オルーミーイェ湖
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オルーミーイェ湖はイランの北西にある塩湖。イラン最大の湖で、面積はおよそ5,960 km²である。ただし2000年代以降、水位低下が著しく進行しており実際の面積も減少傾向にある。ウルミア湖[1]、ウルミエ湖[1]ともいう。
オルーミーイェ湖 | |
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![]() オルーミーイェ湖の縮小の推移(1984年と2014年) | |
所在地 |
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位置 | 北緯37度40分 東経45度30分 / 北緯37.667度 東経45.500度座標: 北緯37度40分 東経45度30分 / 北緯37.667度 東経45.500度 |
面積 | 5,960 km2 |
最大水深 | 16 m |
平均水深 | 5 m |
貯水量 | 45 km3 |
淡水・汽水 | 塩湖 |
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概要
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以前は、中東ではカスピ海に次ぐ巨大な塩湖で[2]、最も深いところは深さ16 m。湖の中にはいくつかの島があり、渡り鳥の休憩地となっていた。湖はオオフラミンゴとモモイロペリカンの重要な生息地であり、周辺には塩類平原が広がる 。島々にはピスタチオの森とヨモギ属のステップ植生があり、南部のいくつかの島にはペルシアダマジカとムフロンが生息している[3]。
国立公園に指定されている。1975年にラムサール条約[4]、1976年にユネスコの生物圏保護区に登録された[3]。
流入する河川でのダム整備の影響で20年前から水位の低下が目立ち、現在では湖の半分が干上がって湖底が露出。乾燥して塩分が堆積し、周辺農地の塩害や大気汚染による健康被害が懸念される事態となっている[5]。
交通
編集保護活動
編集出典
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(一)^ ab“デジタル大辞泉の解説”. コトバンク. 2018年2月4日閲覧。
(二)^ “巨大湖が消える… 温暖化と過剰な取水で渇水が加速”. 日経スタイル (2018年2月28日). 2020年6月1日閲覧。
(三)^ ab“Lake Oromeeh Biosphere Reserve, Islamic Republic of Iran” (英語). UNESCO (2019年2月25日). 2023年1月26日閲覧。
(四)^ “Lake Urmia [or Orumiyeh | Ramsar Sites Information Service]”. rsis.ramsar.org. 2023年1月26日閲覧。
(五)^ イラン:世界有数の塩湖、消滅の危機︵毎日.JP.2011年9月5日︶2011年9月8日閲覧
(六)^ ウルミエ湖、急激な水位低下で船舶運航停止︵Jam-e.Jam紙2008年09月03日付︶2011年9月8日閲覧
(七)^ The return of a once-dying lakeBBC
(八)^ “イラン・イスラム共和国に対する無償資金協力に関する交換公文の署名”. 日本国外務省ホームページ (2021年2月17日). 2023年5月31日閲覧。