ダイアン・アーバス
1923-1971, アメリカの写真家
ダイアン・アーバス︵Diane Arbus, 1923年3月14日 - 1971年7月26日︶は、アメリカ合衆国の写真家。旧姓はネメロフ︵Nemerov︶。ファーストネームはディアンと発音されていた。
ニューヨーク州ニューヨークにてユダヤ系の家庭に生まれ、1940年代から主としてファッション写真をこなし、18歳で結婚した夫アラン・アーバスとともに、﹃ヴォーグ﹄、﹃ハーパース・バザー﹄、﹃エスクァイア﹄などの雑誌で活躍する。﹃ルック﹄では、後に世界的映画監督となるスタンリー・キューブリックの先輩としてキューブリックを指導した。その後、フリークス︵肉体的、精神的な障害者、肉体的、精神的に他者と著しく違いがある者、他者と著しく異なる嗜好を持つ者など︶に惹かれ、次第に心のバランスを崩しニューヨークの自宅アパートのバスタブで自ら両手首を切って自殺した。享年48。ダイアンの死後、キューブリックは﹃シャイニング﹄で彼女の作品のオマージュを捧げた。
日本における主要展覧会
編集- 1973年6月1日~13日の「ダイアン・アーバス写真展」(池袋・西武百貨店)が、日本における最初の展覧会
主要写真集
編集- 『ダイアン・アーバス作品集』、筑摩書房、1992年、ISBN 4480871837
伝記
編集
●Diane Arbus: A Biography, Patricia Bosworth著︵邦訳﹃炎のごとく―写真家ダイアン・アーバス﹄、文藝春秋、1990年︶
●﹃毛皮のエロス ダイアン・アーバス 幻想のポートレート﹄Fur-an Imaginary Portrait of Diane Arbus
2006年、アメリカ製作、スティーヴン・シャインバーグ監督による映画。伝記映画ではなく、内容や登場する人物や状況はフィクションである。ダイアンをニコール・キッドマンが演じた。
関連項目
編集- スタンリー・キューブリックの映画『シャイニング』では、ダイアン・アーバスの代表作、『en:Identical Twins, Roselle, New Jersey, 1967』からイメージが流用されている。