カマツカ (魚)
コイ科の魚の一種
カマツカ︵鎌柄、䱅 (
)、Pseudogobio esocinus︶は、コイ目 コイ科 カマツカ亜科の魚類の一種。カマツカという言葉には、日本産カマツカ属︵カマツカ、スナゴカマツカ、ナガレカマツカの3種の総称︶としての意味もある。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/5f/Kamatsuka_01.svg/15px-Kamatsuka_01.svg.png)
カマツカ | |||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() カマツカ | |||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Pseudogobio esocinus (Temminck & Schlegel, 1846) | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
カマツカ | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Japanese Gudgeon |
分布
編集形態
編集生態
編集利用
編集食用
編集
カマツカは美味な白身の食用魚としても知られ、日本での主な調理法は塩焼きや甘露煮、天ぷらなどである。尚、体長20cm近くの大きな個体については刺身でも食べられると言われているが、淡水魚には寄生虫の危険がついて回るため、生食は避けたほうが無難である。朝鮮半島では﹁モレムジ﹂︵모래무지、﹁砂潜り﹂の意︶と呼ばれ、全州市などでは辛口のスープで煮立てたオモガリタンという料理の材料にもされる。
ペット
編集分類
編集
本種は日本に生息する集団が、高校教師である富永教諭によって3種に分類された。富永教諭は、関西学院高等部在学時に、京都府の農業用水路で取れる﹁カマツカ﹂に顔つきや体形が異なる2タイプがあることに気づき、関西学院大学理工学部で分子生物学を学んだ後、京都大学大学院理学研究科に進学。そして、全国の﹁カマツカ﹂を調べ、遺伝的に3集団が存在することを特定する。﹁カマツカ﹂の基準となるタイプ標本は江戸時代にシーボルトが日本から持ち帰ったもので、現在は、オランダの自然史博物館︵ナチュラリス生物多様性センター︶に所蔵されている。この﹁カマツカ﹂のタイプ標本と見比べるなどして、形態的にこの3集団がことなることを発見した︵その詳細はスナゴカマツカ、ナガレカマツカをご覧ください︶。2019年に、カマツカ、スナゴカマツカ、ナガレカマツカの3種が発表された。このとき、カマツカも種の情報が変更されたため、再記載された[4][5]。