インディアカ
インディアカ (ドイツ語: Indiaca)はドイツで考案されたニュースポーツで、インディアカボールないしインディアカと呼ばれる羽根のついたシャトルコック状のボールを、ネットをはさんで相対した2チームが互いに手で打ち合う団体競技。ドイツを中心にヨーロッパ諸国および日本で競技されている。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/1e/Indiaca_turnier.jpg/240px-Indiaca_turnier.jpg)
歴史
編集ルール
編集バドミントンのダブルスのコートを使って、ネットを挟んで4人対4人で対戦する。ネットの高さは、185cm、200cm、215cmがあり、年齢やチーム編成によって設定する。また、新ルールと旧ルールによってフォーメーションや後衛者アタック、サーブ可能エリア、レシーブ方法に若干の違いがある。
基本的にはバレーボールと同じルールで、インディアカと呼ばれる赤い羽根の付いたボールを、手のひらではじいて競技する。バレーボールと同様に、「サーブ」から始まり、「レシーブ」「トス」「アタック」と3回で相手コートへ返球する。
バレーボールと違うのは、片手で羽根を打たなければならないことや、肘より先の手以外の体の部位に羽根が触れると反則を取られること、1〜3打のいずれかにおいて羽根がネットに触れたら、4打までが有効打として認められることである。たとえば、アタックをネットに引っ掛けた場合においても、4打目に相手コートに羽根を返せば反則とならない。
最近では日本インディアカ協会が定めた新ルールが広まりつつある。旧ルールと新ルールの大きな違いは、旧ルールが前衛2人後衛2人であるのに対して、新ルールは前衛2人後衛1人であり後衛者がアタックラインを踏んでアタックをすると反則を取られること、旧ルールはセンターラインの踏み越えは反則とならないが新ルールでは反則(パッシングセンターライン)を取られること、などである。いずれのルールもローテーションは行われる。21点もしくは18点のラリーポイント、2セット先取で争われることが多い。大会によってはサイドアウト制や時間制で行われることもある。
ネット高は、旧ルールの場合は男子・男女混合200cm、女子・シニア185cm、新ルールの場合男子・男女混合215cm、女子・シニア200cmであることが多い。
主な大会
編集2001年から世界選手権が、2002年からワールドカップが開催されている。日本国内では全国インディアカ大会やオールジャパンレディースインディアカ大会がある。
日本は2004年に世界選手権を、2015年にワールドカップをそれぞれつくば市とさいたま市で開催した。
詳細な結果や最新の結果は国際インディアカ協会ホームページを参照
開催年 | 開催地 | 男子 | 女子 | 混合 | シニア男子 | シニア女子 | シニア混合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2001年 | タルトゥ エストニア |
ドイツ | ドイツ | ドイツ | エストニア | ドイツ | エストニア |
2004年 | つくば 日本 |
ドイツ | エストニア | エストニア | ドイツ | ドイツ | エストニア |
2008年 | エッテルブリュック ドイツ |
ルクセンブルク | ドイツ | ドイツ | ドイツ | ドイツ | ドイツ |
2013年 | ビーティッヒハイム=ビッシンゲン ドイツ |
ドイツ | スイス | ドイツ | ドイツ | エストニア | エストニア |
2017年 | ロゾギ ポーランド |
ドイツ | エストニア | ドイツ | ドイツ | エストニア | ドイツ |
2022年 | ルクセンブルク市※ ルクセンブルク |
※は開催予定
メダルテーブル
編集順 | 国・地域 | 金 | 銀 | 銅 | 計 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ドイツ | 19 | 8 | 2 | 29 |
2 | エストニア | 9 | 12 | 6 | 27 |
3 | ルクセンブルク | 1 | 5 | 8 | 14 |
4 | スイス | 1 | 1 | 7 | 9 |
5 | 日本 | 0 | 4 | 7 | 11 |
合計 | 30 | 30 | 30 | 90 |
開催年 | 開催地 | 男子 | 女子 | 混合 | シニア男子 | シニア女子 | シニア混合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2002年 | カールスルーエ ドイツ |
ドイツ | ドイツ | エストニア | エストニア | ドイツ | エストニア |
2006年 | ヴィリャンティ エストニア |
ドイツ | ドイツ | ドイツ | ドイツ | ドイツ | ドイツ |
2010年 | タルトゥ エストニア |
ドイツ | エストニア | エストニア | ドイツ | ドイツ | ドイツ |
2015年 | さいたま 日本 |
ドイツ | スイス | スイス | ドイツ | エストニア | ドイツ |
2019年 | タルトゥ エストニア |
ドイツ | ドイツ | ドイツ | ドイツ | スイス | ルクセンブルク |
2023年 | ルーズ=アン=エノー※ ベルギー |
※は開催予定
メダルテーブル
編集順 | 国・地域 | 金 | 銀 | 銅 | 計 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ドイツ | 20 | 5 | 5 | 30 |
2 | エストニア | 6 | 16 | 12 | 34 |
3 | スイス | 3 | 5 | 8 | 16 |
4 | ルクセンブルク | 1 | 1 | 2 | 4 |
5 | 日本 | 0 | 3 | 3 | 6 |
合計 | 30 | 30 | 30 | 90 |
レクリエーションインディアカ
編集脚注
編集参考文献
編集- Official Indiaca Rules - 国際インディアカ協会(英語)