インディアカ

ドイツで考案されたニュースポーツ

インディアカ (ドイツ語: Indiaca)はドイツで考案されたニュースポーツで、インディアカボールないしインディアカと呼ばれる羽根のついたシャトルコック状のボールを、ネットをはさんで相対した2チームが互いに手で打ち合う団体競技。ドイツを中心にヨーロッパ諸国および日本で競技されている。

インディアカボール

歴史

編集

1936Karlhans KrohnYMCA[1]1998DTB[2]20007

1968[3]19701977101198019952010[4]

[5]

ルール

編集

バドミントンのダブルスのコートを使って、ネットを挟んで4人対4人で対戦する。ネットの高さは、185cm、200cm、215cmがあり、年齢やチーム編成によって設定する。また、新ルールと旧ルールによってフォーメーションや後衛者アタック、サーブ可能エリア、レシーブ方法に若干の違いがある。

基本的にはバレーボールと同じルールで、インディアカと呼ばれる赤い羽根の付いたボールを、手のひらではじいて競技する。バレーボールと同様に、「サーブ」から始まり、「レシーブ」「トス」「アタック」と3回で相手コートへ返球する。

バレーボールと違うのは、片手で羽根を打たなければならないことや、肘より先の手以外の体の部位に羽根が触れると反則を取られること、1〜3打のいずれかにおいて羽根がネットに触れたら、4打までが有効打として認められることである。たとえば、アタックをネットに引っ掛けた場合においても、4打目に相手コートに羽根を返せば反則とならない。

最近では日本インディアカ協会が定めた新ルールが広まりつつある。旧ルールと新ルールの大きな違いは、旧ルールが前衛2人後衛2人であるのに対して、新ルールは前衛2人後衛1人であり後衛者がアタックラインを踏んでアタックをすると反則を取られること、旧ルールはセンターラインの踏み越えは反則とならないが新ルールでは反則(パッシングセンターライン)を取られること、などである。いずれのルールもローテーションは行われる。21点もしくは18点のラリーポイント、2セット先取で争われることが多い。大会によってはサイドアウト制や時間制で行われることもある。

ネット高は、旧ルールの場合は男子・男女混合200cm、女子・シニア185cm、新ルールの場合男子・男女混合215cm、女子・シニア200cmであることが多い。

主な大会

編集

2001年から世界選手権が、2002年からワールドカップが開催されている。日本国内では全国インディアカ大会やオールジャパンレディースインディアカ大会がある。

日本は2004年に世界選手権を、2015年にワールドカップをそれぞれつくば市さいたま市で開催した。

詳細な結果や最新の結果は国際インディアカ協会ホームページを参照

世界選手権優勝国
開催年 開催地 男子 女子 混合 シニア男子 シニア女子 シニア混合
2001年 タルトゥ
  エストニア
  ドイツ   ドイツ   ドイツ   エストニア   ドイツ   エストニア
2004年 つくば
  日本
  ドイツ   エストニア   エストニア   ドイツ   ドイツ   エストニア
2008年 エッテルブリュック
  ドイツ
  ルクセンブルク   ドイツ   ドイツ   ドイツ   ドイツ   ドイツ 
2013年 ビーティッヒハイム=ビッシンゲン
  ドイツ
  ドイツ   スイス   ドイツ   ドイツ   エストニア   エストニア 
2017年 ロゾギ
  ポーランド
  ドイツ   エストニア   ドイツ   ドイツ   エストニア   ドイツ
2022年 ルクセンブルク市
  ルクセンブルク
 

※は開催予定

メダルテーブル

編集
国・地域
1   ドイツ 19 8 2 29
2   エストニア 9 12 6 27
3   ルクセンブルク 1 5 8 14
4   スイス 1 1 7 9
5   日本 0 4 7 11
合計 30 30 30 90
ワールドカップ優勝国
開催年 開催地 男子 女子 混合 シニア男子 シニア女子 シニア混合
2002年 カールスルーエ
  ドイツ
  ドイツ   ドイツ   エストニア   エストニア   ドイツ   エストニア
2006年 ヴィリャンティ
  エストニア
  ドイツ   ドイツ   ドイツ   ドイツ   ドイツ   ドイツ
2010年 タルトゥ
  エストニア
  ドイツ   エストニア   エストニア   ドイツ   ドイツ   ドイツ
2015年 さいたま
  日本
  ドイツ   スイス   スイス   ドイツ   エストニア   ドイツ
2019年 タルトゥ
  エストニア
  ドイツ   ドイツ   ドイツ   ドイツ   スイス   ルクセンブルク
2023年 ルーズ=アン=エノー
  ベルギー

※は開催予定

メダルテーブル

編集
国・地域
1   ドイツ 20 5 5 30
2   エストニア 6 16 12 34
3   スイス 3 5 8 16
4   ルクセンブルク 1 1 2 4
5   日本 0 3 3 6
合計 30 30 30 90

レクリエーションインディアカ

編集

2[6][7]225cm32OK

200cm185cm3314231614 11511012

脚注

編集


(一)^ DTB Technischen Komitees Indiaca. Über Indiaca: Geschichte (). 2009625

(二)^  cf.-Turnspiel- : 1 Turnspiel501999915641NAID 110001905499 

(三)^ 2000p. 152. ISBN 4896596250

(四)^ . 沿. 2009625

(五)^ p. 19.

(六)^ . . 2009625

(七)^ . . 2009625

参考文献

編集

外部リンク

編集