オトコエシ

多年草の一種

Patrinia villosa姿姿
オトコエシ

オトコエシ

分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : キク類 asterids
階級なし : キキョウ類 campanulids
: マツムシソウ目 Dipsacales
: オミナエシ科 Valerianaceae
: オミナエシ属 Patrinia
: オトコエシ P. villosa
学名
Patrinia villosa (Thunb.) Juss.
和名
オトコエシ

特徴

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[1]60-100cm[2]

8-1054mm2-3mm

[3]

名前の由来

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[4][5][6][7](1961)[8][9]

(1997)[10]

[11]

[6][12][13]

使[14]

分布と生育環境

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[6](1975)

[15][10]

類似種など

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オミナエシ属の植物は日本に6種ばかりあるが、本種以外は黄色い花を付ける。形態的に似ているのはオミナエシである。大きさや姿形には似た部分があるが、花が白く、毛が多いことなどで見た目の印象はかなり異なる。ついでに果実に翼がある点でもはっきりと違う。ただしこの両者には雑種が出来る。これをオトコオミナエシ P. ×hybrida Makino という[6]

系統の問題

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日本産の本属の種のうちで、本種のみが4倍体であり、他のものは全て2倍体であることがわかっている。核形に関してはオミナエシに近く、これが2倍になったものに近い。本種は中国大陸で種分化した後に日本に入ったものと推定されている[16]

利用

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(500)[14](1964)[17]

[12]

出典

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  1. ^ 以下、主として佐竹他(1981),p.147
  2. ^ 北村他(1957),p.102
  3. ^ 朝日百科(1997).p.268
  4. ^ 牧野原著(2008),p.720
  5. ^ ただしこの匂いは本属に共通するものである(小野・郁(1997)p.270)
  6. ^ a b c d 佐竹他(1981),p.147
  7. ^ 牧野原著(2008),p.719
  8. ^ 牧野(1961),p.603
  9. ^ 林編(2009)p.144
  10. ^ a b 多田(1997),p.268
  11. ^ 中川(1997),p.270
  12. ^ a b 牧野原著(2008),p.721
  13. ^ 北村(1978),p.193-194
  14. ^ a b 北村(1978),p.194
  15. ^ 岩槻(2006)p.482
  16. ^ 小野・郁(1997),p.271
  17. ^ 木村・木村(1964),p.98

参考文献

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  • 佐竹義輔大井次三郎北村四郎他『日本の野生植物 草本III 合弁花類』,(1981),平凡社
  • 北村四郎・村田源・堀勝、『原色日本植物図鑑・草本編I』、(1957)、保育社
  • 林弥栄編、『増補改訂新版 山渓カラー名鑑 日本の野草』、(2009)、山と渓谷社
  • 牧野富太郎原著、『新牧野日本植物圖鑑』、(2008)、北隆館
  • 多田多恵子、「オミナエシ」:『朝日百科 植物の世界 1』、(1997)、朝日新聞社:p.267-268
  • 小野幹雄・郁玉明、「日本産オミナエシ属の系統」『朝日百科 植物の世界 1』、(1997)、朝日新聞社:p.269-271
  • 中川和美、「植物名の男と女」:『朝日百科 植物の世界 1』、(1997)、朝日新聞社:p.270
  • 北村四郎、「オミナエシ」:『朝日百科 世界の植物』、(1978)、朝日新聞社:p.193-194
  • 木村康一、木村孟淳、『原色日本薬用植物図鑑』、(1964)、保育社
  • 岩槻秀明、『町でよく見かける雑草や野草がよーくわかる本』、(2006)、秀和システムズ
  • 初島住彦 『琉球植物誌』追加・訂正版、(1975)、 沖縄生物教育研究会