カステル・デル・モンテ
カステル・デル・モンテ︵イタリア語: Castel del Monte︶は、イタリアの南部、プッリャ州アンドリアの郊外にある中世の城。13世紀に神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世︵フェデリーコ2世︶によって建築された。八角形を象徴的に取り入れた設計になっており、ユネスコの世界遺産︵文化遺産︶に登録されている。
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![]() カステル・デル・モンテ | |||
英名 | Castel del Monte | ||
仏名 | Castel del Monte | ||
登録区分 | 文化遺産 | ||
登録基準 | (1), (2), (3) | ||
登録年 | 1996年 | ||
公式サイト | 世界遺産センター | ||
地図 | |||
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使用方法・表示 |
名称
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イタリア語で、﹁カステル﹂が城、﹁モンテ﹂が山で﹁山の城﹂を意味する。このことからモンテ城、デルモンテ城とも和訳されている。
概要
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アンドリア市街から南へ約20km、サンタ・マリア・デル・モンテの集落の近くに位置する。付近一帯はアルタムルジャ国立公園︵Parco Nazionale dell'Alta Murgia︶として指定されている。
建造者であるフリードリヒ2世のイスラム教への理解を示すかのごとく、築城の位置は当時のキリスト教の拠点であるシャルトルとイスラムの中心メッカとの2点を結ぶ直線上の地点に立地している。︵Google Map︶
丘の上にぽつんと立つ美しい城で、フリードリヒ2世の数学へ造詣を表す黄金比を用いた八角形を象徴的に取り入れており、全体が八角形の平面で構成され、中央に八角形の中庭を内包し、8つのコーナーにはそれぞれ八角形の小塔がそびえる[1]。小塔の中心にはそれぞれ螺旋階段がある[2]。
イタリアのユネスコ・世界遺産︵文化遺産︶の一つになっていて、1ユーロセント硬貨の裏面にもなっている。
この城は軍事上でも居城でもなく別荘または客をもてなすために使用されたと考えられている。
歴史
編集世界遺産
編集登録基準
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この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された︵以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である︶。
●(1) 人類の創造的才能を表現する傑作。
●(2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
●(3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。
脚注
編集注釈
編集出典
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(一)^ 金沢百枝、小澤実﹃イタリア古寺巡礼 シチリア→ナポリ﹄新潮社、2012年、101頁。ISBN 978-4-10-602238-8。
(二)^ 池上英洋﹃美しきイタリア22の物語﹄光文社、2017年、74頁。ISBN 978-4-334-04303-2。
(三)^ 死ぬまでに行きたい世界の名城25