キングテレサ
キングテレサ (英:King Boo) は、任天堂が発売したコンピュータゲームソフトのシリーズ、マリオシリーズに登場する架空のキャラクター。
概要
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﹃ルイージマンション﹄の最終ボスとして初登場。名前の通りテレサたちの王であり、普通のテレサより一回りほど大きく、頭には赤い宝石が乗った王冠が付いている。濁った声での﹁アーッハッハッハッ﹂という通常のテレサと違う独特な笑い声が特徴。
﹃ルイージマンション﹄シリーズのキングテレサは赤く濁った目と青い口をもつ不気味な容姿︵この容姿は通常のテレサが﹃2﹄以降﹃ルイージマンション﹄以外の作品の姿に変更されても変わらない︶で、ルイージを名前で呼んでいる。かなりの魔力を持っており、幻の屋敷を作ったり、様々な魔法攻撃を使ってきたり、異空間を作り出したりできる。
それ以外の作品のキングテレサは王冠のデザインが変更され︵巨大な赤い宝石が無くなり、台座の部分のみになっている︶、姿も通常のテレサをそのまま一回り大きくした容姿になっている。
一部のマリオ系作品に登場しており、同じボスキャラクターのボスパックンとは深い接点はないものの、﹃マリオカートダブルダッシュ!!﹄でペアを組んだり、﹃スーパーマリオスタジアム ミラクルベースボール﹄で相性がよかったりと仲は良い。ストーリー性を持ったゲームではクッパに加担している。
登場作品における位置づけ
編集『ルイージマンション』シリーズのキングテレサ
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ルイージマンション
前述の通り最終ボスとして初登場し、テレサたちを率いてマリオ兄弟を絵に閉じ込め、コレクションにするという計画のために、幻の屋敷を作り、テレサ軍団を引き連れ、先に来たマリオを幽閉する[1]。その後遅れてやって来たルイージをクッパ型の着ぐるみに憑依して倒そうとするが、ルイージを見くびった[2]ために敗れ、最後は自身が絵に閉じ込められるという結果に終わった[3]。3DS版では﹃2﹄に準じた外見に変更されている。
ルイージマンション2
﹃ルイージマンション﹄での登場時と比べると顔の影が濃くなったことで、より恐ろしげな面構えになっている他、牙の本数、目や舌の色が変わっている。前作で倒された後、長い間絵の中に閉じ込められていたが今度はルイージを復讐の標的として定めるようになる(絵の中から脱出した経緯は不明)。再びマリオに不意打ちをかけて絵に閉じ込め、オバ渓谷のオバケたちを大人しくするダークムーンを破壊する。今度こそルイージたちを絵に閉じ込めようと企むが、再びルイージに倒され、そのままオバキュームに吸い込まれた。
ルイージマンション3
容姿は﹃2﹄のものと準じているが、表情が多彩になっており、幾度の敗北から怒りやすくなったり失敗したパウダネス・コナーを﹁役立たず﹂呼ばわりするなど冷徹な一面が強まっている。﹃2﹄で敗北した後はオヤ・マー博士の研究所に囚われたままであったが、自分の大ファンであるパウダネス・コナーによって解放されて復活。パウダネス・コナーと結託して再度ルイージの復讐を目論み、オヤ・マーを捕らえて絵に閉じ込め、ルイージたちをオバケホテルに誘い込んでルイージを含めた全員を絵の中に収めてやろうと目論む。手始めにマリオとピーチ、キノピオたちを絵に閉じ込め、次にルイージを閉じ込めようとするも取り逃がしてしまう。終盤では解放されたオヤ・マーとキノピオたち、ピーチとマリオを再び絵に閉じ込め、難を逃れたルイージと対峙する。最終的には巨大化させた額縁でルイージのみならずオバケホテルまでもを絵にしようとする[4]が結局はルイージに倒され、再びオバキュームに吸い込まれた。エピローグではパウダネス・コナーや彼女のペットであるオバケネコと共にカプセルに囚われている姿が確認され、その際悔しそうな表情を浮かべた。
『ルイージマンション』シリーズ以外の作品のキングテレサ
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マリオカート ダブルダッシュ!!
隠しキャラクターとしてマリオカートシリーズに初参戦。ボスパックンとペアを組む。全てのスペシャルアイテムを使うことができる。カートのゴーストドッカンは重量級の車では唯一の加速重視の車であり、当たりに非常に強いという少し風変わりなカートである。ボスパックン同様150ccグランプリでは優勝候補として上位に絡んでくることが多い。
マリオカートDS
プレイアブルキャラクターでは無いが、モード﹁ミッションラン﹂のレベル4のボスとして登場。コインを集めるプレイヤー︵ピーチ︶を妨害する。
スーパーマリオ64DS
ニンテンドーDS版の追加ボスとして登場。ルイージを助けるための鍵を持っている。鏡を巧みに操りながらテレサ同様に攻撃してくる。この作品でルイージの怯えた顔を好むことが判明し、ルイージを﹁緑のヒゲ﹂と呼んでいる。
スーパーマリオスタジアム ミラクルベースボール
キャラクターの1人として登場。技能タイプのテレサとは違い、パワータイプのキャラクターであるがバランスタイプに近く足も速い方で、肩も非常に良く、守備でもダイビングキャッチができるなど器用であり使い勝手がいいキャラクターである。また打ったボールがブーメランのように曲がる特性がある︵この能力は他にテレサとブーメランブロスしか持っていない特異な能力である︶。それまでの作品通りボスパックンと相性が良く、ルイージとの相性が悪くなっている。
スーパープリンセスピーチ
ボスキャラクターとして登場。火球を使って攻撃してくる。一定ダメージを受けると﹁哀﹂状態になり涙を流して妨害をしてくる。
マリオパーティ8
シリーズで初めて﹁キングテレサのミステリーハウス﹂という独自のボードマップを設ける。ミステリーハウス全体は最初は真っ暗で、人が通ると明るくなる。キングテレサがいる場所にたどり着ければ、わずか10コインでスターを手に入れられるが、中は迷路のように複雑で誰かが通ったマップしか見ることのできないようになっている。さらに誰かがスターを手に入れると全員がスタート位置に戻され、マップがリセットしてしまうという厄介なステージである。
マリオカートWii
レーサーとして再び復帰し、﹃ダブルダッシュ!!﹄と同様に隠しキャラクターとして登場。ペアだったボスパックンとセットではなく、単独での出演である︵その代わりにボスパックンをモチーフにした﹁パックンカート﹂という重さが非常に高い大型カートが登場している︶。重量級キャラクターだが、ハンドリングおよび悪路での走行の性能が良い。また、﹃ダブルダッシュ!!﹄と違って比較的簡単な条件で登場するようになっていて、グランプリを順調に進めれば最初に登場する隠しキャラクターとなっている。機体のカラーリングは白、または黒を基調としたものになる。
スーパーマリオスタジアム ファミリーベースボール
﹃ミラクルベースボール﹄に引き続き登場。初期キャラクターとなっている。ドンキーコングシリーズのキャラクターであるキングクルールと相性が良い。この作品以降は、2017年に発売される﹃マリオカート8デラックス﹄までの間の9年間はプレイアブルとして登場しなかった。
マリオ&ソニックATバンクーバーオリンピック
ライバルキャラクターとして、滑降と大回転に登場。DS版では部下たちの仇を取るためにルイージを狙って勝負を挑む。
マリオパーティ9
ボードマップ﹁ホラーキャッスル﹂のボスキャラクターとしてカロンと共にクッパに召喚されて登場。﹁キングテレサのパズルバトル﹂で勝負をする。
マリオ&ソニックATロンドンオリンピック
ライバルキャラクターとして、ドリームボールレースに登場。DS版ではクッパの部下としてオリンピックを中止にしようとしている。本作では手下である新人テレサとともにソニックとテイルスを倒そうとする。この時、﹁ソニックたちをマリオみたいにやっつけてやる﹂と言った際、﹁キングテレサ様がマリオをやっつけたことってありましたっけ?﹂と手下のテレサに負けてばかりいることを指摘され、憤る場面がある。
マリオパーティ10
前作に続きボスバトルミニゲームの相手として登場。﹁キングテレサのせきばんスイッチバトル﹂で相手となる。
パズル&ドラゴンズ スーパーマリオブラザーズ エディション
テレサをでかテレサに変身させ、でかテレサをさらに変身させることで仲間にできる。属性は闇・光。スキルは味方の体力を回復しつつ回復ドロップを闇ドロップに変える。敵としては一部のお化け屋敷コースのボスとして登場する。
マリオ&ルイージRPG ペーパーマリオMIX
カブータ森林のボスとして登場。ペーパーマリオを拉致し、変身能力でペーパーマリオになり済ましていたが、マリオとルイージのフェイントに引っ掛かり正体がバレてしまい、バトルとなる。バトルでは炎を吐きだし・吸い込みと、分身しての連続体当たりで攻撃する。なお、カメックがキングテレサを模したドデカクラフトを制作しており、モートンとレミーの操縦のもと、クッパ城に乗り込んできたマリオたちと戦う。
マリオカート8デラックス
﹃Wii﹄以来約9年ぶりにレーサーとして復帰した。今作では最初から選択可能。重量級で、能力はロゼッタと同じ。
マリオパーティ スターラッシュ
9・10に続きボスバトルミニゲームの相手として登場。﹁キングテレサのはこんでライトバトル﹂で相手となる。
マリオカート ツアー
2019年10月のハロウィンツアーから参戦。レアリティR。スペシャルアイテムは﹁ラッキー7﹂。またハロウィンツアーでは﹁ルイージマンション﹂バージョンのキングテレサも限定キャラクターとして登場。こちらはレアリティUR。登場当時、スペシャルアイテム﹁ボムへいキャノン﹂を唯一使えるキャラクターであった。
マリオパーティ スーパースターズ
マリオパーティ2のマップホラーランドにて登場。原作のおやかたテレサに代わる形で登場する。