


第4曲 レチタティーヴォ『わが備えは成りて』(Ich stehe fertig und bereit)

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バス・弦楽器・通奏低音

弦楽器をまとったアコンパニヤート。迫る臨終の時を前に、従容と救いの手を待つ心境を語っていく。末尾の2行は第1曲末尾の2行とまったく同じスタンザ。そこで第1曲のメロディを一度再現したうえで、長く低い辞世の言葉を述べてバスは眠りに就く。伴奏はそのまま流れ、余韻を持たせる。

第5曲 コラール『来たれ、おお死よ、眠りの兄弟よ』(Komm, o Tod, du Schlafes Bruder)

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2調4/4

6使

外部リンク

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