アテナイオス
アテナイオスあるいはアテーナイオス︵ギリシャ語: Ἀθήναιος Nαυκράτιος, ラテン文字転写: Athếnaios Naukratios, fl. 200年ごろ︶は、ローマ帝国期のギリシア語散文作家、雄弁家、文法家である。エジプトのナウクラティス出身のためナウクラティスのアテナイオスとも呼ばれる。﹃スーダ辞典﹄は﹁マルクスの頃の人﹂とのみ伝える。しかしコンモドゥス︵192年没︶についてのアテナイオスの記述から推定するに、コンモドゥスのころまで生きていたらしい。
アテナイオス Ἀθήναιος Nαυκράτιος | |
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誕生 | ナウクラティス |
死没 | 192年以降 |
職業 | 散文作家、雄弁家、文法家 |
代表作 | 『食卓の賢人たち』 |
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著書『食卓の賢人たち』における食卓と当時の料理の描写で知られる。アテナイオスは自身の代表的な著作を、「タラッタ」(thratta)という魚についての論文(この魚はアルキッポスと他の喜劇詩人によって言及されている)およびシリアの諸王の歴史とみなしていたが、双方とも散逸した。
作品
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●﹃食卓の賢人たち﹄(デイプノソフィスタイ、希: Δειπνοσοφισται)
2世紀頃のローマで行われた宴会の物語。出席した賢人達が人間の愛を云々する。
●完訳版‥柳沼重剛訳、全5巻、京都大学学術出版会﹁西洋古典叢書﹂、1997年-2004年
●抄訳版‥岩波文庫、初版1992年
出典・参考文献
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- 柳沼重剛 『食卓の賢人たち』解説