アピル・シン
アピル・シン(Apil-Sin)は、古代メソポタミアの都市国家・バビロン第1王朝の王。
アピル・シン Apil-Sin | |
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バビロン王 | |
在位 | 紀元前1767年 - 紀元前1749年 |
継承者 | シン・ムバリット |
子女 | シン・ムバリット |
王朝 | バビロン第1王朝 |
略歴
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アピル・シンはバビロニア王国を大幅に拡大したハンムラビの祖父。
アピル・シンの詳細や、バビロンの王としての彼の治世については、ほとんど知られていない。実際、アピル・シンが都市国家の王であると主張したことについての言及はない。記録や王権の主張がないことは、この時代のバビロンはまだ新しく小規模な都市国家であり、アピル・シンの力と影響力は孫のハンムラビよりも遥かに小さかったことを示す証拠として、学者によってよく使われている。
このバビロンの最初の王朝の大量の取引文書の中で、アピル・シンに至るまでの支配者の誰一人として王とシン・ムバリットと呼ばれていないことは注目に値する事実である。ハンムラビがエラム人を追い出して、ウル、イシン、ラルサの古い王たちが持っていた称号を自分のものにするまでは、バビロンの王国は始まっていなかったという見解を受け入れない限り、この事実を説明するのは難しい。 — バビロニアとアッシリアの歴史、第一巻[2]
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ Year names of Apil-Sin of Babylon
- ^ Robert William Rogers, A History of Babylonia and Assyria, Volume I, Eaton and Mains, 1900.